なんでも2HTMLの書き方利用上の注意リンク集ホーム

黒木のなんでも掲示板 (0050)

記事を書く時刻順目次スレッド検索過去ログ最近の記事

各記事の Id ヘッダー行の # から始まる文字列をクリックすると、その記事自身にジャンプします。その記事自身の URL を知りたい場合に利用して下さい。さらに、括弧の中の reply をクリックするとその記事に返事を書くことができ、 thread をクリックするとその記事を中心としたスレッド形式の目次を見ることができます。

Id: #a19991019023400  (reply, thread)
Date: Tue Oct 19 02:34:00 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991019012836
Name: 水野 義之
Subject: 14Cと1次宇宙線/2次宇宙線
水野です。 宇宙線の話も私の専門ではないですが、近い分野ではあるので、
すいません、ちょっと補足します。

宇宙線には、1次宇宙線と2次宇宙線の2種類があることを区別すると、
何か原理がわかった気になれます。

1次宇宙線=宇宙を飛んでいる宇宙線
2次宇宙線=地球の大気原子の原子核に1次宇宙線がぶつかって出来た「宇宙線」

宇宙空間に出ると、1次宇宙線の主成分である、陽子が飛び交っている、という
イメージです。たまに、重い原子核も、1次宇宙線として飛んできます。
どんなものが、とれくらい、どういうエネルギーで飛んでいるか、というのは、
こういう図を見ると出ています:
http://www.kwjc.kobe-wu.ac.jp/asakimori/jacee/primary.html
http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/em/Japanese/results/spectrum.html

で、
その1次宇宙線が、地球の大気の窒素とか酸素の原子核とぶつかると、核破砕(spallation、スポレーション
と読みます)という現象が起きます。この時に、大量のπ中間子が出て、同時に、原子核が
ばらばらになった破片とか、ばらばらになった陽子とか、ばらばらになった中性子とか、
が出ます。大量のπ中間子というのは、飛んでいくうちに、ミューオンとニュートリノ
に崩壊をします。地上にまで届くのは、このミューオンが主成分です。ニュートリノは
地球の裏側までいって(ちょっとだけニュートリノ振動をして)突き抜けていきます。

で、宇宙線の中の中性子ですが、それは、上に述べた核破砕反応で、
常に、作られ続けているわけですね(中性子は15分で崩壊しますし)。

ということは、空中には、そういう中性子も、うろいうろしているわけです。

ということで、空中のCO2 のCには1%の割合で、13C もあるので、もしそれに
たまたま、うろうろしていた中性子が吸収されたら、それが14C になる、ということも
(おそらく)あるでしょう。

しかし、反応断面積の関係で、出来やすい過程が、渡辺さんや小波さんのおっしゃる
ところの反応、つまり、
窒素14に、外からの中性子で、中の陽子をたたき出して、炭素14にする、
という過程が多い、ということなのでしょう。

だから、12C から、13C とか14C ができる、というのも、まったく間違っているわけでは
ないと思うのですが...。こういう過程で出来た14C もあるのかどうか、どなたか、
御存じであれば、教えて下さい。

ちなみに、こういう、うろうろしている宇宙線起源の中性子、とか、あるいは
宇宙線起源のミューオンが、例の臨界事故の「火種」になった、最初の
中性子を供給した、その成分に、いくらかは寄与していたはずです(しかし
その数は、おそらく少なくて、多かったのは、U238の自発核分裂からの中性子の方が
多かったと思いますが)。

これらの過程は、定量的にはすくなくても、原理的(定性的?)にはありうると思います。

しかし、だんだん、趣味的かつ重箱の隅のような話しになってきてます。14C のでき方
については、原理的に渡辺さんの最初のご説明で、必要十分と思います。



Id: #a19991019012836  (reply, thread)
Date: Tue Oct 19 01:28:36 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991013195846
Name: sasaki

わたなべさん、こなみさん、ご丁寧にお返事くださいましてありがとうございました。 お礼が遅くなりまして失礼しました。

なるほど、やはり大気中の14Cの比率だったんですね。 そうすると何億年という、14Cで測定出来ないほど古い年代を、 半減期の長い別の元素を用いて測定する場合では、また違った仕組みに なっているのでしょうか。 地学の分野に解説がありそうなことがわかりましたので 自分でも調べてみようと思います。

思ったんですが、確かにこの辺の説明は小中学生に対しては 省略したくなるのも解る気もしますが、これを省略してしまっては 原理を分かった気になれないと思うのですが…。 それとも最近では「少年向けだからこの辺を端折っている」等という事実は無いのかしら? 近年の学生は原理を追求しようとする姿勢が見られなくなってきており、 知識偏重の教育の弊害かもしれない、という話を聞きますがどうなんでしょう。

あと、私は直感的に14Cの原料は12Cだと思いこんでいましたが、 14Nだったのですね。 窒素原子が炭素原子になったりするという錬金術は、慣れていないと 無意識にあり得ないと思ってしまっていたようです。 (根本は原子核反応に対する無知に過ぎませんが)

こなみさんがおっしゃるように、キリスト教系の人々による 放射性炭素を使った年代測定の信頼性に対する批判も、 そうした批判があるらしいと言うことだけは聞いたことがありまして、 私自身、原理の理解が完全でなかったこともあって、 「もしかしてこの測定法は根拠がないものなのだろうか」と 危うくトンデモ方面に引き込まれる所でした。

P.S. 改めて皆さんの発言を見ていると私だけ(笑)とか(^_^;)とか 使ってあって、なんというか、恥ずかしい…。


Id: #a19991018221803  (reply, thread)
Date: Mon Oct 18 22:18:03 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991018191107
Name: まきの

1km だと確かに結構スカスカですね。真面目にモンテカルロでもしないとどう なるか良くわからない。拡散近似は無理だし。

ところで、茨城県の文書って、やっぱり変だと思いません?つまり、摂取制限 値はもちろん内部被曝の効果から決められているわけでしょうから、これの 1/50 という のが意味がある値なら、実効線量当量でも同じような数字にならないと変とい うか、60倍も違うんだとどっちかにあんまり意味がないということになりませ んか?つまり、例えば摂取制限値の10倍のヨウ素131がある野菜を食べても、 まだ実効線量等量で年間分の 1/6 であるということになる。これは算数とし てはそうであったとしても、うーん、では1年分と比べることの意味はとか、 良く考えると段々わからなくなります。だいたい、どれだけ食べると仮定した んだろう?


Id: #a19991018191107  (reply, thread)
Date: Mon Oct 18 19:11:07 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991018183344
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: 補足(中性子の減衰)
水野@京都女子大学です。 補足です。

中性子は、もちろん、家の壁などでも減衰します。

例えば、100メートル間に、5軒の家があって、その壁が平均5枚あって、
壁の厚さは、平均で、鉄板 1 mm(0.8 g/cm^2)相当だとして、その厚さは
20 g/cm^2 / 100m 。これは、1km で 200 g/cm^2 。

むしろ、空気の効果(1km で 120 g/cm^2 )  も意外に大きい、ということになって、
意外に小さな効果であることがわかります。つまり、家の中も、すかすか、
というイメージに近いようです。

Id: #a19991018183344  (reply, thread)
Date: Mon Oct 18 18:33:44 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991017165043
Name: 水野 義之
Subject: 中性子の減衰

水野@京都女子大です。

空気中の中性子の平均自由行程は、1MeV 以下でだいたい、1km 程度みたいです。

これは、とにかく距離 L だけ走れば1回ぶつかる、という意味で、 1= sigma [cm^2] * L [cm] * rho [g/cm^3] / A [g/mol] * N_A [個/mol] となるような L ということですから(ここで、 rho [g/cm^3] =空気の密度 とか、A [g/mol] には窒素の28を仮定するとか、N_A [個/mol]=アボガドロ数 とかはいいとして)、ここで、 sigma [cm^2] に弾性散乱の全断面積を仮定しちゃって いいだろう。で、これに、5 [barn] を仮定します。この根拠は、 このグラフにおける赤い線です。だいたい、中性子のエネルギーで1MeV 程度以下においては かなり一定で、値は 1〜数バーンというところなので、ここでは5バーンを仮定します。 酸素標的の場合でも、だいたい同じくらいです。

すると、L は約1kmという結果になります。

だから、(ここからは推測ですが)、直進してくる成分は、距離の2乗で減衰しますが、 上へ逃げてスカイシャインで地上へ戻ってくる成分は、数百メートルくらいの内部に、多い だろう、と予想できます。それ以上離れると、ばらけますから(直感的に)。

だから平均 自由行程の内部では、単純な距離の2乗よりも、近くで急に増える、という分布を するだろう、という予想が出来ると思います(直感です)。

そういうことがおこっていると、私は思って(時間があれば、)調べてみたいですねぇ^^;;。


Id: #a19991017232755  (reply, thread)
Date: Sun Oct 17 23:27:55 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991015135038
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: 補足(内部被曝と外部被曝)
水野@京都女子大です。 内部被曝と外部被曝について、補足です。

茨城県の文書 http://www.pref.ibaraki.jp/news/99news/n991007_08.htm  は、
よく調べてみると、内部被曝と外部被曝について、区別しておられるようですので、
ここで確認させていただきます。

