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黒木のなんでも掲示板2 (0013)

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Id: #b19990913170623  (reply, thread)
Date: Mon Sep 13 17:06:23 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990913121124
Name: 田崎晴明
Subject: なかなかよくできている。

おお。 これは、楽しい! 山羊さん、牧野さん、ありがとうございます。

本当だったら熱力学の本を全部書き直さないといけないので、 ついマジになります。 アミンさんの会社のページを見たところ(登録すれば、もっと詳しい技術的な情報が閲覧できるのですが、何か怖いので、やめた。)、これは、結構よくできてまっせ! 牧野さんがいわれるほど、単純ではない。

日本語の解説はちょっと変なので、少し脚色して、整理してみると、

  1. 円筒容器の中に外気と同じ温度 T の平衡状態の理想気体がある。 内部エネルギーを U としよう。
  2. 系を断熱壁で囲み(とは書いてないけど、この方が原理が明解になるので、 こうしよう) 気体全体に円筒に沿った回転を与える。 回転状態での気体の全エネルギーを U' とする。 大ざっぱに言えば、K = U' - U は、気体のバルクな流れのもつ運動エネルギーである。
  3. 遠心力のため、円筒の中心部では気体の圧力は低くなっている。 非常に回転が速いとして、中心部では実質的に真空ができているとしよう。 この真空部分にピストンを押し込む。 真空なので、この際には外から行う仕事はゼロ。 気体のエネルギーは相変わらず U' である。
  4. 系を断熱壁で囲んだまま、何らかの方法で回転をとめて、 気体を流れのない温度 T の平衡状態に戻す。 理想気体の内部エネルギーは体積に依存しないので、 最終的な内部エネルギーは、 1 と同じ U である。 (アミンさんは、こういう正しい知識は持っているのです。) よって、この際に、うまく回転のエネルギーを取り出せば、 外界に K = U' - U の仕事を取り出すことができる。 これは、2 で気体に行った仕事とちょうどキャンセルする! これが、最大のポイント。 (回転のための仕事は「触媒」だと、うまいことをいっている。)
  5. ここで、断熱壁を取り去る。 外気の温度は T なので、何の変化もない。 このまま、中央部にさし込んだピストンをゆっくり引き抜く(等温膨張)。 3 のときとは違って、ピストンにはまともな圧力がかかっているので、 外界に有限の仕事を行う。 そして、系は 1 の状態に戻る。
となります。 2 と 4 の仕事がキャンセルしているので、エネルギー収支には関係なし。 3 と 5 の仕事の差から、外界に有限の仕事を取り出すことができる。 5 で熱を吸収しているから、エネルギー保存則は破っていない。 つまり、単一の温度の環境の中で働き熱エネルギーを直接仕事に変える第二種永久機関(既知の例としては、ガメラなど)になっています。

真ん中が真空になってしまうというのが行き過ぎなら、 気圧が低いとしてもいいでしょう。 要は、3 と 5 ではピストンにかかる圧力が異なっているということです。

さあて、何がおかしいか? 理想気体は粘性がないから回転させられないとか、 回転からエネルギーを取り出すのは、技術的に困難とか、 そういう「非原理的な」批判は駄目ですよね。


Id: #b19990913121124  (reply, thread)
Date: Mon Sep 13 12:11:24 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990913111519
Name: まきの
Subject: Entropy engine

熱力学の第一法則ではなく、第二法則に反してますから、永久機関のタイプとしてはまあもっとも古典的というより多少は近代的かもしれません。サイクルの説明を読む限りでは、最初にモーターを回すのに投入した電気以上のなにかが出てくるとは到底思えないですが。

ここからプロトタイプとか発明者の写真がみれますね。


Id: #b19990913112150  (reply, thread)
Date: Mon Sep 13 11:21:50 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990913111519
Name: やぎ
Subject: そうか!

アミンさんはマックスウェルの悪魔と仲良くなったのかも。


Id: #b19990913111519  (reply, thread)
Date: Mon Sep 13 11:15:19 1999
Name: 八木
Subject: でたでたあ〜

エントロピー・エンジン』。

もっとも古典的なタイプの永久機関だと思うのはオレだけ?


Id: #b19990909200155  (reply, thread)
Date: Thu Sep 09 20:01:55 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990906194354
Name: はりがや
Subject: Re:^2 正式名称
う〜ん...

これを機会に,英語を公用語とする掲示板が出来たりして...

入力フォーム中に,全角コードが混じっていたりすると,
チェックされるとか...

Id: #b19990906194354  (reply, thread)
Date: Mon Sep 06 19:43:54 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990903222741
URL: http://www.etl.go.jp/~harigaya/BBS/spool/log.html
Name: はりがや
Subject: Re: 正式名称
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/ を訪問しますと,

Bulletin Board

Gen KUROKI's Bulletin Board (in Japanese) 

というリンクがあることに気づきます.これが英語の正式名称か
どうかは,黒木さんの応答を待つことにしましょう.

Id: #b19990903222741  (reply, thread)
Date: Fri Sep 03 22:27:41 1999
Name: 鴨 浩靖 (Kamo Hiroyasu, not Ya Hao Jing)
Subject: 正式名称

すみません、リンクの都合により、「黒木のなんでも掲示板」の英語正式名称を教えてください。中国語正式名称と韓国語正式名称もあれば、教えてください。

お手数をかけます。


Id: #b19990902175508  (reply, thread)
Date: Thu Sep 02 17:55:08 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990902152116
Name: くろき げん
Subject: うざいので削除して裏にまわしました

実はこれで2回目なので、削除しただけではなく、アクセス制限も行ないました。


Id: #b19990902152116  (reply, thread)
Date: Thu Sep 02 15:21:16 1999
Name: こなみ
Subject: ううむ

 「なんでも」の方であやしげな宣伝をほうり込んだのがいるなあ。いってみれば 「買ってはいけない」がああいうものを助長しているわけだ。 西洋医学を貶しながら、一方で科学の権威性を利用する。同根ですね。
Id: #b19990901223934  (reply, thread)
Date: Wed Sep 01 22:39:34 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990901152154
Name: まきの
Subject: ふーん

はまださんって、なんか面白いですね。まあ、いずれにしても、 Polkinghorne を読みたいなんて人がもしいれば、妙な偏見(というのがどっちかについて僕とはまださんでは意見が一致しないであろうということはたぶん確かですが)に惑わされずに自分で読んだほうがよいとは思います。

とはいえ、はまださんがあれを楽しんで読めたというのは私にはかなり意外でした。もし、他にも読んだとか、読もうとかいう奇特な方がおられたら、是非感想をお聞きしたいです。


Id: #b19990901152154  (reply, thread)
Date: Wed Sep 01 15:21:54 1999
Name: はまだ
Subject: 偏見
たまたま『科学時代の知と信』を斜め読みしたので、私にはPolkinghorneを
真面目に取り上げるべきという先入観があります。

よっぽど「量子力学的不確定性」うんぬんがお好きだとお見受けしますが、
「量子力学的不確定性」は牧野さんの偏見のようには悪用されてはいません。
「出来の悪い挙げ足取り」というのは、偏見によって造りだされた(というよりは
出発点の偏見そのまま)牧野さんの見解です。
「量子力学的不確定性が神の存在を証明するとか いう代物」
「量子力学的不確定性が、神が世界に働きかける ことを可能にする」
私の読んだ限りではPolkinghorneは「**が存在を証明する」「**が神の働きかけを可能にする」
といったトンデモな主張を声高に唱えはしてません。

前回のような牧野さんの引用の仕方には偏見に基づく作為を感じます。
引用されている部分でPolkinghorneが話題にしてるのは、
カオスに対する「新しい因果律(上から下への因果関係)」です。
これに関連して、因果律と「予測不可能性」を扱った先例として、
p.82においてのみ量子論の非決定性が紹介してあります。
(もちろん、カオスと量子論をどう結び付けるか、について後で注釈があります)

