東北大学整数論セミナー 2018, 2017年度の記録

[Tohoku University Number Theory Seminar]
世話人: 甲斐 亘 (2018-)

2018年度の記録


2019年1月21日(月)13:00--15:50 (!!) 合同A棟801号室
発表練習会 ひとり発表15分+質疑応答5分

講演順:
13:00-13:15 桜田 紘佑『重さ, 深さ, 高さを固定した有限/対称多重ゼータ値の和の双対性』
13:20-13:35 内間木将斗
13:40-13:55 柿木文太朗
14:00-14:15 片桐宥
(休憩)
14:30-14:45 浅田友明『代数体のWitt環の有限決定因子』
14:50-15:05 千葉伊織
15:10-15:25 金井佑真
15:30-15:45 伊東大輝


2019年1月14日(月・祝) お休み


2019年1月7日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
講演者:伊東 大輝 氏 (東北大学) [Daiki Ito]
タイトル:p進L関数と非正則素数について


2018年12月31日(月) お休み (冬季休業)


2018年12月24日(月・祝) お休み


2018年12月17日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
講演者:浅田 友明 氏 (東北大学) [Tomoaki Asada]
タイトル:代数体のWitt環の有限決定因子
アブストラクト:Witt環とは, 体の二次形式を分類するための環である.本講演では代数体のWitt環が同型であることと, 以下の6つの情報が一致することが同値であることを紹介する. すなわち, 代数体の次数と実素点の個数,剰余体の標数が2の素点の個数とそれらの局所次数, 代数体と各局所体が-1のべき根を含むかどうか, の6つである. この結果を用いれば代数体をWitt環が一致という同値関係で完全に分類できる. さらに, 代数体の次数を固定すれば, その同値類の個数は初等的に計算できることも分かる. 講演で話す内容の全ては, J.P. Carpenter, K. Szymiczek, R. Perlis, P.E. Conner, R. Litherlandの結果である.


2018年12月10日(月) お休み (函館数論幾何研究集会 2018)


2018年12月3日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
講演者:千葉 伊織 氏 (東北大学) [Iori Chiba]
タイトル:p-Lucas propertyを満たすG-functionsの代数的独立性について
アブストラクト: Siegelによって定義されたG-functionsの中には、p-Lucas propertyと呼ばれる合同式を満たすものが存在する。B.Adamczewski, Jason P.Bell, E.Delaygueによって、G-functionの一例になっている超幾何級数のある一般化に対してp-Lucas propertyを満たす十分条件や、代数的独立を与える十分条件が与えられている。本発表では、p-Lucas propertyを満たす十分条件を少しだけ緩めることが出来たので、その証明と例を与える。


2018年11月26日(月) お休み (代数的整数論とその周辺、RIMS)



2018年11月19日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
講演者:金井 佑真 氏 (東北大学) [Yuma Kanai]
タイトル:Non-torsion etale sheavesに対するproper base change theorem
アブストラクト:Grothendieckによるproper base change theoremはよく知られている. これはsheafがtorsionな場合を扱っている. これに対してDeningerは, normal射という条件を付け加えることによってnon-torsion sheavesに対するproper base change theoremを証明した. 本講演ではこのnormal射という条件をさらに弱めたgeometrically unibranch射を導入する. 最後に, この射に対してもDeningerの証明のアイデアを用いることによって, non-torsion sheavesに対するproper base change theoremを証明する.


2018年11月12日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室

講演者:内間木 将斗 氏 (東北大学) [Masato Uchimagi]

タイトル: 多重ポリ Bernoulli 多項式の間の或る関係式について

アブストラクト: 多重ポリ Bernoulli 数は, 古典的 Bernoulli 数を多重ポリログ函数を用いて拡張したものと定義されるが, 2014 年に Imatomi-Kaneko-Takeda により導入されたものと, 1999 年に Arakawa-Kaneko により導入されたものの 2 種類が存在する. これらに対する漸化的関係式は, それぞれ Imatomi-Kaneko-Takeda と Hamahata-Masubuchi により示されている. 本発表では, この 2 種類の多重ポリ Bernoulli 数に対して新しい関係式の系列を与える. この関係式族は共に古典的 Bernoulli 数に対する漸化式の自然な拡張となっており, また先行研究で得られていたそれぞれの関係式族と同値であることも示される.


