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黒木のなんでも掲示板2 (0051)

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Id: #b20021017212806  (reply, thread)
Date: Thu Oct 17 21:28:06 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021016035416
Name: たかつか
Subject: 等式と借方、貸方

+αさん、簿記の話しは終わりということですが、簡単に説明します。
期末の貸借対照表の等式は

資産=負債+資本+利益
利益=収益−費用

つまり
資産=負債+資本+収益−費用
資産+費用=負債+資本+収益
の等式が成立します。

この等式の右辺、左辺が借方、貸方に相当するので複式簿記では
資産+費用=負債+資本+収益(資産=負債+資本+利益)
がバランスするのです。

+αさんが可笑しいのは費用を考慮されていない点ですね。

リースですが、オペレーティングリースで貸借処理が可能な場合と言うことですね。
同じ事で借り主はリース費を費用としますから資産+費用の合計は変わりません。
貸し主は資産と収益の増加分が同じになるので資産+費用=負債+資本+収益が
成立します。

これで理解できましたか?
Id: #b20021017204109  (reply, thread)
Date: Thu Oct 17 20:41:09 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021017200813
Name: くろき げん
Subject: 最近の日本国の研究MMの田中秀臣氏の論説

じきにバックナンバーのページのトップにも転載されると思います。その中で田中秀臣氏は榊原英資氏の「政府紙幣の発行で過剰債務を一掃せよ」 (『中央公論』7月号) を批判しています。日銀が紙幣を刷るか、政府が紙幣を刷るかの違いはありますが、やってはいけない「ハードランディング型不良債権処理」に関して非常に参考になる意見が書いてあります。数日待てばきっとメルマガをとってない人も読めるようになっていると思います。


Id: #b20021017200813  (reply, thread)
Date: Thu Oct 17 20:08:13 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021017183451
Name: くろき げん
Subject: 不良債権問題は不況の原因なのか? 不良債権問題を解決すれば景気が回復するのか?

不良債権問題が最終的に解決されるべきだという意見には私も賛成だし、当然皆賛成しているのですが、私が知る限りにおいて、経済に関してまともな意見を述べている人で、「不良債権問題が不況の原因であり、不良債権問題を解決すれば不況が終わる」などと述べている人は一人もいません。少なくともまともな証拠を示している人は一人もいない。それにもかかわらず、各メディアでは通説のように語られている。

いちごの経済板の関連のスレッドを探して読んだり、そちらで質問すれば有益な情報を得られると思います。

P.S. こちらでは WBS を見ることができないのだ。 WBS に関して語られている文章を読む限り、トンデモ経済論を語る番組のようですから、「日銀が不良債権を全部買い取るという話」もきっとそうなのだと思います。


Id: #b20021017183451  (reply, thread)
Date: Thu Oct 17 18:34:51 2002
Name: 新井 利夫
>>違いません。たかつかさんも武田さんも、複式簿記には損益勘定があることを完
>>全に見落としています。
>> 複式簿記には、資産・負債勘定(正式には貸借対照表勘定)と損益勘定(同じ
>>く正式には損益計算書勘定)の2種類があります。(実務の場合には、これ以外に
>>「中間勘定」という勘定科目を使いますが、ややこしくなるので省略します。)
>> 損益勘定と資産・負債勘定とで仕訳をきれば、取引によっては資産だけ、ある
>>いは負債だけ増えます。

 決算整理をなぜ行うかという根本的な理由は、損益を確定し(損益計算書の作成)期
首資本の変動を説明する事なのでは?損益項目を資本と置き換えて、毎回仕訳をきれば、
当然に資産と負債・資本はバランスします。このように行わないのは、ある期間の利益
・損失(これは資本の変動要因)の内訳を知りたいという複式簿記の原理とは違う次元
の要請です。したがって、複式簿記は資産と負債・資本を当然にバランスさせるという
言い方は間違いではないと思います。
 同時に、資産と負債だけではバランスしないのも当然です。

簿記の話はこの辺にして経済の話に戻りましょう。
 昨日?のWBSで、日銀が不良債権を全部買い取るという話が出ていたと思うのですが、
この政策はどう思いますか?
シニョリッジのばらまきによるインフレ期待+不良債権処理による期待所得の上昇とい
う効果があるのではないのかという気がします。
 不況の原因は不良債権という一般認識においては、多少効果があるかなと思うのです
がどうでしょうか。

Id: #b20021016035416  (reply, thread)
Date: Wed Oct 16 03:54:16 2002
Name: +α
In-Reply-To: b0051.html#b20021012001112
Subject: 簿記の基礎

>> 「必ず、資産と負債が同じになるように記帳される」ような複式簿記はありません、あったら間違いで
>>す。
>> 複式簿記は、単に取引を複数の勘定(通常は資産負債勘定と損益勘定とがある)に記入する制度に過ぎ
>>ませんから、取引によっては資産だけ、あるいは負債だけ増える場合などいくらでもあります。

>それは違うのでは、借方と貸方は同じ金額にならないと複式簿記の意味が無いよ。
 
 違いません。たかつかさんも武田さんも、複式簿記には損益勘定があることを完全に見落としています。
 複式簿記には、資産・負債勘定(正式には貸借対照表勘定)と損益勘定(同じく正式には損益計算書勘定)の2種類があります。(実務の場合には、これ以外に「中間勘定」という勘定科目を使いますが、ややこしくなるので省略します。)
 損益勘定と資産・負債勘定とで仕訳をきれば、取引によっては資産だけ、あるいは負債だけ増えます。

 例えば、オフィスの賃貸の場合、貸している側は毎月
  売掛金(資産・負債勘定) 100円 / 賃貸料(損益勘定) 100円
 という仕訳がたち、資産のみが増加します。
 一方、借りている側は
  賃借料(損益勘定) 100円 / 未払金(資産・負債勘定) 100円
 という仕訳がたち、負債のみ増加します。


>> 例えば、月100円で、コピー機のリースを受ける場合、リース会社の毎月の仕訳は
>> 売掛金 100円 /売上 100円
>> となり、資産だけが増加します。

>う〜ん、商品在庫(コピー機)が減って、その分現金と売掛金が増えるはずですが。つまり資産は増加しません。

 リースの場合、コピー機はあくまでも貸しているだけで、リース会社の資産であることには変わりはありません。(ですから「lease」(長期賃貸借契約)といいます)。従って、コピー機が減少するということはありません。従って、この場合は、資産のみが増加します。
 そもそも、リース対象資産は「資産」であっても、販売を目的とする「商品」ではありませんから、「商品在庫」という発想自体が間違いです。


>精算表を書かれた経験はあるのですよね。

 ありますよ、清算表も財務諸表も腐るほど書いています。
 

>武田さんの文言通りに取ればそうですが、複式簿記では資産と負債・資本はバランスしますね。

 武田さんの文言通りにとってもとらなくても、バランスしません。
 複式簿記は、取引を記録するための方法でしかなく、資産と負債・資本を自動的にバランスさせるような機能はありません。

 資産と負債・資本をバランスさせるためには、損益を確定して、当期純損益を算出し、算出した当期純損益を資本勘定に振り返る「決算整理」処理が必要です。
 「決算整理」処理を行って、初めて、資産と負債・資本は一致します。(おおざっぱにいって、学習簿記で行う「精算表の作成」が「決算整理」にあたります。)
 しかし、正直言って、どうして、単なる記録方法に過ぎない複式簿記が、資産と負債・資本を自動的にバランスさせる機能を持つと誤解するのかがさっぱりわかりません。仕訳をきるだけで、資産と負債・資本がバランスすれば、経理屋の仕事は大幅に減るのですがね。


>>後、武田商店の例は 売掛金 200万円増えて、商品or現金が200万円減ります。資産は増加しません。
>>まあ、簿記や経理をやっている訳では無いから勘違いしているかもしれないけど、私が会社で習ったのはこんなものだったと思います。

 完全に勘違いされています。
 もう一度、テキストの売上の仕訳の部分をよく確認してください。
 商品を仕入れた値段でうる馬鹿はおりません。必ず、利益を載せて売ります。そのへんが判るように仕訳をきれば
  売掛金 150円 / 商品   100円
            商品売却益 50円
 となり、利益分だけ、資産は必ず増加します。
 この仕訳は、簿記の初級テキストには必ず載っているはずです。

Id: #b20021016020255  (reply, thread)
Date: Wed Oct 16 02:02:55 2002
Name: 永江
Subject: こちらこそご無礼
たかつかさん、こちらこそご無礼な書き方でしつれいしました。
なぁんだ、わかってらしゃるんだと思い、安心しました。最初の
方で書かれたのを、ぼくは(おそらくあらいさんも)誤解したよう
です。

営業が使った図書費の場合は
  販売費(図書費)/現金
で現金の相手科目は販売費(営業費ということがあるかもしれま
せん)で費目(ないし細目が図書費)というべきでした。実務だと、
販売費なのは分かりきってるので、図書費といってしまいますが。

>図書費、雑費を摘要扱いしたのが、かなり気に触ったようですが、

別に気に触ったわけではありませんが、こういう費目体系は
水道光熱費にするかガス料、電力料とかに細分するかに管理的視点は
はたらくでしょうが、管理会計の要請というより財務会計のものです。
予算統制とかの管理上のもので、摘要みたいなものと言われると
かなり違和感はあります。

ところで、簿記の話は横道にそれているようなので、ぼくとしては、
そろそろよしにして、本題の日本経済の話をメインに議論が展開する
ことを望んでいます。

Id: #b20021014212309  (reply, thread)
Date: Mon Oct 14 21:23:09 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021014142545
Name: たかつか
Subject: 失礼しました

相手科目を調べてみました。
永江さんのいう様に仕訳帳の貸方科目と借方科目の相互の相手科目という意味で
使われているのですね。
http://homepage2.nifty.com/NODE/accounting/kouza/k3.html

「相手側科目なんて存在しないと思います」というのは撤回します。

後余計なお世話的な話になりますが、取引の8要素では
「費用の発生(支払い賃金)」に対する勘定は「資産の減少」か「負債の増加」
ですね。(本やノートが費用であるのは分かっています、本は微妙な問題が
あると思いますが)
だから、「支払い賃金の相手科目は何になるのですか?」という問いには
「資産の減少」か「負債の増加」の科目と答えて欲しかったです。
まあ、労務費(賃金) /現金 はそういう意味で使われているのだとは思い
ますが

図書費、雑費を摘要扱いしたのが、かなり気に触ったようですが、費用という
勘定科目が無いと言っているのではありません。大分類の費用を中分類、小分類
に分けるのはいいですが、図書購入に対する相手科目としては現金、あるいは費用
(図書費)/現金と回答されるべきだと思いますが如何ですか?

