専攻長からの挨拶



  数学科・数学専攻では,学生や教員は代数学,幾何学,解析学,数学基礎論,確率論,組み合わせ論など,数学の様々な分野について学び研究しています.これらのどの分野においても論理的な考察方法をしっかり身につけることが重視されます.また,数学研究においては,目標や問題を設定し,試行錯誤や考察を繰り返し,目標の達成,問題解決を目指します.場合によっては問題解決のために自分の専門分野の知識だけではなく,別の分野の知識を身につけ使用する必要もあるでしょう.

  2年前に発足した数理科学研究連携センターには数学専攻に所属する教員も多く参画していますが,そこでは東北大学内の複数の研究所や研究科が共同して数学を基軸とした応用研究を展開しています.数学以外の分野の要請や問題に数学の理論や技法を応用することで,他分野の発展に貢献するだけでなく,数学自身の発展も期待されています.

    最近,大学の持っている知識や技術の社会への還元,あるいは共同研究などを通じた産業界との連携などによる,大学の社会貢献の重要性がしばしば話題になりますが,教育や研究活動を通じた人材育成は大学特有の社会貢献方法の一つです.上記のような数学科・数学専攻での研究活動や取り組みを経験し数学における研究技法を身につけた,文化としての数学を発展させることのできる人材,数学教育に携わる人材,数学を他分野に応用できる人材,そして数学的な考察方法を基礎とした問題解決能力を社会で発揮できる人材を世の中に輩出していくことは,数学教育・研究の大きな目的の一つであると考えています.

2019年4月1日

                                       数学専攻長・学科長
                                            楯 辰哉


ページトップへ戻る