From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Thu Apr 25 21:01 JST 2002 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id VAA01295 for ; Thu, 25 Apr 2002 21:01:08 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id UAA25199; Thu, 25 Apr 2002 20:09:52 +0900 (JST) Date: Thu, 25 Apr 2002 20:03:53 +0900 From: 神沼公三郎 Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:04148] 北大職組の声明 To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Message-Id: <200204251109.UAA17637@blue.sys.hokudai.ac.jp> X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 04148 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Windows Eudora Pro Version 2.2-J (32) X-Sender: kk120@pop.fsc.hokudai.ac.jp Mime-Version: 1.0 Precedence: bulk Lines: 64 Content-Type: text/plain; charset="ISO-2022-JP" Content-Length: 3439 北大教職員組合委員長の神沼です。  北大職組は本日、国大協臨時総会の結果に抗議する下記の声明を発表しました。 北大職組のHPもご覧になってください。        http://ha4.seikyou.ne.jp/home/kumiai/      声明 国立大学の独法化を容認する国大協臨時総会         の結論に抗議する! 中村学長は真の「説明責任」を  4月19日に国立大学協会は臨時総会を開催し、長尾会長の「会長談話」を採択す る形で、わが国の大学制度における50年に一度の大改悪を容認したといわれている。 ところが北大では、会長、副会長、各大学長の発言など総会の詳しい様子は学内に 知らされていない。そのため、独立行政法人化(独法化)問題を考える全国的ネッ トワークの情報とマスコミ報道に頼らざるを得ない。中村学長は、学長自身が採決 に際していかなる態度をとったかを含めて、総会における議論の模様と結論を可及 的速やかに、かつ詳細に、学内構成員に広く伝える責務がある。それが真の「説明 責任」である。 歴史的大学制度改悪に自ら道を開いた国大協  総会が「会長談話」を採択したことは、国立大学が文部科学省の全面的統制下に 組み入れられて大学の自治を放棄し、財界とその代弁者である経済産業省の意図す る研究・教育内容へと進んでいく道を国大協が自ら選択したことになる。この選択 は国立大学の研究・教育に著しいゆがみと混乱をもたらし、その結果、わが国の高 等教育が計り知れない不利益を被るのは間違いない。その意味で総会は、国立大学 の歴史に重大な汚点を残したといわなければならない。 発言の多くは独法化に反対か慎重  マスコミ報道を総合すると、総会では少なくとも13人の学長が発言した。そのう ち国立大学の独法化に積極的に賛成したのはわずか2人に過ぎず、その他の発言は 多かれ少なかれ独法化に異議や疑念を呈する内容だったという。そして「会長談話」 を認めるか否か異例の採決を行い、賛成多数で採択したとのことである。私たちは、 独法化に反対や慎重の意を発言された学長諸氏の高等教育に対する深い洞察力と毅 然たる態度に心から敬服する。このような勇気ある発言は、全国の大学教職員組合 をはじめ多くの大学関係者による文科省調査検討会議の最終報告に反対する運動を 背景にしていると確信する。また異例の採決は、歴史的な国大協の態度決定に当た り各学長の個別責任を明確にするよう求めた全国的な運動の力が大きな要因になっ たと考えられる。 何も発言しなかった中村学長  マスコミが伝える発言者のなかに、中村学長の名前を発見することはできなかっ た。4月9日の北大職組三役との会見で繰り返した「独法化はやむを得ない」とい う没主体的な態度がそのまま総会に持ち越され、何らの意見表明も行わなかったの であろう。北大職組は独法化の危険性や「非公務員化」の重大な問題点などを繰り 返し強調してきたが、中村学長は時流に流されるばかりで、私たちの主張に真摯に 耳を傾ける意思はないようである。 さらに独法化の問題点を明らかにする運動を!  今回の総会を境に、文科省は独法化のための法案作成に着手し、北大でも独法化 に向けた体制づくりのペースが早まるであろう。しかしそうした事態の推移ととも に、独法化の持つ諸矛盾がいよいよ具体的、全面的に明らかになる。北大職組は、 大学で働き、学ぶ人たちの立場に立って独法化に徹底的に反対する運動の継続が、 大学における教育・研究を発展せしめていく真の原動力であることをあらためて強 調し、今後の独法化問題の行方のなかで引き続き全力を傾注していく決意をここに 表明するものである。  2002年4月25日                           北海道大学教職員組合