From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Fri Jun 15 02:57 JST 2001 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id CAA20637 for ; Fri, 15 Jun 2001 02:57:30 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id BAA28425; Fri, 15 Jun 2001 01:54:23 +0900 (JST) Date: Fri, 15 Jun 2001 01:53:34 +0900 From: Toru Tsujishita Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:03547] 6/11 経済財政諮問会議での文科大臣説明 To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Message-Id: X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 03547 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Macintosh Eudora Version 4.3.2-J X-Sender: tujisita@mailhost.math.sci.hokudai.ac.jp Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 103 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Length: 5511 第10 回経済財政諮問会議議事要旨 http://www5.cao.go.jp/shimon/2001/0611shimon-s.pdf ――――――――――――――――――――――――――――――――――― (開催要領) 1 .開催日時:2001 年6 月11 日(月)17:35 〜19:15 2 .場所:官邸大食堂 3 .出席議員 議長 小泉 純一郎 内閣総理大臣 議員 福田 康夫 内閣官房長官 同 竹中 平蔵 経済財政政策担当大臣 同 片山 虎之助 総務大臣 同 塩川 正十郎 財務大臣 同 平沼 赳夫 経済産業大臣 同 速水 優 日本銀行総裁 同 牛尾 治朗 ウシオ電機(株)代表取締役会長 同 奥田 碩 トヨタ自動車(株)取締役会長 同 本間 正明 大阪大学大学院経済学研究科教授 同 吉川 洋 東京大学大学院経済学研究科教授 臨時議員 柳澤 伯夫 金融担当大臣 同 遠山 敦子 文部科学大臣 (議事次第) 1 .開会 2 .議事 (1)基本方針の分野別テーマ(大学の構造改革、不良債権処理関連)について (2)「基本方針」(素案)について (3)その他 3 .閉会 (配布資料) 資料1 第9 回経済財政諮問会議議事要旨 資料2 今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針(素案) 資料3 塩川議員提出資料 資料4 遠山臨時議員提出資料 資料5 柳澤臨時議員提出資料(非公表) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○基本方針の分野別テーマ(大学の構造改革、不良債権処理関連)について ・・・ (遠山臨時議員) (資料4 に沿って説明)この会議が、人材育成と科学技術 振興への投資を重視している点を高く評価。経済再生を始め、我が国の発展に 結び付きつくよう、投資対象となるべき大学は創造的人材育成と、研究開発の 役割をしっかり果たすべき。 本日は、大学の構造改革の方針について説明する。大学の構造改革は、活力に 富み、国際競争力のある国公私立大学づくりの一環として行う必要がある。第 1 に、国立大学活性化と基盤強化のため、再編・統合を大胆にやる。来年度を 国立大学にとって歴史の転換点とし、個性と実力を持つ大学に集約したい。第 2 に、国立大学は、独立行政法人そのものとは違う民間的な経営手法を取り入 れた新しい法人にする。ポイントは機動性、戦略性、能力主義。また、今の公 務員とは違う民間的経営形態を考えている。 独立行政法人よりも、大学の社会的任務と合致したよいものにしたい。第3に、 徹底した第三者評価で競争させ、メリハリを付け、よい大学は国公私を問わず、 世界のトップクラスに育てたい。 2 枚目の資料は、日本経済の活性化の観点から、大学をどう変え、社会的貢献 を効果あるものにするかという観点からまとめたもの。「大学発の新産業創出 の加速」のほか、人材大国の創造、都市再生なども視野に入れて取り組みたい。 全体を一言で言えば、要は世界で勝てる大学というのをつくっていくというこ と。様々な抵抗が予想されるが、これらを確かな目標とし、しっかり実現に取 り組みたい。その意味でも、骨太の方針に、この内容を反映して頂きたい。 (牛尾議員) 方向としては大変すばらしい案であるが、問題はこれをどうい う時間軸でやるかということ。かなり早いスピードを要求されている。 (遠山臨時議員) 現在、フルに議論をしながら進めている段階だが、できる だけこれを加速させたい。明確に何年とは言えないが、平成15 年には形を見 せたいと考えており、方向性について今年度内に明確にし、来年度は、一つで も二つでも国立大学の再編に取り組みたい。 (片山議員) 国立と私立との機能分担を考えているのか伺いたい。また、学 生の学力がないことも問題で、大学卒を企業・役所で再教育をやっている現状 だが、そういうことに対して何か対策が必要ではないか。 (遠山臨時議員) 国公私を通じてすぐれたものを伸ばしていく。また、学生 の資質の向上については、大学改革の一貫として、一番の重点に教育の充実を 取り上げ、より力強く進めていく。 (平沼議員) 「遠山プラン」の具体的な検討として、第1 に、社会ニーズへ の主体的、機動的な対応を可能とする組織編成の弾力化、学科等設置の自由化 などを具体的に謳うことが必要。第2 に、企業人の教員への登用推進や企業か ら大学への委託研究費を5 年で10 倍にするなど基本的な方向性は示されてい るが、実現に向けた具体的な方策は必ずしも明らかになっていない。今後早急 に、基準の見直しや明確化などを明らかにした上で、措置をすることが必要。 そのためには、産業サイドの協力が必要であり、当省としても最大限努力を共 にさせていただく。 (遠山臨時議員) 御指摘があったように、過程などを自由化するなどは進ん できているが、更に加速することが必要。企業との交流については、御協力を お願いしたい。 (塩川議員) 1 つは教育公務員法の改正。これを改正しないと、実際に国公 立の大学は動かないのではないか。2 つ目に、国公私立30 校に絞ると大学の 定員をどのように変化させるか。 (遠山臨時議員) 国立大学法人にした場合の職員の身分は、現在、鋭意検討 中である。必ずしも国家公務員型に集約するのではなく、より自由な発想で新 しい制度にしたいという意見もある。 また、国公私立30 校については、国交私の大学の分野別に30 くらいを世界の 一流の研究者たちが日本に来るような魅力的な大学にすることであり、他を切 り捨てるということではない。 ----------------------------------------------------------------------