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黒木のなんでも掲示板 (0079)

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Id: #a20021204220500  (reply, thread)
Date: Wed Dec 04 22:05:00 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021204195420
Name: まきの

阪上さん

Tsallis entropy の安定解析の結果が安定な領域は stellar polytrope の系列の上を緩和していく熱平衡に近づいていくようです。
すみません、おっしゃることがよくわかりません。例えば run B1 は Tsallis では安定領域ですね?で、進化は熱平衡に近づいているようには見えないので すが、、、
ただし、その不安定性の現れ方がTsallis entropy の変分の意味での 安定領域と不安定領域で異なっていると見ています。
これは予想なのでしょうから、あまり議論してもしょうがないところがありま すが、原理的にはそういうことは極めて考えにくいと思います。例えば n=6 とか 7 では臨界密度比 D は 106 を超えるわけで、外側のタイムス ケールはそれに応じて長く、実際上デカップルしたものになるはずです。 D が 103 もあればその外側は熱的にはほとんどなにもしない ので、初期の進化はコア付近だけの変化で記述されなければなりません。この 事情はあと Dがいくら大きくなっても変わらないと思います。

但し、進化を n の変化として表現しようとすれば、違いが見えるかもしれま せん。 D を無限に大きくとると、 f の変化は上に述べた理由から中心部、つ まり ポテンシャルの底に近いところに制限される (high energy particle についてはちょっと微妙な議論が必要になりますが、 これはあとで述べます)ので、 グローバルな n の変化として記述できなくな るからです。これは、物理が変わっているわけではなく、 f の変化が中心の 狭い領域に制限されるかどうかというだけの違いだと思います。

断熱壁に閉じこめているため質量とエネルギーが保存します。これらを 固定しているので、 fitting paramter は n の1個だけです。
ここは気になっていたんですが、やはり私の推測は変でした、、、 えーとですね、これは上に述べたことと関係しますが、そうい う fit のしかたをすると fitting が質量(およびエネルギー)の大半を持つ、 比較外側の領域にひっぱられるので、 self-similar 領域は、実際にそこの分 布関数はべきになっているにもかかわらず、合わせることができなくなります ね。
ぼくの意見は違います。外側、より正確には high energy 粒子は緩和していない ように見えます。樽家くんの物理学会のスライド12枚目の分布関数 f を見ると high energy 粒子は 等温からずれています。
これは、 T=0 の初期条件が既になんだか怪しい具合にずれているので、サンプリングエラーか計算間違いの可能性をチェックする必要があると思います。
また run A で顕著ですが、 この場合はhigh energy 粒子はpolytrope からずれています。確認していないので 弱いですが、このhigh energy tail は等温ではないと思います。 (上の等温状態でのズレからの類推です。)
通常の理解では、このような high energy tail (壁がなければ escape する ものも含めて)は、緩和時間の短い中心部が Maxwell 分布に近づこうとする結 果生まれるものであって、等温からのずれを意味するものではありません。も ちろん、もともと外側にあった粒子とは熱平衡にないのですが。なお、中心部 で生成されたものなので、速度分布は強い非等方性を持つはずです。このため、 f(E) で表そうとするのはそもそも問題かもしれません。

それはともかく、 run A, B1, B2 では典型的な緩和時間は100時間単位くら いと思われる(M=1, G=1 の単位系なら)ので、外側の分布関数にもある程度は 緩和する時間があります。これに対して、 high energy tail の粒子は速度が 高い分緩和時間が長くなっているので、

high energy tail が等温状態に緩和していないとすると その内側の粒子がエネルギーをもらって等温側にシフトするとは 考えづらいです。
というのは根拠が薄いと思います。
Id: #a20021204195420  (reply, thread)
Date: Wed Dec 04 19:54:20 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021204145715
URL: sakagami@phys.h.kyoto-u.ac.jp
Name: 阪上
まきのさん

> ここでまきのが書いたことの繰り返しですが、上で阪上さんが「安定」と
> 言われていることの意味は、あくまでもTsallis Entropy の
> 極大値であるという意味であって、そもそも Boltzman Entropy についてもは1次の変
> 分が0でないわけです。実際、樽家君の物理学会でのスライドの10 枚目を御覧になって
> いただければわかるように、例えばrun B1 (というか、C2 以外は全て)
> は(Boltzman Entropy でみる限り)安定、不安定にかかわらず熱平衡解が存在しない
> エネルギー値から計算を始めています。 
>
>     Tsallis Entropy になんらかの意味があると仮定すれば安定性解析に
> 意味があることになりますが、平衡ではないものを安定性
> 解析することの意味はまきのには理解できていません。


まきのさんの意見はもっともだと思います。もちろんTsallis entropy の極値
で与えられる stellar polytrope は熱平衡解ではありません。だからといって
全く役に立たないと言って使わないのはもったいないと思っています。

まきのさんは当然ご存じですが、引用されたスライド10枚目 の赤い曲線
(n = ∞)が Boltzmann Entropy の極値に対応する熱平衡状態で、
その曲線の左部分 ( D < 709 ) が安定です。この安定曲線から少し
ズラして初期状態(stellar polytrope) を用意してやると、熱平衡状態に
緩和していきます。これは数値シミュレーションで確認しました。
同じ事を不安定領域近傍で行うと gravothermal catastrophe 
が始まるはずです。Tsallis entropy の安定解析の結果が安定な領域は
stellar polytrope の系列の上を緩和していく熱平衡に近づいていくようです。

もちろん、2体緩和過程に対して stellar polytrope は不安定です。
ただし、その不安定性の現れ方がTsallis entropy の変分の意味での
安定領域と不安定領域で異なっていると見ています。
Lynden-Bell & Wood の計算に従って実行したTsallis entropy の
変分で安定領域が現れたのは、この領域での2体緩和による不安定性が
パラメタ q (あるいはpolytrope 指数 n )を変化させる方向にあるため
ピン留めされて見えなかったのではないかと考えています。
これは予想です。

つまり、Tsallis entropy での安定性解析から、gravothermal catastrophe で
進化するか、polytrope 系列上を動くかが判定できると考えています。
もちろんこれは、ぼくの気持ちを書いているだけできちんとした解析が
既にあるわけではありません。それに、上の2つのプロセスの時間スケールが
分離できないのもつらいです。

> えーと、これは私の理解が間違っているかもしれないので、間違ってい たら
> 訂正してほしいのですが、 polytrope でフィットする時にパラメー タは3個、
> つまり f = C (E0-E)n-3/2 でC, E0, n がパラメータですね?スケールを別にして2つ
> パラメー タがあるわけで、それで
> 上の7番目のスライド程度に合うというのは、結 局単に数値解が「等温からわずかにず
> れて、外側のほうが温度がさがっ ている」もの
> になってるのをフィットしたというだけにみえるのです が、、、 


断熱壁に閉じこめているため質量とエネルギーが保存します。これらを
固定しているので、 fitting paramter は n の1個だけです。

>あと、指数の大きな polytrope で合う理由は外側が等温に近づくからなのですが、
>これは断熱壁で high energy の粒子を閉じ込めて
>いるからで実際の自己重力系ではこういうことはおこらないです。 
 
ぼくの意見は違います。外側、より正確には high energy 粒子は緩和していない
ように見えます。樽家くんの物理学会のスライド12枚目の分布関数 f を見ると 
high energy 粒子は 等温からずれています。また run A で顕著ですが、
この場合はhigh energy 粒子はpolytrope からずれています。確認していないので
弱いですが、このhigh energy tail は等温ではないと思います。
(上の等温状態でのズレからの類推です。)

high energy tail が等温状態に緩和していないとすると
その内側の粒子がエネルギーをもらって等温側にシフトするとは
考えづらいです。

断熱壁で囲んでいることがいろいろ効いていることは
確かなようです。




Id: #a20021204173239  (reply, thread)
Date: Wed Dec 04 17:32:39 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021204145715
Name: まきの
Subject: 訂正

分布関数の式が激しく間違っていたので訂正。

f = C (-E+E0)n-3/2

です。符号が2つも間違っていた、、、


Id: #a20021204145715  (reply, thread)
Date: Wed Dec 04 14:57:15 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021204112325
Name: まきの
Subject: Tsallis