確かに
すりらんかさんへの文では「貸借対照表の相手科目」と言う意味で無いと言った
のですが、あらいさんへの返答はごちゃ混ぜにしてしまった様です。


Id: #b20021014153731  (reply, thread)
Date: Mon Oct 14 15:37:31 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021014011623
Name: たかつか

>とんだ恥をさらしたかとおもいつつ,レスが遅れましてすいません.
いえいえ、どうも私の方が恥をさらしているような感じですね。


>>仕訳(仕分けでは無いはず)に必ず相手科目は無いと思うよ。
>ん?武田氏がいつでも資産と負債は同じという話をしていたのでこれは仕
>訳(失礼^^)と勘違いしているのでは?と思ってあげたのですが,各仕訳
>で数字がバランスしないないものの例ってなんですか?
武田氏は資本を付け加えるのを忘れただけとも考えられるし、それは揚げ足
取り的な事で大した事ではないと思いますが・・

各仕訳で数字は当然バランスします。また仕訳帳に相手科目という言葉がある
のは知りませんが、それは資産と負債+資本が常にバランスするいう意味では
無いと思います、損益で調整してバランスしているはずです。

>また,相手科目に
>ついては僕はあらいさんと同じような理解をしていました.
あらいさんの相手科目というのは良く分からないのだけど、借方科目、貸方
科目と言う意味?、どうもあらいさんや永江さんのは借方科目、貸方科目を
更に分けた費用細目とか勘定細目を言っていて、貸方、借方に対応していない
ように思えるのだけど。

>交際費7000を現金で支払ったというときの,
>交際費 7000 現金 7000
>交際費の相手科目が現金,現金の相手科目が交際費
>という言い方は間違いなのですか?
専門外だけど、私の持っている本では
借方科目が営業費(細目:交際費)7000円 貸方科目現金7000円です。

>現金出納帳については,初級の本などに「現金出納帳から仕訳とかを再現
>して」という話があったと思うのですが,あらいさんの言いたいことはそ
>ういうことなのではないですか?
違うと思います。仕訳は古くは伝票から始まっていて、その段階で借方科目、
貸方科目が決まります。その中の現金だけを集計したのが、現金出納帳に
なります。


>>人員のリストラとは別に生産設備のリストラが進まないと
>>設備投資はできません。
>これだと既存資本は生産能力があるのでそれが無くならないと投資しない
>という話になってしまいますが,それでは「既存設備をリストラ」する必
>要が何であるのかがわかりません.
何を言いたいのかよく分かりません。
設備投資、自己資本、減価償却の意味と関係はご存じの上で言われているの
でしょうか?
減価償却前の既存設備を除却するには、簿価に見合う資金が必要です。
生産に寄与する前に設備が停止したら、償却もできない場合があります。
つまり、単年度に設備を除却、更新するには大幅な損失を計上することに
なります。それでも固定化された資金を流動化しないと資金が不足して
経営環境は苦しくなります。

>不良債権に関してはデフレ・需要縮小
>の結果として(有効需要水準に較べての)過剰設備であるといえます.元
>来収益性がない=生産能力のない物に投資されたせいで当然収益力がない
>という状況なら供給能力不足によるインフレ圧力が働きますから.
意味がよく分かりません。
不良債権=過剰設備 というのは何故?
過剰設備に土地や株が入るのですか?

もはやバブルだけが原因では無いと言うのは正しい指摘でしょうが、バブルの
負の遺産を消化できていない企業群、建設、不動産、巨大スーパー等の存在
も無視できないように思います。



Id: #b20021014142545  (reply, thread)
Date: Mon Oct 14 14:25:45 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021014030503
Name: たかつか
Subject: 入門書に書いてある内容なんだけど

永江さん、こんにちは。
どうも永江さんやあらいさんは私が自分だけの考えを述べていると
考えているようですね。

>たかつかさんは、とんでもな簿記論を展開していると思います。
>簿記論ないし会計学の本を読み直してから、おっしゃるほうがよいですよ。

>>同じ取引を原因と結果に分けて考えるのが複式簿記では?
>>商品を現金6000万円で購入すれば、
>>原因は資産から現金が6000万円減った。
>>結果は商品が6000万円分増えたですね。

>というのが、そもそもまちがった解釈です。
あのね、これは西東社の現代簿記セミナーの「簿記入門」1997年刊の
41頁に出ている内容をそのまま転載した例です。違うというのであれば
本が間違っているのかな?

でも「同じ取引を原因と結果に分けて考えるのが複式簿記」というのは間違って
いますか?間違っているという事が書いてある本を教えて下さい。

>おそらく貸借対照表が借方の資産の原資を貸方が表しているということを
>個々の取引の仕訳にまで拡大して誤解しておられるのではないかと思います。
これもあらいさんが出されたWebを良く見れば分かりますが、借方、貸方の
区分には財産がどうなるかが重要な要素になります。

>>相手側科目なんて存在しないと思います

>というのも、とんでもな話で、それこそ複式簿記がわかっておられない。
>借方に科目をいれれば、貸方にも科目を入れなくてはならないわけで
>互いに相手の方を相手勘定とか相手科目とよびますよ。
既に書きましたが、仕訳帳には、借方科目、貸方科目があります。

>摘要どころではなくこれは費用という会計上の重要なファクターに属する
>科目(費目)です。
>これがなければ、損益計算書は出来上がらないのでして
>こういうことをおっしゃるから、あらいさんが
>>貸借対照表は財務諸表(簿記の結果)であって、
>>複式簿記(帳簿記入)として考えていませんでした。
>と言ってしまったのです。
あの〜、簿記には、資産、負債、資本、収益、費用の5大勘定があって、それ
ぞれが更に細かな勘定科目に分かれています。前の3つが、貸借対照表勘定で
後の2つが損益計算書勘定です。相手科目が費用だけになるのは変ですね。

>あらいさんは、たかつかさんが貸借対照表だけを簿記だと認識してると
>思ったのでしょうし、私もそうとってしまいます。
そんなことはありません。

>>ちなみに支払い賃金の相手科目は何になるのですか?
>ふつう労務費で処理するとおもいます。
>細目で賃金というのを立てることが多いですが
>現金 / 労務費(賃金)
困ったな、仕訳帳にそう記載しているのですね。
簿記の本、例えば前掲書だと164頁に具体例があって、借方科目が給料で
貸方科目は当座預金と所得税預り金です。労務費とか、賃金は給料の呼び方
を変えただけですね。

>あと現金出納簿とかもふつう複式簿記でも使います。
>こういうのを補助簿といいます。ほかに仕入帳とか売上帳とかも作ります。
>メインの帳簿を総勘定元帳といいます。
補助簿の使用を否定なんてしていません。主要簿が仕訳帳と総勘定元帳で補助簿
に補助記入帳と補助元帳がありますね。で永江さんは現金出納簿の記入をを複式
で使っているのですか?

>とにかく、たかつかさんは、簿記についてあれこれいうのをしばらくやめて
>コンパクトなものでいいですから、簿記の本をあたりなおしたほうがよいです。
どんな本を読まれているのですか?
最初に書いたように私の書いた内容は入門書から取った内容が殆どです。





Id: #b20021014030908  (reply, thread)
Date: Mon Oct 14 03:09:08 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021014030503
Name: 永江
Subject: 貸借まちがえました
>>ちなみに支払い賃金の相手科目は何になるのですか?
>ふつう労務費で処理するとおもいます。
>細目で賃金というのを立てることが多いですが
>現金 / 労務費(賃金)

労務費(賃金) / 現金
です。すみません。


Id: #b20021014030503  (reply, thread)
Date: Mon Oct 14 03:05:03 2002
URL: http://page.freett.com/rionag/
In-Reply-To: b0051.html#b20021012190159
Name: 永江
Subject: とんでもな簿記論
たかつかさんは、とんでもな簿記論を展開していると思います。
簿記論ないし会計学の本を読み直してから、おっしゃるほうがよいですよ。

>同じ取引を原因と結果に分けて考えるのが複式簿記では?
>商品を現金6000万円で購入すれば、
>原因は資産から現金が6000万円減った。
>結果は商品が6000万円分増えたですね。

というのが、そもそもまちがった解釈です。
現金の減少が原因で商品の増加がおこったのではありません。
原因結果というのなら、商品を現金で買い付けたという事実が原因で
現金の減少と商品の増加が結果しているだけです。
複式簿記では、取引の仕訳を借方と貸方に別けてエントリーするという
だけのことです。
おそらく貸借対照表が借方の資産の原資を貸方が表しているということを
個々の取引の仕訳にまで拡大して誤解しておられるのではないかと思います。

>相手側科目なんて存在しないと思います

というのも、とんでもな話で、それこそ複式簿記がわかっておられない。
借方に科目をいれれば、貸方にも科目を入れなくてはならないわけで
互いに相手の方を相手勘定とか相手科目とよびますよ。

>ここで言っている相手科目は、通常摘要程度の意味でしか有りません。
>これが必要なのは企業の管理会計で、…科目毎、部門毎の変化を知りたい
>時、分析したい時に利用します。

摘要どころではなくこれは費用という会計上の重要なファクターに属する
科目(費目)です。
これがなければ、損益計算書は出来上がらないのでして
こういうことをおっしゃるから、あらいさんが
>貸借対照表は財務諸表(簿記の結果)であって、
>複式簿記(帳簿記入)として考えていませんでした。
と言ってしまったのです。
あらいさんは、たかつかさんが貸借対照表だけを簿記だと認識してると
思ったのでしょうし、私もそうとってしまいます。

>ちなみに支払い賃金の相手科目は何になるのですか?
ふつう労務費で処理するとおもいます。
細目で賃金というのを立てることが多いですが
現金 / 労務費(賃金)

あと現金出納簿とかもふつう複式簿記でも使います。
こういうのを補助簿といいます。ほかに仕入帳とか売上帳とかも作ります。
メインの帳簿を総勘定元帳といいます。

とにかく、たかつかさんは、簿記についてあれこれいうのをしばらくやめて
コンパクトなものでいいですから、簿記の本をあたりなおしたほうがよいです。
それから、あらいさんが紹介したWebページもたかつかさんと同じように
技術系の方が経理を勉強されてお作りになったもののようですから、
あまりこれをベースにされない方がよいと思います。
技術系の人がこれだけ簿記を勉強されているのには頭が下がりますが
誤解とかも入っている恐れがありますから。

あの、ここのページは自己紹介がいるのでしたね。
おくればせですが、http://page.freett.com/rionag/で
プロジェクト杉田玄白の翻訳(ごっこ)をやってるものです。
あらいさんと同じで、学校で簿記や会計学を学んだわけではありませんが
経理の実務経験はあります。

Id: #b20021014011623  (reply, thread)
Date: Mon Oct 14 01:16:23 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021012011047
Name: すりらんか
Subject: ふむふむ

とんだ恥をさらしたかとおもいつつ,レスが遅れましてすいません.

