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黒木のなんでも掲示板 (0076)

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Id: #a20020309132915  (reply, thread)
Date: Sat Mar 09 13:29:15 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020309024336
Name: たかつか
Subject: 核融合

たかつかです。原著論文を見る気にもならないですが、コメントします。
たちかわさんは、物理を専攻されてるのでしたよね。

>あと、第一次常温核融合フィーバーの際はまだ僕はものごころついていなかったので、そちらの
>(主張された)原理がどのようなものであったかは申し訳ないながら知りませんが、
調べられてはどうでしょう。


>今回の仕組みはとんでもなく新奇なものではなく、単に燃料となるガスを圧縮して高温にする、
>という標準的な方法に、ソノルミネッセンス(+αのアイデア)を使ってみたというもので、いろ
>いろ指摘されている実験の不手際は兎も角として、不自然な、トンデモなものではない、と思い
>ます。
う〜ん、核融合に必要な温度は1000万度(本当だとしても)では全然足りない様な気がします。
それから密度はどうなのでしょうね?
核融合に必要な程度に「ガスを圧縮して高温にする」が、アセトン中で出きると思うのは十分「ト
ンデモ」だと思います。


>で、これが常温核融合に結びつくかとは別問題として、ソノルミネッセンスという現象自体は非常
>に面白いものだと僕は思います。それがどの程度のカネをつぎ込むに値することか、というのは僕
>にはわかりませんが、常温核融合という額を掲げることによって国からカネが出て、その隠れ蓑の
>裏でこの現象についての理解が深まれば、別にそれはそれで良い事だと、いちソノルミネッセンス
>ファンとしては思います。
こういう考え方は良くないです。「ソノルミネッセンス」の研究が重要で有れば正面から研究すべ
きでしょう。私なんかだと、「常温核融合という額を掲げる」事で「ソノルミネッセンス」という
研究そのものが「怪しげな、いかがわしい」研究だと思ってしまいます。
是非とも、物理の研究で「オオカミ少年」を作らないで欲しい、そうでなくとも「○○という額を
掲げる」研究でものになったものは少ないのですから。

「科学」に対する人々の信頼を失わないためにも、こういう考え方はやめて欲しいと思います。


>最後に、これだけ弁護もどきをしましたが、内心僕はウソなんじゃないかなあ、と思っていて、
>でも、あとでウソだったとわかる実験としては、今回のはまだそれほどスキャンダラスではなく、
>ごく普通のものなのではないだろうか、とも思っています。
そうですか?
ある程度のレベルの雑誌にこの様な論文が掲載される事自体、十分スキャンダラスだと思います。

元NTTの山口氏(変わった人でしたが)の論文をある人が、科学の論文というよりも散文的な文章
だと評した事があります。科学に対してロマンを求めすぎているという事だったと思います。

是非、核融合のメカニズム(原理)を専門書で調べてみてください。
Id: #a20020309024336  (reply, thread)
Date: Sat Mar 09 02:43:36 2002
Name: たちかわ
Subject: つづきです

やまがたさん、黒木さんの応答だけ読んだ人だと、 今回のも単純にガセかと思う人が多そうにおもうので、補足させてください。 まあ、やまがたさんはやまがたさんなりの背景だからああいう反応で、 黒木さんは黒木さんなりの背景からこういう連想でこういう書き込みなのでしょうが、 僕はまだ金を貰って研究している身分ではないので、 社会的考察は抜きにして発言するのをお許し願えれば。

まず、まだ追試して確認できなかったという報告は1つなので、ガセだと自分で論文を読まずに判断するのはよくない。と思う。 原論文は雑誌を本屋で買うか(Science はときどき売ってますよね。)大学関係者なら冊子はまだ届いていないでしょうが http://www.sciencemag.org だったかで読める筈です。 また、原論文が手に入らないひとでも

(この情報は原論文のreference 欄から引いてきたものです、と一言断ればいいのかな?)

で、僕自身原論文をみて思った疑問点は、

あと、第一次常温核融合フィーバーの際はまだ僕はものごころついていなかったので、 そちらの(主張された)原理がどのようなものであったかは申し訳ないながら知りませんが、今回の仕組みはとんでもなく新奇なものではなく、単に燃料となるガスを圧縮して高温にする、という標準的な方法に、ソノルミネッセンス(+αのアイデア)を使ってみたというもので、いろいろ指摘されている実験の不手際は兎も角として、不自然な、トンデモなものではない、と思います。

で、これが常温核融合に結びつくかとは別問題として、ソノルミネッセンスという現象自体は非常に面白いものだと僕は思います。それがどの程度のカネをつぎ込むに値することか、というのは僕にはわかりませんが、常温核融合という額を掲げることによって国からカネが出て、その隠れ蓑の裏でこの現象についての理解が深まれば、別にそれはそれで良い事だと、いちソノルミネッセンスファンとしては思います。

最後に、これだけ弁護もどきをしましたが、内心僕はウソなんじゃないかなあ、と思っていて、でも、あとでウソだったとわかる実験としては、今回のはまだそれほどスキャンダラスではなく、ごく普通のものなのではないだろうか、とも思っています。


Id: #a20020308175304  (reply, thread)
Date: Fri Mar 08 17:53:04 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020306000954
Name: くろき げん
Subject: 「常温核融合」の証拠を捕まえたが、カネの論理で研究打ち切りになったらしい

Mainichi INTERACTIVE 科学環境ニュースの理系白書第一部「研究とカネ」に「【3】基礎研究に「効率」のメス」 (毎日新聞2002年1月14日東京朝刊から) という記事があったので見てみたら、こんなことが書いてありました:

 彼自身、物理学を志してNTT基礎研究所に入り、主幹研究員も務めた。夢のエネルギー革命につながると期待された「常温核融合」の証拠を捕まえた、と92年に学会発表し、同社の株価は1割上がった。しかし4年後、会社が「(本業の)情報通信とは関係がない」として打ち切りを決定。山口さんは「自分の場はない」と昨春、退職した。甘い、と言われればそれまでだ。しかし、山口さんは、一国の財産となる基礎研究がカネの論理に左右されるのを心配する。

ここで、「彼自身」=「山口さん」は「経団連のシンクタンク「21世紀政策研究所」の山口栄一研究主幹(46)」です。

こういう取材がされているのを発見すると特集記事の全体に疑いの目を向けなければいけないという気になってしまう。基礎研究がカネの論理に左右され過ぎるのは大いに問題だという意見には全面的に賛成ですが、「常温核融合」の研究までカネの論理で打ち切りが決定されたと同情されるようなことになってしまってはお先真っ暗だ。

常温核融合騒ぎについては、 J. R. ホイジンガ著『常温核融合の真実――今世紀最大の科学スキャンダル』 (青木薫訳、科学同人、 1995) がおすすめです。その付録2には次のように書いてある:

1992年10月21日
第三回常温核融合国際会議に先立って、 NTTの山口栄一と西岡孝が記者会見を開き、常温核融合実験で過剰熱とヘリウムを生みだしたと発表。このニュースにより、 NTT株が11パーセントあがった。 NTTは世界で最大級の株式会社であり、伝えられるところでは、この常温核融合発表後の架空利益はおよそ80億ドルという。

(『常温核融合の真実』523頁より)

この話は『常温核融合の真実』の497-501頁に詳しく書いてあります。 NTTは記者会見の1ヶ月後の1992年11月末に常温核融合キットを市場に出し、自ら傷口を広げることになる:

……。一ヶ月後の一九九二年一一月末に『ウォールストリート・ジャーナル』で報道されたように、 NTTは究極の科学キット、常温核融合実験のための五六万五〇〇〇ドルの装置を市場にだしたのである。このキットは、 NTTの子会社であるアドバンス・フィルム・テクノロジ株式会社から購入することができ、真空の箱と山口の実験に使われた補助装置類が入っている。 NTT社長の児島仁がこの記事のなかで述べた次のような言葉は、 NTTの興奮をさらにあおることになった。

