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黒木のなんでも掲示板 (0064)

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Id: #a20001008024106  (reply, thread)
Date: Sun Oct 08 02:41:06 2000
Name: 新井 俊一
Subject: NAEE2002

こちらからリンクされているNAEE2002というページなのですが、
どうも首をかしげてしまうところが多くありませんでしょうか。

新指導要領について"教育する内容が減る"というような説明しか
なく、門外漢には何がなにやらわかりません。問い合わせのメールを
しましたところ、書籍(小数/分数の出来ない大学生)を読んでほしい
とのことで読みましたが、さまざまな教育論が載っているだけで
新指導要領についての情報は得られませんでした。

その後、関連サイトリンク集のページが追加され、多少の情報が
得られるようにはなりましたが、NAEE2002のページは依然として
あまり客観的でも論理的でもなく、あれでは賛同しにくい人も
多いのではないかと思ったりするのですが。

http://www.ywad.com/books/416.html
上記URLのような書評もありますが、そもそも文部省などは
学力低下がおきても良いと考えているようにもみえますし。

off-topicでしたら大変申しわけありません。

(なぜ教育論というと、教育の質を向上させる地道な努力の話がなく、
何を教えるとか、どう教えるかという終わりのない議論ばかりなのでしょう。)

Id: #a20001007200742  (reply, thread)
Date: Sat Oct 07 20:07:42 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001007001029
URL: samaki@hs.p.u-tokyo.ac.jp
Name: 左巻健男
Subject: いろいろ勉強されているのに…
 溝口さんて次の図書館を運営してますよね?
 http://member.nifty.ne.jp/aki-chan/
 

Id: #a20001007135003  (reply, thread)
Date: Sat Oct 07 13:50:03 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001006085321
Name: Yoichi Hariguchi
Subject: latex2html

Dear Kuroki-san and Stromdorf-san,

One of my friends told me that there is a convenient program called `latex2html' which makes it easy to create the following beautiful math web page, for example. It looks like there is a patch for Japanese.

I hope it is helpful.

Regards,

Yoichi Hariguchi


Id: #a20001007113944  (reply, thread)
Date: Sat Oct 07 11:39:44 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001007001029
Name: 山形
Subject: あきれたー。

全編、つまらないグチですねえ。まず前半のソーカルの文章に対するいちゃもんですが……

あんた、ちゃんと読んでからモノを言えよ!

の一言でございます。「殺」とか「死」とかいう字が出てきただけでおたつきなさんな。 「そもそも的外れな問いだとはいいたくない。」というのが、どの部分を指してるのかぜんぜん読めてない じゃないですか。ソーカルは、それが「コンピュータは軍事研究とも関わり があるからコンピュータを禁止すべきだ」というような極論であっても、無視しきるわけにはいかなくて 考えるべきだ、ということをそこで言っているのです。もちろん留保つきで。そうでないと、この世のあらゆる 技術は軍事技術となんらかのかかわりがありますから。

常温核融合の話だって、実際に起こったのはそういうことですか? 「信じられないけど、ホント だったらすごいからやってみよう」というのと、「常温核融合があればすごい応用があるから、 とりあえず常温核融合を信じましょう」というのとは話がちがうのですよ。

そして後半については、いつ、だれが、物理学者の言うことを盲信しろなんてことを言っている のですか。勝手に話をつくらないでくださいな。なにが「そういう態度ってよくない」ですか。 高校生じゃあるまいし。ソーカルたちのやったことは、パロディ論文は いたずらですが、その後の「知の欺瞞」では誤用の指摘を通じて、各種の用語や概念の意味に ついてもある程度解説し、多少なりともそういう概念の一般的な理解を深めているのです。

そして。最終的にこのグチの落としどころは「物理学者が超然としているから 科学への関心が低下している(だから試験のとき以外は勉強しない)」ということですか。 あなた、物理の教師でしょう。 そういう状況をなんとかするのは、あなたの仕事なんですよ。他人の努力に対しては 自慢だの押しつけだのと手厳しいが……あなたの講義がうまくいかないのは、たぶん 81.3%くらいはあなた自身がなんとかするしかない問題です。がんばってくださいね。 世の中の物理学者がいっせいに週刊金曜日のトンデモ通俗疑似科学の提灯持ちになっても、 たぶんあなたの問題は解決しないと思います。


Id: #a20001007001029  (reply, thread)
Date: Sat Oct 07 00:10:29 2000
URL: kgh07253@nifty.ne.jp
Name: 溝口 直樹
Subject: 「ソーシャル・テクスト事件からわかること、わからないこと」の感想
  溝口です。恥かきついでに、ソーカル事件について一言。
  最初に言っておいた方がいいと思いますが、私、英語力も無ければ、
科学哲学についても詳しくは無いので、ソーカルさんのパロディ論文は
読んでいません。以下で書く感想は、田崎晴明さんの訳された「ソーシ
ャル・テクスト事件からわかること、わからないこと」に対するもので
す。
  それと、ソーカルさんがもっとも言いたかったことについて批判しよ
うというのでもありません。話している内容は正しいんだけれど、あの
しゃべり方が気に入らないんだよな、というような感じの感想です。は
っきり言って。でも、相対主義的な物言いは、いろいろな考え方がある
ことを気付かせることにあるのだから仕方のないことでしょう。

  まず気になるのは、サンドラ・ハーディングの論文を批判していると
ころです。

    ... 量子エレクトロニクスの研究のかなりの部分が、軍事的な応用
  の可能性を動機にしていたことを指摘している。ご説、ごもっとも。

この軽さ。この部分は、

    ... 量子エレクトロニクスの研究のかなりの部分が、「大量虐殺」
  の可能性を動機にしていたことを指摘している。ご説、ごもっとも。

と書き換えてもいいのだと思うのだけれども、それでも「ご説、ごもっ
とも。」で済ますことのできる問題なんでしょうか。ソーカルさんは論
旨をはっきりさせるためにわざとそのような書き方をしたのかもしれま
せん。また、サンドラ・ハーディングの論文の方にも、そのような言い
方を引き出す何かがあったのかもしれません。そういう流れが分かって
いる人には違和感はないのかもしれません。しかし、私のように、この
個所だけを読むと、ソーカルさんは、研究者としての罪悪感は無いのだ
ろうか、倫理観はどうなっているのだ、と不信感を持ってしまうのです
が。「この問題は、確に科学者として憂慮すべき問題である」とでも書
いてくれたらな、と思います。

  ...害のある影響(たとえば、アメリカ軍が人間をより能率的に殺傷
  できるようになったこと)も、 
                           (中 略)
  そもそも的外れな問いだとはいいたくない。)
                            ^^^^^^^^^^^^
どうもこういう歯切れの悪い言い方なんだよな。これは、「強い意志を
持ってこの問題に取り組まなければいけない」ことを表現するための言
い回しではないですよね。どうも適当な言い換えができなくて、もどか
しいのですが、どうしてこういう中途半端な言い方をしたのでしょうか。
何か他人事のような、口先だけの言い訳のような。

     ...無茶苦茶ありそうもない筋書きを想定しない限りは、認識論
  の問題にも一切関わりはない。たとえば、世界中の固体物理学者が、
  科学的証拠についての正しい基準と彼らが信じるものに従って研究
  しつつも、半導体の性質に関するある理論がもたらすだろう軍事技
  術の革命に目を奪われたあまりに、実際には間違っているその理論
  を性急に受け入れてしまうといった筋書き。)

  私には滅茶苦茶ありそうな筋書きに見えます。常温核融合なんかはこ
のシナリオに近いことが起こったのではないでしょうか。原子力推進者
が高レベル放射性廃棄物を地中に埋めてしまおうというのも、それに近
いかもしれない。少なくとも、放射性廃棄物の問題は何とかなる、と考
えるのは、楽な生活をしたいがためであって、実際には間違った考えだ
と思うのですが。遺伝子組み替え食品が安全だ、と唱えている一団も、
安全性をあまりに性急にしかも容易に受け入れようとしているように思
う。何十年経っても安全性なんか確認できるはずはない、というのがダ
イオキシン問題が教えてくれたことだと思うのですが。これは、経済最
優先の風潮が科学に影響を与えている例だと私には見えるのですが。
  ところで、こういう問題ではどう考えたらよいでしょうか。「世界中
の固体物理学者」というのは、100%でなければいけないのでしょうか。
それとも、80% 位の固体物理学者でもいいのでしょうか。50 %でも大丈
夫なのかな。「実際に間違っているその理論」というのは、間違ってい
ることがはっきり分かっている理論という意味なら、確にありそうにも
ない筋書きになりますが、間違っているかもしれない、というときはど
うなるのでしょうか。

