From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Fri Jun 15 22:56 JST 2001 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id WAA07319 for ; Fri, 15 Jun 2001 22:56:14 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id WAA28913; Fri, 15 Jun 2001 22:17:28 +0900 (JST) Date: Fri, 15 Jun 2001 22:20:24 +0900 From: reformad@ed.niigata-u.ac.jp (reform-ml) Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:03550] 国立大学学長会議の報道(続き) To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Message-Id: <200106151317.WAA01442@yahiko.ed.niigata-u.ac.jp> X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 03550 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.8r7-J16) X-Sender: reformad@133.35.177.100 Mime-Version: 1.0 Precedence: bulk Lines: 145 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Length: 6606 国立大学学長会議の報道(続き)  reform3545の続報です。he-forumから転載します。小泉内閣の 大学構造改革の危険なねらいがますます明らかになってきました。            6月15日 大学改革情報ネットワーク [he-forum 2130(6/14)]  Mainichi Interactive 2001年6月14日 <国立大学長会議>国立大がなくなる県が出てくる可能性も  文部科学省は14日、全国の国立大学長を集めた会議を開き、国立 大の統合再編を積極的に進めていくことを正式に表明した。1県に最 低一つの国立大がある現状について「未来永劫(えいごう)でない」 とし、今後、国立大が存在しない県が出てくる可能性も示した。  同日、東京都内で開かれた「国立大学長会議」で、遠山敦子文部科 学相は「厳しい経済、財政状況、法人化の流れも考慮しつつ大胆かつ 柔軟な発想で、再編・統合を進めることが不可欠だ」と述べた。  また、工藤智規高等教育局長は「統合再編について、各大学での検 討は1、2年かけていては間に合わない」と、早急な計画立案を求め たうえで、「ある局面では文部科学省でまとめることになる」と述べ、 同省が統合などによる大学数など最終計画をまとめる方針を示した。 さらに「1県1(国立)大学は未来永劫ではない。現在、県内に一つ しか国立大がないと安心されては困る」と述べた。  学長からは「大いに驚いた。地方大学の切り捨てになるのではない か」などと意見が出された。 【澤圭一郎】 [he-forum 2132(6/14)]  Nikkei Net 2001年6月14日 国立大の再編・統合、具体計画を策定  遠山敦子文部科学相は14日開いた国立大学学長会議で、国立大の再 編、統合について「最終的には文部科学省の責任において具体的な計 画を策定する」と述べた。当面は大学の自発的な意思による再編、統 合を尊重するものの、現在99ある国立大の適正規模などについての同 省の見解を示し、削減を進める考えを明らかにした。  遠山文科相は、11日の経済財政諮問会議で示した「大学の構造改革 の方針」について説明。厳しい財政状況のなか、大学の運営基盤を強 化するには再編、統合は不可欠だと強調した。また、工藤智規高等教 育局長は、「再編、統合の動きを加速してほしい。(大学の)努力が ないと、見捨てざるを得ない局面になるかもしれない」と発言。「1 県1国立大学」にこだわらず、県域を超えた再編を進める考えを示し た。  これに対し、地方の国立大の学長から「1県1国立大という最低線 が崩されれば、地方の切り捨てになる」との懸念が表明された。 [he-forum 2131(6/14)]   Yomiuri On-Line 2001年6月14日 文科省が国立大に「努力ないなら見捨てます」  国立大学学長会議で遠山文部科学相は14日、これまで大学同士の 協議にゆだねていた国立大の統合再編について、同省が主導、決定す るとの方針転換を明らかにした。文科省側からは、「大学側に努力が ないなら見捨てていかざるを得ない」「県に一つしかない国立大も必 ずしも安泰でない。脅しをさせていただく」と述べるなど、強い調子 で改革への協力を訴えた。  同省の方針は11日に経済財政諮問会議に示されたもので、〈1〉 国立大の大胆な再編統合〈2〉民間経営手法の導入〈3〉国公私30 大学に資金を重点配分――が柱。教員養成系大学の縮小や地方移管、 国立大付属学校などの「民営化」などを例示している。〈1〉と〈3〉 については、国立大側では検討したことがない。  遠山文科相に続き説明にたった工藤智規高等教育局長は「黙ってい れば大学にお金が入ってくるわけではない。若干血を見るような努力 をしないと共倒れになる」などと述べ、大学削減を前向きにとらえる よう意識改革を迫った。  これに対し、鹿児島大の田中弘允学長が「県域を超える再編も例示 されているが、『1県1国立大』の最低線も崩すのか」と質問。工藤 局長は、「県に一つしかないから安心と思ってもらっては困る」と答 え、県によってはキャンパスは残しながら近隣の大学と合併させる道 もあるとの考えを示した。  