青木幹雄官房長官の3日午前11時からの記者会見の主な内容は次の通り。 青木長官 小渕恵三首相の病状は検査の結果、脳こうそくだ。現在、集中治療室で治療を受けている。本日午前9時に私が首相臨時代理の指定を受けた。2日に見舞った時に首相から「有珠山噴火対策など一刻も揺るがせにできない諸課題があり、検査結果によってはあなたを臨時代理に当てる」と言われ、受けることにした。
――昏睡状態か。
長官 集中治療室に入っているので、治療室での内容はこの場で申し上げ
ることはできない。
――意識はあるのか
長官 確認していない。
―― 復帰のめどは。
長官 一両日復帰がおそらくできない状態と判断して、私が臨時代理に就任した。
――手術はしたのか。
長官 集中治療室に入ってからは、一切病院にお任せをしている。
――面会の時の総理の言葉は。
長官 検査結果によっては、有珠山の噴火対策など一刻をゆるがせにできない状態にあるので検査の結果によっては私が臨時代理の任にあたるように言われた。
――言葉ははっきりしていたか。
長官 会った時点でははっきりしていた。
――ろれつが回らないとか。
長官 そういうことはなかった。
――それから集中治療室に入ったのか。
長官 それから1時間後くらいだ。
――後遺症は残るのか。
長官 現時点では分からない。
――医師団から病状の報告は受けているか。
長官 詳しい報告は受けていないが、全力を挙げて治療に専念している。
――首相臨時代理になったが、こうした状況は続くのか。
長官 そういう判断は現在していない。当面、総理の昨日の言葉を受けて、私自身が判断した。
――検査結果は。
長官 出ていないが、集中治療室に入ったので、判断した。
――首相臨時代理はいつまでやるのか。4月27日に太平洋島サミットが開かれるなど外交日程があるが。
長官 今は考えていない。これから判断する。
――集中治療室には最低どれくらい入っているのか。
長官 詳しいことは分からない。集中治療室に入ったということは2日や3日では復帰できない。
――2、3日は動けないと医者が判断したのか。
長官 ええ。
――病状は重いのか。
長官 分からない。
――自由党の連立離脱問題はどうなる。
長官 それは関係ない。
――発表はなぜ、1日後になったのか。
長官 いろんな検査を受け、見守っていた。遅れたことに他意はない。
――なぜすぐに臨時代理という措置を取らなかったか。
長官 集中治療室に入った後で、すぐに判断できなかった。時間がかかった。
――入院の事実だけでもすぐ発表すべきだったのではないか。
長官 検査の結果、官邸に帰れるかもしれないと慎重に判断した。
――集中治療室に入る前は総理に会ったのか。
長官 会った。
――その時の総理の様子は。
長官 7時過ぎに病院に見舞った時、総理は冷静だった。
――冷静ならなぜ、集中治療室へ。
長官 その後、症状が変わり、集中治療室へ入った。
――容体の急変はあったのか。
長官 はっきり、分らない。
――生命の危険は。
長官 分からない。
――病院に運んだ車は。
長官 公邸の車だ。