  もうひとつ。
  ソーカルさんが言うように、無意味な主張や馬鹿げた意見、知ったか
ぶり、ずさんなものの考え方をする科学社会学者は多いのでしょう。
  それをおちょくるために書いた論文がソーカルさんの思惑通りにちゃ
んとした学会誌に載って、それ見たことかと言いたいところなんでしょ
うが、私はそれだからこそ今の物理の状況に危機感を持ちます。
  つまり、物理学者の言うことが科学社会学者のような人たちにも理解
できない。にもかかわらず物理学者は、自分達のやっていることは真理
の探求だから、何をやっているのかが分かろうと分からずとも物理学者
の言うことを信じて言う通りすればいいんだ。知ったかぶりをして恥を
かくよりは、黙っていなさい、とソーカルさんは言っているように思え
ます。そして、多くの物理学者もそれでいいんだ、と考えているように
思えます。
  そういう態度ってよくない。つまり、物理学者の言うことは、さっぱ
り訳が分からんから、都合のいいところだけ利用して、後は無視しろ、
と言うことになりかねない。原発は、安全ですか、と物理学者に尋ねて、
安全です、と答えさせるようなもので、放射性廃棄物、廃炉、環境問題、
それに50年後には日本の人口は激減して、電力が余るようになるのでは、
と言うようなことまで総合的に考えたら、今以上の原発は不要になるの
ではないかと物理学者が思っていても、電力会社は、あたかも安全性だ
けが問題であり、それについては科学者のお墨付きを貰っているように
宣伝してしまう。もっと大事なことをしゃべりたいと思っても、物理学
者の言うことは訳が分からないからと、まともに話を聞いて貰えない。
  多くの人は、物理を受け入れることを拒否している。実験で楽しませ
ることはできるかもしれませんが、基本的には、全然よそを向いている。
試験をするから勉強はしますがね。
  科学の祭典ではりきっている先生方も、観客が喜んで見てくれること
で満足していますが、私にはあれは単なるマジックショーにしかみえま
せん。また、場合によっては、私はこんなに面白い実験を考え出すこと
ができるんですよ、という自慢大会みたいのようにも見えて、同業者と
しては今一歩楽しめない。演示している先生方と観客とでズレがあるよ
うに思うんです。何か、科学者が面白いと思っているものを観客に押し
付けているような。観客はあれで何を見たと思うのだろうか。科学とは
どのようなものだと感じるのだろうか。子どものころ、理科がさっぱり
分からず、嫌な思い出しかない人達は、科学の祭典をどう見ているので
しょうか。そういうことをちゃんと考えないと、いけない。いいことだ
と思ってしたことが、実は理科離れに拍車をかけるだけかもしれない。
ソーカルさんも、一方的ですよね。科学のできない人を非難するだけで。
そういう人達には物理がどう見えているかなんて、考えそうにありませ
んね。これではますます誤解が深まりそうな気がします。

Id: #a20001006143146  (reply, thread)
Date: Fri Oct 06 14:31:46 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001006102026
Name: 高田信裕(kincri)
Subject: みなさまありがとうございました

丁寧な返答ありがとうございました.
まず,こちらの環境を明らかにするのを忘れていました.
他の掲示板でも,説明不足で何を答えてよいものかわからない投稿をたくさん見て
きましたが,いざ自分で投稿するとなると,早く答を知りたくてあせってしまう
ものですね.反省.
Windows環境でtexの入力をし,dviにします.そこから,MacのQuark Expressに貼
り付けることを目標にしています.

aitoさま
unixはまだいじったことがないのですが,今度Linuxに挑戦してみようと思ってい
ます.そのときはご紹介いただいたものを試してみようと思っています.

田崎さま
Textureにそのような機能があったのですね(ちょっと形式が古いようですが).
そして,確かに高いですよね.「ちょっと試してみたいから」では会社に買っても
らえないし,個人で購入して試す気にはなれない金額ですね.
なお,全部Latexでやってしまった方が早いのはその通りです.数学の本を作る時
は,こうしているのですが,受験情報誌をQuarkで作っており,それに5〜6ページ
数式を書きたいという場合を想定していました.これも説明不足でした.

大'さま
以前,ホームページを拝見させていただいたことがあります.こんなところでお目
にかかれるとは.Macのtex環境はWindows,unixに比べて貧弱な気がするので,ぜひ
今後盛り上がってほしいですね(私自身は自宅ではMacユーザーです).

Yoichi Hariguchiさま
dvipsのWindows版は試したことがあります.これでpsに変換し,ghostscriptで
epsに変換したのですが,Illustrator7.0Jでは読めませんでした.

くろきさま
全然気分を害してなどおりません.郷に入っては,郷に従えなので,ルールを理解
していなかった私が悪いのですから.なお,私が匿名にしたのには特に理由はあり
ません.インターネットの慣習と私が思い込んでいたものに従っただけです.テレ
ビでネットストーカーの特集を見たことがあるので,無意識のうちに実名を明かす
ことに抵抗を感じていたのかもしれません.
それと,dvipsについて本当にありがとうございました.foo.psはIllustratorで
開けたのですが,日本語が文字化けしていました.改行コードなどの問題なのかも
しれません.もう少し研究してみたいと思います.数式部分はきれいに出力できました.

Stromdorfさま
ホームページ拝見させていただきました.多様体については,大学の時きちんと勉
強しなかったので,ちょっとやり直そうかなという気になりました.もしかする
と,Yahoo掲示板で質問させていただくかもしれません.その時はよろしくお願いい
たします.ブラウザーについての提案はまったくそのとおりだと思いました.

わなたべさま
dvi2psは試したことがなかったので,これから探してやってみたいと思います.
希望が出てきました.いろいろと教えていただきありがとうございました.
Id: #a20001006102510  (reply, thread)
Date: Fri Oct 06 10:25:10 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001006102026
Name: くろき げん
Subject: いかんな

わたなべさん曰く「それから yharihari さんは針谷さんじゃないですよ > 黒木さん」。 yharihari さんに針谷さん、ごめんなさい、目がしょぼしょぼしていたせいで間違えました。 (^^;)


Id: #a20001006102026  (reply, thread)
Date: Fri Oct 06 10:20:26 2000
Name: わたなべ
Subject: dvi -> eps
dvi2ps (1.91j と 2.0j) で作った eps を Illustrator 7.0J に読ませてみま
したが、ちゃんと読み込めるようです。考えてみると、今まで逆 (tex の方で 
eps を読み込む) しかやった事が無いのだ。

ちなみに photoshop 4.0J にも読ませてみたところ解析不能と言われました。

ところで、dvi を ps に変換するツールって dvi2ps-j とか jdvi2kps とか 
dvips とかいろいろあって混乱しますよね。

それから yharihari さんは針谷さんじゃないですよ > 黒木さん

Id: #a20001006085321  (reply, thread)
Date: Fri Oct 06 08:53:21 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001006053246
Name: Stromdorf
Subject: 数式の対応について

> html でやろうとするとかなり苦労しなければいけないのが現状ですね。

全くです(実例↓)。

電磁気学

 htmlの標準化を司る委員会で数式を扱うタグを提案しているようですが、まだ対応したブラウザーはなかったと思います。
 しかし、個人的には、そんな新しい規格を作るんだったら、今まで論文を書くためにTeXで書かれた数式の遺産が沢山あるのですから、それを生かすように、たとえば <TEX> と </TEX> の2つのタグで挟んだ領域にTexを記述すれば数式に翻訳してくれるブラウザが登場すれば、その方が嬉しいです。(これだと未対応のブラウザで見れば、数式では見えないけれど、TeX記述そのものは見えるというメリットもあります)。


Id: #a20001006053246  (reply, thread)
Date: Fri Oct 06 05:32:46 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001005104121
Name: くろき げん
Subject: 数式は大変

高田信裕さん、自己紹介、どうもありがとうございます。 (もしも気分を害してしまっていたとすればごめんなさい。インターネットには様々な場所があった方が良いと思います。ここは他にあるような匿名で誰でも気軽にコミュニティーに参加できる場所ではなく、参加するためには人間的にある程度の努力が必要な場所であることを維持するという方針でやっています。)

高田さんが試せるように、針谷さんが紹介の dvips (600dpi) を使う方法で日本語の入った EPS を作って、 ここに置いておきました。 (もとの foo.tex の中身も見たければこちらへ。)

数式を含んだ文書をインターネット上でどうやって公開するかも結構悩みますよね。 jlatex source のままもしくは dvi file もしくは postscript file もしくは pdf file で公開することはできるのですが、 html でやろうとするとかなり苦労しなければいけないのが現状ですね。


Id: #a20001006035744  (reply, thread)
Date: Fri Oct 06 03:57:44 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001005104121
URL: yharihari@yahoo.com
Name: Yoichi Hariguchi
Subject: How to make EPS output from a TeX file.
If you can use the `dvips' program, it can directly generate
an EPS file from a dvi file. Assume you have a LaTeX file
``foo.tex'' that has the following contents:

  \documentstyle[12pt]{letter}
  \pagestyle{empty}
  \begin{document}
  \[
      ax^2 + bx + c = 0
  \]
  \[
      x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2-4 a c}}{2 a}
  \]
  \end{document}

Under the Unix environment, you can get an EPS file ``foo.eps''
as follows:

  latex foo.tex && dvips -E foo.dvi -o foo.eps

I hope it is helpful.