もしPolkinghorneにケチをつけるなら、
(1)p.82における量子論の不確定性の紹介の仕方が間違っている(たぶん誤りは無いと思う)
(2)神が存在するというドグマと整合性を持たせるように、
 Polkinghorneが気にしている「上から下への因果関係」でしょう。

回を重ねるごとにこの本に踏み込んで紹介してきましたが、これ以上は自分で読んで判断してください。

P.S. 野次馬という単語がこれほど話を膨らませるとは思いませんでしたが、
この単語は、下の投稿にあるように、Polkinghorneの本を楽しんでることを指してます。

Id: #b19990901112244  (reply, thread)
Date: Wed Sep 01 11:22:44 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990831202950
Name: まきの
Subject: こなみさんへ

最初の記事ではふざけたところがあって失礼しました。はい、もちろん、ただ 引っ込めるよりは書き足してより説得的なものにするのがよいと思います。私 の意見なんてものはそれこそ「野次馬」のそれでしかありませんが、問題のあ るものをきちんと批判していくというのは重要なことですし、こなみさんのよ うな努力は大事なものと思っております。
Id: #b19990901110420  (reply, thread)
Date: Wed Sep 01 11:04:20 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990901055212
Name: まきの
Subject: いえいえ

うーん、はまださんのおっしゃりたいことがよくわからないです。例えば、 「出来の悪い挙げ足取り」というのは具体的には何をさしているのでしょう? また、「もし、Polkinghorne流の神学の復権が気に入らないというのなら」と ありますが、別にそういうつもりは私にはありません。

仮に「出来の悪い挙げ足取り」というのが私の一つ前の文章を指しているとする なら、そこで誰が挙げ足をとられているのか良く分かりませんが、そういうひと がいるとはまださんが思うとすればそれははまださん本人のことではないかと 私は想像します。そ ういう文章に、「もし、Polkinghorne流の神学の復権が気に入らないというの なら」というような留保をつけた上で意見を述べられる意図が良く分からない です。また、仮にもっと前の「量子力学的不確定性が神の存在を証明するとか いう代物」というほうを指しているとするなら、これは黒木さんに対する説明 であってPolkinghorne流の神学の復権が気に入らないとかそういう大層な意図 で書かれたものではありませんので。

まあ、しいて気に入 らないものをあげるとすれば、はまださんのいい加減な態度くらいですし、そ れに対するにははまださんのいうところの「出来の悪い挙げ足取り」でいいよ うな気もします。でも、「自分は野次馬でござい」とかいう人がいい加減な態度 なのはまあ当然ですから、そんなのを気に入らないといってもしょうがないか もしれないですね。


Id: #b19990901055212  (reply, thread)
Date: Wed Sep 01 05:52:12 1999
Name: はまだ
Subject: くらくら2
ごくろうさまです。
原題Belief in God in an Age of Scienceがばくぜんと示してるように
また、前書きに、はっきりあるように、この第3章は現代科学に合わせて
神学を修正(それによって復権)することが主眼でしょう。
もし、Polkinghorne流の神学の復権が気に入らないというのなら、
出来の悪い挙げ足取りじゃなく、本格的に違う論点を立てる事をお勧めします。

カオスとか複雑系について、認識論がどうのこうのと哲学者たち(科学者たち)が
悩んでいる(遊んでいる)のを眺めているのと同じ具合に、私は野次馬を楽しんでいます。
(あちらだと、神学者も科学の素養が求められて大変だなー)

Id: #b19990831202950  (reply, thread)
Date: Tue Aug 31 20:29:50 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990831143135
Name: こなみ
Subject: 時間を作って改訂します

 まきのさんご指摘のところはもっともで,私も不十分さは感じています。でも「書きすぎ」を 引っ込めるよりは,書き足してきちんとしたいと思いますので,関連論文をもう少し丁寧に読んで, 例の記事をより説得的に書き改めたいと思います。今差し迫った仕事を抱えてますので, もう少しお待ちのほどを願っておきます。
Id: #b19990831144955  (reply, thread)
Date: Tue Aug 31 14:49:55 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990831025702
Name: まきの
Subject: Polkinghorne

しょうがないので、わたしも買ってきました。確かに証明ではないですね。彼 にとっては神の存在というのは信じるものであって証明するとかそういうもの ではないということなのでしょうか。(このあたり、宗教的な考え方というの はよくわかりません。)が、量子力学的不確定性からどうこうというのはごま んとあって、例えば というようなところは、結局「量子力学的不確定性が、神が世界に働きかける ことを可能にする」という主張です。

これがトンデモかどうかは、、、うーん、和田先生とか専門家の御意見はどう なんでしょう。


Id: #b19990831143135  (reply, thread)
Date: Tue Aug 31 14:31:35 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990831082304
Name: まきの
Subject: ええ、

下の文章に書かれているように、三好氏がとるべき方法は「うがいが無効だという論文がある。これこれだ」と主張することであるべきであって「うがいが有効であるという論文はない」と主張することであってはいけないということでしたら、それはそれで問題はないと思います。ただ、もとの文章ではそのあたり、こなみさんの主張が上のようなものなのか、それとも「うがいが有効であることは立証されている」というものなのかということがはっきりしないという気もします。

これはかなり細かい話ではありますが、「立証責任はむこうにある」という主張であるなら、例えば後半の MEDLINE で調べたという話はないほうががよいのではないでしょうか?こなみさんの文章は、「専門家が調べても、うがいについての論文はたくさんあるがそれが本当に有効であると明確に示した論文は見つけられなかった」というような邪悪な解釈の余地を残すものになっていますから。


Id: #b19990831082304  (reply, thread)
Date: Tue Aug 31 08:23:04 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990830152428
Name: こなみ
Subject: 立証責任の所在

 まきのさん拙文を読んでいただいてどうもありがとうございます。

うがいが風邪に有効であるという説は広く受け入れられていて,病院や保健所,製薬会社, あるいは学校などの教育機関にいたるまで,風邪の流行する季節にはうがいと, 最近では手洗いも勧めるポスターなどが出回るわけです。そういう中でうがいの効用に疑問をはさむには, 「うがいが有効であるという論文はない」,あるいは,「うがいが無効であるという 論文はこれこれだ」というふたつのやり方があります。
 で,そのことをきちんと読者に説明する責任は,著者の三好氏にあります。三好氏がとるべき 議論の方法は,むしろ,「うがいが無効だという論文がある。これこれだ」というほうがよかった。 存在の証明はひとつの例ですみますからね。しかるに三好氏は「ない」という, きわめて立証困難な言明を敢えてしている。ならば, 相当に強い根拠とともにその言明をしなければいけません。
 翻って,批判する私は気楽なものです。最低「ないという根拠を示せ。どうだ,無理だろう!」 と見得を切ってもいいのです。私が議論しているのは,うがいが有効かどうかということではなく, うがいが有効でない,あるいは有害でさえあるという三好氏の論の組み立ての方法のいいかげんさ なのですから。でもいちおう MEDLINE くらいは当たってみた。それは本当は三好氏がやってから 説明すべきことなのです。私は「責任をもって言うならこれくらい調べろよな」というだけで, 実はいいはず。

なお,医学において薬や治療法が有効であるという「証明」は,基本的に治癒率などの統計の数字に よる疫学的なものしかありません。それが医学界ではもっとも「明確」な基準だと思います。 結果の信頼性など,数学的な意味についてはもちろん限定がつくわけですけれど。(そこらの 「業界」における統計の使われ方と数学的な意味合いのずれの問題は, グールドがよく議論していますね)


Id: #b19990831025702  (reply, thread)
Date: Tue Aug 31 02:57:02 1999
Name: はまだ
Subject: クラクラ
Polkinghorne『科学時代の知と信』には、「量子力学的不確定性が神の存在を証明する」
というような話題は、本文にも、訳者解説にもありません。
著者は、natural theologyからtheology of natureへ、という関心の変化p.18とか、
古い自然神学のような話題(「神の存在証明」)は扱わないp.14とも言っています。
どういう本かは「まえがき」の4ページを読んだ方が良いです。
(訳者解説は、著者の状況(+訳者の持論)を解説している)
私は科学と宗教の類比(もちろん完全な類比などない)や批判的実在論が面白いと思って買いました

