今春から、学校が完全週休2日になったとき、中学生、高校生の多くは、ゆっくり寝たり、テレビやゲームをしたりして過ごそうと考えていることが、文部科学省が31日に発表した調査結果でわかった。
調査は昨年秋、公立の小学3、5年、中学2年、高校2年の計約2万人と、保護者ら約4000人を対象に行った。子どもには生活実態や意識を聞いた。
土曜休日に何をしたいかを3つまで尋ねると、小学5年では「外で遊ぶ」(32%)が多かったが、高校2年では「ゆっくり休み、寝る」(48%)が目立つ。年齢が上がるにつれ、屋外の活動より、休みたいという答えが増えていた。
保護者には「休日には子どもにどう過ごしてほしいか」を聞いた。「手伝いなど」(59%)、「友達と屋外で遊ぶ」(44%)、「スポーツや文化活動」(37%)の順で、「勉強」「塾通い」は合わせて21%だった。
週休2日は、学校で味わえない体験やスポーツなどをしてもらうのが狙い。今回の回答に、文科省は「さまざまな活動ができる受け皿作りを地域社会などに働きかける」と説明している。
一方、調査対象の子どものうち学習塾に通っているのは小学5年で39%、中学2年50%。通塾しているのは平日が9割以上、土曜は20%以下、日曜は数%だった。
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