阪上さん、どうもご無沙汰しております。樽家君の名前が間違っていたのはす みませんでした。

さて、阪上さんの論点は2つありますが、まず下のほうから

牧野さんは Gravothermal Catastrophe での self-similar collapse のことを 言っているのだと思います。
です。
ぼくたちのシミュレーションでは、 polytrope (Tsallis entropy) についてLynden-Bell&Wood と同様の安定解析を行って 安定なパラメタ(Energy や density contrast)領域を選んでいるので 上の self-similar collapse を見ているのでは無いと考えています。
私はこの考えには問題があると思います。というのは
  1. ここでまきのが書いたことの繰り返しですが、上で阪上さんが「安定」と言われていることの意味は、あくまでもTsallis Entropy の極大値であるという意味であって、そもそも Boltzman Entropy についてもは1次の変分が0でないわけです。実際、樽家君の物理学会でのスライドの10 枚目を御覧になっていただければわかるように、例えばrun B1 (というか、C2 以外は全て) は(Boltzman Entropy でみる限り)安定、不安定にかかわらず熱平衡解が存在しないエネルギー値から計算を始めています。

    Tsallis Entropy になんらかの意味があると仮定すれば安定性解析に意味があることになりますが、平衡ではないものを安定性解析することの意味はまきのには理解できていません。それから、上のスライドに、「臨界密度比 Dcrit を越えた辺りで、コアが急激に進化、 collapse へ向かう」とありますが、これは普通に常識的な解釈をすればそうではないことがわかります。あるところから急激な進化をするようにみえるのは、コアが収縮して密度が上がるにつれて緩和時間がほぼ密度に反比例して短くなるためであり、実際に緩和時間でノーマライズし た収縮速度はコラプスが進むに従って遅くなり、最終的には一定値に漸近します。これは n=5 のポリトロープから計算した Cohn の 1980 年の論文とかを見ていただければ美しい計算結果(図6です)があります。同じページの図4が普通に時間をとった中心ポテンシャルの深さの進化ですが、これを見ると一見X=9 辺りから進化が速くなっているようにみえるわけです。

  2. 樽家君の物理学会でのスライドの7枚目を見ると、T=1000 を過ぎた辺りから self-similar な進化をする領域にはいっていることがわか ります。ただし、この計算では、ε=1/512 とかなり大きなソフトニングを相 互作用ポテンシャルにいれているために、コアサイズが 0.01 程度になったところで自己重力不安定が効かなくなってコラプスが止まるはずで、実際計算結果はそうなっています。この事情は 8枚目でも同じですね。
というわけで
実際、パラメタが時間変化して不安定領域に入ると fitting が出来なくなります。
これは例えば run A のケースをさしておられるのだと思いますが、これは不安定領域にはいったというより既にソフトニングの効果が強くでている領域を見ているので、既に分布関数を議論することにあまり意味がないと思います。

で、上にもどって、

数値シミュレーションを始めるときは、stellar polytrope からズレて どこに行くのか予想できなかったのですが、やってみるとかなり良く polytrope で fitting できるという印象です。従って、無理矢理fitting して異なる値の q を 出したというのでは無いと考えています。
えーと、これは私の理解が間違っているかもしれないので、間違ってい たら訂正してほしいのですが、 polytrope でフィットする時にパラメー タは3個、つまり f = C (E-E0)-n+3/2 でC, E0, n がパラメータですね?スケールを別にして2つパラメー タがあるわけで、それで上の7番目のスライド程度に合うというのは、結 局単に数値解が「等温からわずかにずれて、外側のほうが温度がさがっ ている」ものになってるのをフィットしたというだけにみえるのです が、、、

あと、指数の大きな polytrope で合う理由は外側が等温に近づくからなのですが、これは断熱壁で high energy の粒子を閉じ込めているからで実際の自己重力系ではこういうことはおこらないです。

上の Cohn の論文にも実は書いてありましたが、 self-similar 領域で は n はほぼ 10 になります。では、例えば run A で n=30 といったそれより大きいも のが現れるのは何故かというのが問題ですが、これは実は相互作用にソ フトニングをいれてさらに断熱壁で囲った場合には、系のエネルギーの (表現可能な)任意の値に対してコア・ハロー構造を作って熱平衡になる 安定状態が存在するはずで、系がそこに収束するからです。熱平衡なら n は無限大ですから。これは天文 学的に意味がある解ではないのであまり文献で議論されていませんが、 中田さんが相転移があるガスでやった議論が近いものになります。PASJ に論文があったはずです。


Id: #a20021204113455  (reply, thread)
Date: Wed Dec 04 11:34:55 2002
URL: sakagami@phys.h.kyoto-u.ac.jp
Name: 阪上
Subject: 自己紹介
京大総合人間学部の阪上です。 下の始めての投稿にに自己紹介を
付け加えるのを忘れていました。すみません。

このサイトでぼくと樽家くんの Tsallis と自己重力系についての
仕事について議論になっていると早川さんから教わったので
参加させて頂きます。


Id: #a20021204112325  (reply, thread)
Date: Wed Dec 04 11:23:25 2002
URL: sakagami@phys.h.kyoto-u.ac.jp
Name: 阪上
まきのさん

>もちろん、適当な stellar polytrope を初期条件にとって進化計算をすれば、その初
>期条件は熱平衡ではないので分布関数は初期条件から変化します。
>で、変化した>分布関数は厳密には単独の polytrope index では表現できな
>い、つまり Tsallis エントロピーの極値ではないものになっています。
>それを無理矢理> polytrope でフィットすれば最初の polytrope とは
>違う indexがでるにきまっているわけで、それを、
>「系の進化が q の変化で記述できる」というよ>うなことをいうとすれば
>それはちょっとどうかしています。 

指摘の通り stellar polytrope は速度分散に構造があるので2体緩和の時間スケールで
進化します。数値シミュレーションを始めるときは、stellar polytrope からズレて
どこに行くのか予想できなかったのですが、やってみるとかなり良く polytrope で
fitting できるという印象です。従って、無理矢理fitting して異なる値の q を
出したというのでは無いと考えています。

と言っても、fitting が良い悪いは言葉で言ってもわかりませんよね。

樽家くんの web page (ちなみに 樽屋、樽谷ではなく 樽家です。)

http://www-utap.phys.s.u-tokyo.ac.jp/~ataruya/research.html

に彼が物理学会(立教)や中間発表会で話した内容がありますから
見てみてください。


>で、進化の結果最終的には自己相似解になるので、その領域の分布関数は
>べき乗になります。従って、ちゃんと計算ができていれば、 
>Tsallis のq の値は進化が進むにつれて一定値に漸近しないといけません。
>樽谷君の計算結果はまだ論文になってないし、僕はみてないので
>そうなってる>かどうか知りませんが、それはともかくべきになるのは
>もう30 年くらい前からわかって>いることです。このべきの値は
>自己相似解に対応する固有>値問題の解としてでてきますが、
>固有値を決めるのはeffective な熱伝導率の温度・密度への依存性です。 


牧野さんは Gravothermal Catastrophe での self-similar collapse のことを
言っっているのだと思います。ぼくたちのシミュレーションでは、
polytrope (Tsallis entropy) についてLynden-Bell&Wood と同様の安定解析を行って
安定なパラメタ(Energy や density contrast)領域を選んでいるので
上の self-similar collapse を見ているのでは無いと考えています。
実際、パラメタが時間変化して不安定領域に入ると fitting が出来なくなります。

 




Id: #a20021202220944  (reply, thread)
Date: Mon Dec 02 22:09:44 2002
Name: アクビ
Subject: チョムスキーにまつわる流言飛語/Zネット日本語版よりお知らせ

Zネット日本語ならびにチョムスキー・アーカイヴ日本語版の管理人です。

ZNetとは、自主メディアの老舗のひとつで、雑誌 Z magazine からはじまったオンライン・コミュニティです。ここ数年は、Pervez Hoodbhoyの論説やインタビューも掲載されております。言語学者として著明なノーム・チョムスキーも、ここで多くの論説を発表しています。

昨年9.11以降、日本でもチョムスキーの政治批判が広く知られるようになりましたが、今年になって次のような誤った風評が目につくようになりました:

これらはすべてチョムスキー本人も20年以上まえから論駁し続けてきた、誤読と歪曲と捏造によるウソです。ところが、これらの文章の著者たちがそれぞれかなりの影響力を持つ人物であるがゆえに、またそれだけの理由で、これはきっと本当のことなのだろうと素朴に信用してしまう読者もいらっしゃるようです。

この事態を憂慮して、またこのような風評によってチョムスキーの語る現実から目が逸らされることを懸念して、チョムスキーにまつわる流言飛語を反駁する文章を書きました。よろしければ是非ご一読ください。なお、今回発見した一連の流言飛語については、既にチョムスキー本人に概要を報告しておきました。