それから、岩波書店のWebでの紹介は、本のカバーよりラジカルに書き換えられてると思いました
「宗教的真理にはどのような意味があるのであろうか」ー>「宗教的真実は無意味なのであろうか」
「ひとつの知識」ー>「唯一の知識」
本のカバーの紹介文は、個々の部分は間違ってはいないけど、全体として放つメッセージは
誤解を招くし、まえがきの最後にある著者の信念を正確には語っていません。
これでは最後に「数学への覚え書き」が、何故わざわざ付いてるのか、を理解できないでしょう。
(訳者解説はプラトニズムと簡単に片づけてるが)

Id: #b19990830232700  (reply, thread)
Date: Mon Aug 30 23:27:00 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990829223047
Name: こなみ
Subject: カルシウム

 みずたにさん,カルシウムの件についてのご返事を書かずに失礼しました。

ザ・カルシウムはむしろ好ましいかも知れないというお考えですが,まず, 特定の栄養素を含む補助食品を日常的にとることは好ましくないと思っています。 病気治療などの一過性の使用ならかまわないでしょうが,長い間継続的に取る ものについては,生理的影響の理解がそうとうに確立していないかぎり, 避けたほうがいいと思います。たとえばカルシウムを体が利用するためには, マグネシウムが必須であるらしいなどといった研究は,ここ1年ほどの新聞で 流されたというほどに,栄養の摂取の総体的な関連はまだまだ研究が進んでいない という印象を,私はもっています。

 ビタミンCは大量摂取がよく行なわれています。これはかつてアメリカの 著名な化学者のポーリングが「ビタミンC万能薬説」を唱えて自分でも実験した。 その説を真に受ける人はあまりいなかったけれど,なに一日に 6 g ものビタミン C を大先生は「食べて」いて,そして90歳を越えてなお健在だったということが あります。(没年はいつだったか忘れました)だもんで,こいつは大量に 食べても害はなさそうだという話しはあるのです。便が緩くなるという人もいるようですが。

なお,ビタミンでも水溶性の C などは大量摂取しても大丈夫そうですが, 油溶性の A, D などは脂質に貯えられて過剰摂取の弊害が出ることが知られています。 と,最後は関係ない話しですみません。


Id: #b19990830220737  (reply, thread)
Date: Mon Aug 30 22:07:37 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990829223047
Name: こなみ
Subject: みずたにさん,どうもありがとうございます

 塩素系漂白剤の環境負荷が洗剤や石けんにくらべてはるかに小さいというのは, 意識している人は多くないと思いますが,かなり重要なことだと思います。 塩素系,酸素系にかぎらず漂白というのは, 化学的にみれば共有結合の切断による分解であって,たんに白くするのではなく, 汚れの成分を低分子に切り刻んでしまうということを知っておけば, ある意味で理想的な洗浄の仕方なわけです。生地や染色が傷むことをのぞけばですが。
 BOD とか COD というおなじみの環境基準で計られる水質というは, 溶けているものを壊してしまうのにどれだけ酸素が必要かということを見ています。 だから,低分子に分解されるほど BOD や COD の値は必ず小さくなります。漂白剤自体も 食塩などの無機塩にまで自発的に行き着きますから,末端での負荷はほとんどゼロです。
 ところが合成洗剤にしろ石けんにしろ,汚れは単に溶かされて流れていきますから, 洗剤を分解するための環境負荷と汚れを化学的に分解するための環境負荷の双方がかかってきます。 したがって,分解的に汚れを除く漂白剤を,使えるときには使ってしまおうというのは, 直接手に触れる危険を除けば,かなり合理的です。

なお,ねんざなどの傷を冷やすことが,治療として生理的にも正しいのではないかという指摘は, 私もたぶんそうだろうと思っています。 冷却で傷などの生理的な反応を抑制することがよい結果になるのは, 十分にありうると思うし,そういう治療も行なわれていますから。 火傷の治療では,まさに一秒でも早い冷却が効果的ですからね。

でも,残念ながら私は医者でも生理学者でもないので, 本当にどうなのかを判断できるだけの,勘も知識も養っていません。 だから,だれでも分かる事実関係だけで著者のおかしなレトリックを批判しているのです。

「買ってはいけない」は,化学だ医学だという前に, 一般的な判断力さえあれば批判できる部分がいくらでもある本なので, 「常識で判断できる『買ってはいけない』のウソ」なんてのもあっていいと思いますね。


Id: #b19990830152428  (reply, thread)
Date: Mon Aug 30 15:24:28 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990827114141
Name: まきの
Subject: うがい

こなみさん、

こういうものを書くのは大変素晴らしいことだと思います。

とかいう類の決まり文句で始めるのが工学部風の質問だという話を工学部にいた同僚から聞いたことがありますが、それはさておき、うがいのところは論旨に若干無理があるように思います。つまり、「買ってはいけない」の論拠が

うがいは、カゼの予防の有効な手段である、ということを明確に示した医学論文はどこにもない
ということであるとするなら、これが間違っていること(あるいは、これを書いたひとがちゃんと文献調査をしていないこと)を示すには、「うがいがカゼの予防の有効な手段である、ということを明確に示した医学論文がある」ことを示さなければいけないように思います。が、こなみさんの文章を読む限り、それが示されているかどうかは私にはよくわかりませんでした。例えば「感冒の発生とうがいの励行の関係を疫学的に調査したもの」があるとは書かれていますが、その論文の結論は示されていませんし、また仮にこの調査の結果がポジティブなものであったとしても疫学的な調査の結論を「明確」と見なすかどうかは議論が分かれるところではないでしょうか。

もちろん、こなみさんの検索にひっかかった 200 件の論文のなかには「明確に示した」ものがあるのかもしれないのですが、そうかどうかこなみさんの文章自体からは判断できないように思います。


Id: #b19990830151942  (reply, thread)
Date: Mon Aug 30 15:19:42 1999
URL: kryoji@ibm.net
Name: 柏木
Subject: 「見てはいけない」?
はじめまして、柏木と申します。

自己紹介になるかどうかわかりませんが、山形さんといっしょの会社の同じフロア
にいたりします。
思想・信条的には山形さんよりもかなりマイルドな部類に属します。(なんのこっちゃ)

#ベンチマークに使って申し訳ありません>山形さん


「買ってはいけない」がはらんでいる問題と似たような構造だと思われるテレビな
どのお気楽科学紹介番組にも結構な危惧を抱いています。

生態学系のMLで話題になっていたネタです。
先日「あるある大辞典」で遺伝を扱う回があったらしいのですが、その中で「算数
ができるという能力の遺伝」と「ガンが遺伝する」という
まったく異なる二つの遺伝が同列に取り上げられていたそうです。前者は確率的な
遺伝で、さらに環境なども絡んでおり、DNAをどうこうする話ではないですし、
後者のガンは本当にDNA内の特定の遺伝子異常を対象とするようなケースです。この
両者を同列に扱う遺伝学者はまず存在しないような話です。

大学の先生も番組の中でコメントは行っていて、そのコメント自体は学問的に正し
いのですが、番組全体を見ると誤解を招く内容になっている・・・
正しい知識を根気良く素人に伝えていくためのメディアとして、TVや雑誌といった
商業メディアはやはり不適当なんでしょうか?(やはり「根気良く」伝えるには口
頭伝承が一番なのかな?)


