徳島県内のニュース ( 8月 4日更新) 

 
地区ごとに将来像策定 由岐町「住宅マスタープラン」着手

 由岐町は町の問題点の解決や理想像の模索、定住促進などを目的にした町づくり計画「町住宅マスタープラン」の策定に着手した。同計画は、町内の地区ごとに大学教授の助言を受けながら、会合を開いて住民とともに町づくりを模索、二〇〇四年度をめどに定住策や景観想像図などの作成を目指す。二日には、将来の町の担い手となる子供の視点を取り入れるために、小中学生による「木岐こども未来会議」を同町木岐の木岐小学校体育館で開いた。

 由岐町は高齢化率が35%と著しく、典型的な過疎の町。基幹産業である漁業も振るわないことなどから、新たな町の将来像の模索を目的に同計画を策定する。全体予算は未定だが、本年度は九百万円(国、県が各三百万円を補助)を掛ける。徳島大学の中嶋信教授(地域経済論)と山中英生教授(都市計画学)を助言者に町内九地区で住民と行政の代表者が協議するなどして進める。こども未来会議も、その一環だ。

 木岐のこども未来会議には、小学四年生から中学三年生までの三十三人が参加。<1>地区の良いところや悪いところは<2>小川を観察してみよう<3>どんな船が港にいるか−などのテーマ別に地区内を巡回した後、体育館で地図を作成して、地域の現状を確認した。

 子供たちは珍しい場所や気に入った場所などを地図上に記入する一方、<1>木岐川親水公園は、とがった石が多く、遊ぶ場所として危険で遊具も何もない<2>町内は道が狭く、迷惑駐車している車も多い。もっと考えて駐車してほしい−などと指摘して、現状を評価。遊び場所や子供だけの集会所、図書館など地域にほしい施設も挙げた。

 こども会議は九月までに伊座利地区で開くほか、残る七地区でも順次開催する。

 兵庫賢敏町長は「住民の意見を広く聞いて、計画には、できるだけ反映させたい」といっている。


 ◆阿波の自然に愛着込め 県郷文、5日から「絵で見る徳島展」
 ◆阿南中に文部大臣賞 全国小・中学生筝曲コンクール
 ◆ダイオキシン抑制へ下旬から工事 川島のごみ焼却施設
 ◆出産・育児の苦労学ぶ 池田で郡内の高校生が看護体験
 ◆アユ捕りの2人水死 脇町・吉野川、1人が流され助けようと
 ◆本県の下落率四国最小 01年路線価、標準宅地は2・1%減
 ◆無党派の4割、自民候補へ 参院選投票の本社追跡調査
 ◆小泉首相のモデル作など29点 羽ノ浦かかしコンクール
 ◆地区ごとに将来像策定 由岐町「住宅マスタープラン」着手
 ◆核廃絶を願い県内でも祈り 6日の広島原爆忌

徳島新聞トップ ホームページガイド

掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は徳島新聞社に帰属します。
インターネット上の著作権に関する日本新聞協会の見解
Copyright(c) Tokushima Shimbun All Rights Reserved