セミナー情報

今週のセミナー

  • 2023.10.3(火) | セミナー

    幾何セミナー(15:00--16:30 【会場:数学棟305号室】)

    発表者:小川 将輝 氏(東北大学)
    題目:Weinstein trisections of trivial surface bundles
    概要:
    トライセクションは4次元多様体の1ハンドル体3つよる分解である.その中でもシンプレクティック4次元多様体のWeinsteinトライセクションとは,それぞれの1ハンドル体が全体のシンプレクティック構造によるWeinstein構造を持つトライセクションである.Lambert-Cole, Meier, Starkstonによって,任意の閉4次元シンプレクティック多様体はWeinsteinトライセクションを持つということが示された.閉シンプレクティック4次元多様体は無限個存在する一方で,Weinstein トライセクションの具体的な構成の例は少ない.今回は閉曲面の直積のWeinsteinトライセクションを構成し,Weinsteinトライセクション種数とトライセクション種数が等しくなる事を紹介する.
    幾何セミナーHP

  • 2023.10.5(木) | セミナー

    応用数理解析セミナー(16:30--18:00 【会場:合同A棟8階 801室(ハイブリッド形式)】)

    発表者:駒田 洸一 氏 (中京大学)
    題目:非線形4階シュレディンガー方程式に対する群対称な解の散乱
    概要:
    質量優臨界かつエネルギー劣臨界である引力的な非線形項を持つ4階シュレディンガー方程式について考える. 先行研究では, 空間2次元以上で初期値が球対称である場合に, 基底状態解の下での解の時間挙動の分類が得られている. 本発表では, 先行研究における散乱に関する部分の結果を空間1次元以上で初期値が群対称な場合に拡張できることを紹介する. この拡張は, 特に空間1次元で初期値が偶函数である場合を含む. なお本発表の内容は眞崎聡氏(北海道大学)との共同研究に基づく.
    応用数理解析セミナーHP

  • 2023.10.6(金) | セミナー

    整数論セミナー・代数セミナー 合併セミナー(13:45--17:00 【会場:数学棟305号室】)

    整数論セミナー 13:45--15:15
    発表者:安沢 拓真 氏(名古屋大学)
    題目:精密化S_l-多重ゼータ値の関係式と張る空間について
    概要:
    精密化対称多重ゼータ値(RS-MZV)はHiroseによって定義された対称多重ゼータ値 (S-MZV)の持ち上げの一つであり、反復積分の周回積分によって定義される。 S-MZVを研究する手法の一つとしてRS-MZVは頻繁に用いられており、その拡張もTasaka(円分化)やHonda(t-補間)、Kawamura(円分S_l)などで導入されている。本講演ではRS-MZVの拡張の一つであるRS_l-MZVが満たす関係式や張る空間について紹介し、Jarossayが導入したSMZVの母関数と指数型随伴多重ゼータ値との関連性について言及する。

    代数セミナー 15:30--17:00
    発表者:呼子 笛太郎 氏(名古屋大学)
    題目:準F-分裂とklt特異点
    概要:
    準F-分裂性はF-分裂性の拡張の一つである.原伸生氏の結果により2次元のklt特異点は標数が7以上ならばF-分裂であることが知られている. さらにCascini-田中-Witaszekの結果により,全ての標数でF-分裂でない3次元klt特異点が存在することが知られていた.この講演では,全ての標数で2次元klt特異点は準F-分裂であり,標数が42より大きければ3次元klt特異点は準F-分裂であることを紹介する.また標数41での準F-分裂でない3次元klt特異点の構成についても解説する.この研究は河上龍郎氏、高松哲平氏,田中公氏、Jakub Witaszek氏、吉川翔氏との共同研究である.
    整数論セミナーHP


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