それは、実効線量当量の評価に用いる計算方法をチェックしてみて、わかりました。
例えば、http://www.jnc.go.jp/news/topics/PT98122501/4-2-2/bessi.html
をみると、書いてあります。

しかし、それならそれで、県の発表においても「内部被曝による実効線量当量は」、
という言い方をしてほしいと思いますね。いきなり「実効線量当量」、という
だけでは、一般には、その意味の理解が困難かと思います。

県民への注意としても、内部被曝と外部被曝をきちんと区別すること(区別した
上で、定量的に考えられるようになること)が重要ではないでしょうか。

Id: #a19991017165043  (reply, thread)
Date: Sun Oct 17 16:50:43 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991015135038
Name: まきの

ええ、やはり、理解してないんでしょうね。あのようなことを書く場合、わかっ てて情報操作しているというのと、本当になにもわかっていないというの と2通り可能性があるわけですが、なんか情報操作とかそういうレベルとは思 えない。

なんか、やり方がまずいとかそういう問題ではなくて、単に本当に無知である というところに今回の問題の基本的な理由があって、それが事故そのものにも、 事故後の対応にも出ているだけのような気がします。

ところで、朝 日の記事だと、中性子の強度が距離の 4 乗くらいで落ちてるんですが、 そんなものでしょうか?これは多分実測だろうから、それなりに信用できると 思われるのですが。でも、十分近傍では2乗のはずだし。mean free path のあ たりで変わるのかな。ちなみに、この記事の数字を100mまで外挿すると、水野さ んの推定値と同じオーダーになります。


Id: #a19991015135038  (reply, thread)
Date: Fri Oct 15 13:50:38 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991014180250
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: 内部被曝と外部被曝
茨城県の文書 http://www.pref.ibaraki.jp/news/99news/n991007_08.htm  は、ちょっと変、
というか、内部被曝と外部被曝の違いを意識しているとは思えない(従って、放射線の、人体
への影響を理解していないのかと一瞬思わせる)という意味において、私は、最初にあれを見た
時には、非常に不安になりました(正直なところ)。

だから、その結果をチェックをして、それで、結論には間違いがない(少なくとも法定基準
以下であること)を、独立に、確認をしようと思ったわけです。

ということで、まきのさんのご指摘、その通りです。あれは、ちょっと知ってる人が
みたら、逆に不安になるような発表でありました。本当は、(おそらく、まきのさんも、
かなり抑制して書いておられるでしょうが)「誤解を招く」どころの騒ぎではないでしょう。

なお、ストロンチウムやセシウムが少ないことは予想できますが、やはりそれでも、
確認をすべき、と思います。それで、上限値がわかりますから。そういう、いろいろな
角度から確認された数字の蓄積が、徐々に信頼を作っていくわけですが、行政様も、
できればそういうやり方をしてほしいものだと思います。


Id: #a19991014180250  (reply, thread)
Date: Thu Oct 14 18:02:50 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991013232908
Name: まきの

水野さん御紹介の茨城県の文書は、うーん、ちょっと変。ヨウ素 131 については甲状腺に集まるとかあるので、全身での線量限度と比べるのは無意味じゃないでしょうか?まあ、判断の根拠は線量限度ではなくて摂取制限値なんだから、間違ってはいないのですが、「3000分の1となる」なんてのが最後にあるのは誤解を招くような気も。

えと、あと、ストロンチウムやセシウムについては、本当ははかってみないと わからないというのはそうですが、半減期が長い分(キュリーとかベクレルで 測った)量としては数桁少ないですし、またおそらく大半が放出されたであろ う希ガスやヨウ素に比べれば、外にでた割合はかなり少ないと思われますから、 問題になるような量ではないと思います(命を賭けるかといわれれば賭けませ んが)。

ついでですみません、山下さん、はじめまして。「中身を見ずに」買った本の中身はいかがでしたでしょうか?なかなか気になるところではあります。


Id: #a19991013232908  (reply, thread)
Date: Wed Oct 13 23:29:08 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991008132103
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: ヨウ素131 など放射能の解釈
水野@京都女子大学です。

「放射能汚染については推算するにも満たないほどの少ないデータしか」
見あたらないとのことですが、茨城県のデータが出ていますね。

これは、
http://www.pref.ibaraki.jp/news/99news/n991007_08.htm
において、
「検出された最大値(0.037Bq/g)は,野菜類の摂取制限値(2Bq/g)と
比較すると, その約50分の1で,健康への影響はありません。」
となっています。 

この数字の解釈についてチェックしてみました。
根拠は、
U.S. Department of Energy Order 5400.5. (January 7, 1993). Radiation
protection of the public and the environment
TABLE 1  DERIVED CONCENTRATION GUIDES FOR RADIATION PROTECTION
                    (micro-Ci/mL)
Radionuclide            In Air      In Water
131 I                  4 x 10-10    3 x 10-6
参考:
http://userpages.acadia.net/jbrown/Rad3d.html#int levels

これを基礎にして計算しても、だいたい、上記の値になります。


さらに、これとは別に、国際貿易上での交換作物の放射能汚染の限度を見ても、
ほぼ、同じ結論です。根拠は、
Crick, Malcolm. (1996). Nuclear and radiation safety: Guidance for
emergency response. IAEA Bulletin. 38(1). pg. 23. 
にある表で、
Generic action levels for foodstuffs
(From the CODEX Alimentarius Commission Guideline levels for radionuclides in
food moving in international trade following accidental contamination)

Radionuclides       Foods destined for general    Milk infant foods and
                     consumption (kBq/kg)         drinking water (kBq/kg)
    131 I                1                          0.1 (100 Bq/kg)    
(以下略)
となってるからです。
この資料の出典は
http://userpages.acadia.net/jbrown/Rad3d.html#int levels
の下の方です。

ということで、これらの資料が間違っていないと仮定すれば(人間はいくらでも
間違うことを基礎に、考えないと、簡単にだまされますので、そういうのも
仮定です。現状の科学的知識を前提にすればという意味です)、茨城県による
解釈は、理解できます。

実際のところ、このレベルの放射線は、(微量すぎて)測定が困難という
ほどの量でしょう。しかし、だからといて、それを確認するまでは、
いったいどうなっているか、わからなかったわけで、やはり、根拠を
示しながら、報告をすべきでしょう。茨城県は、安全かどうか、
というのに、安全という欄を作って、◯ などと記入して発表を
されていましたが、あれほど国民のレベルをあなどった方法はない
のではないでしょうか? 本当かどうか、わからないから(それを
確認する方法が他にないから)、国民は不安になる(だからウワサ
でも何でも、それ以外の情報があれば、それを信じてしまう)、
ということが、何も理解されていないように見えます。ちゃんとした
資料を示すべきです。どんな発表においても。


注意事項としては、上記の本の26ページに出ていますが:

"The calculated values are of necessity based on an effective dose of 5 mSv
for each nuclide in isolation in a single food category, since it is not
possible to generalize regarding which nuclides will be most importent in each
food category after an accident." (pg. 26). 

ここで、nuclide というのは、核種、という意味で、アイソトープ、という
のと同じ意味です。


例えば、このことから、この資料を見るだけで簡単に次のことがわかります。

1)以下の、子供のミルクでの限度をみればわかるように、131 I だけでなく
90Sr, 137Cs も問題になりうることがわかります。従って、(きっと調べている
かとも思いますが)90Sr, 137Csについても報告をしていただくようお願いしたい。
特に、90Sr は10倍も、厳しい基準ですから、安心できる報告がほしいところ
(つまり、まだ、調べてみないとわからない、と考えるべきでしょう)。

Table 6. (pg. 27). 
Guideline values for derived intervention levels for [milk in]
infants (Bq/l)
90Sr    160
131 I      1600
137Cs      1800
出典
Crick, Malcolm. (1996). Nuclear and radiation safety: Guidance for
emergency response. IAEA Bulletin. 38(1). pg. 27. 

2)この限度というのは、かなりやばい時のもの(行政指導でアクションを
とらねばならない時のもの)ですから、安心した日常生活のための
ガイドラインではありません。そのことに注意をすべきです。


例えば、例のチェルブイリのあとの輸出された子供用ミルクの、制限は
上記の値にくらべて、もっとずっと、厳しいものとなっています。
このあたりもきちんとフォローして(数字の確認をして、その意味を理解して)
いくべきと思います。我々があの提言で、「データのその解釈の全面的公開」を
望む、としているのは、こういうところまでを期待したいからです。

出典:
Lester, T.F. (1987). The effect of the nuclear accident at Chernobyl in
the USSR on the export of milk products from the United Kingdom. Journal
of the Society of Dairy Technology. 40(2). pg. 59-61. 

This article notes the extremely low protective action guidelines for general
radioactive contamination of milk imported into various foreign countries,
ranging from 10 Bq/kg in the Philippines and 70 Bq/kg in Kuwait to 180 Bq/kg
in Malaysia. Since powdered milk has a concentration eight times that of fresh
milk, the EEC norm of 370 Bq/l of fresh milk was not acceptable in many
foreign countries at the time of the Chernobyl accident. Fresh milk
contamination levels in England and Scotland on May 6, 1986 had been noted as
being well above 600 Bq/l for 131I; these levels dropped down to 10 Bq/l or
less during July and the following months. Cesium contamination, especially in
dry milk has proven to be a much more serious long-term problem than had been
anticipated prior to the accident. 