2018年11月5日(月) お休み (p-adic cohomology 研究集会、東北大学)


2018年10月29日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
講演者:柿木 文太朗 氏 (東北大学) [Buntaro Kakinoki]
タイトル:A filtration on the higher Chow group of zero cycles on an abelian variety
アブストラクト: Aをアーベル多様体とする。Gazaki('15)における、A上のゼロサイクルのなすチャウ群への減少フィルトレーションの導入と同様の手法で、高次の場合に、ゼロサイクルのなす高次チャウ群上に減少フィルトレーションを構成し、対応する結果を記述する。本講演では、チャウ群のフィルトレーションに関して、染川K群との結びつき、およびp進体上でのBrauer-Manin pairingへの応用を復習した後、高次の場合における同様の結びつき、およびp進体上の曲線に付随するヤコビ多様体の類体論への応用を述べる。


2018年10月22日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
講演者:桜田 紘佑 氏 (東北大学) [Kosuke Sakurada]
タイトル:重さ, 深さ, 高さを固定した有限多重ゼータ値の和の双対性について
アブストラクト:有限多重ゼータ値(FMZV)とは, 通常の多重ゼータ値の類似物で Zagier によって導入されたものである. 有限多重ゼータ値は, 多重ゼータ値と同様に多くの線型関係式を持つ事が知られていて, 多重ゼータ値の満たす関係式族と類似の関係式族を探索し導出することが課題の一つとなっている. 有限多重ゼータ値の満たす関係式の1つに Hoffman による Height-one duality がある. これは Hoffman duality と Reversal relation を用いて導かれる関係式であるが, 金子-大野はここから類推することで, 多重ゼータスター値における高さ1の双対的関係を証明し, さらに高さ一般における双対的関係を予想した. 後にこの予想は Li によって証明された. 他方, FMZV においても金子によって, Height-one duality の高さ一般への拡張が予想されていた. 本講演ではこの予想について解説し証明を与える.


2018年10月15日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
講演者:片桐 宥 氏 (東北大学) [Yu Katagiri]
タイトル: ソレノイドから定まるある力学系のp進エントロピー
アブストラクト: 複素力学系のエントロピーは力学系から定まる量であり、古くから多くの研究が行われてきた。 2009年に Deninger はエントロピーのp進類似であるp進エントロピーを定義し、 有理整数係数Laurent多項式環から定まる力学系について、 複素力学系のエントロピーの結果のp進類似にあたる結果を示した。 次の2つの力学系のp進エントロピーについて、 次のことを示したので、それについて講演する。
・上述の Deninger の結果を利用して、代数体の整数環係数Laurent多項式環から定まる力学系のp進エントロピーを求め、p進Mahler測度で表せることを示す。
・ソレノイドから定まるある力学系について、p進エントロピーが定義できる十分条件を見つけ、その場合におけるp進エントロピーの明示公式を示す。


2018年10月8日(月・祝) お休み



夏休み




2018年7月23日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室

  • 講演者: 宮﨑 弘安 氏 (Jussieu IMJ-PRG / 理化学研究所 iTHEMS) [Hiroyasu Miyazaki]

  • タイトル: モジュラス付きモチーフのMayer-Vietoris系列について

  • アブストラクト: Voevodskyの(幾何学的有効)モチーフの圏DMは, あるホモトピー圏の商の擬アーベル化として表示できる. 商に現れる関係式はホモトピー不変性とMayer-Vietoris系列である. 近年, Kahn-齋藤-山崎らにより, 非ホモトピー不変な数論的現象を捉えることを目的として, モジュラス付きモチーフの圏MDMが導入され, 活発に研究されている. しかし, MDMの具体的な表示は知られていない. 主な困難は, Mayer-Vietoris系列の適切な対応物が見つかっていないことにある. 本講演では, モジュラス理論について簡単に復習した後, Mayer-Vietoris系列の対応物の存在について述べ, MDMの具体的な表示を与える. (Bruno Kahn氏との共同研究)

    2018年7月16日(月・祝)お休み


    2018年7月9日(月)お休み--仙台広島整数論集会


    2018年7月2日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室




    2018年6月25日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室


    2018年6月18日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室


    2018年6月11日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室


    2018年5月14日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室


    2018年5月7日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室


    2018年4月30日(月・祝)お休み


    2018年4月23日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室


    2018年4月16日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室


    2018年4月9日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室




















    2017:


    2017年度世話人: 山内 卓也
    2017年4月 24日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室

    2017年5月 8日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年5月 15日(月)お休み
    2017年5月 22日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年5月 29日(月)函館集会のためお休み
    2017年6月 5日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年6月 12日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年6月 19日(月)13:15--15:30 合同A棟801号室 (二つ講演があります。)
    2017年6月 26日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年7月 3日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年7月 10日(月)仙台広島整数論集会のためお休み
    2017年7月 24日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年10月 16日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年10月 23日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年10月 30日(月)お休み
    2017年11月 6日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年11月 20日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年11月 27日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年12月 4日(月)お休み



  • 2017年12月 11日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年12月 18日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2017年12月 25日(月)お休み



    2018年1月 22日(月)13:30--15:00 合同A棟801号室
    2018年1月 29日(月)13:30--14:50 合同A棟801号室 (修論発表会の予行演習)