「別の科学者が山口氏の実験を再現すれば、山口氏はノーベル賞を受賞することもありうる」。

 このキットで過剰エネルギーをだせる人がいるかどうかは、今後見守ってゆかなければなるまい。……

(『常温核融合の真実』498頁より)

9年間見守って来た我々は全然駄目だったことを知っているわけです。 NTTがその後4年間も研究を継続していたことの方が驚きだと思う。


Id: #a20020307085231  (reply, thread)
Date: Thu Mar 07 08:52:31 2002
Name: 時田
Subject: もう一つの函数論入門

谷口雅彦著。京都大学学術出版会。
ジュリア集合やフラクタルの絵の背後にあるオーソドックスな数学を丁寧に解説して2500円と東大出版より安いのかデフレスパイラルか?
Id: #a20020307071718  (reply, thread)
Date: Thu Mar 07 07:17:18 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020223050034
URL: NCA00201@nifty.ne.jp
Name: BUNTEN
Subject: ご報告(食いしん坊な脳、うつになる脳)
(1)少し前にクエスト黒崎店にて発見した「食いしん坊な脳 うつになる脳」は、
他の本を購入するついでに回収になっている事実を伝えたところ、店頭から
引き上げられました。

(2)水巻町図書館収蔵の同書は、口頭での説明の上、出版社の告知ページのハード
コピーを添えて返却しました。どういった処置が取られたかの追跡調査は、今
借りている本の返却時に行う予定です。

この図書館の情報は、知る限りではネット上にはありませんでした。なお、私の
前に最低一名の方が借りていることがわかっています。

Id: #a20020307041000  (reply, thread)
Date: Thu Mar 07 04:10:00 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020307034502
Name: たちかわ
Subject: つづきです

別に夜な夜な書く必要もないようにも思いますが。

で、核融合に必要な高温は、水中の気泡が圧壊することに伴うのですが、ここでSchwinger 先生 (Feynman-Schwinger-朝永の繰り込み理論のSchwinger 先生です)が、その原因は気泡のカシミールエネルギーじゃないか、と言ったせいでヤバイ系の皆さんが喜んだ、というのも話題としてあげておくべきだと思います。

なぜなら、カシミールエネルギーというのは、所謂とんでもで流行の「真空のエネルギー」ですから…

現状では、カシミールエネルギーではないらしいと思われているそうです。

(Physics Reports に数年前に review article が出たはずです。暇な人はそれでもご覧になれば、実験的側面から理論的側面まで現状をおさらいできると思います。)
Id: #a20020307034502  (reply, thread)
Date: Thu Mar 07 03:45:02 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020306000954
Name: たちかわ
Subject: 常温核融合?

とてもお久しぶりです。
4月から物理学科の院生になる立川と申します。

あまり役に立たない情報で申し訳ないですが、
この現象(sonoluminescence)はかなり昔から知られていて、
核融合に使えるかもという話も、
この現象を扱った記事が論文雑誌にでれば一言かならず述べられるといった話で、
今回も僕には、ああ、またか、という印象でした。

ただ、実際本当そうか本当そうでないか判定できるところまでは
自分で見極められるほど突き詰めたことはないので、なんともいいかねます。

日経サイエンス1995年4月pp. 56-63とかをみると詳細や更なる文献は判るかと。

ソノルミネッセンスで検索をかけるといろいろ引っ掛かったのですが、
ここに直リンクを張るのも気が引けるので、
興味のある方は google ででも調べてみてください。

では。
Id: #a20020306000954  (reply, thread)
Date: Wed Mar 06 00:09:54 2002
Name: やまがた
Subject: 常温核融合の夢再び……
http://www.yomiuri.co.jp/00/20020305i103.htm

マジかよ。

Id: #a20020304005859  (reply, thread)
Date: Mon Mar 04 00:58:59 2002
Name: atuya
Subject: 復刊ドットコム

はじめまして。文系院生です。
議論に参加せず、宣伝だけさせてもらいます。
「復刊ドットコム」という、絶版/品切れ書を復刊させるサイトがあります。
http://www.fukkan.com/
復刊してほしい本をリクエストし、投票が一定数集まれば、復刊交渉をしてくれるシステムです。(100票が基準ですが、それ以下でも交渉してくれる場合もあります。また出版社の側で、投票を参考にして重刷を決めてくれる場合もあります。)投票には登録が必要ですが、登録料金はかかりませんし、投票しても買う義務はありません。ぜひご参加下さい。協力して100票を集めましょう。(自分がリクエストした本に他の人が投票してくれた場合は、その人が投票した他の本にも投票してお返ししましょう。)自分が持っている本でも、「このような本が読まれてほしい」と思うものがあればリクエストして下さい。方法が分からない場合はここに書名を投稿して頂ければ私がリクエストします。

『数学』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1031
『哲学』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1028
『流体工学・宇宙航空工学』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=387
『科学思想』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1088
『宇宙論』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1092
『経済学』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1090
『マルクス主義』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1089
『久留間鮫造』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1091
『武市健人』 特集ページ (元東北大学教員)
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1097
『本多修郎』 特集ページ (元東北大学教員)
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1117
『見田石介とその関連』 特集ページ
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1095


また岩波書店、吉岡書店などの数理、物理関係などの書籍がすでにかなりオンデマンド復刊されています。http://www.book-ing.co.jp/ よりご覧下さい。
Id: #a20020227215451  (reply, thread)
Date: Wed Feb 27 21:54:51 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020225231958
Name: まきの

どういたしまして>リンコ様
あんまり役にたたない情報ですみません。

えーと、ちょっと話題を変えて宣伝です。来週以下のシンポジウムが東大で開か れますのでご関心のあるかたはどうぞおいで下さい。

計算科学国際シンポジウム

参加申込みは先週までとなってますが、まだ受付けております。


Id: #a20020225231958  (reply, thread)
Date: Mon Feb 25 23:19:58 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020224000242
Name: リンコ
Subject: ありがとうございます、
石浦章一氏について引き続き検索していたところ、灯台もと暗し、意外なところに
お名前を発見。見なければよかった……(;x;) 『日経サイエンス 99年1月号
 通巻327号』で、ADHDを語るならこの人をはずせないという、R. A. バーク
レー博士の論文を翻訳してくれてるのが、同じ石浦氏だった。

日本自閉症協会・東京都支部のサイトに、経過がまとめられていました
( http://www2.neweb.ne.jp/wd/autism/rsc/rsc_rp/rsc_rp_ob11.html#doc10 )。
やはり、日本サイドでの章建ての変更の問題も指摘されていますね
( http://www2.neweb.ne.jp/wd/autism/rsc/rsc_rp/rsc_rp_ob11.html#doc121 )。

なんだかなぁ……。

ついでに、こんなのも発見。
http://www.hitachi-hitec.com/sapiens/019/ajsa0194.html

Id: #a20020225123423  (reply, thread)
Date: Mon Feb 25 12:34:23 2002
Name: 黒川新一(ひなの侍)
Subject: もしかしたら科学者には哲学コンプレックスのある人がたまにいるのではないですか?

