ホーム 講義関係 幾何学概論A(16年夏)

幾何学概論A(2016年度・夏学期)

木曜2限@数学棟209室

多様体に関する基本的な事柄を学ぶ。主な内容として、可微分多様体の定義と例、接空間と写像の微分、部分多様体と正則値定理、微分形式などを扱う。

この講義に関する概説(1回目の講義時に配布したものと基本的に同一ですが、第2回レポートの締切日を変更しました。1回目の演習に欠席した人は読んでおいてください。

*特に重要な事項:

  1. 成績をつけました。計算式は事前にアナウンスしていた通り、
    0.6 ×「期末試験の成績」+ 0.25×max{「期末試験の成績」, 「中間試験の成績」} +「レポート点」
    です。レポート点は、標準的な「B」評価を 6 点としました。レポートは 2 回課しましたので、例えば 2 回ともレポートを提出し、その評価がともに B だった人はレポート点は 12 点となります。この計算式で 60 点に満たない場合は 2 回の中テストを受験したかおよびその点数を鑑みて、不可かどうかを判断しました。今回の成績評価で D(不可)となってしまった人は大きく分けて 2 通りいて、1 つは「レポートがそこそこ(かそれ以下)、中間テスト・中テストもあまりよくなく、かつ期末試験の成績が非常に悪い」タイプ、もう 1 つは「期末試験の成績は良くなく、かつ、他の試験(中間テストや中テスト)の受験状況やレポートの提出状況が悪い」タイプです。前者は、これでは 4 回の定期試験および 2 回の全てのデータを用いても救済できません。(対照的に、期末試験が悪くても、レポートや中間試験の出来によって D 評定にならなかった人もいます。)後者は期末試験以外で設定した救済の機会をほとんど無視していることになり、期末試験の結果がよければそれでも構わないのですが、期末試験の結果がふるわない場合は当然不可になります。成績評価や中間試験・レポート・中テストに関しては第一回の講義で告知をし、さらに、本ウェブサイトに概説のファイルを置いていたので、「知らなかった」というのは言い訳になりえません。
    以上のように、今回の成績評価では、救済できる可能性のある学生は基本的に救済しました。今回の期末試験は易しくはありませんが、一部の問題は第二回中テスト(解答も配布しました)と類似した問題であり、講義で配布した資料や定期試験の復習もしていれば期末試験でそこまで悪い点数にはならないはずです。数学科の学生なのですから、``簡単な計算問題と非常に細かい誘導のついた証明問題を途中まで解けさえすれば,あまり内容を理解していなくても部分点を稼いで単位が来る''、という甘い考えでは、そのままだとこの先のセミナーなどで非常に辛いことになります。D 評定となった学生は反省をして、来年度の再履修では危機感を持って多様体の理解に励んで下さい。(2016/8/29)
  2. 期末試験はアナウンスした通り8/4に行ないます。試験時間もアナウンスどおり、10:30--12:30の120分となります。(2016/7/23)
  3. 8/2(火)の10:30より補講を行います。場所は209室(普段の講義と同じ部屋)です。(この日は木曜日の補講日です。)内容は6/30の講義で扱った「mod 2 写像度」の諸性質の証明、応用、および「Z-値写像度」です。(2016/7/23)
  4. 成績は以下の計算式でつけます。
    0.6 ×「期末試験の成績」+ 0.25×max{「期末試験の成績」, 「中間試験の成績」} +「レポート点」
    また、「中テスト」を2回行ないます。中テストの成績は上記の計算式には反映されませんが、上記の計算式で成績がC評定に届かなかった場合に考慮される可能性があります。
  5. 中間試験は6/9に、期末試験は8/4の補講期間中に行ないます。期末試験は10:30〜12:30の120分を予定しています。
  6. レポートは全2回で、1回目が 4/21提示・5/12締切で、2回目が 6/2提示・6/30(初回にアナウンスしたときから締切日を変更しました)締切です。分量が多いので計画的に解き進めてください。また、レポートの締め切りはその日付の講義の開始時で、レポートを回収後・解答を配布します。略解配布後のレポートの提出は一切認めませんので、講義開始時に必ず提出できるようにしてください。
  7. 中テストは5/19、7/7の2回行ないます。上に書いたように成績には直接は関与しませんが、救済の際の大きな判断材料として使いますのでしっかり準備をして臨んで下さい。それぞれ中間試験・期末試験のちょっと前にあるので、定期試験の腕試しとして有効に活用して下さい。
  8. 他学科や再履修などの特別な理由がない限り、

    『幾何学概論A演習』(木曜3,4限・十鳥健太先生担当)を必ず履修してください。

    本講義だけでは満足に演習をする時間がありませんが、多様体は実際に自分で手を動かさないとついていけなくなりやすい科目です。
  9. 追試験は行いません。万全の準備を以って定期試験に臨んで下さい。

*その他の連絡事項: