Logo


ニュースセレクション


記事全文



2000年4月3日

日銀短観:
業況判断は5期連続で改善 3月調査


 日銀は3日、3月の短観(企業短期経済観測調査)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI=景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」の割合を引いた数値)は、大企業・製造業で昨年12月の前回調査から8ポイント改善してマイナス9と5期連続で改善した。中小企業の非製造業は横ばいだったが、大企業の非製造業、中小企業の製造業もマイナス幅が縮小した。大企業・製造業では6月予想がマイナス5と、1997年9月調査以来のプラス転換も視野に入ってきた。

 景気の先行きをみるうえで重要な2000年度設備投資計画は、大企業・製造業が99年度比4・9%増と3年ぶりのプラスになったのをはじめ、全産業・全規模でも同0・6%減と小幅な減少にとどまった。現状の「緩やかな景気回復」と今後の回復力の持続傾向が確認された形だ。

 大企業の製造業・非製造業のDIが同時に5調査連続で改善したのは1987年5月〜88年11月調査以来。ただ、大企業の製造業、非製造業の改善度合いは、前回調査時点での3月予想と同じで、「劇的な改善」には至らなかった。

 2000年度の設備投資計画で、大企業・製造業がプラスに浮上したのは、3月調査としては97年度の3・4%増以来。その他の業種でもマイナス幅を大幅に縮小するなど、こちらは事前予想よりも強めの数字が並んだ。また、2000年度の売上・収益計画では、全産業・全規模で97年度以来3年ぶりの増収を見込むほか、経常利益も2年連続で2桁増益を見込むなど企業の業況感は大幅に改善している。

 調査期間は、2月25日から3月31日で、この間、円相場は1ドル=110円台から105円台を推移、東京株式市場の平均株価は2万台をはさむ展開が続いた。 【会川 晴之】

過去の記事検索
キーワード

ニュースセレクション・INDEX

【1】首相入院:
病名は脳こうそく 青木官房長官が臨時代理に

【2】首相入院:
青木官房長官の記者会見要旨

【3】日銀短観:
業況判断は5期連続で改善 3月調査

【4】有珠山噴火:
本格的な溶岩ドーム形成の初期活動

【5】首相入院:
入院は長期化の見方 永田町で強まる

【6】首相入院:
早期回復願う 小沢・自由党党首が会見

【7】首相入院:
2日の首相の動静発表に虚偽内容

【8】遺伝子治療:
脳腫瘍患者への国内初の手術始まる 名古屋大

【9】市場介入:
政府・日銀が介入 円、105円台に

【10】長女殺害:
母が高校入学直前の15歳を 東京文京区


過去24時間のセレクション一覧

昨日のセレクション一覧

一昨日のセレクション一覧

過去の記事カレンダー

■速報ニュースはこちら


| Home | 毎日の視点 | 生活TIPS | スポーツ・芸能 | DIGITALトゥデイ |


Logo



Copyright(c) Mainichi Shimbun
毎日インタラクティブに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権は毎日新聞社またはその情報提供者に属します。