徳間書店から出ている『宇宙誌』松井孝典を大変おもしろく読みました。思弁的哲学に代わって科学が我々の世界認識を変えていく時代は既に到来しているいう基礎認識から、各論的には太陽系の生成、地球の誕生、そして生命の発生も地球という惑星上の一現象ではなく地球の進化と連続的な現象であると言う主張など、刺激に満ちた内容だと思います。知的生命である人類がなぜ巨大なコストを掛けて宇宙開発、進出をもくろむのか、著者なりの視点が示されていてよく出来たSFを読むような(ほめ言葉です)おもしろさがありました。

ところが、最後の最後、431ページまである本書の430ページになって、突然こういう発言が見られるのです。

プリンピキアの宇宙原理に変わる規範として人間を基準に据えることの意味は、人間の言語・論理・思考を宇宙論の根幹に位置させることである。そして人間の言語と論理と思考とは全て同義であって、人間の知的営為を”言語”で代表させることが可能であり、ヴィトゲンシュタインはまさにそのような意味において言語の分析を試みているのだ
人間の言語と論理と思考とは全て同義であって、人間の知的営為を”言語”で代表させることが可能
ここがわからんのですよ。後半はまさにその通りだと思うのだけど(言語って言うのはあくまで規則を持ったサインの集合ですからそれが書ける範囲のことは書ける)、前半が分からない。 言語=論理=思考、と主張しているように読めるのですが、まあそういう誤解があってもいいんだけど、なんでまたここでヴィトゲンシュタインが出てくるのかが分からない。全く必要のない言及に思えてならないのです。

趣味で時々科学書を読むのですけれども、いらん場所でとんでもない名前がとんでもない解釈で出てくることが、それもヴィトゲンシュタインであったりする場合がすごく多いように思います。

そんなことする必要なんか全くないのになぜなんでしょう。本書の導入では、科学が哲学に取って代わっているという事まで言っておいてこれはないでしょう。なんちゅうかな、それ自体で立派な仕事をしている科学者が、確かに光る言葉はあるけれども全体としては体系をなさなかったり、循環しているとしか思えない哲学者の名前をひょいと出してくるとちょっとつまらないなと思います。

『宇宙誌』全体は非常にスリリングでおもしろい本であったことは念を押しておきます。


Id: #a20020224000242  (reply, thread)
Date: Sun Feb 24 00:02:42 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020223053738
Name: まきの
Subject: 石浦氏

駒場の生物の教授ですね。遺伝子レベルの違いから性格とか行動とか、あるいは性差といったものも説明するみたいな研究をしてたような。
Id: #a20020223223207  (reply, thread)
Date: Sat Feb 23 22:32:07 2002
Name: くろき げん
Subject: ジョージ・W・ブッシュかチンパンジーか?

八木さんのところで知ったお馬鹿サイト:

チンパンジーに失礼だなあと思いながら、不覚にも爆笑してしまった。

日本語のサイトでもこの手のタイプのお馬鹿サイトがもっとあっても良いと思う。日本にだってこの手のネタならいくらでもある。問題はこういうお馬鹿なことを真剣にやる奴等がどれだけいるかだ。


Id: #a20020223053738  (reply, thread)
Date: Sat Feb 23 05:37:38 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020223050034
URL: http://member.nifty.ne.jp/unifedaut/
Name: リンコ
Subject: 石浦章一さんってどんな方なのかしら?
『食いしん坊な脳 うつになる脳』(Dr.Stephen Juan著、中経出版2001年12月21
日刊行)を見て思ったのは、「出版社さんはどうしてこんな原書に飛びついちゃっ
たんだろう?」ってことでした。持ち込みだったのかしら、エージェントから来た
のかしら、リーディングした人は何とも思わなかったのかしら、とか。

そして、監訳者がタンパク質を専門とされてる方だというので、何か不思議に思って
いたのですが、この方は以前に、同じStephen Juanの別の著作を自分で訳している
し、自閉症にも関心をお持ちのようです。ただ、その関心というのが、どうも……。

ペンギンくらぶのサイト( http://www2u.biglobe.ne.jp/~pengin-c/index.htm )
によると、
この監訳者は自分名義の著作の中でも自閉症に触れている部分があるとか。
     ↓
http://www2u.biglobe.ne.jp/~pengin-c/ishiura.htm

ペンギンくらぶの管理人さんの話では、

引用始め

「まあ、笑ってやってくれ。(この本、他は真面目な生化学の話なのに、ここだけ
こんなんなのだ。根拠として上げているのは、ICD‐10の研究用診断基準。つ
まり、生化学的な説明も一切なし。)」

引用終了

とのこと。それでも、「ここだけこんなん」ということは、なにかしら妙に関心を
持ってるってことなんですよね……。何か自閉症に縁があるのかしら? どなたか
お心当たりのある方、いらっしゃいませんでしょうか?

Id: #a20020223050034  (reply, thread)
Date: Sat Feb 23 05:00:34 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020208124227
URL: http://member.nifty.ne.jp/unifedaut/
Name: リンコ
Subject: 『食いしん坊な脳 うつになる脳』回収へ
中経出版のウェブサイト( http://www.chukei.co.jp/ )に、18日付で回収の告知
が載りました。しばらくしたら消えてしまうと思うから、コピー&ペーストします。

引用始め

弊社刊行書籍『食いしん坊な脳 うつになる脳』(Dr.Stephen Juan著:2001
年12月21日刊行)につきましては、内容に関し一部の方々から不適切な箇所が
ある旨のご指摘をいただきましたことを重視し、弊社からの出荷を中止すると共に
書店から回収する措置をとりました。図書館の貸出しご担当者各位におかれまして
は、上記事情にご留意の上、ご収蔵の上記書籍のお取扱いにつきましてご慎重を期
されますようお願い申し上げます。 2002年2月18日 中経出版 

引用終わり

当事者だけじゃなく、これを見た同業他社も、抗議した「一部の人たち」の大人げ
無さのせいにしないで、「調査力不足で、うっかり変な原書を選んじゃうと、経費
をかけても回収できなくなって、もったいないことになるんだな」という教訓を学
んでほしいと思います。

訳者から持ち込まれたにせよ、版権エージェントから売り込まれたにせよ、素材を
選ぶときにはしっかり目を働かせてほしいです(なんて、自分で自分の首を絞める
ようなこと書いちゃってるワタシ……)。リーディング(下読み、評価、レジュメ
書き)の仕事も、けっこう重要なんですよね。リーディングする人たちって、もっ
と優遇されてもいいかも? だって責任重いんだし。

Id: #a20020221092454  (reply, thread)
Date: Thu Feb 21 09:24:54 2002
Name: ブタネコ
Subject: 代数学の基本定理

SpringerのUTMのなかの好著 The Fundamental Theorem of Algebraの訳が 共立から。 
Id: #a20020220120530  (reply, thread)
Date: Wed Feb 20 12:05:30 2002
Name: ほつま

既出かもしれん。と思いながら「養老リンク」を。

Id: #a20020215194717  (reply, thread)
Date: Fri Feb 15 19:47:17 2002
Name: かも ひろやす
Subject: 公理的集合論による実数論展開

科学哲学ニューズレター No.38 本年度の卒業論文・修士論文特集より

卒業論文 Graduation Theses

高田崇司「公理的集合論による実数論展開」(Takashi Takada, Real Numbers in an Axiomatic Set Theory)

実数を定義するに当たっては、歴史的に二つの主要な方法が有名である。一つは「デデキントの切断」、もうひとつはカントールその他による無限数列を用いる方法である。これら二つの方法をインフォーマルに説明したあと、論者はツェルメロ-フレンケルの公理的集合論の中で二つを再構成できること、そして二つのやり方による実数の定義が同等であることが厳密に証明できることを示す。公理的集合論の中での実数論の展開については、すでに島内剛一氏その他の文献があるが、それらに依拠しつつも、卒論でここまで手際よくおさらいをした学生はこれまでいなかった。

こういうテーマで卒業研究の単位がもらえるとは、うらやましい。 (皮肉ではありません)

ところで、こういうことを科学哲学の研究室で行なうことの意義は、どのあたりにあるのでしょう。そのあたりの解説がほしいなあ。論文には書いてあるのでしょうか。京大の図書館か内井さんに請求したらコピーがもらえるのでしょうか。


Id: #a20020215175655  (reply, thread)
Date: Fri Feb 15 17:56:55 2002
Name: くろき げん
Subject: Infinite Hope

注文していた R. V. Moody and A. Panzola, "Lie algebras with triangular decompositions", Canadian Math. Soc. Series of Monographs and Advanced Texts, A Wiley-Interscience Publication, John Wiley & Sons, 1995 が届いたので、さっそく Conjugacy Theorems の章を見てみたら、その最初の部分に書いてある

There is infinite hope; but not for us.
         ――F. Kafka

という言葉が目に入って、うぎゃ! (^_^;)