蛇足ですが、「買ってはいけない」にコンピュータソフトウエアが取り上げられて
いないのは不思議ですね。これほど製品の品質にけちをつけやすい分野もないと思
うんですが。

失礼しました。

Id: #b19990830100539  (reply, thread)
Date: Mon Aug 30 10:05:39 1999
Name: ひなの侍
Subject: ありがとうございます、こなみさん

こなみさん、ご丁寧なお返事、ありがとうございます。

実は僕も、「本多教徒」では無くて、彼の発言でおかしいと思ったことは何度もあるのです。

まず、言語学のことをほとんどご存じないのに、学問的にはまるで評価されていない田中克彦氏を異様なまでに賞揚していた時期があったこと(これは、正当な言語学の認識を一般に広める努力をしなかった言語学者の怠慢のためなのかもしれませんが)。

そして、本多さんは「ベストセラーを出した歌人」として、どこかで俵まちさんの発言を非難されていました。それは、俵さんの国語審議会委員入りに際しての、

文法は、現実の発話を観察して作られたものである
という発言にふれて、「かような程度の低い言語観の持ち主に審議委員などやらせてはいけない」というものでした。

僕自身は、言語学を学ぶものですが、本多さんのこの発言は、あまりに単純に理想化されたチョムスキアン的把握が根底にあると思うのです。

チョムスキーは確かに言語学をサイエンスと呼びうるものに変化させた人で、その業績は不滅です。しかし、サイエンスの先端の概念を、それも不十分な理解で、国語審議について持ち出すのは的外れだし、言語学者にだけ国語審議のような社会教育的問題を任せていては、暴走するのは明らかです。

ですから、俵さんが委員になるのは全く問題ないし、国語審議のような社会的に大きな問題は、それこそ哲学者、論理学者、社会学者、物理学者、数学者、作家などが集まって議論するべきだと思います。

ですから、本多さんに問題があるとすると、「われこれを発見せり」と一度思いこむと、ゆとりをなくして、自分の論理で突っ走ってしまうところだと思うのです。

ところで、久々に買った『週間金曜日』('99/8/20,pp.52)で、『南京大虐殺』の英訳が米国で出版されることが布告されています。これはすばらしいニュースだと思いました。


Id: #b19990829223047  (reply, thread)
Date: Sun Aug 29 22:30:47 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990827114141
URL: eureka@ma2.justnet.ne.jp eureka@ma2.justnet.ne.jp
Name: みずたに
Subject: 化学者の視点はさすがです
こなみ様、はじめまして。

「買ってはいけない」の批判を読ませて頂きました。
キッチンハイターなど塩素系の漂白剤の環境負荷が
小さいというのは目から鱗でした。

ちょっと気になった点ですが、日本人がカルシウム
不足ならば、本当は食生活の改善が望ましいのだけ
れど、いろいろな事情でそれができない人にはザ・
カルシウムのような食品は有用ということになるの
ではないでしょうか。

また、エアーサロンパスの項では、炎症を冷やすこ
との治療効果が否定されているわけですが、投手の
例の議論の仕方しか取り上げられていません。私は
炎症は自然に任せて放置する方が良いという主張自
体がおかしいのではないかと思っています。炎症に
よって膨らんだり熱を持った患部のために周辺の組
織がダメージを受けることはあるはずです。

Id: #b19990828195917  (reply, thread)
Date: Sat Aug 28 19:59:17 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990729003457
Name: みほ
Subject: 一主婦として

その本、実物の表紙もまだ見たことがなくてこれからも 見ないですませたいと思ってるんですけど。 船瀬俊介&渡辺雄二 vs 日垣隆の泥仕合大バトル とか起こってるらしいですね。 『買ってはいけない』を 買わずにすませるリスト日高隆の「文芸春秋」での批判 。 『買ってはいけない』ライター4名?の 著作目録
Id: #b19990828124817  (reply, thread)
Date: Sat Aug 28 12:48:17 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990827114141
Name: 田崎
Subject: 読みました

小波さん、

拝見しました。 当然ながら、元の本は読んでいませんが、批判は明解、痛快、爽快です。 署名がないのは、まだ暫定公開だからですよね? いずれは、何らかの形で広く公開すべきだと信じます。

しかし、元の本と小波さんの批判の双方を与えられた予備知識のない読者は どちらを信じるべきかという毎度繰り返す問題はありますね。 化学の専門家としての小波さんの肩書きとその自信に満ちた語り口でほぼ OK なのですが、 しかし肩書きと自信を兼ね備えたインチキ野郎も活躍する今日この頃なので、 なかなか難しい。 (我々には区別がつくと思うけれど、専門が遠くなるほど、それは苦しくなる。) 多少めんどうでも、化学の解説書や専門書の文献をきちんとあげるというのが一手かな?


Id: #b19990828093416  (reply, thread)
Date: Sat Aug 28 09:34:16 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990828052025
Name: こなみ
Subject: 本多氏の現在

 ひなの侍さん,読んでいただいてありがとうございます。 読んでお分かりとは思いますが, 私も「了見の狭い本多勝一」ときついことを書きながら, 随所で彼のかつての仕事を評価しています。 ただ10数年前あたりの「貧困なる精神」シリーズあたり, ちょうどNHKへの不払いをやっていた(今もやっているかどうかは知らない)頃には, なんか了見が狭い考え方だなあ,と思うようになりました。
 NHK受信料の不払いについての論理は, 私の知っている弁護士やその卵と話し合ってみても, ちょっと裁判では負けそうだなという気がしていたこともあります。 それにNHKが民放より質の高い報道番組を作っていることは事実 (もちろんつまらないものもいくらもある)で,何のためにNHKを敵に回すのか, なっとくいかなかったということもあります。NHKの中にいる良心的な人びとは, むしろ本多氏のよき理解者であったはず。ああいうことさえしなければ, 彼はむしろ大勢の味方と一緒に行動できたでしょう。
 で,その動きは6,7年前だったか, 週刊金曜日からの井上ひさし氏の離脱という事件でふたたび持ち上がりました。 あれは大江健三郎氏の姿勢を本多氏が例の調子でこっぴどく批判したことが発端で, 作家仲間として大江氏と親交をもっていた井上氏は,「私は,ふたりの友人,つまり 本多さんと大江さんのどちらをも失いたくないから,編集委員を降りたのです」と, たまたま私もいた場でこまかい経過と理由を語っていました。
 さらに,たまに覗いてみる「噂の真相」での本多氏の最近の文章は,ひどく荒れています。 もう見るに耐えない。
 そういう一連の流れを見ていると, 本多氏は自分の論理の正当性に非常な自信をもつ一方で, 他人の言動に含まれた矛盾をある程度は容認して大局的な方針で協力するということができなかった。 むしろぎりぎりと責め上げてしまう。それが現在に至ったのではないかと思っています。
Id: #b19990828052025  (reply, thread)
Date: Sat Aug 28 05:20:25 1999
Name: ひなの侍
Subject: 「買ってはいけない』

小波さんの記事を読みました。

本多さんの多くの書物に勇気づけられてきた私としては、あれは下っ端ライターの思いつき発言と捉えたいのが本音です。

何しろ、本多さんに教わったことは多いし、常々尊敬申し上げているかただからです。

寂しいなあ。あの方の実証的な態度には本当に敬意を払っていたのです。
こちらが成長するにつれ、これは仕方のないことなのかもしれませんね。

でもやっぱり悲しい。過去の輝ける著作を読み返して自分を確認してきた僕としては悲しいです。


Id: #b19990827142452  (reply, thread)
Date: Fri Aug 27 14:24:52 1999
Name: 山形
Subject: 「買ってはいけない」

こなみさん、見ましたです。すっきりお見事です。しかし、ああいうのが売れるプロセスってのが 知りたいものですよねえ。
Id: #b19990827114141  (reply, thread)
Date: Fri Aug 27 11:41:41 1999
Name: こなみ
Subject: 「買ってはいけない」の批判記事を書きました。

 ようやくある程度の形になったので公開します。 ここをご覧ください。感想や批判などありましたらどうぞ。
Id: #b19990823160239  (reply, thread)
Date: Mon Aug 23 16:02:39 1999
Name: 稲葉祐之
Subject: 『伽藍とバザール』
山形さんの翻訳・解説で「伽藍とバザール」が出版されるんですね。
なにげに新刊広告を見ていたら、見つけました。光芒社から9月新刊、
お値段1800円とあります。他にもいろいろ収録されているんで
しょうか?たのしみ(いちばん楽しみなのは山形さんの解説だったり
して)。

Id: #b19990821133830  (reply, thread)
Date: Sat Aug 21 13:38:30 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990805092509
Name: こくぼ あつし
Subject: I*N* 大学の作り方

米国大学 宗教法人 設立売却機構 ( http://www.member.aol.com/AzabuLaw/daigaku 「.html」ついていないけど、中身は HTML だった)

いたれりつくせりのサービスらしいですね。 金さえあれば、自分で大学設立して、自分で自分に Ph. D も出せるらしい。

しかし、ミッション系の大学まで OK って・・・ (^_^;;)。 どんな需要が? 税金対策か?


