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2000年4月3日

首相入院:
永田町、早朝から慌ただしい動き


 休日明けの永田町はこの日早朝から慌ただしい動きをみせた。

 自民党本部。幹部の表情は一様に固い。午前8時50分に鈴木宗男総務局長が姿をみせると、報道陣が殺到した。「首相の容体は。脳こうそくという情報がありますが」と質問が飛ぶが、鈴木氏は「新聞でそんなことが出ていたな。……何も言わん方がいいでしょうな」と答えるだけ。そのまま部屋に閉じこもった。

 同9時過ぎには森喜朗幹事長が到着した。この日の予定を尋ねる質問に、「何で、そんなことを君に言わないといけないんだ」と応じ、苛立ちを隠さない。やや遅れて野中広務幹事長代理が到着したが、「首相はすぐに職務に復帰できますか」との問い掛けに、「分かりません」の一言で質問を遮った。

 「あるじ不在」の首相官邸では、青木幹雄官房長官を中心に今後の対応を協議するための慌ただしい動きが続いた。同8時10分過ぎには、首相秘書官が次々に登庁。一様に口は重い。青木長官は同8時37分に姿を見せると、厳しい表情のまま執務室に向かった。

 その直後、松谷蒼一郎、古川貞二郎の両官房副長官が青木長官の執務室に入った。20分後に部屋を出た古川副長官は「いずれにせよ、長官の定例会見で説明がありますから」と質問を遮った。

 週末に選挙区に帰っていた議員たちも次々に議員会館に戻った。奥野誠亮衆院議員(自民)は「日程も厳しく、総理はがんばり過ぎたのではないか。無理をしないように、言葉をかけたこともあったんだが……。政治家は体が資本。気をつけないと」と気遣った。

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