Id: #a20020215125522  (reply, thread)
Date: Fri Feb 15 12:55:22 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020207191440
Name: ときた
Subject: THE WAGES OF OBEDIENCE

Pervez Hoodbhoy 氏の新しい論説が、http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/hoodbhoy/hoodbhoy3.htmlに。
The people of Pakistan have their own battles to fight against the monsters of mass unemployment, ignorance, misogyny, ethnic and religious hatreds.
女性差別は確かにmisogynyだな。
世界の三月号に4ページほどの記事だが、印パ地域核戦争の危険を明治学院の竹中千春氏が解説してる。
Id: #a20020212181706  (reply, thread)
Date: Tue Feb 12 18:17:06 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020212142625
Name: 鴨 浩靖
Subject: スプレッドシート

スプレッドシートは、むしろ、制約論理プログラミングでしょう。
Id: #a20020212142625  (reply, thread)
Date: Tue Feb 12 14:26:25 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020209161124
Name: aito
Subject: Haskell

Haskellは「今年のプログラミング言語」 だそうですね.これを機会にHaskellを勉強してみようかな. 「スプレッドシートは関数型プログラミングだ」 という説明はとてもわかりやすくて納得.
Id: #a20020212000312  (reply, thread)
Date: Tue Feb 12 00:03:12 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020209161124
Name: ときた
Subject: The Net Advance of Physics: SUPERSYMMETRY AND STRING THEORY

『誰か、リストを作ってくれないもんかな。』に対応するかどうかわからないけど、
http://web.mit.edu/afs/athena.mit.edu/user/r/e/redingtn/www/netadv/ssym.html
は??
Id: #a20020210135103  (reply, thread)
Date: Sun Feb 10 13:51:03 2002
Name: ときた
Subject: トバ湖

スマトラ島北部の トバ湖を作った6万年前の爆発は人類の人口をかなり減らしたというけど、面白いサイトはどこだろうか?
Id: #a20020210015638  (reply, thread)
Date: Sun Feb 10 01:56:38 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020209161124
Name: まきの
Subject: 大量絶滅

磯崎さんは KT境界は天体衝突だと断言してますね。ここの一番下の「論文題目1」のところ。でもって PT (でしたっけ?)境界のほうは良くわからんと。
Id: #a20020209205742  (reply, thread)
Date: Sat Feb 09 20:57:42 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020209161124
Name: ときた
Subject: {f,gh} = {f,g}h + g{f,h}

金鉱脈発見の知らせでなくてごめんなさい。
単に{f,g}をpb[f,g]とし、
pb[f_,g_*h_]:=pb[f,g]*h+g*pb[f,h]
って定義を左辺の[]の中に*程度は含んで行うことはできます。
ただそれが何なのか?
http://smc.vnet.net/mathtensorfunc.htmlって商品の中には、
LieD[expr,vector] is the Lie Derivative of expr withrespect to vector.
があるので、{f,g}=-Lxf g の定義から{f,gh} = {f,g}h + g{f,h}を機械にやらせられますが、飲み屋の割り箸の袋に、2行の人力計算で出来ることを高い商品にさせても。
それに、次元を固定すればいろいろ成分計算出来るのがあるが、抽象的なのは一般に弱いみたいですね。
ちょっとそれるけど、成分計算ならhttp://enterprise.sct.gu.edu.au/research/laserP/java/ClebschGordan/ってClebschGordan電卓がweb上にある時代なんですね。 
で、銅鉱脈も脈絡もない迷惑投稿になっちゃったけど、Rodney Colemanって人がグルノーブルにいたりロンドンにいたりで、シンプレクティックと数式処理の二刀流らしい。あとAndrzej Kozlowskiさんに質問したらいい答えが返ってくるかも。
Id: #a20020209161124  (reply, thread)
Date: Sat Feb 09 16:11:24 2002
Name: くろき げん
Subject: 周期的大量絶滅、函数プログラミング、『エレガントな宇宙』

週末に見付けたネタ。

1. 理科教育MLから「周期的大量絶滅」に関する嶋田さんの解説をピックアップ

2. Why Functional Programming Matters

もう3ページも読みました」で見付けた話。

全然関係ない話だが思い出したので書いてしまいますが、 generators and relations で定義される associative algebra を扱える数式処理ソフトにはどのようなものがありますかね? 十数年前には REDUCE の NONCOM 宣言 (だったかな) を使って、 Virasoro の Kac determinant なんかを試しに求めてみたりしていたのですが。 Mathematica なんかで、できます? 切実性は全然ないのですが、気軽に使えるのであれば使ってみたい気がするのだ。 Poisson algebra (commutative algebra に {f,gh} = {f,g}h + g{f,h} をみたす Lie algebra structure { , } を定めたものを Poisson algebra と呼ぶ) のパッケージもあるとありがたい。

3. ブライアン・グリーンの『エレガントな宇宙』

推奨文献追加。なるほど、これは売れて当然の本なのだ。

まだ、ぱらぱらめくってみただけで、ミラー対称性関係の逸話の部分だけしか読んでないのですが、色々な面で楽しめそうな本です。数学の説明をどれだけ大胆に簡略化するか、面白い逸話を中心に読者を引っぱって行くやり方、研究の舞台裏を面白く語ること、などなど。数学を知らなくても楽しめるし、知っていればさらに楽しめるように書かれていると思う。

「カラビ・ヤウ図形」という用語に面喰らったのですが、 google で色々検索してみると "Calabi-Yau shape" の訳のようですね。意味的には "Calabi-Yau space" と同じ意味で使われているようだ。 Greene さんは「多様体 (manifold, variety)」という用語は一般向きじゃないということで避けたのでしょうか?

そうそう、おそらく『エレガントな宇宙』に登場する論文の大部分は eprint archive で読めます (特に hep-th)。誰か、リストを作ってくれないもんかな。 (アメリカでベストセラーになったそうだから、すでに作っている人がいるかもしれませんね。)


Id: #a20020209124319  (reply, thread)
Date: Sat Feb 09 12:43:19 2002
Name: 石川潤一
Subject: 情報求む

東京都大田区在住の石川潤一です。 南アルプス金鉱探査センター http://www.asahi-net.or.jp/~sf6j-iskw/exp/akaisi.htm は、国内で金鉱脈を探しています。 よい情報がございましたら、お知らせください。
Id: #a20020208124227  (reply, thread)
Date: Fri Feb 08 12:42:27 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020207131941
Name: リンコ
Subject: 雑な本は雑な本として、マトモな本はマトモな本として
こーゆー本をうっかり出しちゃったことに関しては、版元(中経出版)にも原著者
にも原書の版元にも、怒りじゃなくて、もの哀しさとか恥ずかしさとか間の悪さみ
たいなものを感じるんですけどね。ニンゲンって哀しい生き物だよなあ、その中で
生きていかなきゃいけないのはつらいなあ、っていう感じ。

雑な仕事をする人ってのは、人口の中である程度の比率はいると思うし、世に変な
本のタネが尽きることもないでしょう。変な本は出ちゃうもんなんで、変な本が出
ても、それがマトモな本と勘違いされない空気を作りたいのですよ。この本みたい
に、アマゾンジャパンのトップオブトップで輝いちゃったりするんじゃなくて。

この本だって、ASについてのマトモな知識が既に行き渡ってる所に出たのであれば、
「ハァ?」とか言われて、笑い物にされて、書評でもけなされて、著者や版元が恥
をかいて終わり、版元は売れなければ普通に損をする。そんな当たり前の結末に落
ちつくはずなのだ。

いー加減な本はいー加減な本、マトモな本はマトモな本として、混ざらずに扱われ
てくれたら私はそれで満足なんだけどな(書評家の皆さんもっとがんばってほしい)。

訳書の版元は、素材(原書)を選ぶ目が足りず、スカをつかんだのだから、それに
相応の結末といえば「恥をかくこと」と「損をすること」だと思うので。私だって
本当だったら、そんな当たり前の結末がいいと思うし、「全体の状況が、そんな当
たり前の結末が可能になるような状況であること」が本来の希望。抗議とか出荷停
止とか、そういうのって、あくまでも次善の策というか、二次的な安全弁みたいな
ものでね。