Id: #b19990819010640  (reply, thread)
Date: Thu Aug 19 01:06:40 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990818174054
Name: はら
Subject: 誤植は随分残っている?

魔法陣→魔方陣 ???
Id: #b19990818174054  (reply, thread)
Date: Wed Aug 18 17:40:54 1999
Name: ブタネコ
Subject: 『幾何の魔術』  日評新刊

幾何の魔術-----魔法陣から現代数学へ
という130ページほどの本が日評から出た。
恐ろしく読みやすい本だ。普通の数学の本の1ページを10ページくらいに丁寧に書いている。
しかしそれは水増しというのではなく、1ページを10ページに読む、読み取りの技術を持たない人も落ちこぼさず、過保護ではなく、読み取りの技術をも伝えるという親切な本。
書き手は一楽重雄さんと佐藤肇さん。一楽さんはシンガーとソープの訳本で、佐藤さんは岩波講座の中のトポロジーの便利帳で結構有名では。
内容は、魔法陣の中にアフィン幾何の公理を見、完備化して射影幾何に。実験計画やデザインまで散歩できる。
今まで、こうした散歩コースをコピー&ペーストで設計すると、ポントリャーギンか大森さん、増山元三郎や高橋さんの岩波全書など結構大変だったけど、これで、「この本を読んでおいてね」の一言で済む。 (T夫人が確か、J学院の謹厳な数学の先生で、J学院の数学逃亡娘を学校数学を離れて、この種の散歩道にさそったら、塾では旦那さんのテキストでいじめられるのっていわれたことがあるが、こんどの日評の新刊なら大丈夫そう。)
それにしても、著者が全部作っちゃたのか、誤植は随分残っている。デザルグの生年が1953-1962だったり、証明が照明だったり2^3と3^2などなど。
Id: #b19990817183328  (reply, thread)
Date: Tue Aug 17 18:33:28 1999
URL: amellea@fsm.affrc.go.jp
Name: たかはたよしひろ
Subject: 大発生
高畑と申します.

間抜けな質問ですが,本当に今年はセミが多いんでしょうか?
私の職場(京都市内)は夏になるといつも大変セミの声がやかましいので,特に
今年がどうという感じはしないんですが.

大発生といえば,学名などは忘れましたが,汽車ヤスデというのを聞いたことが
あります.(発生に周期性があるかどうかは知りませんが)昔,大発生したとき
に,レールの上で大量に斃死し,体液でレールがぬるぬるになって汽車を止めた
ことがあるとか.それで汽車ヤスデと言うそうな.
…でも,本当だろうか?


ヤマビルの大発生しているところに行ったとき,地面にしゃがむとそこかしこに
ヤマビルがいました.ゆらゆらと頭(だかなんだか分かりませんけど)を振りな
がら,なんとなく−動きが遅いので,「なんとなく」という感じなのです−こち
らに近寄ってきます.あれはなかなかホラーっぽいですね.
色が地味なので視覚的にはそれほど面白くありませんけど.

Id: #b19990817142230  (reply, thread)
Date: Tue Aug 17 14:22:30 1999
Name: や〜ぎ
Subject: 周期ゼミ

アメリカの周期ゼミですね。13と17というのは素数だから2種類が同時に発生することは221年に一度しかない、とかいうあたりが13と17の謎なんだろうけど、では、なぜ、19とか11ではないのかというとわたしは思考を停止してしまうのであった。こういうの、計算機でシミュレートすると、ばちっり決まったりするのかなあ。しかし、それが普遍的なものだとすると、日本でもそうなってないとおかしいので、あちらにはあちらの事情っつうものもあるんでしょうが。しかし、今年のセミの多さはやっぱり、こういう感じのできごとなんでしょうねえ。

東京湾ではナントカ(失念)というカニが大発生して幅1m長さ数キロに渡って帯をなしているらしい。(昨日のNHKのニュース)


Id: #b19990816160132  (reply, thread)
Date: Mon Aug 16 16:01:32 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990813103251
Name: こなみ
Subject: セミ

 セミが大発生すると、ヒヨドリなどに捕食される割合は小さくなりますから、 子孫を沢山残せます。発生する数が少ない場合にはその逆。もし気候が広い地域に わたって均一ならば、子孫は数年後にいっせいに出てくるので、大量発生の年の 子孫はまたまた多くの子孫を残すし、ちまちまと出てきた連中はきれいに食べられて しまいます。つまり正のフィードバックがかかったサイクルになるので、アメリカ 大陸では、大発生するか、ぜんぜんいないかというふうになってしまいましたとさ。
Id: #b19990816155807  (reply, thread)
Date: Mon Aug 16 15:58:07 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990729003457
Name: 鴨 浩靖
Subject: Re: 買ってはいけない

丸善OCATモール店(JR難波駅)で、『買ってはいけない』と『文藝春秋』の今月号(「『買ってはいけない』はインチキ本だ」が載っている)を並べてワゴンに積んで売っていました。それぞれの販促のポスターも並べて貼ってありました。店独自の手書きのポスターもあって、「くらべてみよう」と書いてありました。

こういう商売のしかたは、好きです。


Id: #b19990814093845  (reply, thread)
Date: Sat Aug 14 09:38:45 1999
Name: くろき げん
Subject: 「姉の日記」より

「姉の日記」より。ついつい読みふけってしまったのだ。


Id: #b19990813140017  (reply, thread)
Date: Fri Aug 13 14:00:17 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990813103251
Name: はりがや
Subject: Re: 蝉

そうですね。 うちの猫は, 木に登るのが得意で, 夏の間,散歩の最中にはセミをとって 食べるのですが,やっぱ去年よりかは いっぱい食べます。それだけ,セミが多いのでしょう。 北関東でのお話ですが。
Id: #b19990813103251  (reply, thread)
Date: Fri Aug 13 10:32:51 1999
Name: 八木
Subject:

今年って蝉の当たり年ではないでしょうか。少なくとも、東京近辺では。いや、そもそも、日本の蝉に当たり年があるのかどうかもかなり不確かな記憶なんですけど。家のまわりも会社のまわりも例年よりうるさく鳴いてるような気がする。飛んでいる蝉というのもよく見かける(わたしの行動範囲内では通常蝉はそれほど飛んでない)し、なにより、木にとまっている蝉の数が例年より明らかに多い(通常は視認できる様な位置には停まっていない)。全国のみなさん、どうですか?


