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ふたたび審議会の問題

現在のように発展した学問体系を維持発展させることは, 人類の生き残りに とっても重要であるし, 高校までの教育も, 科学へ関心をもつ重要な段階である. これまで大学の専門家が, 教育についてあまり熱心でなかったことも反省する必要が あるかもしれない. 大学院を行政担当者や先生の再教育に活用したり, 何をどう教えるか の議論を, 先生はもちろん, 「何何教育」(たとえば, 理科教育)の専門家だけでなく, 「何何」(たとえば, 理科)の専門家が インターネット上などで議論すべきだろう. すでにその努力ははじめられている.

そして 各種審議会も こうした学問的努力の上で議論しなければ, 一見口あたり良く 反論できない抽象的議論から, 「分数ができない」に類する悲劇が 今後もおきるのではないか.



Koji HASEGAWA
Tue Mar 21 14:32:46 JST 2000