こういうことがあって抗議行動とかが行なわれるたび、ハタで見ている人の中には、
「勝ち誇って見苦しい」とか「ヒステリック」とか「鬼の首を取ったような」とか
言う人が必ずいるものだけど、そーゆーことを言う人ってのは、次善の策に頼らざ
るを得ない状況に日々生きている哀しさってものがわかってないで言ってるんだか
ら、なるべく気にしないように気をつけようと思います。こっちだって、ヒマでや
ってるんでもなく、たまに出番がめぐってきて舞い上がってるんでもなく、忙しい
中しかたなく日常業務の手を止めさせられて声をあげてるんだってことをわかって
ほしいもんだ。

こちらからマトモな情報を発信する力が及んでないことに関しては、私自身も重々
反省してるし、自分でも歯がゆくもどかしいのだけど。

発信元が宮台や香山リカや斉藤美奈子のような有名人じゃなく、固定ファンがいな
いって点がまだ救いか。

Id: #a20020207191440  (reply, thread)
Date: Thu Feb 07 19:14:40 2002
Name: 田崎晴明
Subject: Hoodbhoy 氏のセミナー

Hoodbhoy 氏は、2月22日に筑波大学で特別セミナーをおこなうそうです。

反核ビデオの上映、講演、議論という企画です。 参加は自由ということなので、お近くの方で、興味をお持ちの方はお出かけ下さい。

セミナーについての詳細はこちら

Hoodbhoy 氏って誰よ、という方は、こちらを。


Id: #a20020207174517  (reply, thread)
Date: Thu Feb 07 17:45:17 2002
Name: ときた
Subject: あった

アメリカのロシア語専門店に。
Id: #a20020207145020  (reply, thread)
Date: Thu Feb 07 14:50:20 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020207135701
Name: ときた
Subject: リア王のКозинцев監督

キエフ生まれで、レニングラード美術学校出身。1929年の無声映画に、すでにショスタコが曲を付けていて、ハムレットにも。
別にショスタコのような超大物でなくても、フランス映画なんかでもイベールが戦争中もしゃれた仕事をしてたり。日本映画の音楽がまともになるのは、黒沢に早坂とかゴジラに伊福部あたりからやっと。
http://kulichki.com/moshkow/SHAKESPEARE/kozincew.txt
とまれこのリア王のDVDに英字字幕やジイド監訳の仏語字幕をつければよい教材になるのにな〜。大学の語学教育もTOFLEの点がどうのとか、言語帝国主義の土人犠牲者量産ばかりで。
NACSISでКозинцевで検索すると、北大と民博に人類学のが一冊あるだけ。94年に、48年からお亡くなりになる73年までの映画製作ノートが上木され(Черное,лихое время"(1994,М.,"Артист. Режиссер. Театр")) 、戦後の体制と芸術家とのせめぎあいの貴重な資料とされているのに。
それに東方の不思議の国では、スターリン官僚より無教養な文部官僚による学芸破壊が進行中なので、他山の石としても面白い資料だろうに。
Id: #a20020207135701  (reply, thread)
Date: Thu Feb 07 13:57:01 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020206164442
Name: やぎ
Subject: リア王

本家 Amazon も探してみましたがロシア映画の『リア王』は残念ながらビデオにはなっていないようです。しかし、この映画、確かに音楽がすごいですね。


Id: #a20020207131941  (reply, thread)
Date: Thu Feb 07 13:19:41 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020206230618
URL: http://member.nifty.ne.jp/unifedaut/
Name: リンコ
Subject: とりあえず「出荷停止」とのこと
当の書籍については、「出荷停止」とのお知らせが版元のサイトに載りました。
中経出版のサイトより。→ http://www.chukei.co.jp/

そうだ、ハンス・アスペルガーって、ファーストネーム部分だけをちょん切って口
に出したことがなかったけど(面識ないのだから当然だが)、そういえばハンスだ
ったのだ。ハンス。すごくすごく普通の名前。ジョンとかヨハンとかジャンとかい
う感じなんでしょうか。

子どものときに平凡社の「えほん百科」で読んだ、「ハンスの嫁取り」の挿し絵が
目に浮かんできてしまいます。

ところでこの本、原書をアマゾンで検索してみたら、1999年発行でもうOut of Print。

それはともかく、アマゾンで「Table of Contents」を見たら、どうも日本版とは
章の順序がだいぶ違う。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/stores/detail/-/books/0732257247/reader/2/002-4055639-8029602#reader-link
(これが原書の目次の1ページめ。2ページめはこのページからのリンクで見られま
す)

一方、日本版の目次は、以下の掲示板の、2002/02/03 [16時20分48秒]の「ナル」
さんという方の書き込みの末尾部分に転載されています。

http://www.fx.sakura.ne.jp/~arumika/cgi-bin/town/door.cgi?no=0034

原書では、アスペルガーの件は、特に犯罪の項としてくくられていなかったので
は? 編集側が章の順番を入れ替え、おおざっぱにいくつかの群にくくる段階で、
たまたま文中のエピソードに犯罪が含まれていたから、あるいは、豊川事件の印象
(だけ)がアタマにあって「アスペルガー→犯罪」という連想があったから、ここ
にくくってしまったとか。

私は現物を見てないのだけど、目次を見る限りでは、原書だけのせいにできないよ
なあという気がしてます。

Id: #a20020206230618  (reply, thread)
Date: Wed Feb 06 23:06:18 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020205233323
Name: ほつま
Subject: 凄いよ、ハンス。

 自閉症を見出した二人のパイオニアの一人ハンス・アスペルガーに対してこのような不当な批判がされていることは残念です.ハンス・アスペルガーは不運にもナチスの犯罪が永遠に汚染している時代と場所に生を受けました.アスペルガーは青年運動に関与したと述べ,そのため一部で批判されたことは事実です.しかし,青年運動はヒトラーの登場以前に始まっていました.後にヒトラーユーゲント(すべての少年が強制的に参加させられる軍隊の前段階の組織)に吸収されてしまうのですが,その時にはアスペルガーは成人になっていて既に退会していました.人々はナチの時代に公然と抗議や抵抗をしなかった人に対して深い疑惑の念を持ち続けるのですが,このような時代それはほとんどすべての人々に当てはまります.多くの人が恐怖に中で生きていたのです.アスペルガーは勇敢にも社会に適応できない人々にも個人としての価値があることを訴えました.彼は知的障害をもつ人々が彼の病院以外に送られること(死んでしまう可能性がありました)を阻止し多くの人々を救ったという複数の証言があります.アスペルガーは信仰深く高い倫理観を持つ人として知られていました.
http://www.ypdc.net/kinkyu2.htm

リンコさんのリンクをたどってみたのですが、なんかやたらとかっこいいエピソードが。

小俣和一郎 「精神医学とナチズム」 (ただいま在庫切れ)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061493639/


Id: #a20020206164442  (reply, thread)
Date: Wed Feb 06 16:44:42 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020206125649
Name: ときた
Subject: КОРОЛЬ ЛИР

下のサイードのは、切実な内容だけど、文は高踏的。書き出しの
History has no mercy. There are no laws in it against suffering and cruelty, no internal balance that restores a people much sinned against to their rightful place in the world.
は、 These dreadful summoners grace. I am a man More sinn'd against than sinning. を連想させる。
70年代初期の白黒のソ連映画で、イギリス人も驚嘆のリア王(КОРОЛЬ ЛИР)があったが、ビデオはないかな。ショスタコービッチの交響曲がバックに流れてて。サイードのみすずも入手したら、ショスタコをバックに読もうかな。
あと、みすずからは『イスラム報道』も重版されてますね。
Id: #a20020206155207  (reply, thread)
Date: Wed Feb 06 15:52:07 2002
Name: 田崎晴明
Subject: Hoodbhoy 氏の講演会