Id: #a20001005214841  (reply, thread)
Date: Thu Oct 05 21:48:41 2000
Name: 大'
Subject: どこに書くべきか,かなり迷った。

迷った末の a.html なのだ。

東北大学国際祭りと言うイベントがあります。東北大の留学生達による国際交流イベントです。例年 10 月に開催しているのですが,今年も 10/22(日)にやります。各国の料理が喰えたり民族芸能が見られたりダンスパーティーがあったりします。詳細については国際祭りページを御覧ください。皆様の御来場をお待ちしております。

黒木先生も是非どうぞ。引越す前だったら近所だったのに。


Id: #a20001005123713  (reply, thread)
Date: Thu Oct 05 12:37:13 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001005104121
Name: 大'
Subject: こんなオチだったか…

Mac で TeX 入門を書いた時に gif に落としたのはどうやったんだろう…などとつらつら考えてみたら,スクリーンダンプした pict を gif に変換したのを思い出した。(^^;;

環境が良く分かりませんが,unix 系にしろ Mac にしろ Win にしろ全部 LaTeX でやっちゃうってのが確かに早そう。もっとも俺の場合,売り物ソフトを何も使ってない(除:開発環境)という事情もありますが。


Id: #a20001005120724  (reply, thread)
Date: Thu Oct 05 12:07:24 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001005104121
Name: 田崎
Subject: TeX → Illustrator

高田さん、

Macintosh の Texture (英語専用 TeX 統合環境・有料(安くない)) には、typset したものを Illustrator 88 の format で書き出す機能があります。 むかし、これを Illustrator で読み込んで、図のなかに数式を貼り込んでいたことがあります。

でも、よほどこったレイアウトをするのでなければ、 LaTeX で全部やってしまうのがもっとも手っ取り早かったりはしませんか?


Id: #a20001005120655  (reply, thread)
Date: Thu Oct 05 12:06:55 2000
Name: わたなべ
Subject: dvi を eps に変換
Illustrator で貼り込みたいのであれば、Ghostscript で gif か何かに変換
するというのはどうでしょうか。綺麗に印刷するためにはそれなりに高い解像
度で変換する必要があるでしょうけれど。

Id: #a20001005115555  (reply, thread)
Date: Thu Oct 05 11:55:55 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001005104121
Name: aito
Subject: 数式

EPSな数式が書ければいいのなら, こんなものもあります.UNIX系専用ですが.
Id: #a20001005104121  (reply, thread)
Date: Thu Oct 05 10:41:21 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001004230131
Name: 高田信裕(kincri)
Subject: すいませんでした

黒木さんへ
利用上の注意は読んだのですが,「匿名による批判の禁止」となっていたので,これは構わないかと思ってしまいました.
簡単に自己紹介を,ということだったので,本当に簡単に済ませてしまいました.
「さらなる説明のところ」は読んでいませんでした.あれを読んでいれば,黒木さんがどういう姿勢でこの掲示板を運営しているかわかったので,あのような投稿の仕方はしなかったと思います.
友人にこの掲示板を教えてもらい,過去の書き込みを見て,「何か教えてもらえるかも」と安易に考えてしまいました.
前に書いた通り,数学の教材を作成しています.DTPで教材を作る場合,数式がネックになるので,「数式をtexで書いて,epsに変換して,レイアウトソフトに貼り付けることができないだろうか」と考えました.
ただ,Webを検索しても,epsをtexに張り込む方法はあっても,その逆はなかったので,わらにもすがる思いでした.
でも,他の人にとっては質問が内容的におもしろいわけではなく,単なる迷惑だったようですね.
黒木さんの匿名の考え方は立派だと思います.匿名でなくても感情的にならずに内容のある議論をするのは難しいですから,匿名の場合はほとんどこれは望めないと私も考えています.賛成できない人は他の場所へ行けばよいわけですからね.

私自身は,教育,特に数学教育に関心があります.そのような話題になった時は,ぜひ参加させていただきたいと思います.

残念ながらみなさんに提供できるような有益な情報は今のところ持ちあわせておりません.


山形さんへ
回答ありがとうございます.実はその方法は試してみたのですが,うまくいかなかったのです.epsにすることはできるのですが,いざIllustratorで開こうとすると,EPS解析はファイル中にエラーを見つけました,というダイアログが出て,終了してしまうのです.初めからこれを説明しておくべきでした.

Id: #a20001004234607  (reply, thread)
Date: Wed Oct 04 23:46:07 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001004110038
Name: 山形
Subject: dvi --> eps

簡単で、金で買える方法としては、Adobe Acrobatを買って、その中のDistillerを使う手はあるかと思われます。 が、確実かどうかはわかりません。特に図がからむとそこらへんは面倒です。 ご参考まで。


Id: #a20001004230131  (reply, thread)
Date: Wed Oct 04 23:01:31 2000
Name: くろき げん (ここの管理人)
Subject: 匿名で気軽に質問してしまうような方にとってここは場違い

質問が内容的に面白ければ誰かが反応してくれるかもしれないし、貴重な情報が含まれていれば皆喜ぶと思いますが、「利用上の注意」および過去ログを見て、ここがどういう場所なのか察して頂ければ嬉しく思います。

ここのコミュニティーに参加したければ、「匿名」でなくなるだけのコストを払って下さい。

もちろん、コミュニティーに参加する気はなくても、有益な情報を一方的に提供して下さる方は「匿名」であろうがなかろうが歓迎いたします。


Id: #a20001004110038  (reply, thread)
Date: Wed Oct 04 11:00:38 2000
Name: kincri
Subject: dvi->epsについて教えてください.

初めまして.高校生用の数学の教材を作成しているものです.
早速なのですが,dviファイルをepsに直す方法が分からなくて困っています.ghostscriptを使えば,epsにできるのですが,これをAdobe illustratorに貼り付けると,日本語が正しく表示されないのです.
どんなことでも構いませんので,情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら,お教えください.
Id: #a20001004092808  (reply, thread)
Date: Wed Oct 04 09:28:08 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001002061627
Name: 千代
Subject: バカ検出用語集に

パラダイムと身体性も入れてください。

バカ検出用語集を使ってWebpageのバカ度を採点する
プロキシがあればおもしろい、というか
恐ろしいです。
Id: #a20001003193830  (reply, thread)
Date: Tue Oct 03 19:38:30 2000
Name: けい
Subject: 初めまして。誰か教えてください!

「夜の一番暗いときは夜明けのちょっと前」ということを聞いたことが あるんですが、自分はそうは思いません。でもなんとなくそう思うだけで しっかりしたことはわからないので誰か科学的(地学的)に説明して いただけないでしょうか?? 実際に夜の一番くらい時はいつなのでしょうか? (街のネオンや家の明かりなど人間活動を別にして・・。)
Id: #a20001003192738  (reply, thread)
Date: Tue Oct 03 19:27:38 2000
URL: aah34430@pop06.odn.ne.jp
Name: jizomanabe
Subject: 人は死んだらどうなるのか〜アニミズム的死後観〜
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/3608/

ご感想・ご意見・異議等あれば、おねがいします。

Id: #a20001002123011  (reply, thread)
Date: Mon Oct 02 12:30:11 2000
Name: わたなべ
Subject: 重力進化に関係あるような無いような話題ですが
無重力状態でのメダカの発生の話題をなんでも2の方にチラっと書きました。
それだけではなんなので、宇宙メダカ実験についての詳しい情報の出ている
Web サイトを紹介しておきます。

    http://cosmo.ric.u-tokyo.ac.jp/SPACEMEDAKA/J.html

今後メダカが宇宙に進出して行くとしたら、無重力でもグルグル回転せずに
ちゃんと泳げる系統以外はあっというまに淘汰されてしまうでしょうね。

Id: #a20001002115736  (reply, thread)
Date: Mon Oct 02 11:57:36 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20001002061627
Name: まきの
Subject: 「知」の欺瞞

といえば、岩波の「科学」10月号に平川さん@京都女子大による書評が載って ましたね。さすがにちゃんと書いてあります。まあ、もうちょっと攻撃的にや ればいいのにと思うけど。

原子力発電、、、だいぶ古い本ですが、武谷三男「原子力発電」(岩波新書青 版)あたりがお勉強にはいいのでは?技術的内容がそんなに古くなっていない というか、トライアル・アンド・エラーで進めるということがやりにくいので技 術的な進歩があるとしても非常に遅いというのが原子力という技術の特徴なの で。


Id: #a20001002061627  (reply, thread)
Date: Mon Oct 02 06:16:27 2000
Name: くろき げん
Subject: 浅田彰のクラインの壺をめぐって、相対主義に関するよくある質問

『「知」の欺瞞』関連情報に山形さんの「『「知」の欺瞞』ローカル戦:浅田彰のクラインの壺をめぐって」と私の「相対主義に関するよくある質問」を追加しておきました。

僕が書いた方は糞まじめ過ぎて面白くないのですが、山形さんによる「アサダの壺」の話は大笑いです!