なお、これも、ここに出ています:
http://userpages.acadia.net/jbrown/Rad3d.html#int levels



Id: #a19991013230628  (reply, thread)
Date: Wed Oct 13 23:06:28 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991008120229
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: データの公開方法
黒木さん、水野@京都女子大学です。

あの提言「臨界事故周辺住民の健康状態推測と対策のための緊急提言」
では、データの公開については、それだけでは特に意味がわかりにくいので、
その解釈の公開が有用であろうから、それを期待している、と述べています。

また「データの公開は、専門家集団だけではなく、万人に対して行なわれる
べき」というご指摘は、その通りと思います。解釈の公開、という部分は
万人を想定しています(ナマのデータそのものは、ただの数字の羅列
なので、それをある程度、「料理」をして、比較などをしないと、
そのデータの意味=解釈は、なかなか理解が難しいかも)。これも専門家
パターナリズムが入っていますが、ある程度は仕方はないかと思います。

その「料理」のプロセスとか基礎資料に何を使ったか、ということ
(の公開)も、有用だと思います。

Id: #a19991013221128  (reply, thread)
Date: Wed Oct 13 22:11:28 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991008132103
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: 中性子はどれだけ出ていたか?
水野@京都女子大学です。

中性子線量の見積もりの方法について、ですが、各家屋内での放射化の程度で
測定するのが最も適切だと思います。

私はグリーンピースの敵でも味方でもなく、ただ客観的な数字(データ)
とその解釈(意味の理解)が、おそらくまだ不十分であると思っているだけ
です。

グリーンピースの発表の原文(英文)は、おそらくこれでしょう:
http://www.greenpeace.org/
における
http://www.greenpeace.org/pressreleases/nucreact/1999oct7.html
より詳細な説明(測定条件や仮定など)はここで見られます:
http://www.greenpeace.org/~nuclear/reactor/tokaibrief.pdf
また時間経過(当初の48時間程度、10/218:00まで)は:
http://www.greenpeace.org/~nuclear/reactor/tokaichrono.pdf
日本語はたぶん、これでしょう:
http://www.nets.or.jp/GREENPEACE/press/99/release/19991007.html
でもこれだけでは詳細はわかりません。

で、原文を読む限りは、やはり論文(データチェックや比較、再現、
さらなるデータとして再利用、などが可能)ではなく、政府の政策批判
の論拠にしか、そのデータを使っていないのが、私としては残念です。

ただ、立教大学で測定したそうなので、そこへいけば、詳細がわかるかも
しれません。また、かなり客観的なデータも含まれていることは、評価
できると思います。行政の方々も、立教大学の研究者と協力してこれらの
データの詳細を、今後に活用されるといいかと思います。例えば、ヨウ素
の133(半減期21時間)が、10/1午前4時半(臨界終了時)に、
近隣で、1kgあたり1182Bq程度であった、という推計結果が出て
います。これは(もし、場所などの情報もあれば)いろいろなクロス
チェックに使えるでしょう。

ナトリウム24のデータは、2kgの塩のデータ(これも立教大学で
やってもらったそうです)で、臨界終了時点に遡ると、塩の放射能は
6280Bq/kg (誤差319Bq)だったそうです。

まあ、私がこんなことを語ってもしかたがないです。原文を読めば書いて
あります。

でも、比較のためにもうちょっと紹介すると、近隣(どれくらいかは書いてない)
の人間があびた中性子による被曝線量は、20mSv程度になるそうです
(ドイツのMuenster 大学のProf. W. Koehning の推定だそうです)。
これは年間の1mSvという一般の人の限度よりかなり高いとしています。

さて、それで、これに対応する、おおよその値を、まったく別の方法で、
(簡単に)見積もってみます。

詳しいことは省略しますが、上記の結果は、そんなに多すぎる数ではない
ようです。

ここでは、仮定として
*)1mgのウラン235が核分裂した(1kWで20時間で、それくらいです)
*)平均3個の中性子を出す
すると約10^20 個の中性子が出た、ことになって、
*)その平均エネルギーが1MeV として、
*)そのエネルギーでの陽子による中性子捕獲反応断面積を 0.1 mbarn 
(これは代表的な反応断面積、という意味で、これを仮定することにします)
*)体重 70kg、表面積 1 m^2 の人が100mのところにいたとする
すると立体角は10^-5 程度ありますから、10^15 個の中性子を浴びた。
また反応を起こした中性子の数は
10^-28 cm2 * 2 x 10^23 /cm2 * 10^15 = 2 x 10^10 個
1MeV = 1.6 x 10^-13 Joule 
ですから、体重1kgあたりのエネルギー損失(反応を起こした中性子の
エネルギーが全部、体内で失われると仮定して)は、大雑把には、
4 x 10^-5 Joule /kg = 0.04 m Gy 。中性子の線量係数を10
として、これは、0.4 mSv という結果です。もし、距離が、100m
ではなく10mだったとすると、この100倍、つまり、
40 mSv となります。

これは、上記の 20 mSv という結果とそれほど違いません。

ということで、やっぱり、ちゃんと測定をしないといけないでしょう。





Id: #a19991013195846  (reply, thread)
Date: Wed Oct 13 19:58:46 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991013154810
Name: こなみ
Subject: 14Cによる年代測定

 キリスト教原理主義者(エホバの証人など)が昔から繰り返し言っている進化論への 反論として、「放射性炭素を使った年代測定は非常に信頼性が低い。放射線測定の 誤差がとても大きい上に、試料にはいろいろな炭素が混ざってくるから」といったのが あります。

 こ20年くらい前には当の専門家が自分たちの結果の信頼性について、まさに 放射線測定の統計誤差の大きさや試料の characterization について、そういった 限界を見定めつつも仕事していました。それが科学的な態度なんだってことは、 盲信の徒にはどうしても理解できないことでしょうね。

 もっとも最近は事情がまるで違っていて、たとえば動物試料なら、そこから コラーゲンだけを取り出して測定するなんてことができる。測定手段も放射線カウンターで数える んじゃなくて、質量分析計で原子の数をまともに数えてしまうから、 昔とは比べ物にならないほど信頼度が上がっています。


Id: #a19991013154810  (reply, thread)
Date: Wed Oct 13 15:48:10 1999
Name: わたなべ
Subject: Re: 自然界の同位体比率って?

炭素の同位体組成比による年代測定についてですが、基本的には佐々木さんの 御想像のとおり、

「上空の大気中のCO2などが宇宙線によってC14になることで供 給されていて半減期で減る分との平衡値が自然界の比率であり、 植物のCは大気由来なので何時の植物かが決定できる」

という事です。

上空で、大気中の窒素(14N)に宇宙線の中性子が衝突し、陽子と中 性子が置き替わって14Cとなり、それが酸化して 14CO2 になるという反応が起きていて、14Cが崩壊するのと平衡して、大 気中の14C/12Cの比率はほぼ一定になっている、 という事で、この場合「自然界での14C比率」といっているのは、 「大気中の14C比率」の事になります。

植物は光合成で大気中のCO2をどんどんとり込みますから、とり込 んですぐの時点では植物を構成している炭素の同位体組成比は大気中の炭素の 同位体組成比と同じになります。

植物が枯れてしまえば、あとは大気中から炭素も供給されないので、 14Cは崩壊して減っていく一方です。なので古代の遺跡から出て来 た炭の同位体組成比を調べれば、その炭になった木がいつごろ生きて光合成し ていたのかがわかるわけです。(樹齢数千年の古木を薪にしていたとすると、 なんて考えるといつ燃やしたのかわからないかも...)

草食動物も植物を食べて炭素をとりこむし、肉食の動物もその草食動物を食べ て炭素をとり込むし、という事で動物の体の炭素もだいたい大気と同じ同位体 組成比になります。これも死んだ後は半減していく一方です。(新陳代謝で入 れ替わらない部分は生きているうちから半減していく)

この方法では、木がいつ枯れたのかがわかるというよりは、いつ光合成をして 炭素を取り込んだのかがわかるわけで、樹齢数千年の大木などを調べると、年 輪に沿って同位体組成比も変化しているそうです。そういう調査から、単純に 古い部分ほど14Cが減っているというだけではなく、核実験のあっ た年には14Cが多いとか、実は大気中の同位体組成比もずーっと一 定だったわけではないとか、様々な事がわかっているようです。

「大気中の同位体組成比もずーっと一定だったわけではない」というのは、地 球磁場の変動で宇宙線の量が変化したとか、海に吸収されていた古い炭素 (海 には大気中に比べて60倍程度の炭素が含まれている) が大気中に放出された時 期があるとか、そういう理由によるようです。これは正確な年代を決定する上 において、実に厄介な問題です。そういった問題については ここ に詳しい説明があるので参考になるかと思います。


Id: #a19991012102047  (reply, thread)
Date: Tue Oct 12 10:20:47 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991010004705
Name: こなみ
Subject: 謹んで訂正

 前の記事で時事と書きましたが、これは共同通信の間違いです。共同通信は各地の地方紙 の建物に支局を持っていて、自前の取材をやるほどの力のない新聞社の代わりに全国ニュースと 国際ニュースの取材と記事の配信をやってます。「もの食う人々」の辺見庸は共同通信の記者だった。
Id: #a19991010004705  (reply, thread)
Date: Sun Oct 10 00:47:05 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991009125534
Name: こなみ
Subject: 山下さん,どうも

