From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Wed Jun 20 19:06 JST 2001 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id TAA14904 for ; Wed, 20 Jun 2001 19:06:28 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id QAA31140; Wed, 20 Jun 2001 16:48:37 +0900 (JST) Date: Wed, 20 Jun 2001 16:47:32 +0900 From: "FUJII Hiroyuki" Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:03560] 国大協総会の説明会 To: Message-Id: <003101c0f95d$43a5fbc0$41e06085@aichiedu.ac.jp> References: X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 03560 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Microsoft Outlook Express 5.00.2615.200 X-Priority: 3 X-MSMail-Priority: Normal X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V5.00.2615.200 Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 131 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Length: 6529  こんにちは。  愛知教育大学の藤井です。  本日、大学の教職員集会で学長から国大協の様子について説明がありました。  それによると、会議の冒頭で、会長が「了承してほしい」旨述べたが、「枠組み」 について批判が相次ぎ、 「承った(聞き置いた)が、了承することはできない」という結論であったと言うこ とです。 総会後の記者会見についても、会長が文部科学省の「方針」を「真摯に受け止め」 「意見を反映したい」と述べたいと原案を示したのに対して、「国立大学の果たして きた役割をこそ、記者会見で述べるべきだ。」「学術・文化の重要性を織り込むべき だ。」「遺憾の意を表明すべきだ」という意見が出されたが、最終的に会長一任に なったと言うことである。    文部科学大臣や審議官・高等教育局長らの説明で、「国立大学への批判があるの で、それに応えていかなければならない。」「社会への貢献が大切だ。」「国立大学 は味方づくりが必要。」という趣旨のことが繰り返されているようです。私見では、 「誰からの批判か。財界からの批判ではないのか」、「社会とは何か。それは会社 (財界)ではないのか。」「財界を味方につけるべく、特許を取り儲かる大学、ベン チャーを生み出す大学になれ」ということではないかと考えています。  文部科学省こそが、大学の果たしてきた積極的役割を公表すべきだと思うのです が、文部科学省が、国立大学=ダメ大学そういう評価をミスリードしているのではな いかということです。その証拠に、日本の大学評価が低いというために、スイスの民 間研究所IMDの世界競争力なる全く客観性が疑わしいものを当日持ち出して説明した と言うことです。(文部科学省自体が企業人による評価で客観性に乏しいという趣旨 のことを前置きして提示したということです。少なくとも、文部科学省がある程度ま ともな評価軸を作って正当な評価をすべきではないでしょうか。)  質疑応答の中では、「国際競争に勝つ大学」という発想が、そもそも学問を国家目 的に従属させていて時代遅れの議論だという意見も出されました。私も大いに同感 で、国大協の基本的考え方の中にある、「人類の福祉」と美辞麗句と、国際競争力強 化という考えは相反すると考えています。国際競争力重視で民間経営手法の導入とい うことになれば、ゲノムでもなんでも特許を取って利用料を稼ぐという発想になるだ けであって、南北格差が拡大するだけではないでしょうか。    また質疑応答の中で、すでに大きな大学に予算が余るほど重点配分されているにも かかわらず、世界のトップから遅れているのではないか。研究は、個々の研究者のア イディアが基本である。だから、幅広い研究者がアイディアを温め、生かし、育てる ことができるように、幅広く予算配分すべきだ。仮に日本の大学の評価が低いとすれ ば、そこにこそ問題があるのではないかという意見も出されました。  時間がないので、取り急ぎご報告まで。 ############################## 愛知教育大学 藤井啓之 hfujii@auecc.aichi-edu.ac.jp ############################## ----- Original Message ----- From: Toru Tsujishita To: Sent: Wednesday, June 20, 2001 11:30 AM Subject: [reform:03559] 遠山大臣会見の概要抜粋  2001/06/15 > 平成13年6月15日大臣会見の概要9:26〜9:36 参議院議員食堂 > http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/010605.htm > ------------------------------------------------------------------------- > 抜粋 > > 記者)昨日、学長会議で改革の方針を示されて、その後、学長さん方からの反応 は。 > > 大臣)私は、次の予定もありまして、冒頭の御挨拶だけで帰りましたが、国大 > 協の会長から、大学側の持っている使命、特に学術文化についての使命につい > て、よく理解してくれというお話はございましたけれども、個別の大学の学長 > さんから特にお話を承る時間が無くて、そのまま出てまいりました。 > > 記者)学長さん達からお話を伺う機会と言うのは。 > > 大臣)もう個別になりましょう。ただ、とにかく今は教育改革3法でございます。 > > 記者)昨日の学長会議の席で、記事にもなっていますが、文部科学省の責任で > 最終的には統合・再編の方策を打ち出すと。 > > 大臣)それは前段がありまして、それぞれの大学でよく考えられて、学長がリー > ダーシップを持って将来のあるべき国立大学の姿をきちんと構想して、示して > 頂くことがまずあります。その上で、最終的には当然ながら設置者たる文部科 > 学省がという意味でありまして、文部科学省だけで決めることはもちろんやる > べきではありませんし、十分意見を聞きながら、しかし昨日申し述べたような > 方針に沿って考えてもらいたいという主旨です。 > > 記者)最終的な時期はいつ頃でしょうか。 > > 大臣)まだもう少し時間がかかります。法人化の議論もまだ最終結論に至って > おりませんし、時間はかかると思いますが、できるだけ速やかにと思っており > ます。 > > ・・・・ > > 記者)国立大学の関係ですが、一県一国立大学を見直すという発言が昨日あり > ましたけれども、それについては。 > > 大臣)一県一大学の大原則と言いますか、そのこと自体もどう考えるかという > ことでありますけれども、昨日の話は、そういうことにもとらわれないで、大 > 学のあるべき姿というところから考えて欲しいということでありまして、それ > を崩すであるとかを主に言ったわけではございません。ですから、大方針に言っ > ている大学の構造改革なくして日本の再生、発展はないという信念に基づく三 > つのポイントを話しまして、そのことを前提にどのように再編・統合をしてい > くかという議論の中で、県境を超えたということもあり得るかもしれませんし、 > 従来の考え方にとらわれないで本当に足腰の強い、国民の期待に応えるような > 国立大学になってもらいたいと、またなるべきであるという主旨で申し上げた > わけでございます。 > > 記者)意味するところは、キャンパスを無くしてしまうということではなく > て、仮に法人としての国立大学が無くなるとしても、分校のような形では残る > ということでしょうか。 > > 大臣)その辺も含めて、これから考えて欲しいということです。単純にキャン > パスを残すとか、そうは行かないと思いますけど、それぞれの歴史を持ってお > りますから、そう簡単に決めるということもできないと思います。ですからそ > ういうことも含めて、それぞれの実態と可能な方途を探ってもらいたいという > 意味で申し上げたわけでございます。 > > 記者)大幅削減というのは、表現があいまいですけれども、どれくらい削減し > たら大幅とお考えですか。 > > 大臣)特に数を申し上げるようなところまで詰めておりませんし、今申し上げ > るべきでないと思います。それほど明確になってないわけですから。しかし、 > 大胆にこの問題については取り組んでもらいたいという主旨です。 > ・・・ > > (大臣官房総務課広報室) > > ------------------------------------------------------------------------- > >