P.S. 溝口さんによる「相対主義」という言葉の使い方は、申し訳ないですが、私の「相対主義に関するよくある質問」では真っ先に否定されています。この記事にほとんど誰も反応しなかったのは、たかしさんには悪いですが内容がないからだと思います。例えば、日本の全エネルギー供給の中で原発が占めている割合のような基本的なデータを知った上での質問なのかも全くわからない。 (色々な本に載っていると思いますが、手許にある本では高木仁三郎著『市民の科学をざして』 (朝日選書 617) の第二部「市民にとってのプルトニウム政策」にも書いてあります。原発問題に関しては高木の意見に私は賛成です。だから高木に対する批判があれば知りたいです。) エネルギー問題、原発問題に関する読み易いウェブサイトはどこにありますかね。単なる質問は読んでもあまり嬉しくないですが、情報をまとめて投稿して下さるのは非常に嬉しいですよね。新参者は読んで嬉しい記事を書いた方が成功する確率が高いと思う。ただし、反応がないのはあまりにも真っ当なことを言っているせいで皆が付け加えることがないと思っているせいかもしれないので、反応がなくても失敗したとは言えないことには注意が必要。


Id: #a20001001122443  (reply, thread)
Date: Sun Oct 01 12:24:43 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000919010711
Name: こなみ
Subject: Re: 西原克成の本

 この人は,進化について何も理解していないし, 重力進化論の実験なるものもインチキですよね。 残念ながら西原氏はウェブページでは内容に触れていないので,オードリー2さんが 買われた著書から引用してくださるといいんじゃないでしょうか。それが問題提起で人に答えてもらう よいうやりかただと思います。その本について私も細かいことは忘れてしまったし,他の人も知らないでしょう。 なお,私が西原氏をインチキだと言ったからといって,「西原氏は間違っていると,専門家が言ってるからやっぱり 彼はとんでもだ」などとは考えないでください。わたしゃ専門家じゃないし,かりにそうであっても 権威主義は有害です。

ちなみに西原氏は,宗教団体の生長の家と関係があるようで,この教団の出版社である 日本教文社から教祖の本と並べて自著の広告が出ています(今朝の新聞にその広告が あったので,この件を思い出して書き始めたのです)。生長の家の教義は極端な 唯心論で,物質はすべて精神の作り出した影であるというのがセントラルドグマになっています。 この立場は確かに論理だけで反証できるものではないので,なかなかナイスだとは 思いますが,そういう哲学は宗教の教義としては本来成立し得ないと思いますね。 西原氏の本も生長の家の教義からはなんかちょっと違うんじゃないかな。だって, 物質は存在しないのだからねえ,だけど,東大医学部の講師という肩書きは 広告塔としては光り輝いているはずです。

というわけで,こんどは オードリー2さんのほうで,西原氏の主張を紹介しながらどう疑問に思われたのかを 説明していただくといいのではないでしょうか。あと,どっかこの上の 利用上の注意を参考にして,自己紹介をしていただけると,みなさんも議論に加わって くれるかも。


Id: #a20001001112717  (reply, thread)
Date: Sun Oct 01 11:27:17 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000930221955
Name: 田崎晴明
Subject: 科学絶対主義

溝口さん、はじめまして。

世界は豊かであり、科学の首尾範囲が狭いことは、おっしゃるとおりだと思います。 この前の講義でも、

君が道の曲がり角にむかって、走っていったとき、 地面を蹴った君がそのあとどういう軌跡をとって運動するか、 そして、そのとき角の向こう側から歩いてきた女の子にどういう風にぶつかるかは、 物理が教えてくれる。 (ちょっと、単純化してますが。) でも、ぶつかった後に喧嘩になるか、 恋が芽生えるかは、 答えてくれない。 もちろん、人間の心の働きまでも理解する科学が生まれれば、 そうは言えなくなるだろうけれど、 そういうものができる徴候はないし、 ぼくはできないと思っている。
といったことをよく言います。 しかし、 守備範囲の狭さを認めた上で、 いったいその首尾範囲がどの程度なのか、 その守備範囲のなかでは何が正確にいえるか、 をきちんと知るべきだ、と言っています。

そういう認識は、 科学好きの人の多くがもっているし、 また、もつべきだと思います。 そして、 一般に「相対主義」と呼ばれて批判されているのは、 そういう健全な態度のことではないようです。 悪しき「相対主義」というのは、 単に「物の見方もいろいろ」「絶対確実に証明された事柄などない」 という(それそのものは正しい)一般論をふりかざし、 何らかの方法(たとえば、科学)が非常に確からしい説明を与えてくれるときにも、 それを単に一つの「見解」と位置づけ、 はるかに確からしさの低い意見とまったく同列にあつかってしまうことだと思います。 それによって、 「たとえ絶対的な証明は不可能でも、 さまざまな調査や研究や議論をくり返して、 人間にできる限り最良の道を選んでいこう」 という努力を放棄してしまうことになるのが、 もっとも困ったところだと考えています。

溝口さんが描かれる「科学絶対主義者」は、 おぞましい存在だと思います。 そういう人がいれば、批判、教育すべきだと思いますよ。 なにか、そういう人の書いたものなどをご存じですか?

原子力発電所についてレスポンスがなかったことから、 あまり多くの結論を引き出さない方がいいと思います。 別に、ここは誰かが答えなくてはならない、という掲示板ではないし。 あの場合、質問された方が、何の見解も示されず、 きわめて広い質問だけを投げられたことにも無反応の一因があると思いますよ。 もちろん、 科学の守備範囲の認定が困難なうえに、 社会的影響の大きい難問だから、 おいそれと発言はできない、という面もあります。 (ぼくなんかも、そうです。)


Id: #a20000930221955  (reply, thread)
Date: Sat Sep 30 22:19:55 2000
URL: kgh07253@nifty.ne.jp
Name: 溝口 直樹
Subject: 科学絶対主義の間違い
  はじめまして。溝口と言います。高校で物理を教えています。
  相対主義のどこが一番の問題点なんだろうか、ということを知りたくて、WEB
上で検索したら、この掲示板を見つけました。
  さて、いろいろ書いてみようとおもっていたことがあるのですが、手始めに
最近たかしさんが投稿された「原子力発電所についてお聞かせ下さい」から話
を始めたいと思います。と言っても、ここで取り上げるのは、その内容ではな
く、そのことで反応がほとんど無かったということに対してです。

  MOX や、地球温暖化、環境問題など、いろいろ問題を含んでいる原子力です。
東北電力・東京電力はテレビのCMなんかで、プルサーマルはリサイクルできる
資源です、なんてやっているけれど、どうして物理学会は、原子力施設はリサ
イクルできません、と言い返さないのでしょうか。また、原子力発電は、二酸
化炭素の排出が少ない発電です、とも宣伝していますが、発電所を動かすため
には大量の二酸化炭素を排出しているとして、どうして物理学会は電力会社に
文句を言わないのでしょうか。更に、高レベル放射性廃棄物は、ステンレスの
容器に入れても、表面温度は百度以上で、強烈な放射能を出している、という
ことをどこかで見た記憶があるのですが、そのような廃棄物は人間の管理能力
を越えていると思います。そのようなものを残すことが、どれだけ未来の子ど
もたちへの負担になることか。それが、どこでも冷たいジュースを飲めるよう
にと、ひとけの少ない道に置かれた自動販売機の電気のためであるとすれば、
現代人はちょっとは我慢すべきではないでしょうか。私でもこんな具合いに次
から次へと原子力についての疑問や不安が思い浮かびます。科学者なら、本当
にこのままでいいのだろうか、ともっと深く思い悩むことでしょう。長谷川真
理子先生なら、原子力発電は、コンコルドの失敗かもしれないと思ったかもし
れません。従って、「原子力発電所... 」の投稿に対しては、そういう疑問や
感想が沢山リプライされるだろうな、と思いました。ところが、ほとんど反応
がない。どういうことなんでしょうか。

  結局、このような問題では、個人的な価値判断が必要です。科学的にどちら
がいいのかは判断できません。科学絶対主義者のように、科学だけですべてを
判断しようという人には、このような問題に対して何も言えない。結局黙って
いるしかない。これが、「原子力発電所の安全性を問う」のであれば、何か言
えるでしょう。「原子力発電所の必要性」を尋ねたから、ダメだった。