Id: #b19990812084032  (reply, thread)
Date: Thu Aug 12 08:40:32 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990810232622
Name: なかもと
Subject: RE:はまださん

心境の変化ですんでよかったです。いや、内輪ネタで悪いんですが、 7月になってまたエラーでメールが返って来るのが多くなったので、 「すわ、浜田さんもか」と思ってました。が、Error and Returnは 今回一通だけだったので安心。> 社会文化理論研究会の話です、よく話が分からない方ごめんなさい
Id: #b19990810232622  (reply, thread)
Date: Tue Aug 10 23:26:22 1999
Name: はまだとらひこ
Subject: Re:>浜田さん

たんなる心境の変化です。詳細はメールで ^^;
Id: #b19990810003055  (reply, thread)
Date: Tue Aug 10 00:30:55 1999
Name: 河本孝之
Subject: >浜田さん

 ここで書いていい話題なのかどうか分かりませんが、リンクされている方もおられると思いますので。数日前から浜田さんのサイトが切れてしまっているのですが、何かありました?
Id: #b19990809174004  (reply, thread)
Date: Mon Aug 09 17:40:04 1999
Name: 鴨 浩靖
Subject: UBE (SPAM)

UBE(SPAMとも呼ぶ)のFromフィールドは大嘘に決まっているので無視して、Receivedフィールドを見て必要と思えば中継サイトに通報するようにしていたのだけど、Receivedフィールドを偽造したUBEがやってきました。UBE senderもFromだけではだませないとみて、Receivedフィールドにまで小細工するようになりましたか。やれやれ。

以下、ヘッダのみ引用します。朝日ネットのポストマスターに連絡したところ、mxcrf.email.ne.jpは実在しないとのことです。

Return-Path: <ebeayymgrnfukmdy@email.ne.jp>
From: ebeayymgrnfukmdy@email.ne.jp
Received: from bluet. (bluet.yonsei.ac.kr [165.132.36.111])
	by shannon.ics.nara-wu.ac.jp (8.8.8/3.6W99051219) with SMTP id JAA03286;
	Sat, 7 Aug 1999 09:18:36 +0900 (JST)
Received: from mxcrf.email.ne.jp by bluet. (SMI-8.6/SMI-SVR4)
	id JAA20674; Sat, 7 Aug 1999 09:04:07 +0900
Date: Sat, 7 Aug 1999 09:04:07 +0900
Message-Id: <199908070004.JAA20674@bluet.>
To: zkkjyunivjsbaebk@aol.com
Subject: Free Weight Loss Gift                                                   encji

Id: #b19990809044123  (reply, thread)
Date: Mon Aug 09 04:41:23 1999
Name: 河本孝之
Subject: うーん、

ちなみに、HOTBOTで検索すると幾つかサイトは引っかかりましたが、"Insert Once, Not Deleted" の略だったりする。
Id: #b19990805114752  (reply, thread)
Date: Thu Aug 05 11:47:52 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990805092509
Name: はりがや
Subject: Re: IOND University

なるほどです.ここまで調査してあれば,よくわかりますね.
Id: #b19990805092509  (reply, thread)
Date: Thu Aug 05 09:25:09 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990730141051
Name: aito
Subject: Re: IOND University

イオンド大学の真実.なるほど.そうだったのか.
Id: #b19990804030958  (reply, thread)
Date: Wed Aug 04 03:09:58 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990801025644
Name: 河本孝之
Subject: あと、

例えば「こんなにたくさんのことを覚えるくらいなら、植物学者にでもなった方がよい」といった言い方を目にします。この場合、「覚え込むだけ」といった derogatory は含まれていないのでしょうか?
Id: #b19990801025644  (reply, thread)
Date: Sun Aug 01 02:56:44 1999
Name: はまだとらひこ
Subject: 鳥類学者
昔の疑問をふいに思い出したので質問します ^^;
Feynmanが「科学哲学が科学者にとって役に立つ割合は、鳥類学が鳥にとって役立つのと同じくらいだ」
と言っていて、Joan Robinsonという経済学者も「社会に光明をもたらすことを望まない者は
鳥類研究者にでもなるしかない」と言ってます、こういう喩えは他にも聞いた気がします。

役に立たない例として『鳥類学者』を引き合いだすのは、どういう出典なんでしょうか?

Id: #b19990730141051  (reply, thread)
Date: Fri Jul 30 14:10:51 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990730094544
Name: Kamo Hiroyasu
Subject: Re: IOND University

私の管理するメーリングリストの管理者アドレス宛にも、イオンド大学の「名誉博士推薦委員会委員の推薦依頼」が届きました。どういう形で晒しものにするか、検討中です。
Id: #b19990730124230  (reply, thread)
Date: Fri Jul 30 12:42:30 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990730094544
Name: はりがや
Subject: Re: IOND University
aito さんの記述で「この掲示板の常連さんを推薦していい?:-)」
とあるのは,ごくふつうに冗談であると解釈しております. :-)

だって,7月17日あたりに送られて来たSPAMには,

> 「神癒」は無料です。
>     天照大神様が、IOND大学の秋田晴代教授にご降臨になり、
>     「病める者を無料で癒せ」とお告げを下されました。
> 明日、午後7:00より、東京本部にて神癒会合が開催されます。

とあったりしますし,今回も摩訶不思議なSPAMメールをくれる
なぁと思って,処理してしまって,それでおしまいです,..

Id: #b19990730100559  (reply, thread)
Date: Fri Jul 30 10:05:59 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990730094544
Name: はりがや
Subject: 名誉博士推薦委員

ええと,はりがや本人のところにも,きのうの書き込みと前後して メールが届いていました.名誉博士推薦委員を各県数名募集しているらしいです. 報酬の額まで明記されてますね...

(SPAMメールを送って, 担当者を募集したい大学って,いったい...???)


Id: #b19990730094544  (reply, thread)
Date: Fri Jul 30 09:45:44 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990729135951
URL: aito@ei5sun.yz.yamagata-u.ac.jp
Name: aito
Subject: Re: IOND University
私のところには,なぜかイオンド大学からダイレクトメール
が来ました.「名誉博士推薦委員会委員を推薦してくれ」
だそうで.この掲示板の常連さんを推薦していい?:-)

Id: #b19990729163743  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 16:37:43 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990728183047
Name: はりがや
Subject: 「買ってはいけない」を見かけました.

2週間前かなぁ,「買ってはいけない」という本,つくば市のとある,ハーブガーデンの, おみやげコーナーに数冊置いてあったので,パラパラめくってみました. (「環境」ということから,ハーブガーデンの経営者のお気に入り だったか...). 「ちゃんと実験するか資料を調べたりすると, こういう論拠は吹き飛ぶかな」と感じた箇所は, 数カ所みつけたし,小波さんをはじめとする化学者なら, もっと気づくと思います.

***

1991年,フラーレン研究の爆発現象につき合ってしまった, 我が輩としては,「何をやっても仕事になる」の議論スレッドは, 完全に思い当たる節を意識してしまうのであります.しかし, そういう研究を機会に,物理のなかでも,光物性という分野 (レーザー光をプローブにして,物質中の電子などの性質を研究するような分野) の研究を手がけることができたし,実験屋と議論しながら理論の研究を するという,またとない経験になったと感じてます. 爆発現象のおこる間って, 研究の完成度はいまから回顧すると満足できるものじゃないかも しれないけれど, ほかの分野から移るひとたちが感じる難しさが 低い段階から手がけられるというのは,良い機会でもありました.


