◆小沢選対委員長が「発進」…自由党


 自由党の小沢党首が次期衆院選に向け、新人の公認候補予定者、元議員の選挙区回りに奔走するなど、選対委員長として本格的に動き出した。連立政権離脱による単独の選挙戦も視野に入れ、党独自の票を掘り起こすのが狙いだ。

 小沢氏は昨年十月の自自公連立政権発足に伴い、これまで選対委員長を務めていた中西啓介氏を国対委員長に回し、自ら選対委員長に就任した。

 当初は実務を渡辺秀央選対委員長代理に任せ、あまり動いていなかったが、一月三十日、新人の後援会設立総会などに出席するため、徳島と大阪に入ったのを手始めに、地方回りを続けている。二月十七、十八両日には、愛知、京都に出向き、元議員の支持者との会合に出席した。

 都内でも党本部を訪れた長崎県の元議員の支持者約七十人と一人ずつ写真撮影したり、新人のパーティーに顔を出すなど精力的だ。

 小沢氏がとくに新人、元議員のてこ入れに力を入れているのは、彼らの多くが自民党と競合するのが確実で、「連立を離脱しての独自選挙の場合には、党勢拡大のかぎを握る」(党幹部)と見ているからだ。

(3月5日23:26)


Copyright 1999 The Yomiuri Shimbun