  科学は、自然を見るときのひとつの見方、それも限られた狭い範囲について
だけ正しい、そのような見方を与えてくれるに過ぎません。だから、科学の守
備範囲は狭い。にもかかわらず、科学ですべてを解決しようとすれば無理が生
ずる。科学絶対主義者はそのような過ちを犯していると思います。科学的には
正しいとしても、科学のその見方を受け入れなければいけないと言うものでは
無いのに、科学的な見方を絶対だとし、それを受け入れないとヒステリックに
罵倒するのが科学絶対主義者の困ったところだと思います。

  PCB なんかは、いい例だと思います。PCB が開発された当時は、熱にも強く
非常に安定でこれ以上安全な物質は無い、と当時の科学者は考えた訳です。こ
れは限られた範囲内の知識では今でも正しい。そして、その見方を受け入れて
しまったために、現在は大変なことになっている。科学者の言うことを簡単に
は信用しないように人々を教育するか、科学者にちゃんと責任を取らせるよう
にすれば、もうちょっとこういう問題は減ると思うのですがね。
  それからこういうのはどうでしょう。交通事故でわが子を失った母親に、生
命現象と言ったって要するに物理現象で魂も何も無いんだから、そんなことで
悲しむような馬鹿なことをしてはいけない、と諭すのは。これは、科学的に正
しい態度だ、と科学絶対主義者は考えるのでしょうか。普通はそんなことをす
れば異常者と思われるでしょうが、この科学者が間違っているとすれば、どこ
が。
  ファインマンも、虫の知らせの非科学性を次のような例で説明します。ある
時、自分宛に電話が掛ってきました。変な胸騒ぎがします。田舎にいる叔母の
具合いが悪いと聞いていたので、その訃報ではないか、という考えが頭をよぎ
ります。不安なまま、電話に出てみたら、全然関係ない電話でした。現実には、
こういうことがほとんどで、偶然当たることがあるだけ。虫の知らせではなく、
単なる偶然ですよ、という話です。非常に納得できる話です。では、恋人が病
気でなくなった、丁度その時間に部屋の時計が止まってしまった(これは私が
友人から聞いた実話)。科学者は、単なる偶然である、と科学的な見方を押し
付けるのでしょう。でも、その恋人が会いに来てくれて、その証しに時計を止
めた、と考えて何故悪いのでしょうか。非科学的だから悪いのでしょうか。何
故非科学的では悪いのでしょうか。科学者は、科学オタクだから何でもかんで
も科学的に説明したがるけれども、普通は科学のために生きているわけではな
く、もっと豊かな世界で生きているのだから、恋人が会いに来てくれた、と考
えて悪くはないと思うのですが。
  延命処置をしてもらうよりは、寿命は短くなっても充実した最期を迎たい、
と考えたり、便利な生活や楽な生活を否定して、江戸時代のような質素だけれ
ども充実した生活をしたいとか、そういう考え(これこそ理科離れ)をする人
が増えつつあるように思います。みんな豊かな人生のために科学的世界観から
離脱しているだけなのに、科学絶対主義者がそれを許さない。まるでオウムの
ように見えてきます。

  最後に、最近読んでいる「自然農」(鳥山敏子、川口 由一著:晩成書房)
には、次のようなとんでもないことが書いてあります。

  鳥山  もともと地球は岩石の塊だったといわれているわけですからね。
      だから、石のなかから生まれるということは、石もやはり生きてい
      るんですよね。
  川口  地球もひとつの生命体で...それで無機と有機とか、動くものと
      動かないものとか分けますけれども、動かないものも生命体だと捉
      えないと正確に認識できませんね。
  鳥山  人間から見たら動いてないようにみえるだけで、岩もなかがそれ
      こそ原子の世界まで行っちゃうとすごい組み合わせが動いているか
      ら風化ということも起きるし、変化してくるわけですよね。
  川口  そういうなかで突然お米がこのような姿で誕生するわけでしょう。
  鳥山  それが不思議なんです。何回考えても不思議なんです。お米だけ
      でなくこの地球の一切の存在が... もうずっとずうっと子どものこ
      ろから不思議で不思議でならなかった。この米だけでなくこの草た
      ちの一つ一つも。

  豊かな自然を前にして、冷えきった自然現象しか見えない科学絶対主義者は
自分達の心の貧しさに気づいて、上の会話を頭から否定するようなことはしな
いでもらいたいものです。ただし、科学が無用というわけではありませんよ。
上の話が価値を持つのは、ちゃんと科学的な考え方を知っているからだと思い
ます。それがなく、上のような話をしていたのでは、狂人どうしの会話になっ
てしまうでしょう。そうかと言って、非科学的だ、と言って切り捨てる態度も
間違っている。このような自然の見方も許すべきだと思います。そして、それ
が、相対主義だと考えているのですが、どんなもんでしょうか。

Id: #a20000930025131  (reply, thread)
Date: Sat Sep 30 02:51:31 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000928225239
Name: 高田
Subject: バリエーション

暖とるストーブあっちっち。
「どっと笑うぞ」と婆さん達。
どうぞいらしておばさんち。
土曜のラストは三時。
どっとラッシュだ、夜七時。
ドンとトラック大惨事。

どれも苦しいなー。
一応、意味は取れるようにしたんだが。
Id: #a20000929132743  (reply, thread)
Date: Fri Sep 29 13:27:43 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000928160714
Name: 大'
Subject: ど〜んくらぃふぉーみーあるぜんちーな〜

こういう話題になると,どうも呼ばれているような気がしてならない。
Id: #a20000928225239  (reply, thread)
Date: Thu Sep 28 22:52:39 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000928170722
Name: たざき
Subject: どんと、取らすど、おばさんち

というのを思いつきました。 目的語は「(キンチョーの)どんと」ですが、 主語や意味がないか。
Id: #a20000928170722  (reply, thread)
Date: Thu Sep 28 17:07:22 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000928160714
Name: 八木
Subject: 30代なかば

Don't trust over Thursday. ちゅうのを思いつきました。週末は気分が浮ついてるのでアテにならんという意味。あ、目的語がないか。


Id: #a20000928160714  (reply, thread)
Date: Thu Sep 28 16:07:14 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000927204345
Name: たざき
Subject: Don't trust over thirty.

ううむ。言い言葉だ。
三十代を信じ過ぎるな
ですね。

そのとおり。 三十なんでまだ若造。 野球は九回から。 人生は四十から。

お互いがんばりましょう。

註:『「知」の欺瞞』の翻訳は、この投稿におけるそれより正確です。


Id: #a20000927204345  (reply, thread)
Date: Wed Sep 27 20:43:45 2000
In-Reply-To: a0062.html#a20000729031044
Name: YAMANE Shinji
Subject: Re: SFオンラインにおける『「知」の欺瞞』の書評

以前話題になった東浩紀による『「知」の欺瞞』がらみの発言がありました。 基本的にソーカルたちの指摘は正しいと思う、とか、ではなぜその疑似科学が必要とされたのか?とか。くわしくは彼の「より近況」の下の方の(9.27日分)に出てます。
確か彼のデリダ論は「デリダはラカンみたいな教祖になるまいとした(成功不成功はともかく)」という話 だったと思うのだが、これはソーカルたちと対立するものではないでしょう。

ところでまだDon't trust over thirty.と言える歳だとか言われている彼だけど、いまは若さを清算しにかかっているのではないかな。 「20代と同じことをやっていても」という発言を見かけたもので。
(私も勢いだけでやってきた20代から大人の境地をめざしてモデルチェンジしているので感情移入しているだけかもしれんけど。)


Id: #a20000919010711  (reply, thread)
Date: Tue Sep 19 01:07:11 2000
In-Reply-To: a0063.html#a20000831090122
Name: オードリー2
Subject: 西原克成の本

はじめまして。 こんばんは。 2〜3ヶ月ほど前からROMさせていただいており
ました。

私は「顔の科学」「生物は重力が進化させた」買ってしまいました。 おお、すごい!
とか思ったのですが、これって「マチガッテル系」なのでしょうか? あるいは 
このスレッドを参照せよでも結構です。ご教授下さいませ。
(過去ログを検索したのですが、著者名ではヒットしませんでした。)

これだけだと単なる匿名の「教えて君」ですね。後日恥をかくための準備として、私の
本棚からランダムに抽出してみます。
S・J・グールド「個体発生と系統発生」ドーキンス「延長された表現形」ローレンツ
「文明化した人間の八つの大罪」ハッサン「マインドコントロールの恐怖」・・・
「もしも右と左がなかったら」「『ちびくろサンボ』絶版を考える」。
先ほど買ってきた大川彰「パソコンの論点1001」こんな感じです。

あ!7月に「知の欺瞞」も購入しました。

よろしくお願いします。 おやすみなさい。
Id: #a20000916180622  (reply, thread)
Date: Sat Sep 16 18:06:22 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000916141621
Name: ブタネコ

オランダをPays-Basと呼んだり? クリキントンが平和の礎で演説したとき、playをpayと言い間違え、沖縄は役を果たすのでなく、犠牲を払うことに。あわてて言い直したが通訳は無視。
Id: #a20000916141621  (reply, thread)
Date: Sat Sep 16 14:16:21 2000
Name: たざき
Subject: Down Under 再び

ずっと前に、オーストラリアを Down Under って呼ぶのはそこに住んでいる人たちにとっては妙な感じ難じゃないのかな(たとえば、「裏日本」という表現と似ている)という発言をしましたが、 きのう仕事をしている横でテレビから流れていたオリンピックの開会式の中継のなかでサマランチ会長が挨拶の冒頭に Down Under と言っていた(同時通訳からは削除されていた)のは何だったんでしょうね。 Down Under は不謹慎な表現とは考えられていないということですか。
Id: #a20000915041454  (reply, thread)
Date: Fri Sep 15 04:14:54 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000909134801
URL: keiji@qci.jst.go.jp
Name: KG
Subject: Re: 数学野次馬の幸福は量子光学の実験屋の腕次第
>数学野次馬の幸福は量子光学の実験屋の腕次第

実験やさんが頑張ってくれないと理論家が不幸なのは
どこでも同じで,やっぱり,実験やさんに頑張って欲しいですが.