>仕訳(仕分けでは無いはず)に必ず相手科目は無いと思うよ。
ん?武田氏がいつでも資産と負債は同じという話をしていたのでこれは仕
訳(失礼^^)と勘違いしているのでは?と思ってあげたのですが,各仕訳
で数字がバランスしないないものの例ってなんですか?また,相手科目に
ついては僕はあらいさんと同じような理解をしていました.

交際費7000を現金で支払ったというときの,
交際費 7000 現金 7000
交際費の相手科目が現金,現金の相手科目が交際費
という言い方は間違いなのですか?(僕は簿記はSNA読むのに会計のテキ
スト読んだ程度なので定義を教えていただけると有り難いのですが)

現金出納帳については,初級の本などに「現金出納帳から仕訳とかを再現
して」という話があったと思うのですが,あらいさんの言いたいことはそ
ういうことなのではないですか?

>論理展開が理解できません。
>投機という文言に囚われるとそういう論理になるのかな?
囚われるというか,投機に関する言及へのリプライですから.外資の話は
ゼロサムの話をすると多くの反応が「日本人が損をして外国人が得をして
ゼロサムになっている」というものだから予防線を張ったまでです.

>人員のリストラとは別に生産設備のリストラが進まないと
>設備投資はできません。
これだと既存資本は生産能力があるのでそれが無くならないと投資しない
という話になってしまいますが,それでは「既存設備をリストラ」する必
要が何であるのかがわかりません.不良債権に関してはデフレ・需要縮小
の結果として(有効需要水準に較べての)過剰設備であるといえます.元
来収益性がない=生産能力のない物に投資されたせいで当然収益力がない
という状況なら供給能力不足によるインフレ圧力が働きますから.
Id: #b20021013221357  (reply, thread)
Date: Sun Oct 13 22:13:57 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021012231802
Name: たかつか
Subject: う〜ん


>平衡の原理にあるように、お金がどこからどこへ流れたかの記述というのが複式簿記の本質だと
>思うのですが。
>その"どこ"を表すラベルが勘定科目という認識なのですが、おかしいでしょうか?
はい、おかしいですよ。ご自身が引用された「平衡の原理」(あまり良いとは思えませんが)に
書かれています。

ご紹介のWeb曰く
複式簿記は実は財産という概念に密着している。
自分の持っている総財産はどのくらいあるのだろう。こうした財産管理に便利なのが、複式簿記
という概念である。
失なったものと得たものを常に二箇所に記入したらどうだろうかという考えが生まれる。これが
、複式簿記の複式という意味である。

>>また普通、現金出納帳を複式にすることはありません。
>現金出納帳という表現が悪かったかもしれません。
表現云々では無く、ご紹介のWebにも
「現金出納簿(cashbook)に代表される 単式簿記(single-entry bookkeeping)が現金に密着している」
と書かれる様に現金出納帳を持ち出すのは、簿記を全く理解していないと思われますよ。


>ここの表のように、ある勘定科目(たとえば現金)に着目した表のなかで、取引の相手方となる科目を
>相手科目ということがあるみたいです。
よく理解されずに話をしていませんか?
ここで言っている相手科目は、通常摘要程度の意味でしか有りません。これが必要なのは企業の管理
会計で、科目毎の変化、通信費や水道光熱費も経時変化を知りたい。また科目毎、部門毎の変化を知
りたい時、分析したい時に利用します。


>そういう意味であれば、科目が最低でも貸し借り一つずつなければ複式簿記になりませんから、相手
>科目は必ずあるといえるのでは。
仕訳表を書かれた事はないのでしょうか。これだと貸方科目、借方科目ですよね。財産がどうなって
いるかを考える訳です。預金から2万円引き出せば、預金が2万円減って、現金が2万円増えます。
本を1万円とノートを5千円買えば、現金が1万5千円減って本とノートが増えます。本とノートの
相手科目(予算科目?)が図書費や雑費であってもそれは無関係ですよ。

ちなみに支払い賃金の相手科目は何になるのですか?
また、簿記の5つの要素や勘定の意味はご存じですよね?


>なるほど。わたしは、貸借対照表は財務諸表(簿記の結果)であって、複式簿記(帳簿記入)として考え
>ていませんでした。そういう意味なら、それは当然ですね。これは用語認識の違いでしょう。
何を言いたいのでしょうね?
複式簿記は財産の状態(貸借対照表)、儲けの状態(損益計算書)を作るためにあると思います。
まあ今の企業の経理は財務諸表というよりも企業内部の分析が主になるから分かりにくいと思いますが、
「自分の持っている総財産はどのくらいあるのだろう。こうした財産管理に便利なのが、複式簿記
という概念である。」
という文の意味を良く考えられては如何でしょうか?




Id: #b20021012231802  (reply, thread)
Date: Sat Oct 12 23:18:02 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021012190159
Name: あらい

本は読んでいますが、独学なのでおかしいところがあるかもしれません。
しかし色々と記事などを読んでいても、自分がそれほど間違った理解をしているような気はしません。
たかつかさんとも、きっと用語の使い方が違うだけだろうと思うのですが。

平衡の原理にあるように、お金がどこからどこへ流れたかの記述というのが複式簿記の本質だと思うのですが。
その"どこ"を表すラベルが勘定科目という認識なのですが、おかしいでしょうか?

>また普通、現金出納帳を複式にすることはありません。

現金出納帳という表現が悪かったかもしれません。ここの表のように、ある勘定科目(たとえば現金)に着目した表のなかで、取引の相手方となる科目を相手科目ということがあるみたいです。そういう意味であれば、科目が最低でも貸し借り一つずつなければ複式簿記になりませんから、相手科目は必ずあるといえるのでは。

>泥棒にはいられて商品500万円分とられたら、原因は資産から商品が500万円減少、で現金増加は無い、つまり500万円分の損失が生じたです。

(借方)雑損失 500万: (貸方)商品 500万、ということですよね。ここで大事なのは、商品が500万減っただけではなく、そのお金が雑損失という科目に流れていることで、数字がバランスする点ですよね。

>貸借対照表では、お金の出所(負債と資本)とそのお金がどうなっているか(現金、預金、商品など)が独立して計算される事になります。相手側科目なんて存在しないと思いますが。(それとも予算との対比を言っているのかな?)

なるほど。わたしは、貸借対照表は財務諸表(簿記の結果)であって、複式簿記(帳簿記入)として考えていませんでした。そういう意味なら、それは当然ですね。これは用語認識の違いでしょう。

Id: #b20021012190159  (reply, thread)
Date: Sat Oct 12 19:01:59 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021012092628
Name: たかつか
Subject: 簿記も本を読まれてはどうですか?

あらいさん、こんばんは。

>たかつかさんの簿記論は、実務者の感覚とはだいぶ違うかも。
>といっても私も経理はじめて二年目ですけど。
私は技術屋だから実務はやっていません。でも財務諸表や自分達の開発したものを事業化するために
色々と計算はします。
でもって、企業の管理会計の経理と商法上の財務諸表をつくる簿記が異なるのはご存じですよね。
ある意味で企業の会計、経理の実務は商法上の財務諸表をつくる簿記とは無関係ですが・・・

>相手科目とは、ある科目(たとえば現金)に着目した帳簿(現金出納帳とか)の相手方科目(図書費とか)のこ
>とでは。だとすれば、貸方と借方をかいて複式にするには必須ですよね。
意味が不明です。仕訳とか分かりますよね?
貸方と借方は科目とは無関係です。また普通、現金出納帳を複式にすることはありません。
貸方と借方の意味は大丈夫ですか?


>複式簿記を、"原因と結果"というのは良く使われる表現だけど、曖昧な気がする。どこからどこへお金が
>移動したかというのが分かりやすいのでは。たとえば、売掛金と買掛金を相殺したときの貸方と借方は、
>どう考えても"原因と結果"という関係ではないです。
売掛金と買掛金の相殺の話は技術的な事で複式簿記の本質とは全く関係ないと思います。
また簿記は、単純にお金の増減を記述するものではありません。
商品を現金6000万円で購入すれば、原因は資産から現金が6000万円減った。結果は商品が6000万円分増えたですね。500万円借り入れると原因は負債が500万円増えた、結果は現金が500万円増えたです。泥棒にはいられて商品500万円分とられたら、原因は資産から商品が500万円減少、で現金増加は無い、つまり500万円分の損失が生じたです。


>単式帳簿でも、原因(本を買ったとか)は記述していたわけでしょう。それを科目として正規化することで
>リレーショナルな記述にしたというのが画期的なのだとおもいます。
複式簿記を誤解されているような感じが、日本では福沢諭吉が著書「帳合の法」の中で複式簿記の必要性を説き、その本で使っていた「貸方」「借方」がそのまま使われるようになっています。
科目として正規化するというのは、何を言いたいのでしょうか?

貸借対照表では、お金の出所(負債と資本)とそのお金がどうなっているか(現金、預金、商品など)が独立して計算される事になります。相手側科目なんて存在しないと思いますが。(それとも予算との対比を言っているのかな?)