ピースデポという団体の主催で、Pervez Hoodbhoy 氏の講演会が開かれます。
2002年2月23日(土) かながわ労働プラザ、4階第5会議室
JR根岸線「石川町」駅北口下車、徒歩3分
(横浜市中区寿町1-4、tel:045-633-5413:会場問合せのみ)

      午後4:30開場
      午後5:00〜7:00
詳しくは、 こちらを。
こうやって、「お知らせ」系の記事が並ぶと、まるで掲示板みたいですね。 (って、そのものか。)
Id: #a20020206125649  (reply, thread)
Date: Wed Feb 06 12:56:49 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020206095042
Name: ときた

Al-Ahram最新号
Id: #a20020206095042  (reply, thread)
Date: Wed Feb 06 09:50:42 2002
Name: 小田中直樹
Subject: エドワード・サイード『戦争とプロパガンダ』刊行

以前何度か投稿した小田中です。さて、9・11航空機テロととパレスティナをめぐって書かれたエドワード・サイードの時論集『戦争とプロパガンダ』(中野・早尾訳、みすず書房、1500円)が今週末(2月8日)に刊行されます。訳者の一人(早尾貴紀氏)が知人なので、恐縮ながら宣伝をさせていただく次第です。120ページ程度の薄いものですが、早尾氏がパレスティナの研究をしていることもあり、訳注や訳者解説も充実しています。ニューヨーカーでありながらパレスティナ人でもあるというサイードならではの繊細な、しかし強靭な主張を見ることができます。書店でみつけたら、ぜひ手にとってみてください。ではまた。
Id: #a20020206070126  (reply, thread)
Date: Wed Feb 06 07:01:26 2002
Name: 野尻抱介
Subject: 第二回種子島ゴールデンラズベリー賞

 宇宙作家クラブ種子島取材班によって選定された第二回種子島ゴールデンラズベリー賞がSACニュース掲示板にて発表されました。(#592、2月5日。#589,#590も参照のこと)
 受賞の栄誉を受けた記者には、思いっきり笑ってさしあげるのが正しい対応かと思います。

Id: #a20020205233323  (reply, thread)
Date: Tue Feb 05 23:33:23 2002
URL: http://member.nifty.ne.jp/unifedaut/
Name: ニキ リンコ(マルハナバチ)
Subject: 「食いしん坊な脳 うつになる脳」を読んでしまった方に。
こんにちは。ごぶさたしております。

ほんとうは、同じ内容のことを2か所以上に書いて回るのは失礼なことなのでしょ
うけれど、ことがことだけに、今回だけは大目に見ていただけませんでしょうか。

「食いしん坊な脳 うつになる脳」」(脳の不思議がわかる本,スティーヴン・ワ
ーン著,石浦章一監修,原山美樹子・宮島冬奈訳 中経出版 2001年12月発刊)を
うっかり読んでしまった方がおられたら、その中には、信用できない内容が含まれ
ていることを知っておいてほしいのです。

詳しくは、よこはま発達クリニックのサイト内の、緊急アピールのページをご覧く
ださい。

http://www.ypdc.net/kinkyuuapi-ru.htm




Id: #a20020205145439  (reply, thread)
Date: Tue Feb 05 14:54:39 2002
Name: 時田 節
Subject: フッドボーイらの制作した反核ビデオ

フッドボーイらの制作したパキスタンの反核ビデオを 原水禁で扱っている。フッドボーイも今月末来日予定とか。
2月11日の教育基本法を生かす集会で担当者に会うことも可能とか。
Id: #a20020202133653  (reply, thread)
Date: Sat Feb 02 13:36:53 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020201135105
Name: くろき げん
Subject: いきなりそういう質問をするのはまずいと思う

哲学に興味があると言っている小泉さん、個人的にそういう話はもっとこっそりやるべきだと思います。たとえば、哲学に関して面白い雑談を続けて、こいつは真面目で面白い奴だと信頼されるようになったら、その過程で親しくなった哲学畑の先輩たちに「受験勉強はどういうことをやったら良いのでしょうか?」と恐る恐る聞けば良い。

ある分野に関する有益な情報を得たいと思ったら、その分野への愛を十分に示す必要があると思います。存在しない愛を示そうとしても化けの皮はすぐにはがれるので、前提として本物の愛がなければいけない。

率直に言って、小泉さんの発言からは哲学への愛が全く感じられませんでした。大学に入って2年近くもたったのに受験生気質が抜け切れてないどうしようもない奴だとみなされる危険を犯してます。今後はもっと気を付けた方が良いと思います。


Id: #a20020201135105  (reply, thread)
Date: Fri Feb 01 13:51:05 2002
Name: 小泉
Subject: 東京大学院哲学科に関して

生徒時代から哲学に興味があり、大学では哲学の勉強をしようと考えていました。しかし、大学受験で東大文(3)の受験に失敗し、現在は都下の国立大に通っています〈2年男子)。現在、念願の哲学の勉強をしていますが(教養過程ですが)、日に日に哲学への思いが強くなり、研究者として哲学でメシを食べていきたい!とまで考えるようになりました。(就職して仕事の傍ら哲学することも考えましたが、より多くの時間を哲学するには、厳しい世界ですが研究者が最適かと思い)
 そこで色々調べた結果、本郷の方の哲学院に行くのが研究者の登竜門だとわかりました(本郷でも今は崩れる人が多いようですが、まだ他大に比べてましでしょう)。そこで、質問があります。

1、院試の哲学の専門科目突破のために、どの参考書などをやるのが、効率的(下賎な表現ですが)でしょうか?? 
ある人には、『東大の選考はクセがあり、試験で点をとるだけではだめだと思います。語学と用語説明は、みんなほとんどできてしまうので、口頭試問の具体的に指導を受ける先生の判断によるところが大きい。このとき、すでに先生が取る学生が決めている場合、同じ先生につこうとしても、人数の割り振りもあり難しいです。ちなみに、参考書としては、あいかわらず、平凡社の哲学事典通読が最低限の条件。くわえて、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル 等々の東大出身の諸先生(他大学在籍も)の概説書も一通り。とくに、けいそうしょぼうの古いシリーズは、先生方が学んだ先生方のものなので、図書館で入手のこと。できれば、基本的名著すべて、翻訳ででも、きちんと解説との対照を確認しておきましょう。』というアドバイスを受けたのですが、より詳しくアドバイスを頂ければ非常に参考になります(この教官のこの概説本を読むといいだとか)。

2、現在、東大哲学院には、ギリシア哲学、近代ドイツ哲学、近代英米哲学、近代フランス哲学の4人の指導教官がいらっしゃいますが、一つ問題があり、それは私の専門が現代哲学orマルクスであるということです。(哲学科は無いので以上の2つしか選択の余地は基本的に無い)
 この場合私は、現代orマルクスでは、院生として受け入れてもらえないのでしょうか?(マルクスではまず無理だとも聞きますが・・) やはり二次試験の口頭質問の時にヘーゲルなどに変えたほうがようでしょうか??(卒論はヘーゲルで書いても良いか、指導教官の意見が現時点ではわからない、おそらく書ける) あくまで院試突破という観点からご意見頂ければ是れ幸いです
 
 長々と駄文を書き連ねてしまいましたが、現在試験の最中にもかかわらず、気になってしかたがありません。以上2点について返答宜しくお願いします。では、返事が来るまで単位を取るための勉強をしていますので・・・




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Id: #a20020201085511  (reply, thread)
Date: Fri Feb 01 08:55:11 2002
Name: ときた
Subject: Nashの映画

Nashの伝記映画が商業的に成功みたい。
Id: #a20020130031702  (reply, thread)
Date: Wed Jan 30 03:17:02 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020129195432
Name: 新山 祐介
Subject: 赤い本

「記号論理入門」はぼくも学部時代にお世話になりました。 授業で使われてたテキストは林晋著「数理論理学」でしたが、さっぱりわからなかったので別の本を探しました (初めて命題計算に触れるような人にはあれはちと難しすぎると思う)。 記号論理入門は説明が懇切丁寧で、自習しやすかったのを覚えています。
Id: #a20020129195432  (reply, thread)
Date: Tue Jan 29 19:54:32 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020129193303
Name: かも ひろやす
Subject: 述語論理の教科書