>量子計算機のアルゴリズムで、ショアーの因数分解は高校生にも教育的だと思う。
>核心は
>x^r=1 mod N
>って式をにらんで、答えは周期的だ、
>物理屋なら光を当てて干渉縞を見ると作戦をたて、
>本当に離散フーリエ変換で干渉縞が見えた。

でも,これが素因数分解だってわからないと,さらに,素因数分解の
計算量理論上の重要性とか,応用上の大切さまでしらないと,
本当に膨らみもなにもない,実に下らない問題になってしまうわけです.
あることが実現できるかとか,解けるか,というより,
そのことが重要であるか否かがまず大切なはずです

しかし,どうにせよ,量子計算は,「古典光量子計算」なるものがあるくらいで,
あんまり量子でないのでは,と思ったりします.
「重ね合わせ」は結局,波動現象ですから.ですから,世間の関心度とは逆に,
個人的にはそんなに深い関心があるわけではないですが.

ちなみに,有名な量子ゼノン効果も,
完全なただの波動現象で,「観測問題」
とは無関係だ,ということは,
さすがに物理学者はみんな知ってますよね...

Id: #a20000909134801  (reply, thread)
Date: Sat Sep 09 13:48:01 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000909022615
Name: ブタネコ
Subject: 数学野次馬の幸福は量子光学の実験屋の腕次第

量子計算機のアルゴリズムで、ショアーの因数分解は高校生にも教育的だと思う。
核心は
x^r=1 mod N
って式をにらんで、答えは周期的だ、物理屋なら光を当てて干渉縞を見ると作戦をたて、
本当に離散フーリエ変換で干渉縞が見えた。
昔理科大の物理の入試に布をとおして太陽を見るとキラキラって問題が出たら、飯田橋のキオスクでハンカチが沢山売れたってことだけど。
横浜市大のFさんはホロノミー計算を考えていて、底空間の多様体は照射するレーザー光の状態で、照射される縮退状態にあるものの方がファイバー。
こういう実験につかう装置は、浜松ホロなんかだめで、スタンフォード系のベンチャーの5000万くらいするのがいるらしい。
Id: #a20000909022615  (reply, thread)
Date: Sat Sep 09 02:26:15 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000906114517
Name: KG
Subject: なぜ、量子情報なのか

僕は世間で量子計算機、量子情報などなどがはやるまえからそういう
研究をずっと続けてきた、年齢的には若手の、
しかし分野的には古手の研究者です。
量子情報関連の研究は、確かに代数、幾何など、数学的な
構造が豊富で、数学好きがはまりやすい分野であることは
御指摘の通りです。
しかし、僕がこの世界に入った動機は全く違います。

学生のころ、量子力学は、是非とも学びたいことの一つでした。
なぜなら、その世界像の不思議さは通俗書においても喧伝されており、
こんな不思議な世界が本当ならば、是非ともそれを理解したいと
思いました。ところが、実際に量子力学の講義が始まって
みると、量子力学の不思議についての話は導入部で
わずかにコメントされるだけ、後は、観測についての
難しいことはわすれて、シュレーディンガー方程式の鬼になれ、
とたたき込まれました。

どうやら、こういうパターンは僕だけではないらしく、
多くの同世代の物理学の研究者は、量子力学の観測の公理を
あんまり真にうけていないようです。
EPRの思考実験みたいな状況がほんとうに実際に
起こるのか、photon見たいなmass 0の粒子ならともかく、
電子のような粒子でも、そんなことが起き得るのか、
と聞かれたこともあります。

素人的な素朴な知的好奇心に立ち帰ったとき、量子力学の
何が面白いかといえば、観測についての話です。しかし、
物理学の分野のほとんどでは、観測の公理を厳格に
真にうけて応用したりしません。物性なんか、教科書をよむと、
たいてい期待値計算しておわりです。観測による状態の
変化なんか、あんまり真剣に扱わないんじゃないでしょうか。

勿論、こういうと、量子光学のしっかりした人からは
反撃をくらいそうですが、僕はあくまで大まかな傾向を
述べているのです。

量子情報関連の研究の面白いところは、
観測の公理を真にうけて応用していることです。
たとえば、テレポーテーションなんか、その最たるもの
だと思います。量子情報の理論で予言されたことの
実験的検証は、同時に観測の公理の実験的検証でもあるのです。

今まで、観測問題がらみの検証実験は、
わりに地味な感じでしたが、「情報」という恰好いい
飾りがついて、派手になって参入者が増えてきました。
また、実質的な意味あいでいえば、「情報」という
視点をもって、観測の公理をいじくりまわすことで、
検証実験の種類が豊富になっていきたことは確かだし、
これからもっと豊かになるでしょう。

つまり、量子情報の研究は、観測の公理を真の意味で
シビアなテストに晒すことになるがゆえに、
興味深いのだと考えます。

Id: #a20000906114517  (reply, thread)
Date: Wed Sep 06 11:45:17 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000906102322
Name: ときた
Subject: 「乱入」または「闖入」

量子コンピューティングあるいはそれを含む量子情報理論は代数や幾何の方を向いている人にも面白いかも。
細谷さんの量子コンピュータの基礎の第13章 量子誤り訂正(quantum error correction) は良くできる高校生に行列や距離を教えるのによさそうな話しから始まるが、背景はクリフォード代数とか??
Freedmanのここから捕れる /0001071/や0001108によると、位相的場の理論を量子コンピュータでシミュレートでき、渦糸の回りをくるりと散歩すると-1の5乗根が出てきたり、話しの中でヤング図形がでてきたりどうなっているのかな?
Id: #a20000906102322  (reply, thread)
Date: Wed Sep 06 10:23:22 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000905111225
Name: まきの
Subject: 「対話」

いちおうまだ「続いている」つもりなんですが、細切れにしか時間がとれないので書くのが遅れてます、、、

とはいえ、乱入とか、なにかありません?>田崎さん、長岡さん、Strondorff さん、その他の皆様


Id: #a20000905165249  (reply, thread)
Date: Tue Sep 05 16:52:49 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000905163531
Name: 田崎
Subject: 出前を催促された蕎麦屋じゃないけど、ちょうどもうすぐできるところです

今日は、その論文を書きながら、 ときどきさぼって掲示板を見ているのでした。 基本的には、初期状態が平衡分布であることを仮定して、 熱力学的な設定での最大仕事の原理とエントロピー増大則を証明するというものです。 あまりに簡単な話なので、こんなことは聞く人に聞けば知っているだろうという気もときどきする(Lieb, Lebowitz らの統計物理の専門家は知らなかった)ので、長岡さんに見ていただけると嬉しいです。 形になったら送らせていただきます。
Id: #a20000905163531  (reply, thread)
Date: Tue Sep 05 16:35:31 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000905130439
Name: 長岡浩司
Subject: 今後ともよろしくお願いします。

田崎さん、Strondorff さん、

「佐々さんと牧野さんの対話」は さっそく興味深く拝見しました。佐々木さんの分類に従えば、 私の統計力学への主たる関心は

第一には、 熱力学で平衡状態とよんでいる系の状態の びしてきな対応物(一般には、アンサンブルとか測度とか呼ばれるもの)に関する 条件を仮定した上で、第2法則が主張する内容(非再帰性/不可逆性/操作不能性) をどう理解するのか、という問題
考察の対象を力学系 として考えると、必然的に大自由度系なので、最初からそこを積極的に使おう、と する路線
にあります。ですから、
この路線は、田崎さんが、すすめていて、田崎さんから私信として 聞いて、僕なりに理解している部分ですが、おっそろしぃぐらいに、力学系の詳細 を仮定せずに、第2法則の内容に踏み込んでくる。
にはとても興味があります。プレプリントなどは入手可能でしょうか。