Id: #b20021012092628  (reply, thread)
Date: Sat Oct 12 09:26:28 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021012011047
Name: あらい

たかつかさんの簿記論は、実務者の感覚とはだいぶ違うかも。
といっても私も経理はじめて二年目ですけど。

相手科目とは、ある科目(たとえば現金)に着目した帳簿(現金出納帳とか)の相手方科目(図書費とか)のことでは。だとすれば、貸方と借方をかいて複式にするには必須ですよね。

複式簿記を、"原因と結果"というのは良く使われる表現だけど、曖昧な気がする。どこからどこへお金が移動したかというのが分かりやすいのでは。たとえば、売掛金と買掛金を相殺したときの貸方と借方は、どう考えても"原因と結果"という関係ではないです。

単式帳簿でも、原因(本を買ったとか)は記述していたわけでしょう。それを科目として正規化することでリレーショナルな記述にしたというのが画期的なのだとおもいます。
Id: #b20021012011047  (reply, thread)
Date: Sat Oct 12 01:10:47 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021008114355
Name: たかつか

すりらんかさん、初めまして
武田さんの味方をするつもりは無いのですが、ちょっと分からないので。

>>全ての企業や家計でも同じなのだ。なぜなら、会計の記帳方式である複式
>>簿記の考え方が、そういうものなのだから。
>これは誤解.資本の部があることを忘れてはいけません.仕分けに必ず相手
>科目があるという話とは別の話です.
そうなのかな?武田さんの言っている意味も変だけど、仕訳(仕分けでは無い
はず)に必ず相手科目は無いと思うよ。同じ取引を原因と結果に分けて考える
のが複式簿記では?

>>現存する都市銀行などは、多くの場合、バブル時の投機に失敗したのが、今
>>の経営危機の原因なのだ。
>投機はゼロサムなのでもしこれだけが問題ならば,都市銀行以外では大いに
>儲かっていることになります.外資にもって行かれてる?それもおかしい.所
>得収支統計を見て下さい.
論理展開が理解できません。
投機という文言に囚われるとそういう論理になるのかな?
経営危機は不良債権の問題で、これは含み損、あるいは引当金の問題ですよね
外資や所得統計が何故出てくるの?

「投機はゼロサム」売買時の「もの」の価値と価格が釣り合っていたという
だけで、土地や株の価格低下で含み損が発生すると、誰かが儲かるという意味
に使えるものなのですか?

>資金需要(というか投資需要)の停滞をバブル崩壊と結びつけるのは困難でし
>て(90年代半ばの景気回復では投資が伸びている&不良債権の多くが90年代後
>半に生じている)
う〜ん、多くの企業はバブル期の過剰投資と過剰人員に悩まされ、所謂リストラ
を行っていますよね。人員のリストラとは別に生産設備のリストラが進まないと
設備投資はできません。また生産人員が減る状況で投資する事も難しいです。

不良債権は90年代後半に発生したのでは無く、表面化したと言う面があるのでは
ないでしょうか?処理を遅らせたために膨らんだという意見も成り立つのでは
ないですか?

念のため言っておきますが、武田さんの意見を支持している訳では無いです。

Id: #b20021012001112  (reply, thread)
Date: Sat Oct 12 00:11:12 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021010013928
Name: たかつか
Subject: 簿記って

まあ、どうでも良いことではあるのだが、

>>複式簿記とは、一つの企業の中で、外との取引があったとき、必ず、資産と負債が同じになるように
>>記帳されるものなのだ。

> 「必ず、資産と負債が同じになるように記帳される」ような複式簿記はありません、あったら間違いで
>す。
> 複式簿記は、単に取引を複数の勘定(通常は資産負債勘定と損益勘定とがある)に記入する制度に過ぎ
>ませんから、取引によっては資産だけ、あるいは負債だけ増える場合などいくらでもあります。
それは違うのでは、借方と貸方は同じ金額にならないと複式簿記の意味が無いよ。


> 例えば、月100円で、コピー機のリースを受ける場合、リース会社の毎月の仕訳は
>  売掛金 100円 /売上 100円
> となり、資産だけが増加します。
う〜ん、商品在庫(コピー機)が減って、その分現金と売掛金が増えるはずですが。つまり資産は増加しません。精算表を書かれた経験はあるのですよね。


>>そういう意味で、「図表1で金融機関の負債と資産がバランスしている」と言うことは正しいのだが、
正確には図表1をよく見ればバランスしていないと思いますが・・・・

> そういう訳ですから、金融機関に限らず、全ての企業や家計でも、負債と資産がバランスしているとは
>限りません。少なくとも複式簿記には、資産と負債をバランスさせるような機能はありませんし、そのよ
>うな考え方もありません。
武田さんの文言通りに取ればそうですが、複式簿記では資産と負債・資本はバランスしますね。

後、武田商店の例は 売掛金 200万円増えて、商品or現金が200万円減ります。資産は増加しません。
まあ、簿記や経理をやっている訳では無いから勘違いしているかもしれないけど、私が会社で習ったのは
こんなものだったと思います。
Id: #b20021010013928  (reply, thread)
Date: Thu Oct 10 01:39:28 2002
Name: +α
Subject: 少なくともトンでもない簿記論ではある
In-Reply-To: b0051.html#b20021007023851

 武田さん初めまして、本業は、民間会社で経理をやっている+αと申します。
 武田さんのご意見を読ませて頂きましたが、武田さんの簿記や企業の理解に根本的に問題があります。

>もともと、外側との取引とは全く別個に、各企業の内部で、資産と負債はバランスするものなのだ。
 
 そんなことはありません。取引によって、企業の内部の資産と負債の割合は常に変化します。
 それから、企業には資本がありますから、普通は、企業の内部で資産=負債にはなりません、基本は、資産=負債+資本です。

>複式簿記とは、一つの企業の中で、外との取引があったとき、必ず、資産と負債が同じになるように記帳されるものなのだ。

 「必ず、資産と負債が同じになるように記帳される」ような複式簿記はありません、あったら間違いです。
 複式簿記は、単に取引を複数の勘定(通常は資産負債勘定と損益勘定とがある)に記入する制度に過ぎませんから、取引によっては資産だけ、あるいは負債だけ増える場合などいくらでもあります。

 例えば、月100円で、コピー機のリースを受ける場合、リース会社の毎月の仕訳は
  売掛金 100円 /売上 100円
 となり、資産だけが増加します。
 一方、コピー機を借りている会社の毎月の仕訳は
  リース料 100円 /未払金 100円
 となり、負債のみが増加します。

>そういう意味で、「図表1で金融機関の負債と資産がバランスしている」と言うことは正しいのだが、なにも、金融機関だけに限ったことではなくて、全ての企業や家計でも同じなのだ。なぜなら、会計の記帳方式である複式簿記の考え方が、そういうものなのだから。

 そういう訳ですから、金融機関に限らず、全ての企業や家計でも、負債と資産がバランスしているとは限りません。少なくとも複式簿記には、資産と負債をバランスさせるような機能はありませんし、そのような考え方もありません。

>武田商店の例でいうと、負債100万円とバランスするのは、現金100万円。債権200万円とバランスするのは売掛金200万円。

 債権と売掛金はどちらも資産です、というより同じものです。これだと資産の二重計上になり、簿記の仕訳としては完全な間違いですし、当然のことながら、この場合は、資産と負債は全くバランスしません。
 これは武田商店が白木商店に200万円を売り上げたケースなのでしょうが、このような場合の通常の仕訳は
  売掛金 200万円 / 売上 200万円
 となり、資産が増加します。
   
 武田さんには、経済学だけではなく、簿記の勉強もされることをおすすめします。

Id: #b20021009110754  (reply, thread)
Date: Wed Oct 09 11:07:54 2002
URL: http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3374/
Name: 顕正居士
Subject: 簿記、公債、年金
昔、帳簿の書き方を学んだ際、

資産=資本+負債

の「資本+負債」の意味が直観的に判らなかった。しかし

資産−負債=資本

であるから当然である。恒等式(代数)とは便利なものだとおもった。

日本の物価が国際標準に収斂する過程で物価が下がるという論がある。尤も
であるが、それはドルなどで計っていうのである。為替でいえば、こういう
場合は円貨の発行が増え、ドルなどに対して下落するのだとおもう。円貨の
値打がそのままで、円に対して物価が下がるなら、国際標準より高物価に
なるであろう。

国債を保有する人や会社は元利の償還を受け、保有しない人や会社には何事
もない。国債の発行高が家計や会社の資本を相殺することはない。しかし
発行高が異常になれば、増税により人民や企業の手取り収入が減る、インフレ
により国債の(睡眠的)保有者が徳政される、可能性が増大する。ただし
強制年金の掛金は税金と変わらず、年金掛金の増額が所得税、法人税の増額に
先だつだろう。

強制年金の掛金は年金として還るが、税金は還らない。しかし税金は国立大学
や自衛隊のサービスに使われる。国立大学はなくてよいか知れないが、自衛隊
は必要だろう。これ等は誰に幾ら分のサービスを提供したとはいえないから、
納税額に等しい分というしかないが、年金掛金と性質は違わない。強制年金の
掛金増額が、公債の問題よりも深刻ではないかとおもう。

Id: #b20021008215525  (reply, thread)
Date: Tue Oct 08 21:55:25 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021008100050
Name: くろき げん
Subject: 最終的判断を読者にまかせるのが良い

武田さんに私はすでにできる限りの親切な対応をしたと考えています。これ以上の親切を要求されても無理です。

親切に対応しなければと思ったのは、浜田さんが言うところの「「財政赤字は日本の破綻」という「大蔵省見解(大蔵省キャンペーン1995年11月以降)」」のマスコミによる足れ流しの悪影響を真剣に大問題だと考えているからです。私も騙されてました。それだけではなく他にもたくさんのトンデモ経済論に騙されいました。今思うと恥ずかしいのですが、過去の自分自身 (過去と言っても結構最近ですが) がいかに馬鹿であったかに気付くことができて本当に良かったと思っています。

こういう場での議論においては、議論に直接参加している相手に対して書くことを中心に考えるのではなく、読者に対してわかり易く説明するという方針で書くべきだと思います。 (読者は議論の参加者よりも圧倒的に多い。数百倍から数千倍。)

私個人に反論を直接要求されても迷惑です。「中途半端で終わることも可であるとし、最終的判断は読者にまかせる」という方針でなければ掲示板での (本当はやりたくないかもしれない) やりとりに膨大な時間を割かねばならなくなってしまいます。それは不可能です。

武田さん、この議論をこれ以上続けたれば、武田さんの掲示板の URL をこの掲示板で示し、武田さんの掲示板の方で続けて頂けませんか?