易しさ優先で選ぶと、赤い表紙の『記号論理入門』(前原昭二 著,日本評論社 刊)かなあ。
Id: #a20020129193303  (reply, thread)
Date: Tue Jan 29 19:33:03 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020129154729
Name: ときた たかし

じぇいさんの投稿は、 利用上の注意にひっかかってるので、反応しなかったんだけど、『教科書が一冊書けてしまう』その書かれてしまった教科書で、何がいいのかな?
『鴨先生の先端科学特論と 関連があります』って講議のシラバスには林さんのオーム社やコロナ社のが教科書や参考書としてあげられていますが、大きな本屋の数学書売り場でも、オーム社やコロナ社はあまり見かけないな。
奥様の描く風景画付のホームページにこんなのもありました。

Id: #a20020129154729  (reply, thread)
Date: Tue Jan 29 15:47:29 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020127223102
Name: かも ひろやす
Subject: 述語論理

「述語論理とは何か具体例を上げた説明」なんて、始めると教科書が一冊書けてしまうことを、ここでやってくれとは、なんてご無体な。
Id: #a20020127223102  (reply, thread)
Date: Sun Jan 27 22:31:02 2002
Name: じぇい。
Subject: 初めまして。一つ教えてください。

初めまして。じぇいと申します。 都内某大学の商学部に通っております。 場違いかも?とも思いましたが、 一つ簡単な質問をさせていただきたく 投稿致します。 ”述語論理”って何ですか? 本当にすいません。まだ勉強し始めたばっかりで 難しい本を読んでも全然わからなくて・・・。 出来たら具体例なんかをあげて説明してくださると とってもありがたいです。 よろしくお願い致します。
Id: #a20020126220308  (reply, thread)
Date: Sat Jan 26 22:03:08 2002
Name: くろき げん
Subject: 科学技術に関する意識調査

科学の基礎知識、日本人は14カ国中12位」 (asahi.com, 2002.1.24) で紹介されている文部科学省の科学技術政策研究所が24日発表した結果の要約を見付けて来ました:

日本での調査のために使われた問題のうち15ヶ国地域国際比較に使用された10問は以下の通り (解答は調査結果のページにある、括弧の中は日本人の正答率):

  1. 大陸は何万年もかけて移動している (83%)
  2. 現在の人類は原始的な動物種から進化した (78%)
  3. 地球の中心部は非常に高温である (77%)
  4. 我々が呼吸に使う酸素は植物から作られた (67%)
  5. すべての放射能は人工的に作られたものだ (56%)
  6. ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた (40%)
  7. 電子の大きさは原子の大きさよりも小さい (30%)
  8. レーザーは音波を集中することで得られる (28%)
  9. 男か女になるかを決めるのは父親の遺伝子だ (25%)
  10. 抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す (23%)

国際比較に使用されなかった問題は以下の通りです。

正答率70%以上:

正答率50%以上70%未満:


Id: #a20020122165707  (reply, thread)
Date: Tue Jan 22 16:57:07 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020120192007
Name: たざき
Subject: おお、時田さん

お久しぶりです。

一度お会いして直接お話して以来、時田さんの書き込みはちゃんと本物の声で読んでいます。

時田さん以外の方へ:ここに書こうかと思って書かなかったのですが、9月に学習院で開かれた数理物理 2001 で時田さんにお会いしたのです。 参加者名簿に時田さんの名前があったので、発表しながら客席を見渡して、それらしい人を捜しました。すると、いかにもな方が一名と、まあ、もしかしたらという方が一名いらっしゃったので、発表のあと、第一候補のいかにもな人の方を向いて「時田さん」と声をかけてみたら、一発正解でした。

この話をしたところ、「この集団のなかにブタネコというハンドルネームの人物が一名いる」という情報を与えられれば、小学生でも一発で時田さんをあてるだろう、と指摘した人もいますが。(小波さんだけど。)

言うまでもないでしょうが、本物の時田さんも、掲示板の書き込みとまったく同じように唐突にしゃべります。

時田さん、また、どこかでお会いして、ゆっくりと時田節(ときたぶし)を聞かせていただきたいと思います。 という風に本題をうまくごまかしたところで、ではまた。

統計力学の本はいつになることやら。 large deviation は、ぼくの守備範囲には永遠に入らないかも。


Id: #a20020120192007  (reply, thread)
Date: Sun Jan 20 19:20:07 2002
Name: 時田 節
Subject: 凸の統力 Keith Ball

長岡さんと田崎さんの名を見てふと思い出したこと。
田崎さんの培風館の熱力を凸の熱力として、凸はルジャンドル変換だとすると、次に凸の統力が出版され、凸は大偏差だなんて予告があったような?
まあ僕に何の知識があるわけじゃないんだけど、n次元の球の体積がΓ関数で表され、大偏差のベルンシュタインの不等式との類似をKeith Ballって人が"An Elementary Introduction to Modern Convex Geometry"っていうMSRIでの集中講議の中で指摘してたり。(エッ Ball氏が球のことを ええまあ)
この講議録はSilvio Levyが編集したFlavors of Geometry (Cambridge)の中にあって、双曲幾何の親切な解説が評判の本だけど。
Id: #a20020111200116  (reply, thread)
Date: Fri Jan 11 20:01:16 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020111193334
Name: 長岡浩司
Subject: Re:圧縮

っと、田崎さん、こちらこそご無沙汰しています。Smale の件、シンクロしてしまいましたね。今後もときどき、思わぬ場所で「一瞬現れ、すぐに消える」ことがあると思いますが、そのうちまたゆっくり。
Id: #a20020111193838  (reply, thread)
Date: Fri Jan 11 19:38:38 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020111105629
Name: 長岡浩司
Subject: 補足

少し補足しておきます。

シャノンの情報源符号化定理は厳密な数学的定理ですから、それが破られるということはありえません。ただ、現実のデータにシャノンの定理を適用する際には、データの背後にあると想定する確率構造をどうとらえるかということで圧縮限界の値(=シャノン・エントロピー)は変わってきます。ですから、実際に扱うデータによくフィットする新しい確率モデルを見つけて、それによって従来の方法よりも圧縮レートを改善できるという可能性はあります。しかし、もちろんそれはシャノン限界を超えたことにはなりません。また、そうした改善の場合には、新しいモデルにフィットしないデータについては、かえって圧縮レートが悪くなることも忘れてはなりません。

一方、コンピュータ、記憶媒体、通信回線などの著しい性能向上によって、シャノンが想定していなかった(そしてこれまで誰も思いつかなかった)新しい「圧縮プロセス」が見つかる、という可能性も否定できません。このプロセスは(本当にあるとしたら)、普通に考えたら「ずるい」方法だが、現在の圧倒的な技術資源を用いれば現実には「使える」じゃないか、という類のものになるだろうと想像されます。つまり、それは「なるほど、やられた!」という感じのものになると思うのですが、それにしては、プレスリリースに書かれている「アイデア」はどれも新味に欠けます。 intentionally randomizes naturally occurring patterns to form entropy-like random sequences (この entropy-like random sequences は意味不明ですが)とか This work includes the advancement of Fractals, Wavelets, DCT, FFT, Subband Coding, and Acoustic Compression とか this mathematical breakthrough has enabled two classical scientific methods to be improved, Huffman Compression and Arithmetic Compression などなど、何となく想像力の貧困を感じてしまいます。それに、ここで引用した三つの「アイデア」らしきものが全くの別物どうしであり、それらが相互に関係し合ってあっと驚く仕掛けができあがる、という雰囲気が全く伝わってこないのも解せない。

さらにつけ加えれば、先の Fracals, Wavelets 云々に続けて These are methods that are derived from classical physics and statistical mechanics and quantum theory なんてあるのは的外れなこけおどしとしか言いようがないし、さらに、 ZDNet の記事 に「ZeoSyncと共同研究を行っているグループのメンバーに,米国の高名な数学者の1人,Steve Smale氏がいる」と書いてあるのを見て、高名な学者が専門外の分野での広告塔に使われる例のパターンかな、と少々暗澹たる気持ちにもなりました。

