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もろもろニュース2011
もろもろニュース2011
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2011/12/20
12月12日より16日までRIMSで行なわれた研究集会「離散群と双曲空間の解析と幾何」において、全3回(×50分)のKazhdanの性質(T)に関する入門的なミニコースをしました。Kazhdanの性質(T)には「とっつきにくい(解析的な)元の定義」と「わかりやすい、(幾何的な)同値な特徴づけ」があります。普段の講演では時間の関係上後者を"定義"としてしまっていますが、今回のミニコースでは前者の意味や有難さを概説することを一つの目標としました(もう一つの目標は、応用としての自身の結果の紹介でした)。参加された多くの方々にはあまりなじみのないトピックだったのではないと思いますが、少しでも興味をお持ちになっていただけたようでしたら幸いです。
この研究集会では多くの刺激的な講演を聴くことができました。研究集会を運営され、ミニコース講演の機会を下さったオーガナイザーの藤井道彦先生に深くお礼申し上げます。
2011/10/21
10月16日より18日までフランス高等師範学校リヨン校で行われた研究集会Geometry and Dynamics(これは、2校間の交流行事として行なわれた「東大フォーラム」の一部のようです)に参加し講演しました。リヨンではジス教授やガボリオ教授とお話ができ、大変実りのある研究集会でした。研究集会の後日にはリヨン市庁舎で東大フォーラムのセレモニーがあり、大変豪華な場所でびっくりしました。
2011/9/6
東京大学で行われた、リーマン面に関連する位相幾何学2011に参加し、講演もさせて頂きました!作用素環出身で写像類群にも興味を持ち始めた身として大変勉強になることが多く、リーマン面という対象を研究者の方々が様々な動機づけと方法で研究していることを実感しました。
オーガナイザーの方々に改めてお礼申し上げます。
2011/5/17
京都大学でワインバーガー教授の連続講演があるため、17日・19日の分を聴くために京都に行っています(最終回の23日の話が内容の面では一番親しみがあるのですが、その回は日程の都合により聴講できません。残念です。。)。
(2011年5月19日追記)京都から帰ってきました。ワインバーガー教授は熱気にあふれたもので、教授は大変優しい方でした!18日に時間をとってくださり、大変充実したお話をできました!
また、関西滞在中に東大数理時代の同期の友人たち:原隆君(大阪大)・北山貴裕君(京大数理研)とも久しぶりに会い、話に花が咲きました。
2011/4/4
本日東大数理でガイダンスがあり、日本学術振興会特別研究員PD(ポスドクに相当する身分です)として籍を置きはじめました(正式な決定は5月初頭の学振での手続きを経てからですが)。幾何学的群論の研究のための学振PDとなったため、今まで解析寄りのグループに属していたのが、本年度からは(どちらかといえば)幾何グループの所属になります。大きく研究環境が変わったわけではないのですが、上述の理由でいろいろ新鮮です。
当然と言えば当然ですがもはや学生ではないので、今年度から通学定期券や学生割引などの恩恵にはあずかれなくなりました。通学定期券がいかに運賃を割り引いてくれていたのかを痛感しています。
2011/3/11
東日本大震災の日は研究集会に参加中で京都に滞在しいました。京都のホテルで震度3くらいの揺れを感じました。その後すぐに震源が東北であると知り、地震の規模の異常な大きさが察せられました。京都での研究集会にも東北大学等の関係者も多く来ていましたし、テレビなどで震災によるあまりの被害を知り、心が大変痛みました。皆様の無事を祈るとともに、一刻も早い復興を強く願っています。
2011/3/1
東京大学大学院数理科学研究科の掲示によると、同研究科での博士(数理科学)の学位が取れたようです。博士の論文審査そのものは同年2月4日にありました。
(2011年3月24日追記)東日本大震災の影響で3月23日に予定されていた安田講堂での修了式は中止(正確には、少人数で小柴ホールでの開催)になりました。数理科学研究科では同日に予定されていた学位記授与式は1日延期され、3月24日に簡素ながらも行なわれました。震災での多大な被害を考えると大変複雑な思いがありますが、授与式は友人たちや私の大きな門出になりました。
2011/1/12
2010年2月15日から始めた約11か月間のEPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)滞在(研究指導委託:Nicolas Monod教授)が終了し、日本に帰国しました!大変実りの多い滞在でした!この滞在は日本学術振興会の優秀若手研究者海外派遣事業の助成を受けました。本滞在を快く受け入れてくれた受入教授のニコラおよび、住居確保をはじめとする様々な世話をしてくれた(ニコラの)秘書のマルシアの2人には特に感謝の気持ちでいっぱいです。スイスは研究の面でも(スイス国内やフランスなど、鉄道で行ける圏内に関連分野の拠点が多くあります)町や人の雰囲気の面でも大変居心地がよかったので、また何かの機会に滞在をしたいです。