From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Fri Nov 16 00:41 JST 2001 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id AAA12445 for ; Fri, 16 Nov 2001 00:41:29 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id XAA22661; Thu, 15 Nov 2001 23:55:03 +0900 (JST) Date: Thu, 15 Nov 2001 23:54:31 +0900 From: Toru Tsujishita Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:03868] [Weekly Reports 75] 週報75 目次と内容紹介 To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Message-Id: X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 03868 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Macintosh Eudora Version 4.3.2-J X-Sender: tujisita@mailhost.math.sci.hokudai.ac.jp Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 189 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Length: 11224 国立大学独立行政法人化問題週報 目次と内容紹介 Weekly Reports  No.75 2001.11.14 Ver 1.11 http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/wr/wr-75.html 総目次:http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/wr/all.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━        目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ [75-0] 内容紹介  [75-0-1] 文部科学省の本音  [75-0-2] 国立大学協会総会開催  [75-0-3] 旧帝大系学長の試練:トップ30政策を拒否する良識があるか  [75-0-4] 理科離れを加速させる、夢なき科学技術政策  [75-0-5] NHK BS1 がオンライン意見募集中  [75-0-6] 飛び入学についての意見募集中 [75-1] コラム「「東京大学定年65才まで延長」に関しては徹底した理適化を添えて」 [75-2]◆国立大学協会総会要請行動11.14  [75-2-1]東京大学職員組合   [75-2-1-1] 「国大協に訴える−国大独法化に対する拒否の態度を明確にすべきである−」   [75-2-1-2]『東京大学は「中間報告」の根本的な再検討を要求すべきである』  [75-2-2]独立行政法人反対首都圏ネットワーク声明   [75-2-2-1]国大協総会は大学の未来にどう責任を負うか    [75-2-2-2]理念・展望・未来なき「再編・統合」と「トップ30」  [75-2-3]北海道大学職員組合   [75-2-3-1]「国大協は「意見」内容の再検討を!! 」   [75-2-3-2] 北大学長会見2001.10.25  [75-2-4]発行者「国立大学学長への要望文」  [75-2-5]北大ネットワーク会員「北大学長への質問状」2001.11.7   [75-2-5-1]学長からの回答 2001.11.12  [75-2-6]◆国大協理事会将来構想WG2001.10.25(議事メモ) [75-3] 参議院文教科学委員会議事録2001.10.30  [75-3-1]阿南一成(自民党)遠山プランと国立大学法人化との関係について|  [75-3-2]鈴木寛(民主党)育英会について|  [75-3-3]山本正和(社民党)ロースクールについて |  [75-3-4]西岡武夫(自由党)国立大学独立行政法人化について [75-4]総合科学技術会議2001/10/30  [75-4-1] 第11回総合科学技術会議2001.10.30 配付資料cf:[74-0-10]  [75-4-2] 琉球新報11/11:「世界最高水準に」、尾身沖縄相が明言/大学院大学  [75-4-3] 岩波「科学」2001.11 特集「日本の科学技術政策−−なにが問題か?」   [75-4-3-1] 「アストロバイオロジーとは?」