結論:もし本当に画期的な技術を開発したのなら、もう少しまともな発表のしかたをしてくれぃ。


Id: #a20020111193334  (reply, thread)
Date: Fri Jan 11 19:33:34 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020111173615
Name: 田崎
Subject: 圧縮

あ、長岡さん、お久しぶり。 駒場で一瞬お会いして以来か。 (って、ここで見てもお会いしたことにはならないか。)

(当然、き×が×な話だろうと思って)日本語の記事の方をざっと見たとき、Stephen Smale の名前があって一瞬ぎょっとしたのですが、よく見ると、単に「共同研究者」とかいって名前を挙げてるだけみたいですね。よくある手でしょう。


Id: #a20020111173615  (reply, thread)
Date: Fri Jan 11 17:36:15 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020111105629
Name: 長岡浩司
Subject: 「100分の1以下を実現するデータ圧縮の新技術」について

電通大の長岡です。情報理論の標準コースを一通り理解している一研究者の目から見て、こちらに書かれている記事には、「相当怪しい」という印象以外に何かを判断できるだけの材料は全く見つかりませんでした。そこにちりばめられている専門用語も新規な造語も、そのどの一つをとってみてもこちらの心に響いてきません。近くにいたデータ圧縮の専門家に意見を聞いてみても、やはりピンと来るような情報はないとのことでした。以上、取り急ぎ。
Id: #a20020111105629  (reply, thread)
Date: Fri Jan 11 10:56:29 2002
Name: 読者
Subject: 「100分の1以下を実現するデータ圧縮の新技術」

お久しぶりです。
何処が適当かわかりませんのでこちらに投稿しますが適当でなければ移動なり、
削除なりよろしく。
ZDNetに 100分の1以下を実現するデータ圧縮の新技術なる記述が載っております。
オリジナルのプレスリリースはこちらのようです。
プレスリリースにもありますようにこの技術が事実であるとすれば、シャノンの理論を越えるブレークスルーになると思いますし、産業に対するインパクトも大変な物だと思われます。(DVDの容量が100倍になったらと思うと夢のようでもありませんか?)

しかし、一方で非常に懐疑的でもあります。
最近活発なスラッシュドットでの扱いも半信半疑といったところでしょうか。

こちらの皆さんの観測をお聞かせいただけますでしょうか。

Id: #a20020109233822  (reply, thread)
Date: Wed Jan 09 23:38:22 2002
In-Reply-To: a0075.html#a20011231121046
URL: yutaka-n@mvb.biglobe.ne.jp
Name: てるてる
Subject: 「非戦」
「非戦」について、というより、「非戦」の売り上げが非常に伸びている
ことについて、武田徹さんが、出版社の戦略に乗せられている、という
意見を書いています。
http://162.teacup.com/sinopy/bbs

武田徹さんは、村上龍さんと坂本龍一さんとを並べて批判していて、
日本人はどうしてこの二人の龍に弱いのか、と書いています。
私はあまりこの二人の龍さんの本を読んでいないので、なぜ二人が
受けるのかという批判については、そうなのかな、と思うだけです。

しかし、「非戦」の内容がスカスカで、もっと緻密な重要な論文や
記事が他にあるのに、という武田さんの批判については、私は、
ウェッブのあちこちに散らばっている情報をまとめて読めるという
理由で買ったことを、武田さんの掲示板に書きました。武田さんの
掲示板は、ジャーナリストの方が投稿されることが多いようです。
私はジャーナリストではないので、場違いなんですが、感想を
書いても悪くはないかな、と思って書きました。
それで、きょうこちらの掲示板を読んだら、くろきげんさんも、

>ウェブで情報を収集してみた経験のある方であればわかると思うのですが、あちこちにちらばっている発言を集めて編集することは大変な手間がかかる作業です。

と書いていらっしゃるので、そうだそうだ、と思いました。

ちなみに、「非戦」のなかで、「王の身代金」という、サウジアラビアと
USAとの関係について書いた論文を、私はとてもおもしろいと思いました。
原論文のSeymour Hershの"King's Ransom"は、googleで検索すると、
たくさんリンクされていました。サウジアラビアは、New York Timesに、
USAを支持するという広告を2回出していて、そのなかで、皇太子の声明とか、
宗教指導者の声明とかを、引用しています。でも、「王の身代金」には、
CIAがサウジアラビア王室を盗聴しているとか、イスラム教の原理主義的な
厳しい戒律を政策として採用していると書いてあり、勉強になりました。

だいぶ前に、New York Timesの同時多発テロに関連する広告について、少し
調べたレポートをウェッブに出して、その後、続編を書いているのですが、
量が多くて、少しもレポートが進まず、少し肩身が狭い(?)思いをしています。

Id: #a20020107234130  (reply, thread)
Date: Mon Jan 07 23:41:30 2002
In-Reply-To: a0076.html#a20020107195401
Name: やまがた
Subject: がははははは。

うーむ。いいなあ。昔アメリカの二流SFで、タイトルも作者も忘れたのですが、 アメリカの超能力スパイが中国に潜入する話があって、かれは超能力者なので ムキムキ男なのですが中国人の老人に変身するのです。で、かれがホテルに 泊まろうとするとき、宿帳に名前を書いて、その横にハンコを押す、という 場面があります。そして説明。

「説明しよう! 中国にはアルファベットが数万字もあるので、とても全部など覚え切れるもの ではない。このため、多くの人は自分の名前の字が書けないのだ。だからこうして 木製の棒に自分の名前を刻んで、自分の名前がわかるようにしておくのだ!」

これを読んでネタかと思って大笑いしたんですが、いやあ、結構マジだったんだなあ。


Id: #a20020107195401  (reply, thread)
Date: Mon Jan 07 19:54:01 2002
Name: くろき げん
Subject: 日本では60%の刊行物が漫画だが、これは日本の識字率が低いためだ

ちょっと遅いけど新年の笑い話。すでに複数の場所で話題になってますが、原文を探して来ました。

2002年1月3日のニューヨーク・タイムズの記事 James Brooke, "A Wizard of Animation Has Japan Under His Spell" には次のように書いてあります:

Comic books account for 60 percent of printed publications in Japan, a reflection of low literacy rates due to the difficulty of learning Japanese characters.  (日本では60%の刊行物が漫画本だが、それは日本の文字の学習が難しいせいで識字率が低いからである。)

そして、産経新聞の記事【ワシントン3日=共同】「日本の識字率低いとNYタイムズ紙「60%の刊行物が漫画」」によれば次のように言い訳しているそうな:

 米国務省の各国紹介資料によると、日本の識字率は99%で最高水準となっている。記事の筆者は取材に対し「日本で漢字の多い長文の本を読む能力が落ちていることを言いたかった」と話している。

この言い訳は苦し過ぎ。 (^_^;)

ちなみに、毎日新聞2001年12月5日の記事にはOECD生徒の学習到達度調査(PISA)について次のように書いてあります:

 「毎日、趣味で読書をするか」という問いに、「しない」と答えた日本の生徒は53%にのぼり、参加国中最多だった。一方、雑誌や漫画を「週に数回読む」生徒は5〜6割に達し、これも最多。読む頻度が高いほど読解力も高い傾向があり、「日本の生徒は読書ではなく、雑誌や漫画によって読解力を育てているのではないか」と推測する声もある。

一般に漫画をよく読んでいる人は漫画以外の本もよく読んでいることが多いと思う。漫画や雑誌さえ読まない奴の方がやばいような気がする。本屋に行く頻度が多ければ自然に他の本も視界に入るようになるものだと思う。


Id: #a20020105131841  (reply, thread)
Date: Sat Jan 05 13:18:41 2002
Name: 時田 節
Subject: 線形代数と群の表現I

線形代数と群の表現Iを藤沢駅前の書店でも見かけた。

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