ふむ,確かに朝日が報じてますね。べつに朝日だろうか赤旗だろうかサンケイだろうが 構わないのですが,私が気にしているのは,時事の記事(地方紙だからおそらく)が なぜ7日になって,原研での中性子検出のニュースを大きく扱い, 8日に報告をしたという筋立てができたのかということでした。

と書いて,私がちょっと組織の関係を勘違いしてたことに気が付きました。 原研からその所轄の科技庁への報告は同日になされたものの, それが原子力委員会に報告されたのが数日後の7日です。赤旗は7日に, 「まだ原子力委員会に報告がされていない」と書いてる。 それに突っつかれてその日のうちに科技庁が報告を提出した? まあ,そのへんの因果関係は否定するでしょうし,私の頭に最初に浮かんだ構図ほど面白くないから,まあいいす(^^;

それはともかく,そんな遅くなってから, いかにもいまさら分かったかのような顔をしてニュースにしたあほな地方紙は, 他にも全国にたくさんあるはずですね。それと,科技庁が原子力委員会に報告するのに, どうしてそんなにも遅らせたのだろう?そのことはやはり問題ですね。


Id: #a19991010001805  (reply, thread)
Date: Sun Oct 10 00:18:05 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991009032341
Name: くろき げん
Subject: ほぼ完全復活

kuroki@math.tohoku.ac.jp で私宛にメールが届くようになりました。実際にはディスクが完全にクラッシュしていたわけではないので、結局、ほぼ全てのファイルが復活しました。あの悪夢のような状況のことを考えると、夢のようです。


Id: #a19991009125534  (reply, thread)
Date: Sat Oct 09 12:55:34 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991008091740
Name: 山下ノボル
Subject: 赤旗スクープ説はおもしろいけど違うのでは?

復活作業 お疲れさまです。

 原研那珂研の中性子線観測データの存在を報じたのは、10月6日の朝刊に載せた朝日新聞が一番はやかったのではないですか?(わたしの投稿にリンクあり)
 十分に早く情報の公開がされてるとは、私もまったく思いませんが、
<こなみさんwrote>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  科学技術庁はデータをそもそもの当初から握り潰しているようです。
  メディアも、そのことを知って出来レースをやっているんじゃないかな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 情報隠しをする政府、これに同調する大手報道機関に対して「赤旗」がすっぱ抜きというのは、非常におもしろくわかりやすい図式ではありますが、この件に関しては 疑問です。

 あちこちのWEB上の掲示板で、話題になっているBBCが報じたJCO建物屋根破損画像(私はほぼ確実に誤報と判断しています)の件についても、外国メディアは日本政府の圧力と無関係だから報道内容は真実なのだという 似たような図式を感じました。

 全然、関係ありませんが ノルマンディー上陸作戦の開始をフランスのレジスタンスに伝えるために ヴェルレーヌの詩の一説を放送したのがBBCでしたね。 事前にその情報をつかんでいながら、無視したドイツ軍は上陸作戦を阻止できなかったのでした。今回のBBCの報道は、どうなるのでしょう。
 世紀のスクープか?いらぬ不安をまきおこしたつまらぬ誤報か?

 わたしは、後者に1票。
(実のところ ヴェルレーヌの詩情報は、当時ドイツに届いていた山のような未確認情報の一つであって、この情報を真実であると見きって行動をおこすことはとてもできなかったようですね。(どこで見たのか忘れましたが、妙に説得力があります))

Id: #a19991009032341  (reply, thread)
Date: Sat Oct 09 03:23:41 1999
Name: くろき げん
Subject: 復活!

皆様方の御声援と御協力のおかげで、ウェブに関してはこの程度復活させることができました。本当にどうもありがとうございました!!!! ここまで復活できれば、個人的には満足です。投稿した記事が見付からない場合は、御面倒でしょうが、再投稿して下さるようお願い致します。 (まだ復旧直後でおかしな点が残っていると思います。見付けたら教えて下さい。)

個人的にはこのまま今まで通り、臨界事故に関する話を続けて下さることを希望しています。


Id: #a19991008132103  (reply, thread)
Date: Fri Oct 08 13:21:03 1999
In-Reply-To: a.html#a19991008120229
Name: office
Subject: はじめまして

officeといいます 中村正三郎さんのところから山形さんのところへ,山形さんのところからここへ来ました。 ここを読み始めて約6ヶ月になります。

今回の臨界事故については十分な基礎データがないのも不満なのですが, 論理的な話をしてる方々も非常にすくなく,風評ばかりまきちらされてる 現状に呆れています。

例えば,臨界事故周辺住民の健康状態推測と対策のための緊急提言でも 話題になっている 24Naについてについてはグリーンピースが測定 したと伝えられています。ところが,その測定データについてのグリーンピースの解釈はなんだか論理的には思えないのです。 何故1時間あたりの放射線量が出てくるのでしょう?

計算の仮定としては中性子の全放射が一瞬にあったとしてその時刻を適当に仮定し, あとは24Naの減衰だけを考えるのが一番簡単で,その場合1時間あたり の放射線量なんかではなくて総放射線量が出るはずです。 別のあり得そうな仮定としては臨界に達していた時間の間は常に同じ放射線量で あったとするもの。これだと「1時間あたり」という言葉に意味は出ます。 これだとしても中性子線が出ていた時刻,時間については勝手に仮定する訳なので 「事故から相当時間が経過した後も、高いレベル」なんて結論がでてくるはずがない。 これらを見てるとグリーンピースの何を信じていいのかわからない状態です。

また「臨界事故周辺住民の健康状態推測と対策のための緊急提言」でも
>最大の関心事の一つは、様々な環境条件下で自宅待機をされた周辺住民の身体に対してどの程度の
>中性子線量が吸収されたかを定量的に見積もることである。
となっていますが,これは少し的外れではないかと思います。つまり中性子線の放射量は事故のプロセスを 正確に解明するのには必要でしょうが,住民の被害に一番影響を与えそうなファクターは放射能汚染 であろうと思うのです。中性子線の直接の被曝については現在知られている情報からどんなに大きく見積もってもほとんどの人が人体に影響ある レベルまでは被曝してないはずだと思っています。一方放射能汚染については推算するにも満たないほどの少ないデータしか見あたりません。 どなたか情報があったら教えて頂きたいです。

個人的なルートを通して事故現場から数キロ程度のある一地点について改訂菜園の野菜や事故前から数日間干 しっぱなしてあった洗濯物から放射能汚染が全く検知できなかったという情報などを得ていますので,個人的には 放射能汚染について人体に影響があるレベルにはないと考えています(情報を下さった方も自分の 育てた野菜は食べると仰っています)。しかし,こればかりは数点のデータでは意味がなかろうと思うのです。 網羅的な情報が是非欲しいところで,私はこれを捜しています。

放射線を受けるとどんなことが起こるかについての情報は菅原努さんの記事がわかりやすくて 参考になると思います。
#多くのサイトが参照している八木さんのリンク集にはここが載ってないようですが,追加されるといいのではないかと思います。


Id: #a19991008120229  (reply, thread)
Date: Fri Oct 08 12:02:29 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991008101140
Name: くろき げん
Subject: 交通整理

左巻さん、お久しぶりです。一般読者には文脈がわかり難いと思うので説明しておきますが、左巻さんの記事は私による理科教育MLより、小川正賢著『「理科」の再発見――異文化としての西洋科学』農文協についてに関するフォローです。

水野さん、「臨界事故周辺住民の健康状態推測と対策のための緊急提言」を読みました。データの公開は誰でも思い付くことだと思いますが、吸収された中性子線量を定量的に見積もる方法に関する具体的な提案は関連分野の専門家でなければ難しいと思いました。データの公開は、専門家集団だけではなく、万人に対して行なわれるべきだと思います。今なら、インターネットを使えば安価にデータを配布することが可能なのですから、是非ともそうして欲しいですね。

『「理科」の再発見――異文化としての西洋科学』関連の話題に反応したいが、「臨界事故」関連の話題が混じるのは申し訳ないと思う方は、掲示板2で発言して下さい。


Id: #a19991008101140  (reply, thread)
Date: Fri Oct 08 10:11:40 1999
In-Reply-To: a0049.html#a19990917094235
URL: samaki@hs.p.u-tokyo.ac.jp
Name: 左巻健男
Subject: 自己差違化を目指す議論
 科学には普遍性の次元があることはある、ということは科学論者も認めるこ
とですね(例えば野家さん)。普遍性を全部取り去って、その地位を「神話」
と同程度にしようというのが、社会構成主義(これも極端なバージョンから穏
健なものまであるようですが)なり、小川さんのような論だと思います。
 極端な社会構成主義や小川さんのような論は、金森さんの言葉を借りれば
「理論的な自己差違化を目指すだけのために主張される…。極論を卓越した
議論と混同する幼児的心性…。」なのかもしれません(『現代思想』98.11)。
 理科教育論者は、専門の科学研究者に囲まれて、彼らから「理科教育論なん
て素人でもできること」と揶揄されて過ごしていることが多いと思います。そ
こでおかしな科学論に共感を寄せるようになりがちです。それらは、極論であ
り、相対主義的であり、科学の普遍性を否定しているから、理科教育論者には
わかりやすく、ある面では科学者に対して痛快であります。
 ぼくの見るところ小川さんの論はそのような理科教育論者さんたちも「おも
しろい」とは言っても賛同しているわけじゃないようです。日本人の極論では
ダメでしょう。同じことを欧米の論者が言うと賛同者がかなり出るかも知れま
せん。でも右近さんの紹介によると、科学論者側には理科教育で検討すべき論
って言う人がいるようですね。

