From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Wed Apr 23 15:32 JST 2003 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3p2/3.7W) with ESMTP id PAA03368 for ; Wed, 23 Apr 2003 15:32:32 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id OAA13338; Wed, 23 Apr 2003 14:55:18 +0900 (JST) Date: Wed, 23 Apr 2003 14:55:09 +0900 From: "Ryuzaburo Noda" Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:04616] 鹿児島大学でのイラク戦争に反対する緊急学内集会 他 To: Cc: Message-Id: <001701c3095c$e7aa3a40$0200a8c0@sotecakyyc9va0> X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 04616 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Microsoft Outlook Express 6.00.2800.1106 X-Priority: 3 X-MSMail-Priority: Normal X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V6.00.2800.1106 Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 88 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Length: 5578 発信者の了承を得て転送します。(出典 nmw) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鹿児島大学の木村朗(国際関係論・平和学専攻)といいます。初めて投稿します。 今回寄稿させていただいたのは、作家の辺見庸氏の近著のお薦めとつい先日行われた 鹿児島大学でのイラク戦争に反対する緊急学内集会のご紹介をさせていただくためで す(重複の場合は失礼します)。  さて、皆さんもご承知の通り、辺見庸氏は『自動起床装置』(芥川賞受賞作)『も の食う人びと』(講談社ノンフィクション賞受賞)などを書かれた作家であります が、9・11事件以降急速に悪化する日本内外の風景・状況に対して常に積極的に警 鐘を鳴らされており、その言説がいまノーム・チョムスキーなどとともに最も注目さ れている方だと思います。その辺見氏が9・11直後にアフガニスタン訪問を終えて 書かれた『単独発言』が今回新たにイラク問題などの論考を加えて文庫本『単独発言 −私はブッシュの敵である』(解説・姜尚中氏)としてこの10月25日に角川書店 から出されます。また、辺見氏がサンデー毎日に連載中のエッセー「反時代のパン セ」が『永遠の不服従のために』(昨年10月に出版)に続いて『いま、抗暴のとき に』と題して5月中旬に毎日新聞社から出版されます。この3冊はいずれも、9・1 1からアフガニスタン戦争・イラク戦争あるいは北朝鮮・戦争責任問題や日本の有事 法制・言論規制・憲法改悪問題などに対する辺見氏の身体を賭けた根源からの問いか けの書であり、いま何が起こっているのか、また何をすべきかを「実時間」で考える ためにも反戦・平和問題に関心を持っているすべての人にぜひお薦めしたいと思いま す(拙稿「『永遠の不服従のために』のお薦め」を参照−下記にアドレス)。 http://www.ops.dti.ne.jp/‾heiwa/kimura/columnbn/col0047.htm  それから、もうひとつのお知らせです。鹿児島大学で教職員と学生それぞれ10名 の有志の呼びかけでつい先日(4月21日)に「イラク戦争に反対する緊急学内集 会」が開催され、50名足らずの参加者ではありましたが、真剣かつ有意義な討論が 活発に行われました(『南日本新聞』5月22日付参照)。「イラク戦争はすでに終 わった」との表面的な誤った報道が一般になされている中で、「いまもイラクでは" フセイン残党の掃討作戦"に名をかりた残虐な戦闘が行われ犠牲者が日々増え ている。 今回のイラク戦争は明らかな侵略戦争であり、米英軍は攻撃を即時中止するととも に、イラク国民の意向を無視した違法な占領を直ちに止めて撤退しなければならな い。また、日本政府はイラク攻撃への支持を直ちに撤回すると同時に、米英軍の軍政 ・占領行政への一切の加担・協力も行ってはならない。米英軍などによるイラクへの 軍事行動を国際社会は"戦争犯罪"として国際裁判所などで徹底的に裁かなければ ならない。 そして、イラクの次の標的の一つとして北朝鮮がクローズアップされているが、日本 政府がやるべきことは、北朝鮮敵視政策や米国の先制攻撃戦略に加担するための有事 法制の整備を直ちに止めて、韓国とともに攻撃にはやる米国を説得して挑戦半島問題 を平和的に解決する努力を全力ですることである。」との思い出参加者は一致してい たと思います(下記資料の参加者声明を参照)。  現在、国際社会が米英軍の国際法を無視した道理なき侵略戦争を短期間での「勝 利」(少ない犠牲者というとんでもない認識!)とフセイン「独裁政権」からの「解 放」(それが事実でないことは恒久的な米軍駐留や石油利権の独占などの動きを見れ ば明らか!)を前提に「追認」「認証」するかのような雰囲気が生まれようとしてい ますが、このような動きを私たちは朝鮮半島での近未来での「地獄絵」を避けるため にも絶対に許してはならないと思います。いまがまさに日本と世界の反戦・平和運動 にとって新たな正念場であることだけは確かだと思います。 2003年4月23日                                  木村 朗 <資料> イラク戦争に反対する緊急学内集会での参加者声明 私たち「イラク戦争に反対する鹿児島大学教職員・学生有志」は、 緊急学内集会での参加者一同が以下を確認したことを発表します。                   2003年4月21日 1.今回の米英軍などによるイラクに対する一方的先制攻撃は、武力行使容認の国連 決議の採択如何にかかわらず、国家主権の尊重や内政不干渉・民族自決権などの国際 法上の基本原則に反する明確な侵略戦争です。米英軍などが直ちに戦闘および占領を 中止し、イラクから即時撤退することを求めます。 2. 現在の世界で査察が最も必要なのはイラクではなく、むしろ圧 倒的な大量破壊兵器を保有・使用している米英やイスラエルの側です。また、米英両 国とイスラエルが行っている戦争犯罪は国際刑事裁判所などで裁かれなければなりま せん。中東・パレスチナ問題の平和的解決が急務であることはいうまでもありませ ん。 3. 日本政府は、平和憲法の原点に立ち返り、米英などのイラク攻 撃への支持を直ちに撤回し、米英などが行う占領行政への一切の協力・加担を止めて ください。また、北朝鮮敵視政策およびそれと連動した形での朝鮮有事をにらんだ有 事法制の整備に強く反対します。 ************************************************ Akira Kimura(木村 朗) 鹿児 島大学法文学部経済情報学科 (〒890-0065 鹿児島市郡元1-21-30、 TEL099-285-7654、  FAX099-285-7615) Faculty of Law, Economics & Humanities of Kagoshima University 1-21-30 koorimoto, kagoshima 890-0065, JAPAN TEL : +81-99-285-7654 FAX : +81-99-285-7615 E-Mail : kimura@leh.kagoshima-u.ac.jp <平和問題ゼミナールホームページ> http://www.ops.dti.ne.jp/‾heiwa/ ************************************************   野田隆三郎(元岡山大学)   TEL/FAX 086-294-4020  e-mail nodarr.193@do9.enjoy.ne.jp