松井孝典・浦辺徹郎 [75-5]文部科学省  [75-5-1] ◆文部科学省意見募集 11/16まで (飛び入学について)  [75-5-2] ◆文部科学省第4回大学改革連絡会11/6配布資料  [75-5-3] 文科省独法評価委員会第4回総会2001/08/01議事録  [75-5-4] 文科省「学校法人経営の充実・強化等に関する調査報告書について」  [75-5-5] 自民党文部科学部会・文教制度調査会合同会議2001.11.2  [75-5-6] ◆独立行政法人阻止全国ネットワーク文部科学省交渉記録   [75-5-6-1] Cpoirewjp 氏のコメント(Yahoo!Japan BBS)    [75-5-6-1-1] 3905「大変だ、早くみんなに知らせないと・・・」    [75-5-6-1-2] 3906「よい発言」    [75-5-6-1-3] 3900(基準とすべきは私立か国立か?)    [75-5-6-1-4] 3901(他の先進国には見られない「いいシステム」?) [75-6]トップ30  [75-6-1] ◆再編統合・トップ30 国立大学長調査「遠山プラン」揺れる大学  [75-6-2] ◆益田隆司「トップ30構想 大学の構造改革を遅らせる」 [75-7] 司法改革推進法が成立、「推進本部」設置へ(読売新聞2001.11.11)  [75-7-1]司法改革推進法案 [75-8]◆NHKBS1「インターネット・ディベート」『シリーズ大学改革』  [75-8-1]早川解説委員メッセージ  [75-8-2]オンラインで意見募集中   [75-8-2-1]「日本の大学のどこに問題があるのでしょうか?」   [75-8-2-2]「国公私立大学の「トップ30」に賛成or反対?」   [75-8-2-3]「こんな国立大学はもういらない?!」   [75-8-2-4]「あなたの理想の大学とは?」  [75-8-3]NHK BS1 2001.12.15 13:00〜13:49「知の拠点としての大学」 [75-9]大学評価機構  [75-9-1] 「国立大学における教養教育の取組の現状 − 実状調査報告書−」  [75-9-2] 市川 惇信「大学評価を考える―「納得性」の高い評価とは」 [75-10]教員養成系大学・学部の在り方に関する懇談会  [75-10-1] ◆「今後の国立の教員養成系大学・学部の在り方について(案)」  [75-10-2] 「全都道府県配置の原則崩す、教員養成学部大幅減の可能性」 [75-11]報道  [75-11-1] 読売新聞11/11:首相「大学を株式会社化」  [75-11-2] 徳島新聞社説11/07「国立大法人化 地域に密着した将来像を」  [75-11-3] 信濃毎日新聞社説=国立大法人化 国民的論議を深めて(2001.11.5)  [75-11-4] 「大学の統合検討 地元の声聴いて」 [75-12]ウェブサイトより  [75-12-1] 五味健作氏ウェブサイトコラム欄[01/11]  [75-12-2] 高等教育フォーラムNo 3670 落合栄一郎「大学改革」(2001.11.2)  [75-12-3] 少子化問題についてのひとりごと」サイト  [75-12-4] Yahoo! JAPAN Cpoirewjp 氏   [75-12-4-1] No 3911 「勇気、見識、自治」   [75-12-4-2] No 3914 「抵抗勢力」に倣うべきもの  [75-12-5] Yahoo! JAPAN GoldandGreen 氏   [75-12-5-1] No 3902 「ボローニャ宣言ーEU高等教育政策」  [75-12-6] 田中宇「米英で復活する植民地主義」2001.11.12 ━━━━━━━━━━━━━━━━━     内 容 紹 介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ [75-0-1] 文部科学省の本音 10月5日に独立行政法人阻止全国ネットワークが行った文部科学省交渉の詳 しい記録が公開された[75-5-6]。このなかで、意外なことが明らかになってい る。国立大学予算は多すぎると考えていることが明確になった。国立大学所管 省が、なぜ統廃合や教員養成系学部縮小に熱中するわけがこれで明らかになっ たと言える。今の国立大学予算を「効率良く」使うことしか関心がないのであ る。  また、ユネスコの宣言を「後進国」向けのものと考えていることも驚くべき ことだし、中間報告に学生への視点が欠如しているわけは「調査検討会議で議 論がなかった」からだという。また、パブリックコメントを重視する発言をし ているので、200を越す意見書をどこまで誠意を持って扱うか注目すべきだ。  Jahoo JAPAN BBS に、Cpoirewjp 氏が鋭いコメントを投稿している、一読の 価値あり[75-5-6-1]。             ------------------------------ [75-0-2] 国立大学協会総会開催  国立大学協会総会が本日14日と明日15日に開催される。理事会の意見書 が国立大学協会の提言として文部科学省に出される可能性があるようだ [75-2-6]。             ------------------------------ [75-0-3] 旧帝大系学長の試練:トップ30政策を拒否する良識があるか。  