Id: #b20021008190907  (reply, thread)
Date: Tue Oct 08 19:09:07 2002
Name: はまだ
Subject: 私の投稿を読まれましたかね

何度も言うように、正しい入り口を教えてもらっただけなので、後は勉強してみましょう。

昨日の投稿に書き忘れたことがあるので追加。

黒木>「日本の非金融部門の純金融資産=日本の非金融部門が保有する金融資産
黒木>の合計−日本の非金融部門の負債の合計」が「日本の純対外債権=日本の対海外債権
黒木>の合計−日本の対海外債務の合計」に等しいという恒等式が成立していることを確かめてみよ。

この個所は「財政赤字は日本の破綻」という「大蔵省見解(大蔵省キャンペーン1995年11月以降)」
(財政赤字と日本の破綻の途中を考えてみましょう)についての話ですから、
武田さんの最初の投稿とは全く関係ありません(財政赤字という言葉出てきたので、話題を先取りしただけ)。
ちなみに、黒木さんのここの指摘は、「財政赤字という話題」の正しい入り口にすぎません。
(この入り口を通らないトンデモが多い)
そこから勉強をすることは、まだまだたくさんあります。がんばってください。
----------------------------
「そういう話題なら、ここから始めたほうがいい」と
黒木さんが話を先取りし過ぎて混乱を招いたかもしれませんが、
私は「教育的な」親切な応対だと思います、
それとも、スリランカ氏みたいな指導を手取り足取り、半年ぐらいして欲しいんですか。
Id: #b20021008114355  (reply, thread)
Date: Tue Oct 08 11:43:55 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021008100050
Name: すりらんか
Subject: まぁまぁ

まぁまぁ,くろきさんは単に統計の使用法が間違えているところを示しただ
けですからそんなに熱くならんでも.

>全ての企業や家計でも同じなのだ。なぜなら、会計の記帳方式である複式
>簿記の考え方が、そういうものなのだから。
これは誤解.資本の部があることを忘れてはいけません.仕分けに必ず相手
科目があるという話とは別の話です.

>政府が大量の財政赤字を出すこととは関係が無い。
これも誤解でして政府+日銀連結の債務残高が広い意味での流動性(いわゆ
る広義流動性より広い)の元になっています(例:日銀券)

>現存する都市銀行などは、多くの場合、バブル時の投機に失敗したのが、今
>の経営危機の原因なのだ。
投機はゼロサムなのでもしこれだけが問題ならば,都市銀行以外では大いに
儲かっていることになります.外資にもって行かれてる?それもおかしい.所
得収支統計を見て下さい.

>それが出来ないのは、1980年代の銀行が、不動産投資に走り(中略)民
>間の資金需要が生まれないだけだ。
資金需要(というか投資需要)の停滞をバブル崩壊と結びつけるのは困難でし
て(90年代半ばの景気回復では投資が伸びている&不良債権の多くが90年代後
半に生じている),「実質金利の高止まり」「投資プロジェクトの収益率の低
下」などの考え方が有力です.後者に関しては収益率自体が景気の関数なので,
単純に技術投資が進んでいないとするのは誤りでしょう.

>「政府の財政赤字がやばくなるのは、非金融非政府部門での資金需要が増加
>して資金供給が足りなくなってきているのに、その貴重な資金を政府が吸収
>してしまうようになってしまうときです。」
これは経済学的にはクラウディングアウトと呼ばれる現象で,民間活動の一部
を削る結果になる……つまりは日本経済が完全雇用状態に近いときに起きる現
象だというのが黒木氏の書き込みの趣旨です.このようなときには財政赤字を
出して経済を支える必要がないわけだから財政再建でも何でもやってくれ,と
いうわけ.

>ともかく、今の政府の施策は、基本的には、庶民の金を使って、大企業や銀
>行の経営者や株主、そしてそれらから天下りやリベートと言う形で利益をえ
>ている官僚や政治家を守る為だけのものだ。
庶民というのが何を指すのかはわかりませんが,基本的に現在のデフレ継続政
策は名目固定資産の保有者,名目硬直的賃金の受給者で馘首の心配の薄い物に
一方的に有利なのは確かです.
Id: #b20021008100050  (reply, thread)
Date: Tue Oct 08 10:00:50 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021007055508
Name: 武田信弘
Subject: 黒木さんの反論を望む。
黒木さんの反論は無いのでしょうか。

Id: #b20021007055508  (reply, thread)
Date: Mon Oct 07 05:55:08 2002
Name: はまだ
Subject: 反論だとか、どっちが正しいとかいう話ではない

黒木さんの投稿は、武田さんへの返答ではなく、大部分が掲示板の読者への余談です。
よく区別してください。

(1)2つの調査の数字を比較すること。
「資金循環統計」と「各世帯にアンケート調査して得た数字」との比較ですが、
同じ「金融資産」という言葉を使いながら数字が異なっています。
この2つがどうして食い違うのか、「資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」から
引用して黒木さんは説明しています。

この返答だけで、武田さんの最初の投稿への返事は終ってると思いますが、
どこがおかしいのでしょうか?


(2)資金循環統計を勉強しよう
2番目の「Subject:トンデモ経済論の問題について」は冒頭で武田さんに呼びかけていますが、
反論しているわけではありません、全部が読者サービスの余談です。
1番目の「Subject: Re: 個人金融資産1400兆円のウソ」が、その大部分で
「資金循環統計を勉強しよう」と言ってるだけ、なのと同じです。

黒木>さて、武田さんは、日本の非金融部門が保有する金融資産から特に「家計部門の金融資産」だけを
黒木>取り出し、そこから「家計部門の負債」と「政府部門の負債」の両方を引き去った残りの金額を
黒木>計算するという意味のない計算をしようとしているように見えます。

この個所も、武田さんと呼びかけてはいますが、「この図を知ってる人」に向けて、
「武田さんとよく似た間違い」(例えば、企業も銀行も出てこないとか、『循環』だとか)を
指摘しています。つまり、武田さんの最初の投稿とは実質何の関係もありません。

(3)まとめ
2つの調査の数字を比較して食い違うと主張するのは、入り口にすぎません、
どうしてそんな流言蜚語が飛んでいるのかを調査したらどうでしょうかね。
まず最初に流言卑語「1400兆円」の元になった「資金循環統計」から勉強しましょう。

黒木さんは、2つの調査の数字の食い違いの理由や数字の出典を教えてくれただけだから恨むのはスジ違いだと思う。
Id: #b20021007023851  (reply, thread)
Date: Mon Oct 07 02:38:51 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20020923104240
Name: 武田信弘
Subject: トンでも経済論では全くありません。

この記事が、googleの「武田信弘」の検索に非常に早くかかったので、驚いたことを最初に述べます。かかったのは、確か、もう一週間も前でしょうか。
さて、僕の主張に対する反論は、本当に、東北大学の先生である黒木さんが書いたものなのでしょうか。一応、黒木さんが書いたように見える、この掲示板に載っている文章は、あまりにばかばかしくて、反論するのも時間の無駄と感じていたのですが、一応、そのごまかしを指摘しておきましょう。

>武田さん、まず質問する前に私が書いた説明とそのリンク先をよく読んで頂けませんか? あと易しい経済学入門を読んでおけば確実に役に立ちます (トンデモ入門書に注意!)。モノとカネは逆向きに流れるだとか、誰かの負債は別の誰かの資産になっているのような単純な原理を押さえておき、全部足し上げたらどうなるかというような考え方ができるようになるだけでも、見方がかなり違ってくると思います。

ここで言っていることは、簿記の常識、こんなことをわざわざ言うのなら、それよりも、僕が指摘した矛盾点に答えるほうが、時間の節約になる。

>みながメディアに流れているトンデモ経済論に騙されていたことに気付き、トンデモ経済論を宣伝している人たちに対して強烈なリストラ圧力がかかるようにならないと、今後の日本経済の行く末はかなり不安です。リストラされる可能性の高い人たちはもう必死です。各媒体にトンデモ経済論の記録が残ってしまってますからね。たとえば、朝日新聞などで重用されている野口悠紀雄 (青山学院大学教授、 1940年生まれ) は「世界水準に比べて異常な高価格国であった日本が、国際標準に近づいてゆく過程」としての良いデフレというトンデモ経済論を唱えているのですが、浜田宏一 (内閣府経済社会総合研究所長・イエール大学教授、 1936年生まれ) に「相対価格と絶対価格水準を混同したり、開放経済の下での為替レートの働きを無視するような学生は、マクロ経済学のクラスで及第するかもおぼつかない」 (1, 2) と批判されたときに、名誉毀損行為だ、裁判に訴えてやる、などと息まいていたようです。もちろん正しいのは浜田宏一の方です。個人的にはあれでもまだ遠慮がちで罵倒の仕方が足りないと思いました。少々の社会的反撃があってもびくともしない立場の方が野口悠紀雄をあのように批判したことに拍手喝采した人はかなりいると思います。生産性の低い分野の問題は相対価格に関係した問題であり、物価水準 (絶対価格) の問題ではありません。そして、日本の昭和恐慌や世界大恐慌での経験から、内外価格差を物価水準の下落で調整しようとすると悲惨なことになることがわかっています。為替レートの下落で調整する方がずっとコストが少ない。金融緩和+インフレ+円安によって調整するのと、金融実質引締+デフレ+円高によって調整するのでは、まさに天国と地獄。あと、野口旭の『経済学を知らないエコノミストたち』 (日本評論社) が新聞の書評欄で好意的に取り上げられたことがあったでしょうか? 野口旭は新聞の経済論説欄も厳しく批判しています。トンデモ経済論者がリストラされて、よりまともな人たちに置換される必要がある。各メディア内にも確実に良心的でかつ有能な人たちがいるので、そういう人たちが力を発揮できる状況を作り出す必要があります。

本当に野口悠紀雄が本当に言ったかどうかは知らないが、この「相対価格と絶対価格水準」の混同は、ご指摘の通り間違えだろう。しかし、これも、新聞や雑誌をちょっと読めば、すぐに気が付くこと。また、トンでも経済論についてわざわざここで書く必要性が無い様におもう。意味があるとすれば、僕の主張がとんでもないものだという印象を与える為か。

>完全に脱線してしまいましたが、話題をもとに戻して、質問の一部に答えておきます。「資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」を見ればわかるはずのことばかりです。次回からはこちらが示した資料を全て熟読し、わからないことがあれば教科書などで調べてから質問して頂けると助かります。 (私の経験では半年ぐらい時間をかける必要がある。)