以上お知らせまで、失礼します。

p.s. ところで、とても危うい様子のイラク情勢ですが、ワシントンで20万人、ロンドンで40万人、フィレンツェでは50万人規模のイラク攻撃反対・反戦デモが実施されたとのこと。合衆国ではベトナム戦争以来の規模だそうです。個人的には合衆国政府が「悪の枢軸」と名指しする北朝鮮も心配です。


Id: #a20021202130605  (reply, thread)
Date: Mon Dec 02 13:06:05 2002
Name: ときた
Subject: 不変量とはなにか

ブルーバックスから、今井淳/寺尾宏明/中村博昭 著不変量とはなにかが出た。
中村博昭さんの文を読むのは16年ぶりか??数式処理通信という同人誌ぽい学術誌のVol4-1に学部4年の中村さんはmuMATHで行列をどうプリントするか解説している。
5次方程式と20面体では、Geometry of the quintic / Jerry Shurman    Wileyという名著があり、 こんな玩具もあるけど。
Id: #a20021129000624  (reply, thread)
Date: Fri Nov 29 00:06:24 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021128184358
Name: まきの

早川さん

例えばSSTなんかは酷評の種はより沢山あると思い ますが普通そういうことをこういう掲示板ではやらないでしょう。
私は佐々さんの仕事をここで酷評した前科がありますが、、、まあ、私は普通ではないということで。
近似的に準安定 状態を特徴づけているのであればその事を調べるのはまっと うな態度でしょう。
準安定状態という言葉が意味不明ですが、Tsallis エントロピーの極値に対応するstellar polytrope は熱力学的な安定状態ではないし、そもそもどこでも温度勾配があるわけ(まあうるさいことをいえば局所的な温度をどう定義するかという問題はありますが)で、よほど妙な意味に準安定状態という言葉を定義しない限り準安定状態ではありません。 もちろん、適当な stellar polytrope を初期条件にとって進化計算をすれば、その初期条件は熱平衡ではないので分布関数は初期条件から変化します。で、変化した分布関数は厳密には単独の polytrope index では表現できない、つまり Tsallis エントロピーの極値ではないものになっています。それを無理矢理 polytrope でフィットすれば最初の polytrope とは違う index がでるにきまっているわけで、それを、「系の進化が q の変化で記述できる」というようなことをいうとすればそれはちょっとどうかしています。

で、進化の結果最終的には自己相似解になるので、その領域の分布関数はべき乗になります。従って、ちゃんと計算ができていれば、 Tsallis の q の値は進化が進むにつれて一定値に漸近しないといけません。樽谷君の計算結果はまだ論文になってないし、僕はみてないのでそうなってるかどうか知りませんが、それはともかくべきになるのはもう30 年くらい前からわかっていることです。このべきの値は自己相似解に対応する固有値問題の解としてでてきますが、固有値を決めるのはeffective な熱伝導率の温度・密度への依存性です。

というようなことは既にわかっているので

純正な動的な理論を用いて解析をする過程でああいった有効理論は消えて
いると思います。というか、べき乗の分布関数を考えるというのは100年前からやられていて、近似理論、あるいは漸近解として有効である局面がいろいろあるというのもわかっているわけです。 Tsallis エントロピーを導入した議論で、そういった既にわかっていることではない新しいことがでてきた例は、今のところないのではないかと思います。

あと、

それともGrape 6は変な計算結果しか出さないとでも言うのですか?
道具がまともでも使い方次第でどんな答でもでますし、答があっていても妙な解釈をすることは可能でしょう。そんなことがわからない早川さんではないと思いますが。
牧野さんもでたらめだとほえるばかり ではなく
下に書いたのは別にほえているわけではなくて、まきのによる Taryua & Sakagami の要約です。それとはちがうことが書いてあると早川さんが思われるのでしたらそれを述べていただければと思います。
2週間後にその話が聴ける のを楽しみにしています。
セミナーではもうちょっと中身のある話をしたいので、講義中のどっかでちょっとくらいはするくらいかと思います。
Id: #a20021128225722  (reply, thread)
Date: Thu Nov 28 22:57:22 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021128184358
Name: たざき
Subject: ちょいと早川さん

別にまきのさんは SST の肩をもってるんじゃないから、そんなの持ち出すのはお行儀わるいのでは? だいたい、出たばっかりで、やっている本人たちだって本当かどうかわからないと言っている(論文にも書いている)もの(SST のことね)と比較してもしょうがないでしょう。

SST について真面目なことを書くと、Sasa-Tasaki の論文に書いてあることがナイーヴすぎる可能性はあるけれど、どこがどうナイーヴかってことを詰めていくだけでも十二分に意味があるだろうとぼくは思っています。いや、場合によっては、あれがそのまま本当っていう可能性だってあるとも思ってますよ。


Id: #a20021128184358  (reply, thread)
Date: Thu Nov 28 18:43:58 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021128134307
Name: 早川

行儀が悪いというのは他人の論文を本人がいないところで悪いものの代表として こきおろしている点です。例えばSSTなんかは酷評の種はより沢山あると思い ますが普通そういうことをこういう掲示板ではやらないでしょう。単に学問上の 意見の表明であったら本人とかけあうなり、自分の日記でつぶやくなりすれば いいと思うのですが如何。あまり詳しくない人しかいない場で酷評して(真実と 関係あるなしに関わらず)詳しくない人が牧野さんの意見をそのまま信じてしまう のは危険だと思います。

それはおいておいて阪上さんは少なくともセミナーでは牧野さんと同様に既存の 方法で自己重力系のTsallisもどきは説明できるという意見を言われていま した。前にも触れた通りq parameterが時間とともに変化しているのです から熱力学的な絶対安定なEntropyである筈がない。では近似的に準安定 状態を特徴づけているのであればその事を調べるのはまっとうな態度でしょう。 例えば純正な動的な理論を用いて解析をする過程でああいった有効理論は消えて いくのかあるいは短時間で近似解を出す方便として生き残るのかは興味深いとこ ろです。それともGrape 6は変な計算結果しか出さないとでも言うのですか?

論文の書き方についてはここでは不問にします。Physica AはTsallis に甘いのでその点は天文の専門家からは割り引いて考える必要があります。

またTsallisが自己重力系に応用できると言っているだけの人は日本でも 多々ありますが、樽屋、阪上はずっと真面目にやっていると思います。他の系への 応用まで含めて考えても乱流への 応用もfittingしているだけだと思うし、阿部さんが紛体に使えると言っている のはそれこそ無責任なでたらめです。しかし阪上さんらは数値計算も含めてかなり 真面目にテストしていると思うし、SSTなんかよりよほどうまく機能している 有効理論にはなっている感じを抱きます。牧野さんもでたらめだとほえるばかり ではなくちゃんと(数値計算ではなく)動的な理論からどうなっているのかを解析 して有効理論としても意味がないことを示して下さい。2週間後にその話が聴ける のを楽しみにしています。


Id: #a20021128134307  (reply, thread)
Date: Thu Nov 28 13:43:07 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021127233447
Name: まきの
Subject: Tsallis エントロピー

田崎さん

「同じ現象は既存の方法で理解できている」という意味だと思っていいですか?
です。阪上さんたちの新しい論文 (cond-mat/0211305) を見ると依然 Tsallis エントロピーの極値として定義される状態の熱力学的安定性とかが議論されていて、そういうのに対応するマクロな現象がそもそも存在しないという意味でそれは現象論ではないと思いますが。

当たり前のことですが、エントロピーを勝手に違う表式に書き変えて、その極 値をとらせてでてくる状態ってのは、その勝手な表式の極値ではあっても熱平 衡状態ではないわけで、その勝手な表式のさらに2次の変分を計算してもわか ることはその勝手な表式の振舞いでしかなくて系の熱力学的な振舞いではない わけですが、 Taruya & Sakagami の一連の論文でやられていることは要する にそういうことです。

もちろん、 Tsallis エントロピーが実際に現実の系の平衡状態を記述してい るという可能性は理論的にはあるわけですが、現在知られている限りの数値実 験や観測の結果は全て意味があるのはボルツマンエントロピーであるという常 識と整合的なものです。まあ、観測は、観測してるものが本当に熱力学で説明されるべきかという問題もあっていろいろですが。

そういうわけで、 Tsallis エントロピーが意味を持つような系というのはどこかにはあるのかも しれませんが、それは現在知られている自己重力系ではないというのがとりあ えずの私の理解です。