朝日新聞が再編統合・トップ30について国立大学長調査を行った[75-6-1]。 その結果を見ると、トップ30に入る分野はあるが拒否する、という気概を示 した学長は「弘前大学・東京外国語大学・東京農工大学・電気通信大学・横浜 国立大学・富山大学・信州大学・浜松医科大学・滋賀大学・滋賀医科大学・大 阪外国語大学・鳥取大学・香川大学・高知大学・九州芸術工科大学・大分医科 大学・宮崎大学・宮崎医科大学・鹿児島大学」19校の学長のみ。旧帝大系は 一校も入っていないのは情けない。東大や京大にとっては微々たる額のはずだ から名誉にこだわってのことだろう。しかし巨額の歳入を持つ東大や京大が、 名誉のためとはいえ、財政基盤が弱い大学の経常経費も削って捻出されるであ ろう210億円を巡る争奪戦に当然のように参加するのはちょっと情けない、 と思う者は多いのではないか。  もっとも各学科・専攻にとっては5年間毎年2億円という額は魅力はあるに 違いない。学長が大学全体として拒絶する決意をしなければ、少しでも見込み があると思う学科・専攻のほとんどが申請することになり兼ねない。これでは、 倍率が数十倍の心無い競争的資金がまた一つ誕生することになる。国際的競争 力のある学科・専攻の大半に宝くじ資金獲得努力をさせ全体としては多くの学 科や専攻に無駄骨を折らせるのだから、日本全体の国際競争力をかなり低下さ せることは避けられないだろう。  少なくとも<旧帝大>の学長はトップ30申請を大学として辞退する良識を 示してほしいものだ。             ------------------------------ [75-0-4] 理科離れを加速させる、夢なき科学技術政策  岩波科学11月号は科学技術基本計画を取り上げている[75-4-3]。同じ号に、 「アストロバイオロジーとは?」という記事がある[75-4-3-1]。生命の起源を 宇宙に求める壮大な計画が夢ではなく実質的な研究ができる時代になったにも かかわらず、科学技術振興調整費には採択されず、結局ピュアサイエンスは何 も採択されなかったらしい。このような夢ある壮大なサイエンスを育むことこ そ子供が科学に憧れ「理科離れ」の流れを止める特効薬になるのではないだろ うか。しかし、科学技術基本計画は夢ある科学を軽べつするだけだ。夢無き民 は滅ぶ・・・古えの警告は今も生きている。             ------------------------------ [75-0-5] NHK BS1 がオンライン意見募集中  NHKが大学問題を12/1,8,15 に特集する。そのための意見を募集している。 意見表明には簡単な手続きで、1回の発言は400字以内であるが、かなり真 摯な意見がすでに寄せられている[75-8-3]。ドイツに滞在中の院生の意見もあ る。週報の読者もぜひ意見を送られるように勧めたい。15日の時点で、すで に35通の意見が寄せられている。テーマは4つ「日本の大学のどこに問題が あるのでしょうか?」「国公私立大学の「トップ30」に賛成or反対?」 「こんな国立大学はもういらない?!」「あなたの理想の大学とは?」             ------------------------------ [75-0-6] 飛び入学についての意見募集中  第151回国会で学校教育法の一部が改正され、大学・大学院への飛び入学 規制が大幅に緩和された。その施行のための学校教育法施行規則改正案につい て、パブリックコメント募集が行われている[75-5-1]。飛び入学は使い方を誤 ると幼児英才教育を加速させ、教育をさらに荒廃させていく危険性もある。ま た、大学院への飛び入学が普通になると、教養教育3年ー専門基礎教育3年ー 博士3年という教育システムが主流となり、大学院に進学しない者に中途半端 な学部教育を強いることになりかねない。平行して、大学卒業制度を根本的に 変更して、種々の大学の過ごし方が充実したものになるようにすべきではない か。「大学卒業制度廃止論」[60-11-4]は検討の価値があるのではないか。 (本文略) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行者:辻下 徹 e-mail: tujisita@geocities.co.jp ------------------------- 発行部数(括弧内は11/2からの増減) (2001.11.13 現在) 1661(+1):Mag2:953(-2)|CocodeMail:372(+2)|Pubzine:95(+1)|melma:67(+2) |melten:65(-4)|Macky!:57(-1)|emaga:27(0)|melonpan:25(+3) 直送 約730(北大評議員・国立大学長・国大協・報道関係・国会議員等) ------------------------- Digest版 発行部数 約1600(北大), ML(he-forum,reform,aml,d-mail) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ End of Weekly Reports 75