ここまで、ずい分字数を書いている。それなのに、質問の一部にしか答えないというのは、矛盾している。

>1. 「非金融部門」とは?
>さて、「資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」の図表1を見れば「非金融部門=家計部門および金融機関以外の企業と政府」であることがわかります。

これは、僕の考え方が正しいと聞いた問への答え。僕の考えで正しいとと答えるのが普通。なぜ、そう書かないのか、疑問。

>2. 金融機関が外債を買うと?
>図表1で金融機関の負債と資産がバランスしていることに注意して下さい。だから、金融機関を含めた全体での純資産を計算するときには非金融部門の数字だけを見れば十分なのです。たとえば、非金融部門が金融機関にお金を預けたとすると、非金融部門は金融機関に対する債権を資産として保有し、金融機関は同じ分の負債を負うことになります。金融機関が非金融部門に融資したとすれば、金融機関は非金融部門に対する債権を資産として保有し、非金融部門は同じ分だけの負債を負うことになる。金融機関が外債を購入すれば、金融機関は外国に対する債権を資産として保有し、外国は同じ分だけの負債を負うことになる。これを図式にすると、

>非金融部門(債権A円)←→(負債A円)金融機関(債権B円)←→(負債B円)非金融部門
(債権C円)←→(負債C円)外国

>そして、もしもこの図式の外側が存在しなければ、金融機関で負債と資産がバランスしてなければいけないので、 A = B + C が成立しなければいけません。非金融部門の純金融資産は A - B になり、純対外債権は C になります。だから、この図式でも当然のことながら、「非金融部門の純金融資産=純対外債権」という等式が成立しています。この図式は「金融機関を通して非金融部門内で浮いた資金が資金不足の誰かに融資されているが、国内で消化しきれない資金が海外に流れている」という様子を記述しているとみなしておけば良いでしょう。

この部分が、一番ひどい内容だ。とんでもないごまかしだ。つまり、次の部分がひどいごまかしなのだ。

>>もしもこの図式の外側が存在しなければ、金融機関で負債と資産がバランスしなければいけないので、 A = B + C が成立しなければいけません。

これがごまかしであることの例証をする。

例えば、武田商店が、黒木商店と白木商店と取引をしているとして、

 黒木商店(債権100万円)←→(負債100万円)
                 武田商店
                (債権200万円)←→(負債200万円)
                            白木商店 

この時に、「外側が存在しなければ、武田商店で負債と資産がバランスしなければいけない。」と言っているようなものなのだ。この例で分かるように、外側が存在しない時、負債100万円と債権200万円はバランスしない。
もともと、外側との取引とは全く別個に、各企業の内部で、資産と負債はバランスするものなのだ。つまり、武田商店では、黒木商店から100万円借りてきたら、現金100万円という資産が出来、その一方で、100万円という負債が出来るのだ。つまり、「外側が存在しなければ、」と言う仮定そのものが間違っているのだ。もともと、複式簿記とは、一つの企業の中で、外との取引があったとき、必ず、資産と負債が同じになるように記帳されるものなのだ。そういう意味で、「図表1で金融機関の負債と資産がバランスしている」と言うことは正しいのだが、なにも、金融機関だけに限ったことではなくて、全ての企業や家計でも同じなのだ。なぜなら、会計の記帳方式である複式簿記の考え方が、そういうものなのだから。
武田商店の例でいうと、負債100万円とバランスするのは、現金100万円。債権200万円とバランスするのは売掛金200万円。元々、外との取引があるのに、その外側が存在しないと仮定するという言い方そのものが、ひどいインチキだ。その上、外側が存在しないと仮定すると言いながら、最後には、純対外債権と言う項目を持ち出している。これも論理のすり替え。
また、

>>「金融機関を通して非金融部門内で浮いた資金が資金不足の誰かに融資されて

いるが、国内で消化しきれない資金が海外に流れている」
と言う言い方もおかしい。なぜなら、金融機関を通して非金融機関からの金が他の誰かに融資されるのは、金融機関の普通の業務を言っているに過ぎない。間接金融制度とはそういうもの。また、「国内で消化しきれない資金が海外に流れている」と言う言い方はおかしい。資金は何も第一に国内で消化されるべきと言う決まりは無い。単に、利益が上がるか上がらないかで、投資先が国内か国外かは普通決定される。

>図表1ではこれよりずっと複雑になってますが本質は同じです。日本の場合は大量の資金供給があり、政府は大量の財政赤字を出してそれを吸収して失業や倒産が急増するのを防いでいるのですが、それでもまだ吸収し切れずに資金が海外に流れています。その積み重ねの結果が図表1です。

ここも詭弁だ。つまり、「大量の資金供給」とは、巨額な郵便貯金や銀行預金のことだが、それと、政府が大量の財政赤字を出すこととは関係が無い。本来は、間接金融で銀行から企業に回った金を、企業が使って利益をあげればいいだけの話だ。それが出来ないのは、1980年代の銀行が、不動産投資に走り、また、そのおかげで、多くの企業も、色々な意味での投機に走ってしまった為、バブルがはじけた後、借金がたまって、技術の積み上げが無いまま、資産の切り売りしか出来ないから、民間の資金需要が生まれないだけだ。「政府は大量の財政赤字を出してそれを吸収して失業や倒産」を防いでいるというのは、一見正しいのだが、これも、かなりな詭弁だ。つまり、現存する都市銀行などは、多くの場合、バブル時の投機に失敗したのが、今の経営危機の原因なのだ。都市銀行がつぶれることの影響で、普通の企業が資金回収されてつぶれることを恐れるなら、それこそ、全国の郵便局で、企業向け貸付でもして、資金を回せばいい話だ。だいたい、「政府の大量の財政赤字」は庶民の税金なのだ。政府の金が、単独にあるわけではない。現在の銀行救済策は、単に、庶民が郵便貯金に預けた金を、国費注入だとか言って、銀行の株主や経営者の救済をやっているだけだ。

>政府の財政赤字がやばくなるのは、非金融非政府部門での資金需要が増加して資金供給が足りなくなってきているのに、その貴重な資金を政府が吸収してしまうようになってしまうときです。もしもそうなればインフレ率や金利が余計に上昇し、経済成長が妨げられることになります。しかし、非金融非政府部門=家計+企業ですから、非金融非政府部門での資金需要が増加して資金供給が足りなくなってきているということは、家計が消費意欲旺盛で企業が投資意欲旺盛であるという状態です。もしも今の日本がそうなったら、景気が完全に回復してしまっていることになります。そのとき、日本政府の税収は確実に増加しているし、財政規模を少々縮小しても失業や倒産が急増する恐れがなくなります。

ここも読んでいて、馬鹿らしくなった。自分で、最初に言ったことと反対のことを最後に言っているからだ。つまり、「政府の財政赤字がやばくなるのは、非金融非政府部門での資金需要が増加して資金供給が足りなくなってきているのに、その貴重な資金を政府が吸収してしまうようになってしまうときです。」と言いながら、そうなれば、景気が良くなり、財政赤字の心配もないと言っているからだ。これは、単に、最初に、抽象的な仮定を言って、相手を脅かし、次に、具体的な事例をあげて、あたかもまともな論理であるように見せかけて、最後に、安心しろ言うようなものだ。最初の抽象的な仮定が、この場合は、そもそもの間違え。「政府の財政赤字がやばくなるのは、非金融非政府部門での資金需要が増加して資金供給が足りなくなってきているのに、その貴重な資金を政府が吸収してしまうようになってしまうときです。」ではない。やばいのは、非金融非政府部門(つまりは、銀行以外の民間部門、簡単に言えば、家計や普通の企業)が、あらたな貯金をしなくなり、郵貯などの金融機関への資金流入がなく、政府が財政赤字を出すだけの資金がなくなったときだ。つまり、企業倒産で失業者が増え、売るべき資産も無くなり、貯金を下ろさざるえない時に、家計の蓄えもなくなり、郵便貯金から回っていた金もなくなり、今まで銀行団が引き受けていた国債も、銀行団が引き受けるだけの金も無くなり、外国からの国債引受を呼び込む為に、円安と国債利率の跳ね上がりが起きた時だ。これが予測されているから、政府は国債の民間への販売をやりだした訳だ。
ともかく、今の政府の施策は、基本的には、庶民の金を使って、大企業や銀行の経営者や株主、そしてそれらから天下りやリベートと言う形で利益をえている官僚や政治家を守る為だけのものだ。この行き着く先は、丸で、今のアメリカとアフリカの関係のようだ。アメリカはますます富み、アフリカはますます貧しくなっていく。
Id: #b20021005035456  (reply, thread)
Date: Sat Oct 05 03:54:56 2002
Name: 新井俊一
Subject: 一有限会社として

近頃の一連の動きには、心底、恐ろしいものを感じます。
政策自体の善悪を置いても、報道などを通じた説明は極めてお粗末です。

根拠の薄弱な増税や減税案、また、安全策が用意されず、意義とリスクも
説明されない不良債権処理。こうした政策は、対応する中小企業のコスト増や
破綻をもたらして、社会全体の資金の流れに水をさしてしまいます。

消費税の益税の解消などということを、なぜ今やるのでしょう。
私のような小規模企業にとっては、5%の増税と、それにともなう税務処理の負担は
とても大きなものです。短い告知期間で行われれば、資金繰りに行き詰まる企業も
少なくないと思います。

証券増税もなぜ今行われたのでしょう。
増税自体よりも、証券会社へのコストや、投資家の事務/思考コストが痛いのでは。
株価の低い状態で、どうやって銀行の収益を改善しようというのでしょう。

そのうえで法人税の減税による黒字企業の優遇とくれば、ベンチャーの育成など
というお題目には、政府はもはや興味がないと考えて良いのかもしれませんね。

新聞やWebを見ている範囲では、不良債権処理について世間の評価は厳しいようですが。
どうなることやら。
Id: #b20021005002834  (reply, thread)
Date: Sat Oct 05 00:28:34 2002
Name: くろき げん
Subject: 砂漠の中のオアシス――2002年10月4日の日経新聞より

