[現在の改革案は国立大学の特殊法人化である。]

現在の改革案は、国立大学の特殊法人化である。(その上地代や法人税が課せ られる虞すらある。)「30 大学」になるため改組の話が出ている大学もあるら しい。看板の掛け換えで官僚の業績にはなるかもしれないが、長期的に本質を 損えば責任は誰がとるのか。

野依氏、白川氏、益川(敏英)氏などをはじめ、学者がこぞって批判している今 の改革案が上手くいくはずがない。 益川氏が主宰した勉強会では、京大でさえ 赤字で機能しない学部が出ると懸念されている。工学部だけが大学ではない。

政府がノーベル賞取得に奔走するのも滑稽だが、意味があると思うなら受賞者 の意見くらい聞く耳を持つべきだ。日本の大学はすでに国際的財産だと思うが、 霞ヶ関と永田町に日々左右されては未来は危うい。

(2001.12.24、以上を NHK BS1「イ ンターネット・ディベート」投稿ページ「国公私立大学の「トップ 30」 に賛成 or 反対?」に「反対」として投稿したが、26 日夕方時点で掲載され ていない。

投稿ページの「ご注意」には、「掲載致しかねる場合があることをあらかじめ ご了承ください」とある。益川氏の勉強会云々の記録は、関係者が記録してな ければ私のノートしかないかもしれない。よって裏づけがとれないという判断 だろうか?)