Id: #a20021127233447  (reply, thread)
Date: Wed Nov 27 23:34:47 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021127221637
Name: たざき
Subject: Tsallis の位置づけ

「現象論というとらえ方しかあり得ない」というきくちさんの反応に関連して。

ぼくの Tsallis 統計についての理解は、ある研究会で日大の阿部さんがされたレビュー講演から学んだことに尽きています。 (しかし、そのレビューで彼が言ったことは100パーセント理解したつもりです。お行儀悪く、わからないことはすべて質問して納得するまで議論したから。) そのときの彼の Tsallis の位置づけは、

  1. マクロスケールの有効理論
  2. でも、示量性がなりたたないような系については、ひょっとすると、普通の統計力学のかわりになりうるような新たな基礎理論かも
という二つの可能性に二股をかけて、微妙に心揺れているという感じでした。 (阿部さんは、その二つの区別ははっきり理解していました。 ぼくは、当然ながら、1 はあり得ても、2 はあり得ないとコメントしまくりました。)

一般に、閉じた系が平衡にあるとき、その小さな(しかし巨視的な)部分系は、Gibbs 分布で記述されます。 彼らは、ある場合には、同じようなことをやって、部分系が Tsallis 統計で記述されることを示したと主張していました。

これは、あり得ないことのように思うかもしれませんが、実は、閉じた系の平衡状態を等重率の原理で記述することをやめれば、可能性は広がります。 一般の力学系には、ミクロカノニカル分布以外にも、不変測度はたくさんあります。 うまいものをとってくれば、普通でない分布がでてくることも可能なわけです。 等重率の原理には、特権的な深い意義があるとぼくは考えているので、こういった思想には賛成しませんが。 (その話を聞いたとき、量子系で類似のことができるのか(できるはずがない)という質問をしました。答えは、まだわからない、でした。)

以上の知識を仕入れたのも、すでに、数年前なので、ひょっとすると「理論武装」はもっと進んでいるかもしれませんが。

(本当は、数学辞典の「統計力学」の項目を必死で書いてなくてはいけないのですが、筆がちっとも進まず、これは逃避です。)


Id: #a20021127221637  (reply, thread)
Date: Wed Nov 27 22:16:37 2002
Name: きくち
Subject: 現象論
僕が現象論とよんだのは、たざきさんの言うとおりの意味で、
背後に基礎理論があるのはまちがいないが、それは問わずに、あるレベルで
の現象を記述する理論を「えいや」と置いてしまう
ということです。

よくできた現象論が物理の発展に果たしてきた役割はすごく大きいわけですし、
「現象論」であること自体はなんら問題ではないのですが

Id: #a20021127170334  (reply, thread)
Date: Wed Nov 27 17:03:34 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021127092834
Name: たざき
Subject: お行儀?

行儀が悪いという意見がでるほどの批判を牧野さんがされているようには見えないのですが、読みが甘いのかな?

たいへん面白そうな話題なので(やるべきことができなくなることに怯えつつも)ついていきたいので、ちょっと質問。

ここで、「現象論」という言葉は、

  1. マクロスケールでの有効理論であり、
  2. かつ、ミクロな定義との論理的関連を論じないで「えいやっ」と導入されてしまっているもの
を指すと思っていいのでしょうか?

あと、牧野さんが、

いまさら現象論を導入しないといけないような「ブラックボックス」なところが残ってるとは私は思わない
とおっしゃるのは、「同じ現象は既存の方法で理解できている」という意味だと思っていいですか? (論文と関連文献を読めばわかるはずなのですが)
Id: #a20021127120351  (reply, thread)
Date: Wed Nov 27 12:03:51 2002
Name: おおまめうだ
Subject: ヘーゲルの論文

件のヘーゲルの論文は法政大学出版局から『惑星軌道論』として邦訳が出ていますね。
Id: #a20021127092834  (reply, thread)
Date: Wed Nov 27 09:28:34 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021127085601
Name: まきの
Subject: Tsallis

早川さん

論文はどう読んでも現象論という扱いでは無いし、去年学会で(樽谷君に)聞いた話も違いましたが、最近の彼らの理解が現象論という方向に来ているならそれは良いことだと思います。いまさら現象論を導入しないといけないような「ブラックボックス」なところが残ってるとは私は思わないですが、、、

しかし

いずれにしてもあまり他人の論文をあからさまに批判するのは行儀がよろしくないと思われます。
何故でしょう?例えば論文であれば間違っている(と思う)論文の内容を批判するのは当然だし、必要なことだと思います。掲示板はそういう場ではないということでしょうか?
Id: #a20021127085601  (reply, thread)
Date: Wed Nov 27 08:56:01 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021126183822
Name: 早川

阪上さんの話を聞く限りは彼らは完全に現象論という位置づけと認識して いると思われます。そもそも時間と共に変化するプロセスを議論している ですから真性の統計力学理論の筈がないでしょうし、彼らも(少なくとも 講演では)そう言っています。 いずれにしてもあまり他人の論文をあからさまに批判するのは行儀がよろしくないと思われます。Tsallis関係に限ってももっとひどい論文は一杯あります。
Id: #a20021126183822  (reply, thread)
Date: Tue Nov 26 18:38:22 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021125225350
Name: まきの
Subject: Tsallis

えーと、きくちさんのおっしゃる通り、普通に考えれば現象論というか記述でしかないと思うであろうと私も思うのですが、これで論文を書く人は必ずしもそう思ってはいないようです。例えば cond-mat/0107494 辺りを御覧下さい。
Id: #a20021126180410  (reply, thread)
Date: Tue Nov 26 18:04:10 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021121155541
Name: 伊勢田哲治
Subject: ヘーゲルと七つの惑星

話題の本筋からそれてしまいますがちょっとだけ。

ポスドクAさん、ヘーゲルと惑星の数の話については単なる伝説だということになっていると思います。 私自身は問題のヘーゲルの博士論文を読んでいないのでコメントを控えますが、 この件について次のような論文があります。

Edward Craig and Michael Hoskin (1992) "Hegel and the seven planets", Journal for the History of Astronomy 23, 208-210.

逆に、同じドイツ観念論の「思弁哲学」(とポスドクAさんが呼ぶもの)が電磁気学の成立 に一役買ったというのは科学史上の定説になっています。 これについてはかなり多数の論文がありますが、最近のものを一つだけ挙げます。

Timothy Shanahan(1989) "KANT, NATURPHILOSOPHIE, AND OERSTED'S DISCOVERY OF ELECTROMAGNETISM: A REASSESSMENT", Studies in History and Philosophy of Science 20, 287-306

いや、別にだから弦理論が哲学だと言いたいわけではなく、哲学と科学の関係について あまりネガティブな話(しかも単なる伝説)ばかりが広まるのもどうかと思って。


Id: #a20021126001108  (reply, thread)
Date: Tue Nov 26 00:11:08 2002
URL: http://staff.aist.go.jp/k.harigaya/
Name: hrgy
Subject: TeXPoint
牧野さんの日記
http://grape.astron.s.u-tokyo.ac.jp/pub/people/makino/journal/journal.html
に「そういえば、泰地君に TeXPoint なるもの(例えばこの辺とか)があると
教わったのであった。PowerPointではまともな数式が書けないとおなげきの
あなたはどうぞ。」と言うのを見つけたので,install...

gswin32c.exe なんかは,ふつうは path を切らないでもうごくらしいけど,TeXPoint から使う場合は,切らないと駄目らしい...これに気づくと同時
に,ghostscript/view をかなり最新のものに入れ替えたりとやってしまった.
相乗効果と言うべくか...(^^;)

Id: #a20021125225350  (reply, thread)
Date: Mon Nov 25 22:53:50 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021124232321
Name: きくち
Subject: Tsallis
ごぶさたです。
自己重力系がTsallisで合うとか合わないとかいうのは、あくまで"現象論"ですよね。
Tsallisが基礎理論であるはずはなくて、よくわかんない部分をブラックボックス化
しておくととりあえずTsallisで記述できる、という話ではないんですか?
僕はTsallis統計の話を初めて聞いたときから、そういう話だとばかり思っていました。
でも、違うのかしら(^^;
Tsallis統計が基礎理論だと考えるのは、やっぱり統計力学の精神に反すると思います。

Id: #a20021124232321  (reply, thread)
Date: Sun Nov 24 23:23:21 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021122131902
Name: まきの@東京に復帰

田崎さん

私もほぼ同様の偏見があるので、悪いかどうかは判断しにくいです。Tsallis 統計をいじるとべき乗的な分布関数がでてくるようです。例えば重力熱力学的不安定の自己相似解をもってくるとこれもやはり漸近的にべき乗的な分布関数を持つので、なんか合わせることはできるみたいなのですが、それは形式的な一致でしかないので、、、


Id: #a20021122211731  (reply, thread)
Date: Fri Nov 22 21:17:31 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021122131902
Name: hrgy
Subject: Tsallis

牧野さんの日記11/21 からリンクしてある,プレプリのアブストには,"Tsallis" というキーワードがありますね.