Id: #a19991008091740  (reply, thread)
Date: Fri Oct 08 09:17:40 1999
Name: こなみ
Subject: 握り潰しが露呈してるらしいぞ

家で取っている地方紙(河北新報)によると、原研では中性子が事故当日に異
常に増えたことを独自に検出していたと、7日に科学技術庁に報告したというニュ
ースがあった。

ところが、一方、この情報に関しては昨日の段階で赤旗が報じたらしい。

http://www.jcp.or.jp/Day-akahat/9910/991007_tokai_jiko_4.html

 茨城県東海村のウラン燃料加工施設で発生した臨界事故の直後、現場から南西二キロ
 メートルの日本原子力研究所(原研)那珂研究所(茨城県那珂
 町)で、透過力の強い中性子線が、通常を上回るレベルで検出されていたことが六日
 までにわかりました。中性子線がどこまで到達していたかは、事故
 の影響範囲、周辺住民への影響を判断するうえで不可欠ですが、原研から報
 告をうけた科学技術庁はいまにいたっても公表していません。

このふたつのニュースを比較すると、どうやら昨日の段階で赤旗にすっぱ抜かれた
科学技術庁は、当日にうけた報告を握り潰しておいたのがばれたので、報告を
7日に受けたことにしてプレスに流したということになります。水野さんたちが緊
急に中性子の影響の調査をやれと声明をだしたことは、昨日の夕刊でも報じられて
いましたが、科学技術庁はデータをそもそもの当初から握り潰しているようです。
メディアも、そのことを知って出来レースをやっているんじゃないかな。

Id: #a19991008052539  (reply, thread)
Date: Fri Oct 08 05:25:39 1999
Name: Sasaki
Subject: 自然界の同位体比率って?

はじめまして。
臨界事故関連の情報をいろいろ見ているうちに
長らくわからないままになっていた疑問を思い出しました。

たしか小学生の頃「子供の科学」かなにかで同位体による年代測定法の
ことを読んだのですが、その時疑問に思って以来ずっと解決していません。
高校で同位体のことを習うときに質問する機会も有ったはずだと思うのですが
先生も知らなかったのか、聞いても私が理解できなかったのか、
難しすぎるからと説明してもらえなかったのか、単に記憶に無いだけか…。

たとえば遺跡からカマド跡が発見されてその炭のC14の比率をしらべて、
それが「自然界でのC14比率」の半分しか含まれていなかったら
C14の半減期は5730年なのでソレくらい前のものだ、
というような説明がよくされるとおもうのですが、
疑問なのは、なぜ「自然界のC14」は減っていかないのか、ということです。
基準になる「自然界」って何?
埋まっていた遺跡は「自然界」じゃないワケ?と(笑)

極めて基本的な疑問だという気がするんですが、
10年以上も私がこのへんの説明に出会わないのはどういうワケかな?…
調べ方がわるいだけ?

今になっておぼろげに想像していることは
「上空の大気中のCO2などが宇宙線によってC14になることで供給されていて
半減期で減る分との平衡値が自然界の比率であり、植物のCは大気由来
なので何時の植物かが決定できる」とか
そうするとC14以外はどう説明するのか、もう分からない…(^_^;)

こちらにはこういったことに詳しい方や理科教育に関心のある方が
多くいらっしゃるようにお見受けしました。
どなたかご教授いただけないでしょうか。

また、そんなのは疑問にも思わなかったとか
疑問はすぐ解決たとか、同じように悩んだとか
そんな体験もききたいです。
Id: #a19991007205911  (reply, thread)
Date: Thu Oct 07 20:59:11 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991007145709
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: 中性子はどうなっていくか
水野@京都女子大です。

ご質問にできる限り、お答えしたいと思います。

==================
中性子線が遮蔽されにくいとはいっても、建物の壁 (材質や厚さがわからない
ので計算のしようが無いですよね) や空気中 (窒素にぶち当たったり、水蒸気
の水素のぶち当たったり) での減衰も皆無ではないでしょうから、単純に距離
の2乗に反比例と考えるよりも余計に減衰する事と思います。なので、事故現
場の中性子線はもうちょっと強かったのではないでしょうか?
==================

ご指摘の通りの面はあります。しかし、中性子というのは、いろいろと
ややこしいので、このレベルの議論では、注意がいります。

まず、ご指摘の減衰(吸収)があります。次に、そのあとの核反応で、
いわゆる放射化の問題。次に、重い核ですとだんだんと高速中性子で
別の種類の核反応がおこりはじめます(中性子による中性子の叩き出し反応、
中性子による陽子の叩き出し反応、が量的に無視できなってきます)。
それらによって、放射線は、ローカルには増えて、観測されるでしょう。

さらに中性子は、地面で、すれすれのところで弾性散乱をしますから、実質
的には、立体角の減少などと呑気なことを言っている場合ではなくて、
実質、増える勘定になります。さらにさらに、中性子というのは、
空気中で上空までいってどこかで反射して戻ってくるのですが、
こういう中性子が意外に多いのです(これを、スカイシャインといって
例えば、加速器施設の放射線崩御の計算をする時には、かならず計算に
入れなければいけない要素のひとつです)。

ということで、御指摘の点は、正しいですが、そのレベルで考慮に
入れないといけない補正の、他の種類も、かなり多いということは、
ご理解ください。従って、もっと多かったかどうかも、単純ではない
だろう、と、私は直感的に思います。つまり増える要素と、減る要素
の両方があるから、そういうこと(単純にはいかない)になると思います。


次に:
=============
それから、沈殿漕の周囲の冷却水がある程度はシールドとして働いた (もっと
もそのせいで臨界に達っしたとも言えるのでしょうが) のだけれど、冷却水に
覆われていない上部からはガンガン中性子が出て、作業員はそれをモロに
くらったなんて事も考えられるのではないかと。バケツから流し込んだ投入
口は剥き出しだったのでしょうし。
=============

これも正しいご指摘であると思います。上に出ていったものは、まさに、
スカイシャインになって、近隣の民家に降り注いだ(という表現は
あまり適切ではなく、1 KeV 程度の中性子の平均自由行程が数百メートル
程度だそうなので、それを考えると、たぶん、半径数キロの中性子の
「雲」におおわれていた、というイメージがあたっていると、私は
思いますが)ことでしょう。

ということで、私は、各家屋の内部での測定をすべきであるという
提案をせざるをえなかった、という感じであります。
http://apollo.m.ehime-u.ac.jp/GHDNet/99/rinkai.htm
http://ghd.uic.net/99/rinkai.htm

その答えは、測定してみないと、わからない。あるいは、計算機での
SPEEDI みたいな、シミュレーションですね。でもやっぱり、測定が
一番いいでしょう。住民の方々も、やはり安心できますし。


------------------------------------------------------------------------

Id: #a19991007145709  (reply, thread)
Date: Thu Oct 07 14:57:09 1999
URL: watanabe@tohoku.ac.jp
Name: わたなべ
Subject: 事故現場の中性子線
中性子線が遮蔽されにくいとはいっても、建物の壁 (材質や厚さがわからない
ので計算のしようが無いですよね) や空気中 (窒素にぶち当たったり、水蒸気
の水素のぶち当たったり) での減衰も皆無ではないでしょうから、単純に距離
の2乗に反比例と考えるよりも余計に減衰する事と思います。なので、事故現
場の中性子線はもうちょっと強かったのではないでしょうか?残念ながら、私
は定量的な事はわからないのですが。

それから、沈殿漕の周囲の冷却水がある程度はシールドとして働いた (もっと
もそのせいで臨界に達っしたとも言えるのでしょうが) のだけれど、冷却水に
覆われていない上部からはガンガン中性子が出て、作業員はそれをモロにくらっ
たなんて事も考えられるのではないかと。バケツから流し込んだ投入口は剥き
出しだったのでしょうし。

Id: #a19991007024002  (reply, thread)
Date: Thu Oct 07 02:40:02 1999
Name: 山下ノボル
Subject: 事故直後の中性子線強度データ 首相現地視察 他


 事故直後の中性子線の増加が、JCOから2km離れた原研那珂研究所で観測されていた という記事が朝日新聞で報道されていますね。
 朝日新聞
  東海村臨界事故
   中性子線2キロ先まで
 ピーク時で1時間当たり0.数マイクロシーベルト の観測値で、事故地点から200Mでは、100倍の数十マイクロシーベルトと考えられるが、高い観測値の時間は短かったので、一般の人の年間線量限度1ミリシーベルトに較べると少ないとのこと。

 不明確な表現ですが、中性子線の事故直後のデータもさがせばあったと。

 事故地点から2Mでは、10の6乗倍で1時間当たり0.数シーベルトと考えると、大量被曝した作業者の 方の被曝量が十数シーベルトですから、至近距離では中性子線の寄与は小さいのでしょうか
 >>>数十マイクロシーベルトの評価も含めて、くわしい方 解説をお願いしたいです。

