From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Sat Mar 29 22:58 JST 2003 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id WAA23877 for ; Sat, 29 Mar 2003 22:58:13 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id VAA17451; Sat, 29 Mar 2003 21:11:29 +0900 (JST) Date: Sat, 29 Mar 2003 21:10:09 +0900 From: "Ryuzaburo Noda" Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:04541] 暗殺、買収・・・水面下の米工作 To: Cc: Message-Id: <001801c2f5ec$40fb4050$0200a8c0@sotecakyyc9va0> X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 04541 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Microsoft Outlook Express 6.00.2800.1106 X-Priority: 3 X-MSMail-Priority: Normal X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V6.00.2800.1106 Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 78 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Length: 3672 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (共同通信社)2003年3月29日 ■ 米秘密工作隊が暗殺作戦 イラク都市部でと米紙報道  【ワシントン29日共同】29日付の米紙ワシントン・ポストは、フセイン・ イラク大統領やその側近、精鋭部隊、特別共和国防衛隊幹部を暗殺するため、米 中央情報局(CIA)や米軍の特殊部隊の秘密工作隊がイラク国内の都市部で、 既に1週間以上にわたり作戦展開中だと伝えた。  秘密工作隊には狙撃手や爆弾の専門家が含まれ、すでに何人かの暗殺を実行し たとの情報もある。米英軍はイラク側から予想外の抵抗に遭っているため、工作 隊にはフセイン大統領を「仕留める」よう圧力が高まっているという。  同紙によると、秘密工作隊は暗殺以外に、イラク北部での反政府組織づくりや 大量破壊兵器の捜索などの役割を担っている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 産経3月29日 フセイン政権高官懐柔工作 米国 身の安全と新政府での重要ポスト約束  長期戦の懸念が強まる中で、局面打開のため米国が情報当局によるイラク軍や 政府関係者の抱き込み工作を水面下で繰り広げている。米紙USA TODAY は、工作の一端を報じている。  複数の米政府当局者によると、米中央情報局(CIA)主導の懐柔工作が始まっ たのは、開戦の約三カ月前。米英軍が国境付近に足場を固め始めたころだ。開戦 が遅れたのは、「戦わずして勝つ」ための活動が成功する可能性があったためと いう。  工作対象者は、フセイン政権の高官や政権政党バース党の幹部ら。活動目的は、 身の安全と新政府での重要ポストを約束することを条件にフセイン政権を見限り、 生物・化学兵器を使わないことの確約を取り付けることにある。  戦前からの工作は必ずしも順調にいかなかったが、開戦後も再開され、イラク の戦闘地域内でひそかに軍関係者との交渉が進行中だ。  対象者への接触は、電話や電子メールのほか、バグダッド市内でCIA工作員 が直接、面談している。現状では大半の対象者が誘いを拒絶しているという。報 復を恐れて協力を拒む者、フセイン大統領を支持する者、湾岸戦争後の経済制裁 を「経済テロ」と位置づけ米国へ反感を抱く者…さまざまだ。  だが、一定の成果もみられる。複数のイラク軍関係者が、大量破壊兵器につい て「米軍に対しては使用しない」と約束したとされる。最近、フセイン大統領の 動向に関する極秘情報を持つ政権内部の関係者一人を取り込むことに成功したと もいう。  こうした工作にあたり、ヨルダンやサウジアラビア、イラクの反体制派が重要 な役割を担うことも少なくない。仲介役になったり、政権幹部の電話番号などの 情報が提供されているという。戦争には反対だが、フセイン政権崩壊は望んでい る事情があるためだ。  一方、国防総省はイラク軍幹部らの「個人情報ファイル」も作成している。効 果的なアプローチの方法を練るためだ。ファイルはイラク情報当局員や秘密警察、 地方政府幹部らの個人情報もリストアップ。対象者の特性を判断し、金や脅迫、 愛国心をくすぐるなど“アメとムチ”の手法を使い分けている。  協力者はバグダッド市内の「秘密の場所」へ案内され、戦争が終わるまで家族 とともに安全な場所に移される手はずになっている。  「米国の活動は時間と金の無駄だ。親愛なるフセイン大統領を裏切る者などい るはずがない」 実際に「アラビア語を話す米国人」から説得を受けたというイ ラク国防省のアリ・ムサ・ラマダン少将は、そういって不敵な笑みを浮かべた。  心が揺れ動いているイラク人がかなりいるというが、こうした米国の心理戦が 戦闘激化の中でどう結実するかは、まだ不透明だ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・   野田隆三郎(元岡山大学)   TEL/FAX 086-294-4020  e-mail nodarr.193@do9.enjoy.ne.jp