小生の知り合いにも,Tsallis 信奉者はおりますが...ココロを聞いていると,同意できない点はいろいろ覚えます.


Id: #a20021122131902  (reply, thread)
Date: Fri Nov 22 13:19:02 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021122002236
Name: たざき
Subject: 自己重力系

自己重力系では普通の熱力学が成り立たないとかエントロピーを拡張する必要がある
というのは、自己重力系だと普通の Gibbs 分布とかは使えないから Tsalis (←つづり?)統計をなんも考えずに使うとほほいのほい、というような奴ですか? やだなあ。自己重力系の普遍的なふるまいというのは、魅力的な問題なのだから、じっくりやるべきなのに。

どうもエントロピーがらみのところは、屑の温床というか、研究社会におけるエントロピー生成の場というか、になっている感があって悲しいですね。

ところで、ぼくは Tsalis 統計については、はじめて聞いた瞬間に、

逝ってよし。こんなものが、普通の平衡分布と同じ、基礎的、普遍的なものでありうるわけがない。
との強い偏見を抱き、今に至っています。 (もちろん、複雑な相互作用の結果(臨界現象のときみたいに)マクロな挙動にべき的な性質が現れ、それが Tsalis みたいなのでフィットできるという可能性はあってもいいわけですが。) 自己重力系みたいに普通の平衡分布が使えないときはどうよ、といわれると一瞬考えますが、それでも、あんな安易な答ではないという気が無性にする。 (そもそも(べきの)パラメターが一つ多いのは気に入らない。) これって、悪しき偏見ですかね?
Id: #a20021122012320  (reply, thread)
Date: Fri Nov 22 01:23:20 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021122002236
Name: Bogdanovの著書の和訳
Subject: 宇宙物理学者の双生児ボグダノフ兄弟

題名:神と科学 超実在論に向かって
著者:J・ギトン、G・ボグダノフ、I・ボグダノフ  
  (幸田礼雅訳)

出版社:新評論
出版年度:1992

現在品切中!○ノンフィクション○ 神学者ギトンと宇宙物理学者の双生児ボグダノフ兄弟による「物質を超えたもの?超越的存在」についての対談集。
Id: #a20021122002236  (reply, thread)
Date: Fri Nov 22 00:22:36 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021121164853
Name: まきの

田崎さん

どうもすみません。そのとおりです。僕が書くより上手く説明されてしまった。

話はちょっと変わりますが、 ここのところ自己重力系では普通の熱力学が成り立たないとかエントロピーを拡張する必要があるとかいう気が狂った主張の論文が次々に現れて頭を抱えています。ゴミが一度発生すると拡大再生産されるみたいな。

一本レフェリーがきてて、それはもちろん書き直せといってあるんですが、さっきエディターからメイルがきて同じような論文通したけどどうしようかみたいなことが書いてあって、、、


Id: #a20021121164853  (reply, thread)
Date: Thu Nov 21 16:48:53 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021121155541
Name: たざき
Subject: いえいえ、まきのさんは、

天文の理論家です。 重力多体系専用の並列計算機 GRAPE は、ごぞんじでしょう? あと、割と最近の物理学会誌にも牧野さんの解説がのっていたはず。

まきのさんがおっしゃるのは、ポスドク A さんが「哲学は知らない」風のことをおっしゃっているので、「弦と哲学は違う」と主張しても、「自分のよく知っているものと、自分の知らないものは、ちがう」という無意味な主張にしかならないよ、ということだと思います。

あるいは、教訓っぽくいうと、自分のよく知っている話と、よく知らない話をいっしょくたにして話してしまうと、話の信憑性が下がっちゃうよ、という感じかな? まきのさん、こんなで、いいですか?


Id: #a20021121155541  (reply, thread)
Date: Thu Nov 21 15:55:41 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021121131450
Name: ポスドクA
Subject: 思弁哲学

まきのさん、哲学を教えておられる先生でしょうか?

私は御覧の通りあまり洗練された知識のないただの素粒子を勉強しているだけのものです。哲学に関してまともに読んだ本ははバートランド・ラッセルの哲学史の入門書くらいです。

ポストモダンに関して私の理解は、我々が「真理」とみなしていることも実は社会的な一種の約束ごとで、別の時代の別の社会にいけば異端の邪説になる、という主張ではないでしょうか。これは全くナンセンスだと素朴に思ってますから、アルコールもなしにこんな事に時間を潰したいとは思いません。

わたしのいう思弁哲学とは、ヘーゲルが太陽系にはなぜ6つの惑星しかあり得ないか(7つでしたっけ?)を何かの高次の原理から証明してみせたら、数年後もう一つをハーシェルだったかが見つけちゃった、と言うような種類の話です。弦理論をこれと同断だという人はそのうち大恥をかくかもしれないというのが私の立場です。

哲学をけなすつもりはありませんが、気に障ったらご容赦下さい。


Id: #a20021121131450  (reply, thread)
Date: Thu Nov 21 13:14:50 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021121042220
Name: まきの@ボルティモア
Subject: 弦理論と思弁的哲学

ポスドクAさん:

なんかいちいちケチをつけたくなるのですが、とりあえず一点のみ

「ポストモダン」とかは正直何を騒いでたのか、私には不明ですが。
と書いてしまうと、その後に
弦理論と思弁的哲学とが連続的だと言うのにはやっぱ承服できません。現象論 系の人が良くそう言う事いいますが、やってる人には画然とした区別があって 見まがう事はないです。
と書いた時に説得力がほぼゼロになる(思弁的哲学とはどんなものかわかって 書いておられるというふうにはあまり見えなくなるので)とは思われませんか?
Id: #a20021121042220  (reply, thread)
Date: Thu Nov 21 04:22:20 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021121004309
Name: ポスドクA
Subject: Bogdanoff-Sokal Super Symmetry

田崎さんご返事ありがとうございます。

少し頭を冷やして、私もネット上でBogdanoffとSokalとを調べてみました。

「ポストモダン」とかは正直何を騒いでたのか、私には不明ですが。でも「学問の中身が社会的構成物」だと言う説は滑稽ですが、「学問の制度が社会的構成物」だというのはそのとおりなのでしょう。(トートロジーっぽいですが)SokalさんもBogdanovさんも身を以てそれを証明しちゃったんですね。

Sokalさんは悪戯小僧式のやり方で、Bogdanovさんはサンコン(宗雄事件のあの人)流のやり方、でという違いですか。学術雑誌も大学も制度的にこういう不正は想定外のとこがあり、審査員だけを責めるのは、落ち着いて考えれば酷かもしれません。

結局、非弦理論さんと大体同意見になってしまいますが、ただ弦理論と思弁的哲学とが連続的だと言うのにはやっぱ承服できません。現象論系の人が良くそう言う事いいますが、やってる人には画然とした区別があって見まがう事はないです。でも落ち着いて読めば非弦理論さんも田崎さんも弦理論の意義は認めておられるようなので、私の過剰反応か。

Bogdanovさんは今からでも学位剥奪できるはずですし、雑誌の審査は公開制にするとか、学位審査にも時々外部監査入れるとか、必要なんでしょうか?
あとSokalさんは道義的な反省文でも発表すべきなのではないでしょうか?