同省の方針については、都市部の大学には「革命的」との評価もあ るが、地方大学からは「地域に貢献している大学の切り捨てにつなが る」という反発も出ている。 [he-forum 2134(6/14)]   共同通信ニュース速報2001年6月14日 国立大の削減方針を強調 文科相、学長会議で  遠山敦子文部科学相は十四日、東京都内で開かれた国立大学長会議 で「大学の運営基盤を強化するためには大胆かつ柔軟な発想で再編、 統合を進めることは不可欠だ」と述べ、積極的に国立大の再編を進め、 大幅な削減を目指す方針を強調した。           遠山文部科学相は「再編・統合の大胆な計画をお聞かせいただき、 最終的にはわが省の責任で具体的計画を策定したい」として、同省の 主導で大幅な再編を進める意向を示した。           会議では工藤智規高等局長が「努力が見られないと取り残さざるを 得ない。場合によっては見捨てていかざるを得ない局面があるかもし れない」と述べ、各大学に早期の計画策定を促した。      質疑で田中弘允・鹿児島大学長が「大いに驚いた。国立大がなくな る県も出るのではないか。地方の切り捨てにつながる」と懸念を示し た。        これに対し工藤局長は「一県一大学は未来永劫(えいごう)の原則 ではない。これからの発展を考えると金科玉条で保障されるわけでは ない」と、厳しい見方を示した。 [he-forum 2143(6/15)]  『東京新聞』2001年6月15日付 『一県一大学』見直しも 文科省が大幅削減示す 全都道府県に一つ以上国立大学がある現状について、文部科学省は 十四日、東京都内で開いた国立大学長会議で「一県一(国立)大学が未 来永劫(えいごう)の原則であり続ける保証はない」として、将来、国 立大学がない県が出てもやむを得ないとする考えを明らかにした。遠 山敦子文科相は、同省の主導で国立大学の大幅削減を進める方針を示 した。 席上、工藤智規高等教育局長は「まったく白地で日本列島に国立大 学をつくったら、今のままの配置になるだろうか」と国立大学を大幅 削減する必要性を強調。「一県一大学という金科玉条にこだわるとお かしくなる。必ずしも安泰でないという脅しをさせていただく」と述 べ、厳しい姿勢で"合併"を迫った。 遠山文科相は「各大学の運営基盤を強化するためには、大学間の再 編・統合を進めることが不可欠」と説明し、同省主導で削減計画を作 る意向を明言した。 会議では同省の強硬姿勢に、地方大学を中心に反発の声が続出。二 神光次宮崎大学長は「高圧的でびっくりした。大幅削減だけでなくて、 つぶすのも避けられないという感じだ」と話した。林勇二郎金沢大学 長は「日本で地方を発展させてきたのは国立大学。そうした構造を変 えるのが、本当に活性化につながるのか」と、疑問を示した。 一方、中嶋嶺雄東京外国語大学長は「個人的には極めて革命的な転 換だと評価したい」と、前向きに評価していた。 From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Fri Jun 15 22:56 JST 2001 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id WAA07319 for ; Fri, 15 Jun 2001 22:56:14 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id WAA28913; Fri, 15 Jun 2001 22:17:28 +0900 (JST) Date: Fri, 15 Jun 2001 22:20:24 +0900 From: reformad@ed.niigata-u.ac.jp (reform-ml) Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:03550] 国立大学学長会議の報道(続き) To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Message-Id: <200106151317.WAA01442@yahiko.ed.niigata-u.ac.jp> X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 03550 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.8r7-J16) X-Sender: reformad@133.35.177.100 Mime-Version: 1.0 Precedence: bulk Lines: 145 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Length: 6606 国立大学学長会議の報道(続き)  reform3545の続報です。he-forumから転載します。小泉内閣の 大学構造改革の危険なねらいがますます明らかになってきました。            6月15日 大学改革情報ネットワーク [he-forum 2130(6/14)]  Mainichi Interactive 2001年6月14日 <国立大学長会議>国立大がなくなる県が出てくる可能性も  文部科学省は14日、全国の国立大学長を集めた会議を開き、国立 大の統合再編を積極的に進めていくことを正式に表明した。1県に最 低一つの国立大がある現状について「未来永劫(えいごう)でない」 とし、今後、国立大が存在しない県が出てくる可能性も示した。  同日、東京都内で開かれた「国立大学長会議」で、遠山敦子文部科 学相は「厳しい経済、財政状況、法人化の流れも考慮しつつ大胆かつ 柔軟な発想で、再編・統合を進めることが不可欠だ」と述べた。  