それにしても、熱力学は本当に不思議な世界ですね。 スケールが大きくて、大ざっぱなのに精密で、 一般論の背後にある個々の例の多様性はすさまじく、 にわかには理解しがたい奇妙な概念と論理の数々。 Strondorff さんが「大いに不満を感じ」「個人的に 好きでない」とおっしゃることもよく理解できます。 私自身は、個人的には大好きで、しかし大いに不満、 と言ったところです。熱力学は間違いなく最高度の天才的 思考の産物であり、言わば、大いなる謎を謎のまま、 ひとつの(芸術?)作品としてわれわれに提示してくれました。 その謎のベールをあばきたいという統計物理学者の気持ちは 痛いほどわかります。と同時に、熱力学は、情報理論や統計的推定理論の 研究者に対しても、重要な課題をいくつも突きつけているのです。 以下の一説は、ボルツマンの1873 年の講演録から 取ったものだそうです。 (手元にメモだけが残っていて、何で読んだのかは 忘れてしまいました。 朝永振一郎の「物理学とは・・・」だったかな。) 両分野間のいっそうの交流を祈って、ここに引用します。

大学の数理物理学教室にとっては全く新規な、しかし統計局 などでは昔から用いられていた方法を現代の原子論者達は採用した。
物理の専門家の集まる当掲示板に門外漢が偉そうな ことを書いていいのだろうかと、気後れも感じましたが、 暖かいレスポンスをいただいてほっとしています。 私自身にとって非常に有益な体験でした。 ありがとうございました。

最後に蛇足を少々。

田崎さんご指摘の拙文「我思う、故に喫茶店あり」は、ずいぶん以前、 何かの機会にヤケになって 書いてしまったものです。こんなものをいつまでも人様の目に 触れる場所に置いておいていいのかと自分でも思いますが、 恥をさらすのも一興ということでそのままにしてあります。 大学に姿を現さないことの言い訳にもなるし。

10月から始まる後学期において、電通大で量子情報理論について講義をします。時間は毎週水曜日の午後2時40分からです。 以下のサイトに講義概要があります。 http://www.is.uec.ac.jp/syllabus12/14.html (講義内容はかなり数学的です。 量子相対エントロピーはたびたび登場しますが、 熱力学の基礎付けとは取りあえず無関係だと思って下さい。) 私が所属している情報システム学 研究科の中では(そうでなくても?)きわめて 特殊なテーマなので、いったい何人ぐらい 聴きにくるのかきわめて不安です。学外からのまじめな聴講者は 大いに歓迎します。 また、名古屋大の情報文化学部で12月末に、筑波大の数学専攻で 1月半ばに、それぞれ 集中講義を予定しています。名古屋では量子情報理論、筑波では 量子状態の統計的推測に重点をおいた話をするつもりです。 お近くの方はどうぞお出で下さい。


Id: #a20000905130439  (reply, thread)
Date: Tue Sep 05 13:04:39 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000905111225
Name: Stromdorf
Subject: 熱・統計力学と情報

 長岡さん、田崎さん、興味深い情報ありがとうございます。

 実は私が熱・統計力学に興味を持ったのは、かれこれウン十年前に、大学の「物理化学」の授業ではじめて熱力学を習ったとき、カルノー・サイクルのような、あまりに「実験」的な方法論で理論が構築されていることに大いに不満を感じていたときに、量子統計の密度演算子を用いた熱力学的諸関数の「鮮やかな導出」を知ったことからです。そのときはあまりに嬉しくて、いろいろな場で量子統計的手法を吹聴して悦にいっていたものです。それを聞いた人から「今まで熱力学だけは(相対論とか量子論などと違って)インチキくさい理論だと思っていたけれど、そんな鮮やかな方法があるのですね。驚きました」という反応が返って来たりして、大いに自信を持ったものです。

 ところが、最近は統計力学的な手法の基礎部分に疑問を感じてきています。それは、議論に登場する「確率」が一体何を表しているのか、という根本問題です。田崎さんや長岡さんの言によれば、このことこそが問題点の本質だったのでですね(だからといってカルノーやクラウジウス的論法に戻って熱力学を構築するというのは個人的に好きでない)。逆にいえば、統計力学による熱力学の構築というのはまだ未解決の分野ということであり、まだまだ楽しみがあるということですね。田崎さんの著書や、長岡さんのあげられた論文を早く読んでみたいです。


Id: #a20000905111225  (reply, thread)
Date: Tue Sep 05 11:12:25 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000903075522
Name: 田崎晴明
Subject: 情報理論とか喫茶店とか

長岡さん、

ありがとうございます。 それら日本語の教科書も入手してみます。

しかし一方で、統計力学と情報理論の関係をあまりに 強調し過ぎるのも危険です。 ・・・・ にも関わらず、情報理論的な議論がそのまま 統計力学的状況に対応しているかの ような 誤解を与える記述は、情報理論の本にも物理の本にも多数見受けられます。
情報理論と物理学の双方を深く理解されている方にこう言っていただくと嬉しい限りです。 じっさい、統計力学の専門家と言われる人のなかにも・・・ (以下、悪口を削除)

話の核心である「確率論的道具立てを使って 橋の実体に迫る」ことについては、 なかなか難しくて、 安易な返答ができません。

そもそも、 いったいどういう問題に答えたら最終的な答を与えたことになるのかさえもわからない
というのがぼくの正直な現状認識です。 もちろん、それでも明確に問うことのできる問いには明確に答えたいと思って模索しているわけですが。 たまたま第二掲示板でつづいていた(いる?) 佐々さんと牧野さんの対話のなかで、 佐々さんがこのあたりに深く関連することを書かれています。 (ここあたりから。 その前は読まない方がいいです。)
ぼくも学生時代(とくに学部生のころ)は喫茶店で、本を読みながら半日くらい過ごしたり、 友達と(周囲を無視して)問題を解いたり自主ゼミをやったりしたものですが、 どうも貧乏性もあってか大学院くらいから次第に足が遠のいてしまった。 いまは、大学のすぐ裏の教職員宿舎に住んでいるため、 通勤の途中に喫茶店はなし。 ものを考えるために散歩をすることは多いですが、 しょせんは家の近所なので金を払ってまでコーヒーをのむ気にはならないのでした。 (けちらずに喫茶店に行けば、すごい仕事ができるのかもしれない。)
Id: #a20000904163253  (reply, thread)
Date: Mon Sep 04 16:32:53 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000902120713
Name: 長岡浩司
Subject: 統計的推定理論の意義

前の投稿への補足です。物理の専門家にとって、情報理論はともかく、統計的推定理論の意義はぴんと来にくいのではないでしょうか。「推定する」という目的意識が表看板になっているために、その目的自体に関心がない場合には、統計的推定理論にも関心を持ちにくいのではないかと思います。しかし、多少極端な表現を用いるなら、統計的推定理論とは、確率分布の変化と観測データ(確率変数の実現値)の変化の間の関係を一般的に論じる学問です。確率分布(状態)の変化(摂動)に伴って、(物理系ではミクロ・マクロ双方の)観測データ(非量子論的状況では微視的状態そのものも含む)にどのような変化が生じ、どの部分に集約的に現れるのか、その集約される部分を取り除いてしまうと何が残るのか、集約される部分と残りの部分のサイズはどれぐらい違うのか、集約しやすい場合としにくい場合がある、それは何によって決まるのか、分布の変化の大きさを客観的に測る尺度は何か、等々の問題に関心がある人にとっては、統計的推定理論の概念構成や諸定理はかなり参考になるのではないかと思います。
Id: #a20000903075522  (reply, thread)
Date: Sun Sep 03 07:55:22 2000
In-Reply-To: a0064.html#a20000902120713
Name: 長岡浩司
Subject: 情報理論教育、および情報理論と統計力学の関係について

田崎さん、

レスポンスありがとうございました。ご質問の

「理系一般教育」的な色彩で、 現代的な情報理論を教育することを考えたとき、 適切な教科書はあるでしょうか?
ですが、どうも「これ」という本が思い浮かびません。 特に、私がイメージするような統計的推測と(シャノン流の) 情報理論の両方の 基礎を初等的に解説した本となると、見つけるのは難しいのでは ないかと思います。

まず情報理論関係の本について考えてみると、主として 数学的な方向を追求した理論書と、 工学的応用に重点をおいた技術書に大別されます。前者についても、 エントロピーなどの情報量に関する議論を主体としたものと、 符号化との関係に重きをおいたものとでは、かなり傾向が異なって います。これらの本のいずれもが、「理系一般教育」的な観点 から見ると、詳しすぎ、あるいは偏りすぎているように思われます。

シャノンが創始した情報理論では、さまざまな状況設定の もとでの符号化システムの性能の限界値 を情報量を用いて特徴付けることに その主眼があります。符号化問題は大きく、情報源符号化 (データ圧縮)と通信路符号化(誤り訂正)とに分けられます。 理系一般教育として教える場合には、とりあえず(涙を飲んで) 通信路符号化はスキップして構わないでしょう。データ圧縮の 基本原理と、その最適化を通してエントロピーが現れるという 数学的事実の理解が先決です。この部分については、例えば 前述の