 10/6NHKの21時のニュースによると小渕首相は 現地視察に赴き、転換棟の前まで行ったんですね。土のうといっしょに映っている画像が流れました。これで、少しは安心できる人が増えることを期待します。(ヘルメットをかぶった作業者が土のうの前を行ったり来たりしてる映像は昨日から流れてますので、首相が行ったから安心するというのも非合理な話ではあります。)

 初発言のときは、簡単な自己紹介をすることが推奨されてるんですね。
遅ればせながら
 山下 ノボル です。(ノボルは 戸籍名です、源氏名ではありません)
 仕事は オートバイのエンジンの設計をしています。
 ここに出入りしている 山形さん、柳下さんは 大学のSF研で私の 後輩になります、SF研ではついに一本の原稿も書きませんでした。
 最近 興味あるのは、太平洋戦争開戦にいたる経緯、数値計算(「パソコン物理実地指導」は 著者のまきのさんのホームページで 目次を見て、本屋では中身を見ずに買いました。)
 よろしくおねがいします。

Id: #a19991006213726  (reply, thread)
Date: Wed Oct 06 21:37:26 1999
URL: watanabe@tohoku.ac.jp
Name: わたなべ
Subject: 水の放射化
まきのさん、水野さん、詳しい御説明をありがとうございました。

重水素の中性子吸収断面積は水素より3桁小さいという事と、酸素
の原子核から中性子を吹き飛ばすにはかなりのエネルギーが必要、
さらにもし酸素15ができてもすぐにβ崩壊、という事で納得する事
ができました。

実は例の事故で抜いた冷却水ってどこに行ったんだろうというのが
ちょっと気になっていました。でも、水そのものは放射化しないと
しても、冷却水が配管内のサビやらなにやらで汚れまくっていたり
すると、やっぱり何ができているかわからなくて嫌な気もします。

Id: #a19991006202824  (reply, thread)
Date: Wed Oct 06 20:28:24 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991006190603
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: 水の放射化について、補足
水野@京都女子大です。

ちょっと訂正、というか、補足します。

水の中の陽子から3重水素ができにくい、というのは、その通りですが、
まきのさんのご指摘の通り、天然の水の中の重陽子が中性子を捕獲して
3重水素になる、という場合がありますね。

で、それは、まあ量的には無視できる、とうことですが、確かに、
ゼロではない(なにかの保存則で禁止されているわけではない)
ということですね。

酸素の方は、いはば、原子核の構造まで考えた上で、エネルギー運動量
の保存則で、禁止されている、といえるでしょう(エネルギーの低い
中性子の場合)。

で、中性子のエネルギーがどれくらい低いか、という問題
ですが、ちょっと人に聞いてみると、ピークで1MeVくらいの
マックスウェルボルツマン分布(但し、高エネルギーのテール部分は
それからは、ずれる)になるらしいです。

高エネルギーの中性子は、やはり、非常に少ないといっていいと
思います。

あとは、定量的な問題ですね。

なお、私は、核物理の常識でもって、こうなっているはず、という
ことを議論をしているだけなので、定量的に正確なことがわかれば、
どなたか、教えてください。









Id: #a19991006190603  (reply, thread)
Date: Wed Oct 06 19:06:03 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991005001140
URL: mizuno@kyoto-wu.ac.jp
Name: 水野 義之
Subject: 水の放射化について
京都女子大学の水野義之というものです。

初めてここに投稿させていただきます。趣味などは、個人ページを
ご覧ください:
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~ymizuno/
この3月まで、阪大の核物理研究センター(RCNP)というところに
いましたので、ご質問の水の放射化について、簡単にコメントをします。
(簡単のつもりが、長くなりました)。

まず、核分裂の程度のエネルギーの中性子(せいぜい数MeV程度の場合)
では、水は放射化しません。

水素(陽子)は、重水素に、ある確率でなりますが、「その同じ」
重水素が、「再度」、中性子を吸収する確率(3重水素が出来る確率)
は、まあ、ちょっと考えるとわかりますが、気が遠くなるほど、
小さいです。その確率=((出来た重水素量)/(水素量))^2
x(吸収確率の比)、くらいであって、最初の項が、ものすごく
小さいです。どれくらいかというと、まあ、10^−24 の、さらに2乗
くらいです。ここで10^−24 という数は、10^−13 cm という
陽子の大きさをちょっと大きめにとって、10^−12 として、その2乗
という意味です。2乗は、面積です。1平方センチの場所に、一様に
中性子があたっているとして、それが、たまたま、目的の陽子に
ぶちあたる確率、つまり、吸収確率は、その相手の「もの」(今の
場合、陽子自身)の断面積が関係します(1cm^2 あたり)。

そのこと(3重水素は水素から作りにくいこと)は、例えば、
水の中に、重水は天然に存在しますが、3重水になるともはや存在しない、
ということからもわかると思います。中性子は、そのあたりのいつも
ふらふらしています(これは、宇宙線のミューオンで、核反応で、
出来ちゃいます)。数がすくないだけで。3重水素は、半減期がある
から、ない、とも言えますが。

では、世間に、なぜ、3重水素があるのか、というと、これは、
原子炉で、わざわざ作っているらしいですね。しかし、この時でさえ、
3重水素は、水素からではなく、リチウムを原料として作られる
そうです。6/3Li + n --> 3H + 4He

例えば、WEB上では、
http://jolisf.tokai.jaeri.go.jp/seikahome/seika/ronbrui08/0151.htm
日本では原研において核融合炉開発に必要なトリチウムの製造技術
開発を6Liの中性子照射による方法で進めており,現在までに1回
0.1g(37TBq)規模での製造を可能とした.
(引用終わり)

などという説明もあります。これは、フランスSaclayでも同様でしたね。

次に、水の中の酸素原子核(の放射化の問題)です。

これは、数MeV程度の中性子であれば、という条件つきですが、
中性子が、中性子でたたき出される、という現象(従って 15 O 
ができる反応)は、起こりません。原理的には、可能ですが、
エネルギー的に、たりないから、起こらないと考えてください。

もううちょっと詳しくいうと、まず、たたかれた中性子が、
中性子集団のフェルミ球の外に出られない、だから出られない、
という理由と、さらに、もし運動量的に(それ自身が高い運動量
を持っていたために、たまたま、フェルミ球の外に)出られる
場合があったとしても、こんどは、分離エネルギーというのが、
必要であって、それで、エネルギー的に、出られないです。

つまり、核内の中性子は、まあ、核力の場にトラップされていて
結合エネルギーのようなもの(今の場合は、正しくは、分離エネルギー
と呼びますが)を与えないと、出られない。それは、軽い核の場合
10MeV くらいです。5MeVしかない場合、起こり得ないです。

中性子のエネルギーは、核分裂の場合、10MeVくらいまでいく
ことがありますが、それは数が少ないこと、それにしても、
まあ、おこらない(ぎりぎりのエネルギーの場合、位相空間の
体積が減るので、確率が極端に少なくなります)。

そして、たとえ起こって、酸素15 が出来たとしても、
その半減期はたったの2分(122.2秒)なので、あっという間に
窒素15にβ崩壊します。その窒素15は安定です。
http://www.webelements.com/webelements/elements/text/radio/O.html
http://www.webelements.com/webelements/elements/text/isot/N.html

ということで、核分裂の程度の中性子では、水は放射化しないと
思ってもいいでしょう。

確率的には小さいですが、1個の中性子だけに、非常に高いエネルギーが
集中することは、ありえます。その時には、ご指摘の 15 O が出来て
それで放射化することは、まあ、ありうるでしょう。その場合の
確率を私は計算していないので、わかりませんが、直感的には、
無視できるでしょう。出来ていたとしても、上記のように、
すぐに、崩壊するので、その条件では、無視できるでしょう。





Id: #a19991006143858  (reply, thread)
Date: Wed Oct 06 14:38:58 1999
URL: http://www.etl.go.jp/~harigaya/BBS/spool/log.html
Name: はりがや
Subject: 臨界事故についての緊急提言
水野さんほかによる,緊急提言です.

http://apollo.m.ehime-u.ac.jp/GHDNet/99/rinkai.htm
http://ghd.uic.net/99/rinkai.htm

***

【臨界事故周辺住民の健康状態推測と対策のための緊急提言】

臨界事故に関して周辺住民の今後の健康状態を推測し対策をたてるため、次の緊急提言を行う。

1.放射線モニターの測定結果に関する詳しいデータ公開とその解釈の公開をお願いする。

2.事故後の住民家屋内での中性子線量の緊急調査をお願いする。
  (その際、家庭の食塩中の24Naや電線中の64Cuの測定が適切である。)

Id: #a19991005191709  (reply, thread)
Date: Tue Oct 05 19:17:09 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991005001140
Name: まきの

もちろん重水素に中性子が吸収されれば三重水素になると思いますが、重水素 の中性子吸収断面積は手元の資料(なぜこんなものの資料があるんだろう?) によれば水素より3桁小さいです。重水素はもともと 0.015% くらいありますの で、これが中性子を吸収するわけですが、あわせて7桁下ということになるの で今回の臨界事故に関する限りでは大した量にはならないです。

あ、ついでに。一次冷却剤に使う水ですが、普通は特別なことはしていないと 思います。 ただ、不純物があると温度変化によって配管に局所的に溜ったり するので、それを防ぐという意味でなんかしてるんじゃなかったかな。 世の中には一次冷却剤にナトリウムを使う高速増殖炉というものもありますし。

しかし、朝日 の記事によれば、結構いろんなものが外に出てますね。キセノン 139 が 「軽い」っていうのはいったいどういう意味なんだろうとか、なかなか謎な文 章が多い記事ですが。


Id: #a19991005001140  (reply, thread)
Date: Tue Oct 05 00:11:40 1999
URL: watanabe@tohoku.ac.jp
Name: わたなべ
Subject: 水は中性子線で放射化しない?
「誰か教えてください」といっているところにさらに質問してしまいます。

水素 (1H) に中性子が一個くっついたところに、さらにもう一個中性子がくっ
ついてトリチウム (3H) になったりはしないんでしょうか?