Id: #b19990729163432  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 16:34:32 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990729131415
Name: こなみ
Subject: 60万分の一なら買っても大して利益を与えないから買うか

 と思って、昼に仙台市内の大きな本屋を2つ覗いたら、なんとどっちも品切れ。 先週、大阪は梅田の紀伊国屋でカートに積んで搬入していたのを買えばよかった。

ジョンソンには別の製品のことで先月電話でいろいろ尋ねたことがあるのだ。 対応は驚くほどオープンだったのでびっくりした。どうオープンかというと、 こちらが聞いた製品の製造工程を工場の責任者が克明にファクスで送ってきて、 その後また電話して細かい質問をしたのに対しても、逐一答えた。ひょっとして 嘘でもつかないかなあと、こちらでかけたカマにも引っかからないで正直に 答えていた。(だからといってジョンソンの製品が買うに値するかは別問題)

これにかぎらず、最近の企業にはばしばし電話をかけて問いあわせすると けっこう話しが通じることが多いし、ホンネも語る。消費者が利口になれば まともな製品に生産活動を振り向けさせることができそうな時代になって きたのかな。仙台市建設局の馬鹿役人どもに比べると数段ましだぜ。


Id: #b19990729160616  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 16:06:16 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990729134220
Name: ブタネコ
Subject: はい、そういう意味です

黒木さん、意味不明な原文の正確な書き換えどうも。
それにしても60万部ですか。
小林の戦争論並ですね。

まあ、日清のインスタントラーメンを叩く方が、侵略戦争を美化するよりいいけど、どっちも、最初からまず売り上げを意識して書かれた本で、それに簡単に乗せられちゃう読者層がいるんだな。

そして、下手な受験指導みたいで、いくつかの危険な商品の固有名詞を暗記するだけで、つぎに消費者が他の数百万アイテムもの別のあぶないものと接したとき、自分で判断する根拠となる基礎学力を付けるチャンスを逃してるとおもう。

そういう本を出す人は、村上さんの微分じゃないけど、いろんなとこでボロをだしてるけど、化学が専門でない人が見のがしてしまいそうなボロ、でも気づくとすごくおかしなボロで、高1生の基礎勉強にも役だちそうなのを小波さんならページをパラパラさせれば、ドサッってでてくるんじゃないかと期待してます。
Id: #b19990729135951  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 13:59:51 1999
In-Reply-To: b0012.html#b19990716105108
Name: はりがや
Subject: イオンド大学・広報課

大学の話題を掲示板で行っていると, 「広報課」のかたが掲示板に書いてくるようです.その実例:

http://www.seaple.icc.ne.jp/~fukai/no.10memo/no.10-2cnvnrm/cnvnrm004.html

「インターネットで大学を卒業できます」と,Web 掲示板に書いて回ることって, 広報課の仕事の一環のようです:

http://www.wellnet.co.jp/bbs/nandemo_19990401/messages/1190.html


Id: #b19990729134220  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 13:42:20 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990729131415
Name: くろき げん
Subject: ええと、こういう意味でしょうか?

ブタネコさんが言いたいことは、

生活クラブ生協が『本の花束』という書籍の共同購入運動をやっている。その共同購入リストの中に『買ってはいけない』がが含まれている。生活クラブ連合検査室・主任研究員の槌田博さんが 8/7 に講演するときに、文句を言いたいのだが、残念ながら都合が悪くてできない。その講演の情報は http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/main.html にあり、そこで宣伝されている化学物質問題市民連続講座は『買ってはいけない』とは違ってまともである。

ということでしょうか?

『買ってはいけない』はすでに60万部も売れているんでしたっけ? その本を買った人がその後どのような行動を取り、その行動がその人の生活の安全性や質をどのように変化させたか、に関する調査があるとちょっと面白そうですよね。


Id: #b19990729131415  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 13:14:15 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990728183047
Name: ブタネコ
Subject: あんたは買って

「批判して欲しいからあんたは買ってみてくれ」という人がいたら,買って批判記事を書いても いいですが。>KONAMI 化学先生

はーい、います。ぜひ書いて下さい。

例えば、生活クラブ生協が『本の花束』という書籍の共同購入運動をやってて、みすずのノーマ フィールドの天皇制批判の本といっしょに、こんなおばか本も共同購入リストにいれている。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/main.html の
化学物質問題市民連続講座 はまともと思うが、
槌田 博さん(生活クラブ連合検査室・主任研究員)が7日に
テーマ
家庭用品の中の有害化学物質 日用品・雑貨類を中心に
で話すので、そのときアホ本を選んだことの、文句をいおうかとおもったけど、長野でCIECついでに小布施でメビウスなんで、よろしくお願いします。
Id: #b19990729063209  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 06:32:09 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990729003457
Name: こなみ
Subject: さすがにもろ手を挙げてはいないようだ

 黒木さん紹介の「基本的に肯定的」な反応も,読むとそれぞれ留保付きで感心したり 考えたりしているようですね。

「書いてあることはもっともだが現実には避けられない」 という俗物的あきらめ型と, 「ここはそれなり当たってるけど,こっちのこの書き方はちょっとまずいんじゃ」 という眉に唾型との違いがあるのは面白い。 後者は健全だと思う。前者は嫌いだ。


Id: #b19990729030630  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 03:06:30 1999
Name: 山形
Subject: 買って。

マスコミ方面は、あれをとりあげるとあそこで悪く書かれているスポンサーの機嫌を損ねるので、 ほとんど触れないんだそうです。バカだね、ちゃんと悪口書いてポイント稼げばいいのに。でも、 ぼくはそれより楽しみなことがあって、いきなり大金を手にした本多勝一はそれをどう使うでしょう か、ということ。貧乏人があぶく銭手にするとろくなことになんないもんなー。
Id: #b19990729003457  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 00:34:57 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990728183047
Name: くろき げん
Subject: Re: 買ってはいけない

『週刊金曜日』の連載「買ってはいけない」に関して、以下のサイトに批判がありますね。確かにちょっとやばそう:

以下は基本的に肯定的な反応を示しているサイトです:


Id: #b19990729000802  (reply, thread)
Date: Thu Jul 29 00:08:02 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990728183047
Name: 森山和道

この辺
http://www.coara.or.jp/~pwaaidgp/backnumber.html#sec25
で怒りを炸裂させている人もいますね>かってはいけない。

Id: #b19990728183047  (reply, thread)
Date: Wed Jul 28 18:30:47 1999
Name: こなみ
Subject: 買ってはいけないか?

 週刊金曜日で連載していたという「買ってはいけない」シリーズを一冊にした本が馬鹿売れしているようで, いくつかの書店のレジ脇に山積みになっていた。手にとって読んでみたが,ちょっとこれはなあ。 健全な常識に立って判断しているというよりは,ヒステリックにすべての人工物を否定してかかるような 論調だし,科学的に妥当でないところ,アンフェアな語り口などかなりひどい。

たとえば,次亜塩素酸系漂白殺菌剤を使ったジョンソンのカビキラーという商品をあげつらっているのだが, 使い方を誤ると危険だという話しが,とてつもなく恐ろしいものであるかのように書かれていて, そりゃちょっとねえ。だいたいライオンだった花王だってもっと大々的に次亜塩素酸系の製品を売っている ではないか。批判するならするでブリーチとかハイターとかいう商品名も出すべきだ。別項の味の素有害論も根拠薄弱だし, 全体おっそろしく偏見に満ちているのだ。でもきっとこれで週刊金曜日は倒産を免れるのだろうなあ。

「近代文明が生み出した物質はぜんぶ怖いぞお!」 とオオカミ少年が吠えまくったんじゃ,ほんとに怖い環境汚染物質なんかと,賢く使えばどうってことない モノとの区別もできなくなっちまう。「買ってはいけない」は買ってはいけない本だな。 (「批判して欲しいからあんたは買ってみてくれ」という人がいたら,買って批判記事を書いても いいですが)


Id: #b19990728090227  (reply, thread)
Date: Wed Jul 28 09:02:27 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990723203416
Name: こなみ
Subject: そんなに悪くはないと思う

 「何をやっても仕事になる」というのは,有望な特性をもつ化学物質が初めて合成されたりしたときに, 化学や物性の業界でよく起こる状況です。すごい鉱床を掘り当てたときみたいなもんです。 最近では高温超伝導とかフラーレンの出現がそう。そういう時期に居合わせると,研究者はそれなりに 幸福なものだと思いますし,そのこと自体はめくじら立てる必要はないよね。

フラクタルの登場の直後でも,なんでもいいからフラクタル次元を決定してそれらしく書けば論文になるという 時期がありましたね。その場合の「何でも仕事になった」ときの論文は, はっきりいってどうしようもないものが多かったように思います。 フラクタルは結局たいした物理にもならないで先細りしているように見えるけど, 幾百のどうでもいい論文だけは残ったというのはしゃれにもならんか。 (この辺,誤解してるかも知れないので,問題があったら指摘してください)

つまり私が言いたいのは,牧野さんたちの仕事が実り豊かなものであるようになるかどうかについては, 「何をやっても仕事にできる」ということ自体が悪く作用することはないんじゃなかろうかということです。


Id: #b19990723203416  (reply, thread)
Date: Fri Jul 23 20:34:16 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990723122314
Name: まきの
Subject: 「なにをやっても仕事になる」ってのは皮肉っぽい?