ここ数日の流れ。

9月30日 「公的資金投入による不良債権処理」=「厳しい貸し剥しと大量の企業破綻処理を銀行に強制し、そのせいで不足する銀行資本の穴を埋めるために税金を投入」という政策に反対していた柳沢元金融担当相が馘になり、「公的資金投入による不良債権処理」に賛成している竹中平蔵経済財政担当相が金融担当相を併任することが決定。

10月2日午後 不良債権処理の加速を検討する特別プロジェクトチームに「木村剛氏を起用する方針」と時事通信が報じた。その後株価は単調減少。

10月3日午前 なんとか株価は「予想外に底堅い」推移を見せる。

10月3日午後 しかし「木村剛氏の起用が正式決定」が報じられると同時に株価はガンガン下がり始める。

10月4日の日経新聞では金融庁の「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム」について詳しく報じられていた。すでにネットで知っていたことだったが、民間から起用された5名のメンバーを見て愕然。まさに、ハードランディング路線のために集められたメンバーであることは一目瞭然。

不良債権問題は確かに重要な問題であるが、デフレと不景気が持続している中で政府が銀行に激しい貸し剥しと企業の破綻処理を強制することは破滅的な行為である。

ちなみに日経第1面では小泉首相が「覚悟を決めてやらなければいけない」と述べたと報じられている。小泉首相は「覚悟」という言葉が好きである。「改革せず景気が先だと言って、景気が回復したら、改革する意欲がなくなってしまう」という有名な発言をしたときにも「景気の状況が悪いということから景気刺激策はどうかと心配する人がいるが、覚悟が必要である」と述べている。

問題は、その覚悟が一時的な痛みに対する覚悟で済むのか、着地に失敗して恐慌に突入することへの覚悟なのかである。ハードランディング路線は過激であればあるほど着地失敗の危険性が高い。そもそも不良債権処理をした後に景気が回復するという根拠は存在しない。クルーグマン氏は小泉・竹中路線を「暗闇への跳躍」と表現した。

10月4日日経新聞は、報道されている事実だけではなく、その報道の仕方も社説もうんざりするような内容だったのだが、二つだけオアシスのような記事があった。その二つとは、第5面の真ん中にCSFBの岡田靖氏のインタビューが掲載されていたことと、第19面の大機小機で山河氏 (ペンネーム) が日銀株式買い入れを厳しく批判していたことである。

この二つの記事が日経新聞に掲載されることになった裏に優れた記者と編集者がいるのであれば何とかそういう方々を応援する方法はないものかと思う。率直に言って、日経に限らず朝日や毎日のような新聞の経済がらみの報道や社説・論説の内容はあまりにもひど過ぎる。

岡田氏の提案は明確である。企業倒産続発を辞さないハードランディング路線は破滅的な政策なので反対である。今の日本に必要な政策はデフレ脱出のための3%程度のインフレ目標付きのリフレ政策である。日銀は即座に毎月5兆円の長期国債買い切りオペを実施するべきだ。財政縮小が総需要を抑制して足を引っぱらないように歳出を減らさないことを宣言するべきだ。

政府が私企業間の金の貸し借りの問題に直接口を出すのではなく、景気が回復すれば実際に不良債権処理が促進されるような制度を整えた上で、実際にデフレからの脱出と景気を回復を実現する。そのとき税収は大幅に増え、財政赤字問題も相当に緩和されることになる。私は、これが小泉・竹中路線の目玉である「財政再建」と「不良債権処理」の正しい実現の仕方だと考えている。

山河氏の大機小機の主張をそこに引用されているデータを (もったいないが) 省略して要約すれば次のようになる:

日経新聞に限らず、各メディアは経済問題の報道において、岡田氏や山河氏のような方の発言をもっと掲載すべきである。そして、その掲載に関わった方々を私は応援する。


Id: #b20021002142418  (reply, thread)
Date: Wed Oct 02 14:24:18 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021002135623
Name: くろき げん
Subject: [FAQ] WINE and NACSIS

http://www.wul.waseda.ac.jp/faq/faq1-j.html#nacsis


Id: #b20021002135623  (reply, thread)
Date: Wed Oct 02 13:56:23 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20021001013219
Name: 藤間 真
Subject: ソースを教えていただけないでしょうか。

 早稲田大学図書館のデータはNACSIS-WebCatに登録されていないとのことなのですが、情報源をお教え願えないでしょうか。
 確かに、国立情報学研究所のデータベースに関しては、登録が義務付けられていないものが多いので、NACSIS-WebCatに関してもそのようなことがあっても不思議ではないかとも思いますが、それにしても早稲田ほどの大学でまったく国立情報学研究所をないがしろにしているというのはちょっと信じがたいので…。
Id: #b20021001013219  (reply, thread)
Date: Tue Oct 01 01:32:19 2002
Name: かいいきんきん
Subject: 早大図書館

早稲田の図書館はNACSISに雑誌以外は、情報登録していないので、蔵書検索は直接、早大図書館の蔵書検索(WINE)からするひつようがあります。
Id: #b20020923104240  (reply, thread)
Date: Mon Sep 23 10:42:40 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20020923024140
Name: くろき げん
Subject: トンデモ経済論の問題について

武田さん、まず質問する前に私が書いた説明とそのリンク先をよく読んで頂けませんか? あと易しい経済学入門を読んでおけば確実に役に立ちます (トンデモ入門書に注意!)。モノとカネは逆向きに流れるだとか、誰かの負債は別の誰かの資産になっているのような単純な原理を押さえておき、全部足し上げたらどうなるかというような考え方ができるようになるだけでも、見方がかなり違ってくると思います。

みながメディアに流れているトンデモ経済論に騙されていたことに気付き、トンデモ経済論を宣伝している人たちに対して強烈なリストラ圧力がかかるようにならないと、今後の日本経済の行く末はかなり不安です。

リストラされる可能性の高い人たちはもう必死です。各媒体にトンデモ経済論の記録が残ってしまってますからね。

たとえば、朝日新聞などで重用されている野口悠紀雄 (青山学院大学教授、 1940年生まれ) は「世界水準に比べて異常な高価格国であった日本が、国際標準に近づいてゆく過程」としての良いデフレというトンデモ経済論を唱えているのですが、浜田宏一 (内閣府経済社会総合研究所長・イエール大学教授、 1936年生まれ) に「相対価格と絶対価格水準を混同したり、開放経済の下での為替レートの働きを無視するような学生は、マクロ経済学のクラスで及第するかもおぼつかない」 (1, 2) と批判されたときに、名誉毀損行為だ、裁判に訴えてやる、などと息まいていたようです。

もちろん正しいのは浜田宏一の方です。個人的にはあれでもまだ遠慮がちで罵倒の仕方が足りないと思いました。少々の社会的反撃があってもびくともしない立場の方が野口悠紀雄をあのように批判したことに拍手喝采した人はかなりいると思います。

生産性の低い分野の問題は相対価格に関係した問題であり、物価水準 (絶対価格) の問題ではありません。そして、日本の昭和恐慌や世界大恐慌での経験から、内外価格差を物価水準の下落で調整しようとすると悲惨なことになることがわかっています。為替レートの下落で調整する方がずっとコストが少ない。金融緩和+インフレ+円安によって調整するのと、金融実質引締+デフレ+円高によって調整するのでは、まさに天国と地獄。

あと、野口旭の『経済学を知らないエコノミストたち』 (日本評論社) が新聞の書評欄で好意的に取り上げられたことがあったでしょうか? 野口旭は新聞の経済論説欄も厳しく批判しています。

トンデモ経済論者がリストラされて、よりまともな人たちに置換される必要がある。各メディア内にも確実に良心的でかつ有能な人たちがいるので、そういう人たちが力を発揮できる状況を作り出す必要があります。

完全に脱線してしまいましたが、話題をもとに戻して、質問の一部に答えておきます。「資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」を見ればわかるはずのことばかりです。次回からはこちらが示した資料を全て熟読し、わからないことがあれば教科書などで調べてから質問して頂けると助かります。 (私の経験では半年ぐらい時間をかける必要がある。)

1. 「非金融部門」とは?

さて、「資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」の図表1を見れば「非金融部門=家計部門および金融機関以外の企業と政府」であることがわかります。

2. 金融機関が外債を買うと?

図表1で金融機関の負債と資産がバランスしていることに注意して下さい。だから、金融機関を含めた全体での純資産を計算するときには非金融部門の数字だけを見れば十分なのです。

たとえば、非金融部門が金融機関にお金を預けたとすると、非金融部門は金融機関に対する債権を資産として保有し、金融機関は同じ分の負債を負うことになります。金融機関が非金融部門に融資したとすれば、金融機関は非金融部門に対する債権を資産として保有し、非金融部門は同じ分だけの負債を負うことになる。金融機関が外債を購入すれば、金融機関は外国に対する債権を資産として保有し、外国は同じ分だけの負債を負うことになる。これを図式にすると、

非金融部門(債権A円)←→(負債A円)金融機関(債権B円)←→(負債B円)非金融部門
                                        (債権C円)←→(負債C円)外国

そして、もしもこの図式の外側が存在しなければ、金融機関で負債と資産がバランスしてなければいけないので、 A = B + C が成立しなければいけません。非金融部門の純金融資産は A - B になり、純対外債権は C になります。だから、この図式でも当然のことながら、「非金融部門の純金融資産=純対外債権」という等式が成立しています。この図式は「金融機関を通して非金融部門内で浮いた資金が資金不足の誰かに融資されているが、国内で消化しきれない資金が海外に流れている」という様子を記述しているとみなしておけば良いでしょう。

図表1ではこれよりずっと複雑になってますが本質は同じです。日本の場合は大量の資金供給があり、政府は大量の財政赤字を出してそれを吸収して失業や倒産が急増するのを防いでいるのですが、それでもまだ吸収し切れずに資金が海外に流れています。その積み重ねの結果が図表1です。

政府の財政赤字がやばくなるのは、非金融非政府部門での資金需要が増加して資金供給が足りなくなってきているのに、その貴重な資金を政府が吸収してしまうようになってしまうときです。もしもそうなればインフレ率や金利が余計に上昇し、経済成長が妨げられることになります。しかし、非金融非政府部門=家計+企業ですから、非金融非政府部門での資金需要が増加して資金供給が足りなくなってきているということは、家計が消費意欲旺盛で企業が投資意欲旺盛であるという状態です。もしも今の日本がそうなったら、景気が完全に回復してしまっていることになります。そのとき、日本政府の税収は確実に増加しているし、財政規模を少々縮小しても失業や倒産が急増する恐れがなくなります。