また、工藤智規高等教育局長は「統合再編について、各大学での検 討は1、2年かけていては間に合わない」と、早急な計画立案を求め たうえで、「ある局面では文部科学省でまとめることになる」と述べ、 同省が統合などによる大学数など最終計画をまとめる方針を示した。 さらに「1県1(国立)大学は未来永劫ではない。現在、県内に一つ しか国立大がないと安心されては困る」と述べた。  学長からは「大いに驚いた。地方大学の切り捨てになるのではない か」などと意見が出された。 【澤圭一郎】 [he-forum 2132(6/14)]  Nikkei Net 2001年6月14日 国立大の再編・統合、具体計画を策定  遠山敦子文部科学相は14日開いた国立大学学長会議で、国立大の再 編、統合について「最終的には文部科学省の責任において具体的な計 画を策定する」と述べた。当面は大学の自発的な意思による再編、統 合を尊重するものの、現在99ある国立大の適正規模などについての同 省の見解を示し、削減を進める考えを明らかにした。  遠山文科相は、11日の経済財政諮問会議で示した「大学の構造改革 の方針」について説明。厳しい財政状況のなか、大学の運営基盤を強 化するには再編、統合は不可欠だと強調した。また、工藤智規高等教 育局長は、「再編、統合の動きを加速してほしい。(大学の)努力が ないと、見捨てざるを得ない局面になるかもしれない」と発言。「1 県1国立大学」にこだわらず、県域を超えた再編を進める考えを示し た。  これに対し、地方の国立大の学長から「1県1国立大という最低線 が崩されれば、地方の切り捨てになる」との懸念が表明された。 [he-forum 2131(6/14)]   Yomiuri On-Line 2001年6月14日 文科省が国立大に「努力ないなら見捨てます」  国立大学学長会議で遠山文部科学相は14日、これまで大学同士の 協議にゆだねていた国立大の統合再編について、同省が主導、決定す るとの方針転換を明らかにした。文科省側からは、「大学側に努力が ないなら見捨てていかざるを得ない」「県に一つしかない国立大も必 ずしも安泰でない。脅しをさせていただく」と述べるなど、強い調子 で改革への協力を訴えた。  同省の方針は11日に経済財政諮問会議に示されたもので、〈1〉 国立大の大胆な再編統合〈2〉民間経営手法の導入〈3〉国公私30 大学に資金を重点配分――が柱。教員養成系大学の縮小や地方移管、 国立大付属学校などの「民営化」などを例示している。〈1〉と〈3〉 については、国立大側では検討したことがない。  遠山文科相に続き説明にたった工藤智規高等教育局長は「黙ってい れば大学にお金が入ってくるわけではない。若干血を見るような努力 をしないと共倒れになる」などと述べ、大学削減を前向きにとらえる よう意識改革を迫った。  これに対し、鹿児島大の田中弘允学長が「県域を超える再編も例示 されているが、『1県1国立大』の最低線も崩すのか」と質問。工藤 局長は、「県に一つしかないから安心と思ってもらっては困る」と答 え、県によってはキャンパスは残しながら近隣の大学と合併させる道 もあるとの考えを示した。  同省の方針については、都市部の大学には「革命的」との評価もあ るが、地方大学からは「地域に貢献している大学の切り捨てにつなが る」という反発も出ている。 [he-forum 2134(6/14)]   共同通信ニュース速報2001年6月14日 国立大の削減方針を強調 文科相、学長会議で  遠山敦子文部科学相は十四日、東京都内で開かれた国立大学長会議 で「大学の運営基盤を強化するためには大胆かつ柔軟な発想で再編、 統合を進めることは不可欠だ」と述べ、積極的に国立大の再編を進め、 大幅な削減を目指す方針を強調した。           遠山文部科学相は「再編・統合の大胆な計画をお聞かせいただき、 最終的にはわが省の責任で具体的計画を策定したい」として、同省の 主導で大幅な再編を進める意向を示した。           会議では工藤智規高等局長が「努力が見られないと取り残さざるを 得ない。場合によっては見捨てていかざるを得ない局面があるかもし れない」と述べ、各大学に早期の計画策定を促した。      質疑で田中弘允・鹿児島大学長が「大いに驚いた。国立大がなくな る県も出るのではないか。地方の切り捨てにつながる」と懸念を示し た。        これに対し工藤局長は「一県一大学は未来永劫(えいごう)の原則 ではない。これからの発展を考えると金科玉条で保障されるわけでは ない」と、厳しい見方を示した。 [he-forum 2143(6/15)]  『東京新聞』2001年6月15日付 『一県一大学』見直しも 文科省が大幅削減示す 全都道府県に一つ以上国立大学がある現状について、文部科学省は 十四日、東京都内で開いた国立大学長会議で「一県一(国立)大学が未 来永劫(えいごう)の原則であり続ける保証はない」として、将来、国 立大学がない県が出てもやむを得ないとする考えを明らかにした。遠 山敦子文科相は、同省の主導で国立大学の大幅削減を進める方針を示 した。 席上、工藤智規高等教育局長は「まったく白地で日本列島に国立大 学をつくったら、今のままの配置になるだろうか」と国立大学を大幅 削減する必要性を強調。「一県一大学という金科玉条にこだわるとお かしくなる。必ずしも安泰でないという脅しをさせていただく」と述 べ、厳しい姿勢で"合併"を迫った。 遠山文科相は「各大学の運営基盤を強化するためには、大学間の再 編・統合を進めることが不可欠」と説明し、同省主導で削減計画を作 る意向を明言した。 会議では同省の強硬姿勢に、地方大学を中心に反発の声が続出。二 神光次宮崎大学長は「高圧的でびっくりした。大幅削減だけでなくて、 つぶすのも避けられないという感じだ」と話した。林勇二郎金沢大学 長は「日本で地方を発展させてきたのは国立大学。そうした構造を変 えるのが、本当に活性化につながるのか」と、疑問を示した。 一方、中嶋嶺雄東京外国語大学長は「個人的には極めて革命的な転 換だと評価したい」と、前向きに評価していた。