Id: #a20021121004309  (reply, thread)
Date: Thu Nov 21 00:43:09 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021120221634
Name: 田崎晴明
Subject: ポスドク A さん

はじめまして。 統計物理や数理物理をやっている田崎と申します。

Alan Sokal の件についてはあまりご存じないとのことですが、じっさい、あの話を特に知らなければならないといった理由はまったくありません。 たまたま、わたしは Alan の友人・同業者で、彼らの本の翻訳までしてしまったので、こういうページをつくっています。 もしご興味があればごらんください。

ぼくも、「最近の素粒子論は、実験のできる領域と大きく離れたところをあつかうようになった」という凡庸な発言をいろいろなところでしています。 嘘ではないと思うのですが。 だからといって、やれ、哲学だの思弁だの、失礼なこと(素粒子の方たちだけでなく、哲学などの方にも失礼でしょうね)は言いません。 統一理論を作ろうというだけでなく、時空の構造そのものを人類が研究の対象にするようになりつつあるというのは、すごいことだと思います。 ただ、それは、実験からのパズルが無数にあって、みんなで必死になってパズルを解きながら素粒子やそれらの間の相互作用についての知見を深めていった時期の素粒子論の研究とはぜんぜん違う質の物でしょう。


Id: #a20021121002637  (reply, thread)
Date: Thu Nov 21 00:26:37 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021120221634
Name: 田崎晴明
Subject: 雑感

ちゃんと書きたい気がするのですが、やることが終わらないまま深夜になってしまう。なぜなんだろう?

なので、気楽に書きます。

ぼくも、今度の変な話を分野の体質と結びつけるのは反対。 どんな分野でも、原理的には、あり得たことなのだと思う。

ぼくはレフェリーシステムは原則として機能していると信じたい。でも、ある雑誌に出してきちんとしたレフェリーに拒否されても、しつこく雑誌を変えて出し続けると、そのうち怠慢だったり無知だったり不誠実だったりするレフェリーに当たって、掲載されてしまうということは、たしかに、ある。(ぼくにも経験あり。(もちろん、正しく拒否したレフェリーの役回りですが。))

博士論文を審査する人の方は、参考文献をみてレフェリーのある雑誌に論文が載っていれば、「ここで誰かがちゃんと審査したんだからテクニカルにはオッケーなんだろうな」とかいった判断をするってこともあるのかもしれない。 今回は、そういうのが重なったんでしょうね。 しかし、副査の人たちはともかく、主査になって学位取得を進めた人は、そういう無責任な態度をとることは許されないと思う。 じっさい、主査の人は、「あれは、まともだ」と主張しているわけですよね? わけがわからない。

あと、彼らの論文の(かなりいい加減な)レフェリーレポートが公開されてしまっているけど、なんであんなものが出てくるんだろう? なぞ。 ちなみに、(見せるわけにはいかないけど)ぼくが書くレフェリーレポートは、もっと緻密で、ちゃんとしてますから、理論物理のレフェリーレポートがあんなものだと思わないでください。


Id: #a20021120221634  (reply, thread)
Date: Wed Nov 20 22:16:34 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021119011126
Name: ポスドクA
Subject: 弦理論の現状とは無関係:社会的な問題ですよ

自己紹介必須みたいなので簡単に

数ある大学の数あるポスドクの一人です。本名はアカデミックポスト持っている方と「立場の非対称」があると言う事でご勘弁願います。研究分野は以下の本文から推測して下さい。

多分分野によってはいい加減なD論を熱意その他でとおしてしまうこともあるんでしょう。中東や旧共産圏で王族とか大統領の息子とかが経済的社会的な圧力で物理の学位もらってる話なんかもありますし。

しかし今回の事件を弦理論の現状の批判に結び付けるのはあまりにも飛躍してます。

1:「特異点」をあつかった一種の重力理論というような話みたいですが、string theoryとあまり関係あるとはいえません。

2:審査員の一人Jakiwさんは確かに有名ですが、strng theoryの大家というより、30年前の場の理論の発展に功績のあったひとで、今前線にいる訳ではありません。私も「面識」あります。日本に来て集中講義やってましたし、打ち上げもやったし。世界中を飛び回ってる有名な人が名前を貸すのはよくあるんでしょうかね。

3:「思弁的」といわれたstring theoryでもちゃん読まなくても斜め読みでも意味のある論文と言葉だけ並べたトンデモは区別つくものです。偉い人は時間がないというのは事実でしょう。正直日本でも主査でないyときはほとんど読まずに審査に出てくる例もありますし。

4:ソーカル事件は小耳にしただけで良く知りませんが、自分の知らない他分野をいたずらで道場荒らしするのは少し病的と思います。相手も人間ですからかならず仕返しされます。自分達は職と名誉を得たあとで、暇つぶしに悪ふざけをして、一生懸命研究している後進の若手研究者の邪魔をするのはやめてほしいです。

5:string theoryを「哲学だ」「神学だ」「実験不可能だ」というひとがいますが、調べもせずに間違った話を振りまくのはやめてほしいです。いま行われている研究の9割9分は結局滅んでいくかもしれません。でも20年して次の次元の統一理論が完成した時には、いまこんな事いってる人は穴にでも入るしかないと思います。

最後に今回の事で一番の戦犯はAnnals of Physicsのレフェリーだと正直思います。
Id: #a20021120125631  (reply, thread)
Date: Wed Nov 20 12:56:31 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021120105927
Name: 田崎
Subject: ぼくは黒木さんとはちがって

非弦の方は、ほんとうにプロの素粒子物理の方ではないかと思っています。 ただの勘ですが。(物理についての勘は強いつもりですが、こういうことについての勘には自信なし。)

で、この方は、論文博士のケースにはあまり触れたことがなく、ご自分のまわりで、大学院に在籍した人たちが取得する過程博士のレベルがあまりに低いことを実感しているので(そういう問題は実際あると思う)それからの類推でああいうことをえいやっと書いてしまったのではないかとかな、という気がします。 ま、善意の憶測ですが。


Id: #a20021120105927  (reply, thread)
Date: Wed Nov 20 10:59:27 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021120013113
Name: くろき げん
Subject: というわけで非弦理論物理氏には自己紹介してもらいたいですね

まきのさんと田崎さんのおっしゃる通りだと思います。私は非弦理論物理氏が名乗りを上げたら、そのことを問い詰めるつもりでした。先に私は「「非弦理論物理」というハンドルがもしも「私はストリングはやってないが専門は理論物理」だということを意味しているならば」と書きましたが、実際にそうではないだろうと私は思っています。この掲示板のルールを無視し、「非弦理論物理」というハンドルで「Jakiw らとの交友があることをほのめかし、いかにもプロ然」としたスタイルで理論物理の世界にダメージを与えるような発言をしようとしたのではないかと疑っています。

すでにかなり厳しい状況になってますが、「非弦理論物理」氏はどこの誰なのか名乗り出て欲しいと思います。 (名乗り出なかったならば、悪意の発言であったと疑わざるを得ない。)


Id: #a20021120102011  (reply, thread)
Date: Wed Nov 20 10:20:11 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021119090615
Name: はら
Subject: The Bogdanov Affair (Reverse Sokal hoax?) の記事2本

http://chronicle.com/free/2002/11/2002110501n.htm http://www.nytimes.com/2002/11/09/arts/09PHYS.html?pagewanted=all&position=top (兄弟の写真あり)
Id: #a20021120013113  (reply, thread)
Date: Wed Nov 20 01:31:13 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021120005823
Name: 田崎晴明
Subject: さんせい

まきのさんのおっしゃるとおりだと思います。 その引用につづく
しかるべき利益を念頭にエネルギーをかけてこられたら、理論物理の博士号授与過程も医者その他の資格程度にCorruptなものになっちゃうわけです。
というのも、ひどいなあ。

非弦理論と称する方は、ご自分の書かれたことが、外からどう見えるか落ち着いて考えてほしい。 Jakiw らとの交友があることをほのめかし、いかにもプロ然として書いているくせに、名のるどころかご自分の立場も明かさないというのはひどすぎます。


ちなみに、ぼくは、小さな私学での状況しか知りませんが、大学に所属しない研究者が論文博士として学位を取るには、学内に誰かその研究についてきちんと理解していて、その意義を他のメンバーに保証するような人がいる(あるいは、そういう人を作る)ことが必要だと思います。菓子折をもってくればいいなどというものではない。

あと、ぼくは数理物理といっても、話題になっている分野よりはるかにマイナーな厳密統計力学、構成的固体物理、確率論なんかをカバーしているのですが、われわれの分野ではレフェリーをする際には原則として証明の中身まで完全にフォローします。それらしい文章の羅列の論文が通ってしまう可能性は低いです。


Id: #a20021120005823  (reply, thread)
Date: Wed Nov 20 00:58:23 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021119011126
Name: まきの