また、酸素 (16O) に中性子が激突したはずみで中性子が一個飛ばされてしまっ
て 15O ができたり、なんてことも起きないんでしょうか?

Id: #a19991004152136  (reply, thread)
Date: Mon Oct 04 15:21:36 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991001181439
Name: こなみ
Subject: 中性子と水

 これも核物理屋さんからのききかじりです。水は中性子を当てても放射化しない そうです。核種による中性子との反応断面積とか、 質量数がひとつ増えた同位体が安定か放射性かをみると、たしかに 軽水素と酸素は中性子を仮に吸収しても安定ですから、真水に中性子当てても 問題はなさそう。重水なんかは原子炉で作れますよね。
というわけで一次冷却水は真水でなくてはならない。海水などに当たると、 ナトリウムは中性子を食らって 24Naになるのかな。被曝のチェックを24Na でやってましたよね。 塩素も放射化するらしいです。 水道水じゃ塩素がかなり入っているからまずいですね。イオン交換水か蒸留水くらいは つかわないといけないのかも知れません。このへんの細かいところは素人の憶測なので、 間違っていたらごめんなさい。 だれか教えてくれないかなあ。

それにしてもあの会社のことだから、「蒸留水?コストを考えろ。 水道水にしとけ!」なんてことはやっていそうですね。 監査するほうも伝票チェックしてなかったりして。


Id: #a19991004131207  (reply, thread)
Date: Mon Oct 04 13:12:07 1999
Name: こなみ
Subject: 中性子のこわさ

 きっとどっかにもっと教育的なサイトがあるんでしょうけど、今朝看護学校の 物理の授業で飛ばした檄から。ウランの臨界突破でなぜ中性子が爆発的に 放出されるかを30分でまず説明した後……

 あのね、中性子ちゅうのは、電荷がないから、原子核や電子の電場で跳ね返されたり せんのです。だからガンマ線止めるための鉛の板では止まらん。コンクリートだったら 厚さ1メートル以上ないと防御できません。ところが、人体ではばっちり止まる。 中性子は質量が水素原子核とほとんど同じで電荷がないから、水分子とか 生体分子が多量にもっている水素まで妨害なしにぶつかっていって、そこで きれいに玉突き衝突する。正面から行くと、ぶつかったほうがいきなり止まって、 ぶつけられた水素原子核がそのエネルギー全部もらってすっ飛んでいく。 そんなふうに中性子の運動エネルギーがどんどん水素原子核に渡されていく。 すると、ちょうど泡箱とか霧箱の写真で、高速で移動する荷電粒子の 後に沢山のイオンが生じて軌跡ができる、あんな感じで、イオンやラジカルが生じて、 そこらの分子の原子を引き抜いたりとっかえたりと、むちゃくちゃに 分子の損傷を引き起こす。そこでもっとも重大なのはDNAの損傷です。
で、「ところでDNAって、体内でどういう役割してるか知ってるかい?」と 看護婦(士も3名)の卵ちゃんたちに質問。「えーーと、遺伝!」とか、 おいおい、それで医学を勉強してるんか?
あのね、あんたの持っているDNAのうちでだね、遺伝に使われるのは、あんたの 卵巣の卵母細胞に含まれているやつだけで、それも使ってせいぜい2、3回やど。 使う機会があったら幸せやねえ。だが、あんたのほっぺたとか目ん玉とかにも 無数のDNAが含まれてるんだ。それって生殖に使えるか?
ほれ、他の人、体細胞のDNAってのはどういう働きをしてるか答えてみなさい。え、分からん? あのな、君ら生化学でDNAがメッセンジャーRNAとかトランスファーRNAとかぐるに なって一緒に仕事して何してるか教わったろうが!
これでも「シーン」なのだ。ひとつの科目でならったことは見事に他の知識と 連合しない。まったくなあ。
まったく、君らはどういう勉強してるんだ? DNAちゅうのは基本的にタンパク合成のための指令塔です。(「やっぱそうよ!」とあちこちで ささやき声。まったくレスポンスの悪いやつらだ)DNAの情報が すべての出発点。なおかつタンパクは生体の機能物質の根幹であって、 糖とか脂肪とか他の物質は副次的なもんなんです。その出発点のDNAがぶっ壊れる。当然、 細胞分裂も、タンパクの産生もストップです。ふだんがんがん分裂して修復している腸の内壁とか、 胃壁とかでは、分単位で新しい細胞ができなければいけないのが、アウトになる。 表面は一気に糜爛して出血し、下痢と嘔吐がでる。君らもニュースで聞いたろう? (うんうんと、さすがにうなずくのがいる) 細胞分裂が重要な仕事である生殖器、 造血機能、皮膚、胎児などが、DNAの損傷でもっともひどいダメージを蒙るのは、そういう わけなんです。被曝した人が今瀕しているのは、骨髄の造血機能の破壊による 再生不良性貧血、紫斑というところでしょう。だから造血幹細胞の注入手術を 緊急に行おうとしているのです。しかし、型の適合を考え、必要な量を考えると、 事態はきわめて困難です。さらにこれから体内でDNAを壊された他の臓器も 細胞がアポトーシスを引き起こすことになります。 腸の内壁と同様に他の体中のDNAも損傷しているけれども、 急には代謝しなくていい細胞たちも多い。そいつらが、これからいざ タンパクを作ろうとしたら設計図がぐちゃぐちゃってわけで、 DNA修復酵素による修復が無理だと判断されたら、その細胞は壊さないと やばいわけです。下手するとガン細胞に化けるからね。で、自分で自分を壊す。これが アポトーシス。
 今、被曝した人たちの医療チームは、アポトーシスでどんどんぶっ壊れていく 細胞の中でなんとか生き残っているまともなDNAもった細胞が元気になってくれるように、 栄養注入、抗生物質、ステロイドの投与と、あらゆる賦活手段を講じているはずです。 しかし、もっとも重症の人の被曝量は、致死量の二倍を超えています。 専門家も、今後の成り行きについては、きわめて悲観的です。
と、中性子による損傷の経過のシナリオを40分でしゃべりまくって、今日で 最後の講義はおしまい。時間がなくなったところで、
この話しは君らにとって対岸の火事ではない。君らはこの先医療の現場でだな、 ドクターが「この処置は適当に手抜きしてくれ」とか、間違った薬を 処方したのを見つけたりとか、そういう時に、どう振る舞えるか? そういう医療現場の倫理の問題と、この事故とはみっせつに関連してるんだ。 先端医療とか技術の現場ではな、正確な知識が必要とされるし、不勉強ではすまされんし、 良心が麻痺していてもいかん。科学的であることと良心的であることの両方が必要なんだ。
ついでにいうとな、実はこの事件の真犯人は日本の原子力を推進してきた 嘘吐きの行政やら業界そのものなんやで。だから見てみい。どの新聞も 「もう10年も会社ぐるみの手抜き作業!」などと騒いでいるやろ? あれでもってな、自分達が監査を手抜きしたりした監督官庁とか、 下請けにローコストと無理な納期を押し付けてきた業界とかへの 非難をなんとか避けようとしてな、汚いマスコミ買収をやってるんだで。 それを見抜くだけの社会的見識も君らはもたないかん。いいかね。
人の不幸を教訓にして我々はまた前進するしかない。それが医療という ものの宿命でもある。せめて君らはこの悲劇から自分たちの成長を なんぼでも達成せないかんのです。半年の講義がこういう形で終わる ことは、なんともいえんものがありますが、まずはこれでおしまい。 みなさんしっかり勉強して立派な医療従事者になってください。

Id: #a19991004114159  (reply, thread)
Date: Mon Oct 04 11:41:59 1999
Name: こなみ
Subject: 3日間

 事故を知ったのは午後2時で、鬼のように論文のデータ整理をやっつけている最中でした。 東北大のサイクロトロン・RIセンターのやつがチャットで。元原子核理論の青年実業家とか、 何人かで、「え、臨界事故?まさか!」と、自衛隊がクーデター起こしてもそこまでは 驚かないというほど驚いた。ヒューマンエラーでそういう事態が発生し得るシステムが 稼動していたということが全く信じられないことだったからねえ。