T.M. Cover and J.A. Thomas: Elements of Information Theory (Wiley, 1991)
の chap. 2--chap.5 などにわかりやすく書かれています。

統計的推測に関する教科書についても事情は同様です。 因みに、最近のコンピュータの進歩に伴って、膨大な データからいかにして有用な情報を取り出すかという 側面に統計学者の関心が移ってきており、推測統計学 の羽振りはあまりよいとは言えないようです。 私自身は、フィッシャー情報量、クラメル・ラオ不等式、最尤推定、 漸近有効性、指数型分布族、十分統計量などに関する諸結果は、 統計学の発展の過程で人類が 手にした知的財産であり、科学者が広く共有すべきものであると 考えているのですが。とは言えもちろん、数理統計学のきちんと した教科書を見れば、多かれ少なかれそれらの結果に ついて解説されているはずです。 定評のある教科書の一例として

竹内啓 (1963): 「数理統計学」. 東洋経済.
をあげておきます。 前述の「情報幾何の方法」(特に英訳版)でも、これらの事項の解説にかなりのページ数を割いています。

統計的推測と情報理論とは、さまざまなレベルで 密接に関係します。まず、

エントロピー:相対エントロピー = データ圧縮:仮説検定
なる図式のもとで、 仮説検定論からデータ圧縮論の基本的部分を 導くことができます。相対エントロピーはそれ自体重要ですので、 効率のよい学習ということを考えると、 まず仮説検定論を確率論の大偏差理論と絡めて 教え、その応用としてデータ圧縮について論じる というのがいいかもしれません。 また、情報源の確率構造を知らなくても最適な圧縮率(=エントロピー)が達成できる「ユニバーサル・データ圧縮」は、 確率構造の推定と表裏一体の関係にあります。 これは、「オッカムのかみそり」の情報理論的表現とも 言うべきMDL(Minimum Description Length) 原理とも深く関係します。このあたりのことは、例えば
韓 太舜・小林欣吾『情報と符号化の数理』 培風館,1999年, ISBN4-563-00599-1
にかなり詳しく解説されています。

情報理論と統計的推測の初歩を「理系一般教育」レベル、特に 物理関係学科の学部レベルで教える際に最も重要なことは、

1. 工学的問題設定のエッセンスを体得させる。特に、「トレードオフ」 (あちらを立てればこちらが立たず)と「最適化」という概念になじませる。
2. データ数を無限に大きくしていったときの漸近的状況において、 最適化という操作的概念と、より抽象的な情報量概念とが互いに 結びつく「幸福な」状況を味わわせる。
ということにあると考えています。これは、伝統的な 物理の discipline を補完して、より多元的なものの 見方を可能にするための格好の題材だと思います。 さらには、情報理論や統計学を勉強してみると予想外に 物理と関係が深いことに気がつきますし、物理を学んだ学生が 社会に出て、ノイズその他の確率的不確定性に対処する 必要に迫られた際にも大きな助けになるでしょう。

しかし一方で、統計力学と情報理論の関係をあまりに 強調し過ぎるのも危険です。「釈迦に説法」で恐縮ですが、 私自身、最近あるきっかけがあって 熱力学の基本的考え方を勉強し直し、またボルツマンの仕事についても 多少調べてみたりして、つくづく痛感したことなので書かせて下さい。 (ボルツマンの洞察の素晴らしさと、それがいかに曲がって 伝えられているかということについては、田崎さんと全く同感です。) 例えば、指定された観測量(エネルギー関数に相当) の期待値を固定した上で(シャノン)エントロピーを 最大化するとカノニカル分布が現れるといういわゆる 「最大エントロピー原理」とか、それに関連した ルジャンドル変換構造、あるいは、ある種のマルコフ過程のもとで 一時刻の分布のエントロピーが単調増加するという「H定理」 (ボルツマンのH定理の一側面だけを一般化したもの) などについて考えてみます。これらは、 エントロピーの基本性質さえ知れば、あとは演習問題 のようなものです。そして、いかにも熱平衡状態や 熱力学第二法則の表現であるかのような雰囲気に 満ちている。だから、情報理論の初歩を教えたあとで、 さらりとこれらの話題に触れて、物理と情報理論の深い 関係を示唆したい誘惑にかられるのも無理はありません。 まあ「示唆」ぐらいはしていいでしょう(私も何度かしている!) が、純真な学生が真に受けてしまう可能性を考えて、 十分に抑制された言動や記述を心がけるべきだと 思います。少なくとも「示唆」する前に、 一度はまじめに熱力学・統計力学との 関係を考えてみる必要があります。私も自分なりに この問題を検討してみましたが、 情報理論的な最大エントロピー原理やH定理が、統計力学的状況の どのレベルの議論に対応するのかさっぱりわかりませんでした。 具体的に言うと、シャノン・エントロピーの定義に現れる - p(x) log p(x) の p とか x とは今の場合一体何なのか、 ということです。 例えば x には、(1) 一つの巨視的系の微視的状態、(2) その微視的状態の 関数として表される巨視的変数、(3) 巨視的系を構成する一つの 微視的要素(=1粒子)の微視的状態、など複数の解釈が考えられ、 粒子間の相互作用が無視できない状況では、それらの全てが 異なる物理的レベルに対応します。 そして、情報理論的な議論をしているときに想定している解釈と、 熱力学を統計力学的に基礎づける際にとるべき解釈とが、どうしても食い違ってしまうのです。にも関わらず、情報理論的な議論がそのまま 統計力学的状況に対応しているかのような 誤解を与える記述は、情報理論の本にも物理の本にも多数見受けられます。

巨視的系の熱力学と微視的状態の統計性とを結びつける橋が存在するのだとすれば、上述の最大・・・やH定理は、この橋の(それぞれ異なる 方向への)影みたいなものなのでしょう。確率論的道具立てを使って 橋の実体に迫るためには、空間的な巨視性に由来する大数の(強)法則 (エルゴード定理)的状況を捉えることがどうしても必要です。 田崎さんのおっしゃる

マクロな系で(たとえば全エネルギーが決まっているとすると) 許される無数のミクロな状態のほとんど全てがマクロに見ればほぼ完全にそっくりである
は、まさにこの状況を想定しているのではないかと拝察しています。 このような空間的な巨視性と熱力学的第二法則のような時間方向の 変化を両方表現するためには、有限状態上の離散確率分布から出発 する通常の情報理論的枠組みでは力不足です。こういう状況を厳密に 扱うための数学的道具立てについては、 数学者たちの営々とした研究の蓄積があるのだと思いますが、 勉強不足で詳しいことはわかりません。 また、ユニバーサルデータ圧縮や十分統計量の理論は、 この問題と関係してきそうだとも感じています。いずれ 機会を見て考えてみたいと思っています。

日頃からこうしたことを考えつつも、 実際に文章にする機会がめったにないので、 いったん書き出すとつい長くなってしまいます。どうか お許し下さい。機会を提供して下さった黒木さんに 感謝します。ではまた。


Id: #a20000902120713  (reply, thread)
Date: Sat Sep 02 12:07:13 2000
In-Reply-To: a0063.html#a20000901211112
Name: 田崎晴明
Subject: 情報理論など

長岡さん、

はじめまして。 統計物理を中心に研究している田崎ともうします。

情報幾何や相対エントロピーについての適切な解説と文献紹介をしていただき、 ありがとうございました。 ぼくは、確率論についての断片的な知識と、情報理論についての聞きかじり程度の知識しかもっていないので、 いつかはそのあたりの関連をきちんと学んで視野を広げたいと思っていました。 さっそく、ご紹介いただいた三冊の本と長岡さんたちの新刊を取り寄せる手配をしました。 すこし時間をかけて勉強しようと思っています。

ところで、

最後に蛇足ですが、 統計学における推定と仮説検定、および情報理論におけるデータ圧縮に関する最も基本的な部分(問題設定と漸近理論の初歩, Fisher information, relative entropy, Shannon entropy 等の意味づけ、 およびそれらの相互関係)を、 物理関係学科の 学部レベルできちんと教えたらいいのにと常々感じています。
というご意見にたいへん興味があります。 もちろん、現実に物理学科でのカリキュラムを考えることになると、 物理にとって必須の物の見方・知識を伝えるだけでも精一杯だという状況はあるのですが、 そういう方向への視野を広げることは真面目に考える価値があると思います。 (ぼくが正しい知識と考え方を身につけるのが先決ではありますが。) (ありがちな不躾な質問ですが) そのような、「理系一般教育」的な色彩で、 現代的な情報理論を教育することを考えたとき、 適切な教科書などはあるでしょうか?

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管理者: 黒木 玄  <kuroki@math.tohoku.ac.jp>  (Web Site)
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