どうやって始まったかについてもすでにいろんな噂があるみたいなので、、、

それはともかく、

大学側としても、とにかく何が何でも学位をとる熱意があって、分厚い「作品」 を出されたら博士号を拒否するのは事実上無理でしょう。
というのが本気で書かれたものであるとすれば、書いた人か、その人がいる分 野か、またはその両方が既に終わってるということを Bogdanov Affair より はるかにクリアに示していますね。
Id: #a20021119090615  (reply, thread)
Date: Tue Nov 19 09:06:15 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021118220525
Name: くろき げん
Subject: Re: The Bogdanov Affair

まきのさん、面白い情報どうもありがとうございます。誰がどのようにこの件に気付いて「噂」が広まってこの件が発覚したかに関する情報があると面白そう。

 ある日、物理学科大学院生の防止は Bogdanov と Bogdanov が書いた“論文”を偶然見付けてしまった。「なんじゃこれわあ! こんなのが通るのに、どうして俺の論文がリジェクトされたんじゃあ!」 怒りで目の前が真っ暗になりそうなのをこらえて、友人たちにこの件を伝えた。友人たちの一部が面白がって次々に錯綜した情報が集まり……。

という筋書きを勝手に想像してしまった。 Bogdanov 兄弟と関係ない Bogdanov さんが迷惑を被りそうだな。 (cf. http://citebase.eprints.org/cgi-bin/search)


Id: #a20021119084729  (reply, thread)
Date: Tue Nov 19 08:47:29 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021119011126
Name: くろき げん
Subject: 非弦理論物理さん、自己紹介をよろしく

★「利用上の注意」を未読の方は必ず読んで下さい★

「非弦理論物理」というハンドルがもしも「私はストリングはやってないが専門は理論物理」だということを意味しているならば、できれば誰なのか名乗って欲しいと思います。この掲示板は理論物理が専門の方も実名で参加しているので、同じ業界内の住人のあいだの情報の非対称性は避けたいです。たとえば、議論になったときに、その相手がもしかしたら知っている奴なのかもしれないというのは実名で参加している側にとって気持ちが悪いですよね。 (私も気持ちが悪い。)


Id: #a20021119011126  (reply, thread)
Date: Tue Nov 19 01:11:26 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021118220525
Name: 非弦理論物理
Subject: Bogdanoff事件

正直言って素粒子理論、重力理論や数理物理一般の世評にとってかなりまずいです。


経緯の要点は:

Bogdanoff兄弟はよいScience Popularizerみたいでテレビや著書でそれなりの評判を得ているらしい。著書の営業政策上「学位詐称」に近いことやったようで、急いでとる必要あった。Virginia大の先生との訴訟沙汰を考えても、少し危ない線をわたってる方々なのは確かです。

4つある論文はどれも重複が多く、本質的にはひとつの作品の「着せ替え」らしい。載った雑誌のうち「Annals of Physics」はRespectableでもうひとつはかなり怪しいのも載る。あと二つほとんど読まれないlocal journals。

博士号の判定委員にはいってるJakiw博士、Verbaarschot博士とは面識がありますが、お二方とも数理物理界の巨星と重鎮で、人格的にも優れた方です。その分ご多忙なはずです。

審査委員会の結論をはっきりいうと「なにやっているんだか本当にはわからんが意味ありげな部分もあり、10年もがんばったんだから、別段ボルドー大の博士号ごときを出し惜しみしてもしょうがなかろう」です。両者とも落第すれすれ(一方は再審査)で最低点合格。


小生のとりとめの無い見立てを書いてみますと

客観的には詐欺ですが、本人たちが「でっち上げ」を意識してたかどうかは彼らにもわからないんではないでしょうか?自分のよくわからないことを発表してるD論の学生なんてざらにいますし。

大学側としても、とにかく何が何でも学位をとる熱意があって、分厚い「作品」を出されたら博士号を拒否するのは事実上無理でしょう。しかるべき利益を念頭にエネルギーをかけてこられたら、理論物理の博士号授与過程も医者その他の資格程度にCorruptなものになっちゃうわけです。

本人たちにその気は無かったようですが、結局世の扱いは「逆ソーカル事件」で決まりです。もちろん「ほんとのプロが十分注意かければ」でたらめな捏造と本物の区別は容易ですが、実際上その条件が満たされないこと多いです。それに残念ながら、この分野が実験からはるかに離れた概念操作だけの世界になって久しいので、それがこのような詐欺まがいのことが起こってしまう土壌となったのは否めません。

役に立つ科学から、内的に整合した(だけの)理論を経て、思弁的空論へとは境界無く連続的に連なっているので、結局はたから見れば今回のは「方程式入りのソーカル論文」ってことになってしまいそうです。

Id: #a20021118220525  (reply, thread)
Date: Mon Nov 18 22:05:25 2002
Name: まきの
Subject: The Bogdanov Affair

Nature にでてた話ですが、フランスで Igor Bogdanoff と Grichka Bogdanoff という兄弟が string theory のなんだか難しい話で学位をとった論文がいんちきではないかと いう噂がひろまっているとか。Nature のは購読してないとみれないと思う ので、このへん とかがまとまってるかも。

論文の中身自体は、、、私には良くわからないです。


Id: #a20021112233110  (reply, thread)
Date: Tue Nov 12 23:31:10 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021111140555
URL: http://www.jps.or.jp/~harigaya/
Name: hrgy
Subject: Re: ウラン プルトニウム
たとえば,http://www.google.com/ にて,「ウラン プルトニウム」と
入れてみましょう.たくさんページがかかるでしょう.

キーワードのひとつ「プルサーマル計画」を含むページも数多く掛かると思
います.そのなかでいくつか,ウランやプルトニウムの原子反応に関して,
図解したページを見て欲しいと思います.

Id: #a20021111140555  (reply, thread)
Date: Mon Nov 11 14:05:55 2002
Name: 群馬南中学校

ウランとプルトニウムの具体的なちがうはなんですか?
Id: #a20021111125930  (reply, thread)
Date: Mon Nov 11 12:59:30 2002
Name: ときた
Subject: 「グレブナー基底とその応用」 丸山正樹

上木されましたね。
GTM141みたいな重量物をツン読してた世代は、最初からスマートなのを読める若い人がうらやましい。
GTM141のpp.501~509に高校数学の根と係数というか、基本対称式の変型についての解説があるが、このあたりを代数が専門でなかった高校教師でも読める記事にして、数セミあたりに書いてくれる人がいると。
同じ共立のシリーズの「相転移と臨界現象の数理」の広告がここに出るのはいつでしょうか?
Id: #a20021109131236  (reply, thread)
Date: Sat Nov 09 13:12:36 2002
Name: 田崎晴明
Subject: また宣伝

私のところにある「Pervez Hoodbhoy 氏による文章」に筑波大の首藤さんが訳された「核抑止の失敗に向かう印パ紛争」という新しい翻訳を追加しました。 両国の間の紛争の現状を分析したなかなか長い論説です。 首藤さんは翻訳についてのコメント等をいただければ幸いだとおっしゃっていますので、お時間のある方はよろしくお願いします。
Id: #a20021109112454  (reply, thread)
Date: Sat Nov 09 11:24:54 2002
URL: samaki@ipc.kit.ac.jp
Name: 左巻健男
Subject: 理科がもっと面白くなる科学小話4巻
 宮内さんのを転送して紹介に替えます。
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宮内主斗です。
 いつもなら,左巻さんが案内するところですが,超多忙なよう
ですので....。
 次の本が11/16頃配本になります。
【書名・定価・ISBNコード】
左巻健男編著『理科がもっと面白くなる科学小話Q&A100』
(明治図書)各2,260円

小学校中学年編 4−18−609217‐7
小学校高学年編 4−18−609216‐8
中学校1分野編 4−18−609310−5
中学校2分野編 4−18−609414−4

 いずれも,2ページ読み切りの科学読み物です。中学なら,そ
のまま印刷して配れます。小学校版は,先生が読み聞かせて使う
ことを想定して編集してあります。
 いずれにせよ,左巻健男さんの音頭で授業で使えることを前提
に書かれた本ですので,役に立つことは確か。
 読み物やコラムの内容が貧弱になった原稿教科書の弱点を補う
のに,大変役立つ本です。
宮内主斗 http://homepage2.nifty.com/kmiyauti
科教協  http://homepage3.nifty.com/kakyoukyou
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Id: #a20021104232524  (reply, thread)
Date: Mon Nov 04 23:25:24 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021103095545
Name: くろき げん
Subject: 経済関係の話題は「なんでも2」で