田崎さん、

「スタイル」の件は了解しました。

うーん、しかし、「何をやっても仕事になる」っていうときの「仕事」と、「とりあえず論文を生産できるかどうかが大切」というときの「論文」って違うものだと思うのですが、、、何をやっても仕事になるっていうときは、やはり、何をやっても論文が書けるっていうよりは、何をやってもそれなりの意義がある仕事につながる(可能性がある)ということをいってません?本当に新しい分野の立ち上がりっていうのはそういうものでしょう。

それから、「良い科学」が大切というのはもちろんですが、論文が書けない(研究のまとめ方を知らないとか、論文の書き方を知らないとかそういう意味で)のでは話にならないというのもまた確かなわけで、そういう意味では「とりあえず論文を生産できるかどうか」も大切ではないかとも思います。また、大学院生だとやはり就職出来なければ良い科学もなにもないわけですし、そのためには、特別に優秀な人でもなければ、現在のところある程度論文の量を書く必要はあると思います。論文 100本書いた人が 50 本の人より良い科学をしたかどうかは中身を見ないと分かりませんが、論文 0 本の人は良い悪いをいう以前の問題なので。


Id: #b19990723122314  (reply, thread)
Date: Fri Jul 23 12:23:14 1999
In-Reply-To: b0013.html#b19990722221424
Name: 田崎晴明
Subject: お詫び、など

船渡さん、牧野さん、 ご丁寧なお返事ありがとうございました。

もちろん記事全体がお二人の共著であることはわかっていました。 今まで掲示板で垣間見てきた牧野さんの雰囲気から類推して、 記事のところどころから勝手に「牧野節」を読みとってしまって、「斜に構えすぎ」 発言につながったのでした。 「あなたのスタイル」みたいな(非日本語的)書き方をしたときには、 この記事だけではなく、日頃から牧野さんが醸し出している (と私が感じている)雰囲気をも漠然と念頭においていたようです。 (などと書くと新たな物議を醸すのだろうか?)

いずれにせよ、勝手な読みで、ともすれば船渡さんの contribution を軽くみている と取られかねない発言をしてしまったのは、計算外の大失敗でした。 そういうつもりは、まったくありませんでした。 申し訳ありませんでした。

この記事の続編(というよりも、そこに書かれるべきこれからのお仕事) に期待しています。


この記事についていえば、もっとも「斜に構えている」と思ったのは、 おっしゃっているように注の 10 でしょう。 私の拙い理解では、 「精確というよりも、正しい結果がでるんだぜ!」 というような内容のとても積極的なメッセージのようですが、 やはり英語ではわかりにくい。 というより、英語、日本語という以前に、著者自身の言葉で、 この方向に向かってみんなでがんばろうよみたいな積極的なメッセージがほしかった。

牧野さんの

要するにまだほとんど何も分かっていない、逆にいえば何をやっても仕事になる
というような言い方も、(お約束ですが)ひっかかるわけです。 気心の通じた同業者の間で、ちょっと皮肉っぽくこういう言い方をすることが あるのは、もちろんよく知っています。 でも、この発言だけを読むと、 「研究自体が『よい科学』を生み出すかどうかよりも、 とりあえず論文を生産できるかどうかが大切なのだ。」 という一部の科学論の人が喜びそうな誤解ができてしまう。 科学論の人のことは忘れるとしても、実は、科学を志す若い人の中にも、 大学院くらいになると妙に「大人」になってしまって、 こういうことを平然といっている連中がいるわけで、 そんな奴らに免罪符を与えてはいけないと強く思うわけでした。
Id: #b19990722221424  (reply, thread)
Date: Thu Jul 22 22:14:24 1999
In-Reply-To: b0012.html#b19990722105016
Name: 船渡

船渡と申します。はじめまして。

黒木さま、田崎さま、感想をありがとうございました。

数理科学の文章ですが、一応、私が書きました。とはいえ、書かれている内容
は今まで牧野さんといっしょに調べてきたものですし、文章もおおよそ書いた
ところで牧野さんにコメントしてもらって仕上げています。

黒木さん、

>船渡陽子・牧野淳一郎、「ハミルトン系の数値解法: symplectic or
>symmetric?」(pp.34-41)も読みました。図3、図4のグラフを見ると、対称型
>公式が非対称型公式よりも優れていることが一目瞭然なのですが、具体的にど
>ういう公式を用いたのか書いてないように見えるのですが(見逃していたらご
>めん)、そのグラフで示されているような傾向は公式の詳細にそれほどよらな
>いのでしょうか? 

公式は対称型のほうが4次のエルミート公式、非対称型は4次の古典的ルンゲ
クッタです。どちらもステップサイズは固定です。

牧野さんも書かれているとおり
公式の詳細によらず同じ傾向がみられます。ですから、特に公式の詳細につい
ては書きませんでした。せめてキャプションには書いておくべきでした。

・・・あれ、あ、図にキャプションを入れ忘れてる。これは私のミスです。ご
めんなさい。

田崎さん、

>船渡さん+牧野さんの解説も面白かったです。でも、当然、これでは食い足り
>ない!科学が本当に始まるのは、この先なんだから、もう少しそういった展望
>や夢がほしいですね。(←お約束の感想。)

おっしゃる通りです。

今回は、多くの読者にとってはこのような話は初めてだろうと思い、とりあえ
ず時間対称な方法の紹介という点に絞って書きました。次回には(次があれば
ですが)、そのときはもう少し先まで書きたいと思います。特に今回のセクショ
ン7の部分ですね。といっても、この部分はまだ私自身よくわかっていないと
ころなので、もう少し勉強+研究してみてからにしたいですが。

>斜に構えすぎ。密かに思っていることがところどころに書いてあるけれど、
> 注意して見ないとわかんない。

どういうところが斜に構えていると思われたのでしょうか。教えていただける
とうれしいです。

>注の 10 が英語のままだというのも、ちょっとなあ。

ここは英語かどうかよりも、この注の文章が言っていることはなにかをもっと
丁寧に日本語で書いたほうがよかったと思っています。ちらっとこれだけ投げ
出されていると、たしかに、斜にかまえているという印象を読む人に与えてし
まうかもしれません。田崎さんが指摘していらっしゃるのも、たとえば、そう
いうことなのではないかと思います。

#怠惰だったかな。でも文章の量が気になったし、、、うーん。

Id: #b19990722141624  (reply, thread)
Date: Thu Jul 22 14:16:24 1999
In-Reply-To: b0012.html#b19990722105016
Name: まきの

田崎さん、

ちょっと気になったので、えっと、数理科学の「船渡+牧野」の文章は、 あくまでも「船渡+牧野」のもので、しかも牧野はつけたしですから、僕のスタイルというわけではない、というよりも、船渡さんのスタイルになってると思います。もちろん文責は僕にもあるけど、「あなたのスタイル」というのはまあ大げさにいえば、あまり好きな言葉ではありませんが「アカハラ」みたいなところもなくはないです。

上を読み直してみると確かに僕は斜に構えているかなあ?でも、「数理科学」の文章のどのへんが斜に構えていると思われました?

とはいえ、科学はこの先というのはその通りだと思います。というか、symmetric method については、要するにまだほとんど何も分かっていない、逆にいえば何をやっても仕事になる(これは天文台の福島さんがいってたことですが)というようなところですから。

あと、小西さんたち(というか、土屋君たち)の仕事については、現在レフェリーと闘っている(実は別のいろんなことで忙しくてしばらくほってある)ところなので、やはりそのあたりであるていど決着がついてからでないと、、、


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