次の日は京都に行っていて、京大の放射線医学の人と別件で飲んでいて、 さらにその翌日は、とある京都の女子大で元原子核屋で今は日本総合研究所に いる人とか科学社会学の某○川さんとか、たまたま研究会。 当番で当たった私のテーマをさっさと切り上げて、事故関連の討論に急遽変更。

というわけで、図らずもずいぶんと勉強したのだ。238Uと 235Uの中性子吸収の特性や自発核分裂の挙動の違いとか、 じつはよく分かっていなかったのです。もっとも物理屋さんは中性子が 引き起こす生体損傷の分子的メカニズムなんてのは知らなかったりする から(DNAって何のためにあるの?という素朴なレベルでも)、 有益な情報交換になりました。現在、そのメンツを中心にして、 京都で事故に関する公開セミナーを開く準備をしています。


Id: #a19991004011509  (reply, thread)
Date: Mon Oct 04 01:15:09 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991003033503
Name: まきの

原子力資料情報室は、1グラムオーダーの核分裂が起こったと見ているよ うですね。この場合、10万キュリー程度 (1016ベクレルくらい)の 分裂生成物が出たことになって、この内のいくらかでも洩れたとすれば、最悪周辺 10km程度には影響がでるはずです。

この 10万キュリーというのはとんでもない量で、チェルノブイリの1/1000と か、そんな量になってしまいます。

が、僕はこれでは発生する熱量が大き過ぎ るような気がします。ウラン 1g の分裂では 7x1010Jでるので、 これは数トンの化学燃料に相当して、それだけの熱を受けて沈澱槽や建物自体 が無事に立っているとは思えないので。

現実的には、おそらく多くて 10mg 程度ではないかと思います。とすると、 1000キュリー程度ですね。この大半は半減期が非常に短いもので、生体 への影響が問題になるものでは 131I が多分 10キュリーとか、そ れくらいになります。これでも、洩れたとすればやはり最悪で周辺1km 程度には影 響がでる量です。

というわけで、やはりどれだけ洩れたかというのが問題です。政府発表 を信用すれば、「ほとんど洩れてない」ということになりますが。


Id: #a19991003033503  (reply, thread)
Date: Sun Oct 03 03:35:03 1999
Name: ふじわら
Subject: 政府の対応はこれでいいのか?
ニュースで東京市場が事故周辺の野菜の販売をすると見ました。
政府の安全宣言を受けての事だそうです。政府がどの情報を元に
判断したのかは知らないが、別のニュースで、電力会社が周辺の
放射能レベルが低いと報告したのも見ました。
当たり前だけど、電力会社はレベルのチェックをするのにふさわしい
団体ではないですよね。

混乱を収めるだけのために、不正確かもしれない情報に基づいて、
将来に重大な損害をもたらすかもしれない判断を平気でする
(そう見える)政府には怒りを感じます。

事故直後に救助に行った消防士も被爆したと聞きました。
通報のとき放射能事故だと聞かなかったそうです(どうしたのか
との問いに、答えなかった)。消防署には全身を覆う防護服
(どの程度有効なのか知りませんが)もあったそうで、「知って
いれば着たのに残念」というコメントにも怒りが込み上げます。
これって、要するに故意の傷害・殺人ですよね。

野菜の件も同じ気がします。防げる今後の汚染は防ぐのは当たり前
でしょう。いかに安全宣言がでても、もし野菜が茨城産と書いてあれば
消費者は買いにくいし、そうすれば売る方も、いろいろ考えるでしょう。
つまり、こういうことは個人の判断に任せるべきではないということ
です。農家や業界自身は判断が難しいから、政府が決断すべきで、
その政府が、おかしな行動をしているように見えるのですが。

それとも小渕氏は事故地周辺の野菜を食べるパフォーマンスでも
するのだろうか?だとしたらもっと悪質ですね。

新聞も事故の原因究明の記事が多いですが(これはもちろん大事です)、
安全対策についての記事(というか情報)が少ないのは不満です。
事故直後は風や雨の天候情報が大事だったはずなのに、あまり
見ませんでした。事故以降、政府からの受け売りの安全宣言を報道する
ことで、本来の機能を果たしていないようです。

アメリカなら、いわゆる活動家(わるい意味とは限らない。
大学教員など専門知識を持った人も一部)が活発に独自の行動
をとり、日本とは逆の意味で行き過ぎる位でしょう。少なくとも、
いまの時点で周辺の農作物の安全宣言がでるとは考えられない
のですが。大統領が即座に非常事態宣言(ハリケーンとかの時の
ように)して、大規模な財源を確保し、それを元に、例えば、
農作物はすべて破棄すると思うのですが。「買ってはいけない」の
えせ科学を糾弾するのと同じように(それ以上に)、この問題に
正確な知識・分析を加えるのは、知識を持った人の社会的役目だし、
政府はその時点でのベストとなる対応をすべきです。









http://www.asahi.com/1002/news/national02044.html

Id: #a19991003002046  (reply, thread)
Date: Sun Oct 03 00:20:46 1999
Name: 立川裕二
Subject: 火星探査機

今回の臨界事故は非常におそまつなミスによるようですが、 今日の日経の夕刊に

最近火星探査機を見失ったのは、開発もとのロッキードが ヤードポンド法を使っていたのに対し NASAはメートル法で、軌道の調整の際にロッキードから 渡されたデータを換算せずにつかったからである

てふ記事がありました。これまたあまりにお粗末。
(個人的には度重なる火星探査機の紛失?は火星人の防衛によるものだ とおもいたいのですが(^^))


Id: #a19991002114111  (reply, thread)
Date: Sat Oct 02 11:41:11 1999
Name: 田崎晴明
Subject: 講演会の宣伝

学習院大学理学部創立50周年記念講演会 なるものを10月9日に行います。 名前はいかめしいですが、講演はバラエティに富んでいて面白いと思います。 (木下さんは、あのロゲルギストの一員。そして「理科系の作文技術」の著者でもあります。 宮岡さんは、ソニーの研究所でトリニトロンテレビと CD を作った(おお!)人、 芳沢さんは、猛烈にお話のうまい数学者だそうです。)
Id: #a19991002032740  (reply, thread)
Date: Sat Oct 02 03:27:40 1999
In-Reply-To: a0050.html#a19991001142523
Name: 山下ノボル
Subject: BBCの建物破損画像は誤報らしい

 私も 件のBBCの画像については、報道管制でも行われているのか?と気になっていたのですが、説得力のある「誤報である」とする情報を見ましたのでご紹介します。

BBCは誤報です。


Id: #a19991001181439  (reply, thread)
Date: Fri Oct 01 18:14:39 1999
Name: 立川裕二
Subject: 臨界事故

みなさん放射能の心配をしていらっしゃるようですが。

私のあやふやな記憶では(間違っていたらご指摘ください) 核の灰が飛び散らない限り、中性子線、ガンマ線でそのあたりの 物質が放射能を帯びるだけであまり遠くへは被害は及ばないようにおもうのですが。柳下さんのおっしゃるように天井がふきとんでいたとしても、 それが爆発によるものならば逆に臨界はすぐにやんでいたのではないかと。

僕個人としては中性子を遅くする水をぬくときに報道では「バルブを空けても流れなかったので叩き壊した」とあったのでそのときに放射能を帯びた水が外部に散乱したのではないか、と、それがもっとも気がかりです。どなたか原子力を専門にしているひとはいらっしゃらないんでしょうか。ご教示願いたいところです。


Id: #a19991001175821  (reply, thread)
Date: Fri Oct 01 17:58:21 1999
Name: akaosug
Subject: 細かい補足

東海村は東京からだと100Kmちょいぐらいです。
けっこう日立系やら動燃系の工場も多いのですが、畑もありますね。干し芋とかよく道路っぱたで干してます。
人口としては町になれるぐらいだけど、補助金やらなんららでどうこうという噂は聞いたことあります。
昔は星新一さんに、原子だったら茨城のお百姓さんが育ててこんな大きくなってる、とか言われてたもん
ですが(笑)、、、初めてこちらには書かせていただきました、ひたちなか市出身のakaosugでしたー。
Id: #a19991001172449  (reply, thread)
Date: Fri Oct 01 17:24:49 1999
In-Reply-To: a0049.html#a19991001050240
Name: 八木
Subject: リンクを作ってみました

おおざっぱに東海村で処理中の核燃料が臨界に達した事故に関係するリンクを作ってみました。あの辺は農業地帯だと思うけど、チェルノブイリのときのことを考えると農作物はどうなるか不安。途中で出会った毎日新聞防護服を着て東海村への通行を制限する警察官が尋常ではない。


Id: #a19991001142523  (reply, thread)
Date: Fri Oct 01 14:25:23 1999
Name: 柳下毅一郎
Subject: BBC

 BBCのニュースでは、事故で爆発があったと伝えているようです。関連記事が見つけられなかったので、よくわかりませんが。メール・マガジンのRADICAより引用。

[RADICA] イギリスBBCのリアルビデオによる映像によると、事故 を起こした茨城県東海村の核燃料加工工場の屋根が一部分吹き飛ん でいることがわかった。
http://news.bbc.co.uk/olmedia/460000/video/_461668_ghosh1300_vi.ram

1つ前の記録:黒木のなんでも掲示板 (0049)


管理者: 黒木 玄  <kuroki@math.tohoku.ac.jp>  (Web Site)
CGI_Board 0.66