Id: #b20020923024140  (reply, thread)
Date: Mon Sep 23 02:41:40 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20020917044913
Name: 武田信弘
Subject: 日本の非金融部門の純金融資産

>「日本の非金融部門の純金融資産=日本の非金融部門が保有する金融資産の合計−日本の非金融部門の負債の合計」が「日本の純対外債権=日本の対海外債権の合計−日本の対海外債務の合計」に等しいという恒等式が成立していることを確かめてみよ。

確認しようとしてみました。しかし、申し訳ないのですが、意味がよく分かりません。 まず、「日本の非金融部門の純金融資産が日本の純対外債権」に等しいと言う意味かと思ったのですが、それでいいのでしょうか。
「非金融部門」とは、家計や、金融業や保険・証券会社を除いた企業・自治体のことでいいのでしょうか。そうすると、日本の保険会社が、例えば米国債を買った場合、それは、日本の対海外債権にはならないのですか。
また、「金融資産」には、もちろん「株式」も含まれるのですから、株価が下がると日本の純対外債権が減少するという意味なのですか。


>日本の非金融部門が保有する金融資産から特に「家計部門の金融資産」だけを取り出し、そこから「家計部門の負債」と「政府部門の負債」の両方を引き去った残りの金額を計算するという意味のない計算をしようとしているように見えます。

「意味のない計算」ではないと思いますよ。国民と国家は、お互いに支えあっているわけですから、家計部門と政府部門の資産と負債を併せて考えるのは、当然ではないでしょうか。というか、究極的には、政府部門の資産とか負債は、すべて各国民、つまり、各家計に帰属するものです。ですから、各家計の豊かさを考える場合に、公的負債がどの程度あるのかを考えなくてはいけないのではないでしょうか。

Id: #b20020917044913  (reply, thread)
Date: Tue Sep 17 04:49:13 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20020917011125
Name: くろき げん
Subject: Re: 個人金融資産1400兆円のウソ

「教えて!にちぎん」の「[わかりやすい景気の見方]資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」はわかり易いので何度も引用しています。

武田さんはまず自分の頭で考える前に正しい考え方を知る必要があるように思えます。上の「教えて!にちぎん」のページを見て次の問題について考えてみて下さい:

「日本の非金融部門の純金融資産=日本の非金融部門が保有する金融資産の合計−日本の非金融部門の負債の合計」が「日本の純対外債権=日本の対海外債権の合計−日本の対海外債務の合計」に等しいという恒等式が成立していることを確かめてみよ。

私が知る限りにおいて、経済についていきなり自分の頭で考えようとしている人は皆ひどい失敗を犯しています。私もそうでした。経済全体についてどのような恒等式が成立しているかのような基本的な考え方を身に付けてからにしなければ、世にはびこるトンデモ経済論 (それは皆の浅はかな“正義感”をくすぐるようにうまく調整されている) に騙され続けることになります。メディアにおける経済論のほとんどはデタラメです (この点に関しては野口旭著『経済学を知らないエコノミストたち』日本評論社という良書が発売されている)。経済論壇は今の日本で最も構造改革が必要な分野です。リストラと構造改革が必要な方々が偉そうにデタラメな経済構造改革論を広めているというのが日本の現状なのです。私も「日本は666兆円もの借金で財政破綻している」のようなトンデモ経済論に騙されていました。 (現実には日本全体で純対外債権を100兆円も保有している。政府部門は確かに巨大な債務をかかえているがそれから政府部門が保有する金融資産を引き去った純債務のGDP比は他の先進国に比べて悪くない。)

さて、武田さんは、日本の非金融部門が保有する金融資産から特に「家計部門の金融資産」だけを取り出し、そこから「家計部門の負債」と「政府部門の負債」の両方を引き去った残りの金額を計算するという意味のない計算をしようとしているように見えます。

しかし、赤ん坊も含めて平均して一人あたり1000万円を超える金融資産を保有していると言われても「我々はそんなにお金を持ってないぞ!」と感じるのは当然だと思います。「資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」では実感に合わない数字が出てしまう理由を次のように説明しています:

 いろいろなところで引用されている家計部門の金融資産残高1,300兆円という数字は、実は資金循環統計に含まれている数字です。

 確かに、この金額を国民一人当たりに換算すると1,100万円の金融資産を保有していることになります。資金循環統計では、(1)金融資産の中に、企業年金や国民年金基金の積立金やゴルフ場会員権のように個人が通常自分の金融資産として認識していない金融商品が含まれていますし、(2)家計部門の中に個人事業主を含んでいますので、実感に比べ多くなっているのかもしれません。また、ごく一部の人が多額の金融資産を保有している結果、平均すると実感に合わなくなっている可能性もあります。

ここでは「可能性もあります」と曖昧な言い方になってますが、「JPモルガン証券の調査によれば、東京都・神奈川県・埼玉県の土地所有者(評価額で1億円以上)56万人の金融資産保有高は400兆円、つまり、人口の0.4%にすぎない土地持ちが、個人金融資産の3分の1を独占」 (ひめたにしさんの文章) という話があるようです。お金はあるところにはあるということですね。問題はそれが死蔵されずに有効に使われるようにすること。

お金は死蔵されている限り何の役にも立ちませんが、お金のやりとりを通して、皆が互いに何かを作ってあげたり、何かをしてあげる活動がさかんになれば実物レベルで皆が豊かになります。

ついでに述べておけば、日本の企業部門も1998年あたりから資金余剰主体になっています。「資金循環統計からわが国の金融がどこまでわかるか」の図表3は1999年度までのグラフなのですが、 2000年以降も企業部門は資金余剰主体であり続けており、毎年15〜19兆円程度もお金を余らせています (岡田靖「デフレ下のバランスシート調整」)。そのお金が投資に回るようになるだけでも景気回復効果はかなり大きい。少なくとも数兆円の補正予算よりは大きい。

企業部門が資金余剰主体になってしまうという現象は1930年代の昭和恐慌期 (安達誠司「昭和恐慌デフレとレジーム変換の重要性」) や大恐慌下のアメリカでも観察されています。今の日本は困ったことにデフレ下で起こる普遍的な経済現象を再確認してしまっているようです。

最優先でやるべき経済政策は
インフレーション・ターゲティング付きリフレ政策によるデフレからの脱出


Id: #b20020917011125  (reply, thread)
Date: Tue Sep 17 01:11:25 2002
Name: 武田信弘
Subject: 個人金融資産1400兆円のウソ

不良債権処理について。個人金融資産1400兆円といわれる。しかし、国・地方の公的債務は700兆円以上と言われている。1世帯あたりの金融資産額が1400万円ほどとも言われてい、しかも、平均負債額も600万円ほどあると言うから、まあ、黒字額は800万円ほどか。しかし、世帯数は4700万世帯ほどだというから、これで1400兆円を割ると、一世帯あたり3000万円ほどの金融資産があることになる。この食い違いはどうなっているのだろうか。また、同様な計算で公的負債の一世帯あたりの金額は1500万円ほどになる。ということは、金融資産1400万円よりも、この時点で、100万円も負債が多いことになる。個人の負債も加えれば、つまり、900万円ほどの赤字を、各世帯が背負っていることになる。平均金融資産は、一部の高額株式所有者や債権所有者、もちろん預貯金も高額な世帯、多分、全体の2割ぐらいまでだろうか、によって上がっているから、多分、ほとんどの国民にとっては、1世帯あたり、1500万円ほどの借金を背負い、蓄えは全くないという状態が今の状態ではないだろうか。

おまけに、今の不良債権処理のやり方がある。銀行をつぶすと大変だといい、公的資金を次々と銀行へつぎ込んでいる。しかし、これは、簡単に言ってしまえば、国民の税金を使って、一部の財界の経営や投資の間違えを救い、官僚の天下り先を確保しているだけなのだ。本来は、経営失敗の銀行はさっさとつぶし、その代わりの金融機関がなければ、公的金融機関を一時的にそこに置き、その地域の企業に繋ぎ融資をすれば済むだけなのだ。それをやってしまうと、財界の一部の人間が破産に近いダメージを受けるし、官僚もうまい汁を吸えなくなる。だから、いつまでたっても、ペイオフ実施が出来ないのだ。ペイオフ実施をすれば、たちまち、つぶれる銀行が出てくる。それをぐずぐずと引き伸ばしているのは、単に、こういう既得権益にしがみついている連中がいるからだ。今起こっている経済の動きの本質は、一部の高額所得層へ庶民の金が急激に吸い取られているということなのだ。


Id: #b20020904110900  (reply, thread)
Date: Wed Sep 04 11:09:00 2002
In-Reply-To: b0051.html#b20020904080848
Name: ブタネコ
Subject: Blanchard@n回目

Blanchardについては、#b20020204150151 日本の流動性の罠についての論説にリンクし、
塩沢さんとスタイルが似てるとブタネコがかってに判断してる西山さんが取り上げていることを紹介しました。(岩井さんは駒場で教科書にしてるらしい。)
また、『Blanchardはジョスパン首相のお気に入りの御意見番で、...リベラションに気のきいた短文を良く載せます』って書けたのは、2月4日だからで、行儀の悪いアブラ人が、おばか右翼世論を形成し、合理的マクロを実践する社民政権がこけてしまうのはオランダですら。
でありますが、気のきいた短文の一つL' Universite malade はhttp://econ-www.mit.edu/faculty/blanchar/files/light/l'universite.pdf 
Id: #b20020904080848  (reply, thread)
Date: Wed Sep 04 08:08:48 2002
Name: やまがた@ワシントン
Subject: Blanchard

ブランシャール Macroeconomics第三版がこっちの本屋に並んでました。 奥づけは2003年になってますが。

まだ30分ほど見ただけですが、流動性トラップとデフレの怖さがかなり大きくなってますねー。あと、インフレにはいい点もあるんだ、というのが強調されて います。同時に、ハイパーインフレはよくないという話はきちんと書いているし、塩沢さんの主張していたような害についても触れつつ、インフレ率4%くらいでは大した害はなくて、インフレのメリットのほうが大きい、という主張が多いことを(留保つきで)述べていて、バランスがとれた記述になっているように思います。もちろんこういうネタですから、日本が非常に大きく 採りあげられています。


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