申し訳ないですが、黒崎宣博さんにコメントしたい方は「なんでも2」の方でそうして下さい。

なんでも2の方に投稿された泉さんの「新理論」に関するコメントはこちらでお願い致します。


Id: #a20021103095545  (reply, thread)
Date: Sun Nov 03 09:55:45 2002
URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/5582/
Name: 黒崎宣博
Subject: 税と福祉の経済学
はじめまして。黒崎宣博です。
今日は恥をかきにまいりました。(?)
自己紹介についてはHPを参照してください。職業学者ではありません。

さて、私は自称ディレッタントとして経済を研究してまいりましたが、
現在の最大の関心事は、国家論を背骨とした税と福祉の論理です。
ここで言う福祉は雇用政策、公共事業、経済政策を含む広義の概念です。
これらを技術論的に扱うのではなく、そこにある経済哲学が示されなければ、
それは経済学として「的を外している」のだ、と考えるに至ったのです。

そこで、博識の皆様より、参考文献等のご案内を頂戴いたしたく、掲示板に
投稿させていただきました。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

Id: #a20021103002237  (reply, thread)
Date: Sun Nov 03 00:22:37 2002
In-Reply-To: a0077.html#a20020503093240
URL: saihikarunogo@lycos.jp
Name: saihikarunogo
Subject: NHKスペシャル「奇跡の詩人」について
ことし4月28日に放送された「奇跡の詩人」について、
こちらの掲示板でも話題になっていたのを、当時、
拝読しておりました。

あれからずいぶんたちましたが、去る9月30日、
「奇跡の詩人」についての質問状を、有志がNHKに提出し、
それに対する回答が、10月30日に送られてきました。
どちらも、「奇跡の詩人」情報交換用掲示板に投稿されたものを、
下記のサイトにまとめてあります。

もし関心がございましたら、御覧いただけたら、幸いです。
また、NHKが回答のなかで述べている、2段階による文字盤さしの
方法について、どなたか御意見をお聞かせいただけましたら、
なお、幸いでございます。

9月30日のNHKへの公開質問状
http://members.tripod.co.jp/saihikarunogo/20020930nhk.html
10月30日のNHKからの回答
http://members.tripod.co.jp/saihikarunogo/20021030nhk.html

ちなみに、私は、かなり以前、てるてるというハンドルで、
臓器移植法改正案について、こちらに投稿したことがございます。
「奇跡の詩人」関連では、別ハンドルを使うことが多いので、今回も、
別ハンドルで投稿致しました。

Id: #a20021031082641  (reply, thread)
Date: Thu Oct 31 08:26:41 2002
URL: http://kilin.u-shizuoka-ken.ac.jp/
Name: 福田
Subject: New Gosper Space Filling Curves
Id: #a20021030162102
Date: Wed Oct 30 16:21:02 2002
Subject: Choreographic Three Bodies on the Lemniscate
で名前のでた福田です.
私も大学の「経営情報学部」でプログラミングを教えています.
昨年「ゴスパーの怪物曲線」をいっぱい作ったので,
興味あるひとは見てみてください.

http://kilin.u-shizuoka-ken.ac.jp/museum/gosperex/343-024.pdf

それと,ホームページの背景もオリジナルの
映進対称性のあるフラクタルな壁紙になっています.


Id: #a20021030225509  (reply, thread)
Date: Wed Oct 30 22:55:09 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021030162102
Name: はりがや@自宅
Subject: Thanks
たいへん面白そうな,プレプリの紹介ありがとうございます.
さっそくですが,プリントさせて頂きました.

Id: #a20021030162102  (reply, thread)
Date: Wed Oct 30 16:21:02 2002
URL: http://stu.clas.kitasato-u.ac.jp/~fujiwara/
Name: 藤原
Subject: Choreographic Three Bodies on the Lemniscate
初めまして.藤原と申します.
大学の一般教育でコンピューター教育をしている者です.

以前,ここで話題になっていた3体問題に関連して,
福田,尾崎,私の3人で
Choreographic Three Bodies on the Lemniscate
という論文を書きました.
プレプリントは,
http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/abs/math-ph/0210044
にあります.

レムニスケートをうまくパラメトライズして3点を決めると,
重心の保存,ゼロ角運動量などたくさんの保存則を満たし,
log ポテンシャル(引力)
+ 距離の2乗に比例するポテンシャル(反発力)
の下での運動方程式を満たすこと.
また,その3点を幾何学的に見つける方法についても書きました.

ここを読んでいらっしゃる方々が興味を持って下さるのではないか
と思って書き込ませていただきました.

Id: #a20021027214812  (reply, thread)
Date: Sun Oct 27 21:48:12 2002
Name: 石田
Subject: ゲーム脳の影響がここまで来た!

http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2002_10_23/index.html

「最近、目に付くようになったのは、たとえばかがみこんだ時にジーンズのウエスト部分からのぞいているパンツである。しかし、それがファッションとしての露出ではなく、無意識・無自覚でなされているとしたら、どうだろう? 実はここにも、外界に対する意識障害=「ゲーム脳」がかかわっているというのである。」

だって.曲学阿世と言う言葉を思い出す今日この頃.
Id: #a20021025223941  (reply, thread)
Date: Fri Oct 25 22:39:41 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021024054343
URL: http://staff.aist.go.jp/k.harigaya/
Name: hrgy
Subject: Re: 内蔵が生みだす心
うー.産総研の生協に1冊あったので,週末のたのしみのため,昼間
買ってしまいました...なかなか,楽しめますね...重力進化説
でなにが進化の元と考えているかも,バレバレです.(^^;)

Id: #a20021025194231  (reply, thread)
Date: Fri Oct 25 19:42:31 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021025133018
Name: 大'
Subject: イヌザメもよろしく

人類の祖先であるネコザメでは鼻は呼吸器官ではなく,口が食物摂取とともに呼吸にも使われています。つまり口呼吸は鰓のいぶきと密接に関係しており,ヒト胎児が子どもや家庭をかえり見なくなることもありますから,注意しなければなりません。

っつーことで,肺呼吸しつつ飯喰ってたら酸欠になって,のたうちまわってるうちに鼻の奥が破けて窒息を免れたのでせう。

ちなみに俺は,耐え切れずに注文してしまいました。(^^;;


Id: #a20021025191813  (reply, thread)
Date: Fri Oct 25 19:18:13 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021025133018
Name: やまがた
Subject: あの本、朝日新聞の書評候補に挙がっておったが(確か種村季弘が持っていった)大丈夫であらふか。
ワタクシは、サッカーが脚フェチの発露で受精を祭儀化したものであったと
いう部分に感動しました。最近の精子は卵子をけとばしあうのくわぁ。ぼく
の精子にはまねできない芸当です。

Id: #a20021025133018  (reply, thread)
Date: Fri Oct 25 13:30:18 2002
In-Reply-To: a0079.html#a20021024054343
Name: 田崎晴明
Subject: おお、こりは

黒木さん、興味深い本の紹介をありがとうございました。

なかなかの力作で、まだ全部は読んでないのですが、やはり口呼吸は体に悪いのですね。 とてもためになります。


しかし、口呼吸が体に悪いなら、なんで、わざわざ鼻という呼吸器官がありながら、口を食物摂取と呼吸の二重の用途で使うように進化したのでしょう? 食べ物を気管に詰める危険もあるわけだし。

(風邪で鼻が詰まっただけで窒息死しては困るから予備を作った、というのが標準の答かな?でも、鼻の穴を増やすとか、耳を使うとか、いろいろ代案はありそうなもんだけど。)


Id: #a20021025083520  (reply, thread)
Date: Fri Oct 25 08:35:20 2002
Name: くろき げん
Subject: ワープ・ドライブの研究

e-print archivegr-qc (General Relativity and Quantum Cosmology)検索 の Years: all years, Search: Full record で "warp drive" を検索してみたら16個の論文がヒットする。なんかちょっと楽しそう。


Id: #a20021024054343  (reply, thread)
Date: Thu Oct 24 05:43:43 2002
Name: くろき げん
Subject: 内臓が生みだす心

これ。あの重力進化論の西原克成氏がNHKブックスからオモロイ本を出したらしい。「心肺同時移植を受けた患者は、すっかりドナーの性格に入れ替わってしまう」、「血圧が極めて低いサメを陸上げすることにより、のたうちまわって血圧が上昇すると、鰓で空気呼吸ができるようになる」、……。この二つだけでも面白いのですが、その先にはもっとすごいのが! 本屋に行ったら探してしまいそうだな、この本は。


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管理者: 黒木 玄  <kuroki@math.tohoku.ac.jp>  (Web Site)
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