From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Sat Feb 23 18:44 JST 2002 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id SAA28166 for ; Sat, 23 Feb 2002 18:44:19 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id SAA23410; Sat, 23 Feb 2002 18:04:50 +0900 (JST) Date: Sat, 23 Feb 2002 18:08:24 +0900 From: reformad@ed.niigata-u.ac.jp (reform-ml) Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:04023] 鳥取大学と島根大学 To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Message-Id: <200202230903.SAA16556@yahiko.ed.niigata-u.ac.jp> X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 04023 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.8r7-J16) X-Sender: reformad@133.35.177.100 Mime-Version: 1.0 Precedence: bulk Lines: 118 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Length: 5090 he-forumから転載します。            2月23日 大学改革情報ネットワーク [he-forum 3442(2/18)] 『日本海新聞』2002年2月16日付 鳥大・島大学長が懇談 方針尊重・協議継続へ  鳥取大学の道上正※学長と島根大学の吉川通彦学長は十五日、教員養成系学 部の再編をテーマにした懇談会を鳥取市湖山町南四丁目の鳥取大学で開き、今 後も協議を継続し、具体的な協力体制のあり方について出来るだけ早い時期に まとめることを確認した。  懇談会は島根大側の呼び掛けで初めて開かれたが、非公開だった。両大学の 学長をはじめ学部長、事務局長、学部運営協議会委員ら八人が出席。  島根大教育学部は「教員養成担当大学を目指す」、鳥取大学教育地域科学部 は「複合学部として発展させ、教員養成機能も残す」との方針をあらためて表 明し、意見交換したという。  会議後の会見で、鳥取大の道上学長は「両大学の方針を相互に尊重し、今後 協議を継続することで合意した。両大学が希望の持てる改革を目指す」、島根 大の吉川学長は「(教員養成系を一方に吸収する)取り合いのけんかにはなら ない。両大学が協力してやろうということで考えは一致している」と述べた。  次回会議は島根大で開き、「島根大学・鳥取大学の教員養成系学部の再編に 関する協議会」と名称を変える。 ※は矢ヘンに見 [he-forum 3444(2/19)]   『山陰中央新報』社説 2002年2月18日付 教育学部再編/島大と鳥大がどう連携するか  国立大学教育学部の再編・統合計画に伴い、山陰両県では島根大学教育学部 と鳥取大学教育地域科学部の存廃問題が浮上している。文部科学省の再編方針 では、小規模の教員養成学部を統合し、一定の学生定員数以上の規模に再編す る。  その際、現在の一県一学部体制を見直して、近隣の府県で一つの学部に統合 する考え方が示されている。  この再編方針を当てはめると、両大学とも現状のままでは教員養成学部の存 続が困難になるため、双方の間で学部改変に向けて協議を開始した。  今回の再編の背景には、少子化に伴う教員の採用減がある。山陰両県では特 にその傾向が著しく、地元の教員養成の役割を担ってきた両大学でも教員への 就職率が落ちている。  教育学部は教員を養成するのが目的であり、少子化に伴って教員の需要が減 れば、その供給の在り方を見直すのは時代の流れとも言える。  しかし両大学とも旧師範学校以来の伝統を持ち、地域とのかかわりが深い。 地元の高校生にとっても進路選択の重要な受け皿となっている。再編に伴って 教育学部がなくなると、地域の教員を地域で養成できなくなる。  そのニーズが薄れているのだから、教育学部がなくなっても仕方がない、と いうのが文科省の言い分だが、教育を考える上ではプラグマティック(道具主 義的)なにおいが強過ぎるのではないか。  再編の方向は避けられないとしても、地域の実情をどう反映させていくかと いう視点を失わないでほしい。  全国的な教員の採用減に対し、各大学とも教員養成の定員枠を削減する一方 で、同じ教育学部の中に教員免許を取得しなくても卒業できるコースを新設し て、学部としての定員を維持してきた。教育を看板としながら、中身は教員養 成という本来の趣旨が薄れつつあるのが実情だ。  そのことが教育学部の性格をあいまいにしている。卒業に教員免許を必要と しない、いわゆるゼロ免課程を導入、拡大する一方で本来の教員養成課程は規 模縮小を余儀なくされている。  文科省はそこを改革しようとしている。現在のように細分化された小規模の 教員養成課程では十分な教育を期待できないとして、ゼロ免課程の分離を含め た学部の再編統合を打ち出した。  これに対し、島根大、鳥取大とも現在の学部存続を目指す方針を明らかにし ている。島根大では生涯学習、生活環境福祉の二つのゼロ免課程を廃止し、教 員養成課程に絞って存続させることを決議した。   一方、鳥取大は現在の学部を、教員養成に地域科学などを加えた複合学部と 位置付けている。教員養成課程を残しながら、現在の学部を発展させる形で存 続させたいとしている。  しかし、ともに教員養成課程を残しながら、学部を存続させていくことが可 能かどうか。島根大は鳥取大の教員養成も担いたいとの意向を示していたが、 両大学の協議でどちらか一方が吸収する方向は否定された。  小規模な両大学の教員養成課程を、統合を伴わずに残せるかどうか。文科省 の評価に堪え得るためにも、地域に対する両大学の存在感が問われている。 [he-forum 3445(2/19)]   『毎日新聞』鳥取版 2002年2月16日付 教員養成学部再編で鳥取大学長と島根大学長が懇談  教員養成系学部の再編に関し、吉川通彦・島根大学長と道上正●・鳥取大学 長との懇談会が15日、鳥取市の鳥取大であった。再編に関する協議会設置で 正式合意し、1回目の会合を早急に島根大で開くことを決めた。  懇談会には、島大の泉五郎・教育学部長、鳥大の永山正男・教育地域科学部 長らも加わり、非公開で約2時間行われた。  終了後に会見した両学長によると、教員養成担当大学を目指す島大の方針、 複合学部としての発展を目指し、教員養成も残す鳥大の方針を相互に尊重し、 協議を進めることを確認したという。  文部科学省は今秋にも、国立の教員養成大学・学部の統合再編計画策定に着 手するといい、両学長は「両大学が希望の持てる結論をなるべく早く出したい」 と口をそろえた。  【熊谷仁志】