From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Mon Jun 4 23:14 JST 2001 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id XAA21816 for ; Mon, 4 Jun 2001 23:14:03 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id WAA19833; Mon, 4 Jun 2001 22:26:13 +0900 (JST) Date: Mon, 4 Jun 2001 22:25:57 +0900 From: Toru Tsujishita Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:03494] 5/24 参院文教科学委員会での国大民営化質疑 To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Message-Id: X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 03494 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Macintosh Eudora Version 4.3.2-J X-Sender: tujisita@mailhost.math.sci.hokudai.ac.jp Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 109 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Length: 6003 平成13年 5月24日参議院文教科学委員会議事録より http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0107/151/15105240061009a.html <民主党本岡議員の質疑の中の国立大学民営化に関する部分> http://www.sphere.ad.jp/daiwa/motooka/ ○本岡昭次君  ・・・・  次に、国立大学の民営化の問題をちょっと触れてみたいと思います。  実は参議院の本会議で、民主党の質問の中に、民主党は国立大学の民営化あ るいは地方化の問題を考えているんだがという質問をしたときに、小泉総理が 民主党の国立大学民営化の大学改革案は賛成ですとおっしゃって私はびっくり したんですが、そして、「国立大学でも民営化できるところは民営化する、地 方に譲るべきものは地方に譲るという、こういう視点が大事だ」と答弁されま した。こうなったら全く民主党の言っていることと一緒でありまして、だから、 私は、先ほど言ったように、変わるということはこういうことで変わっていく のかなとも思い、しかし、さりとはいえ私は小泉政権を支持するというわけに もまいらぬし、困ったことだなというふうに正直思っているところであります。  そこで、遠山大臣は、この小泉総理の民営化答弁、これをどうしますか。何 か気まぐれに総理が参議院の本会議でおっしゃったんだというふうに片づけら れますか。それとも、これは本会議における答弁であるということで、文部科 学省としてこれを受けとめて、この民営化、地方化の問題の検討をされますか。 私は、文部科学省がそれをやらなければこれはおかしいと思うんですが、いか がですか。 ○副大臣(岸田文雄君) まず、そもそも独立行政法人制度は、国の行政機能 のうち、まず民間や地方にゆだねることが可能なものがないか、そして可能な ものはできる限りゆだねた上で、それが困難なものを独立行政法人化するとい うのが議論の道筋だというふうに考えております。  ですから、国立大学もその道筋で考えなければいけないと思っておりますの で、国立大学を独立行政法人化する場合も、国立大学が担っている諸機能のう ち、民間や地方にゆだねられるものがあればまずこれをゆだねた上で、そして それが不可能なものを独立行政法人化する、独立行政法人に移行する、これが 考え方だというふうに思っております。  文部科学省もそういった考えのもとに独立行政法人化を考えておりますので、 その中での民間とのかかわり云々を考えますときに、総理の答弁は必ずしもそ の方針とは矛盾しないと考えております。 ○本岡昭次君 委員長、私は大臣に聞いているんですが、副大臣が答弁される。 それは文部科学省を代表しておっしゃっているんだろうが、しかし我々が時と して、次々と質問するというときに、ある委員会で大臣がこう答弁したという のが、大臣というのは内閣のメンバーであって、その内閣の言葉としてそれが 次々に引き継がれていくと。副大臣という立場は、これはどうなんですか。大 臣の答弁というふうに僕らは受けとめるんですか。いや、あれは副大臣の答弁 やと、こういうふうになるんですか。私、さっきから聞きながらそう感じた。 ちょっと委員長、これは整理してもらわぬと。私は大臣の答弁を求めておるん ですが、副大臣が答える。それは事務的な問題でしょう。基本的な問題を今ずっ と私は尋ねてきておるんですがね。 ○国務大臣(遠山敦子君) 先ほどのお答え、御質問に対する副大臣のお答え は私の考えと全く同等でございます。  少しつけ加えますれば、今、文部科学省では、昨年と一昨年の閣議決定を踏 まえまして、国立大学の独立行政法人化について検討が進んでいるわけでござ いますが、その際、通則法のままでは大学の自主性尊重などの観点に照らして 適当でない面もあるということから、大学改革の一環として具体的な制度のあ り方などの検討を進めているところでございます。  その独立行政法人とは何ぞや、あるいはそれをどのように現実に移していく かということの考え方については副大臣が答弁いたしましたとおりでございま す。 ○本岡昭次君 同じような点で、郵政三事業の民営化問題も、これは公社化と いうのがもう現に進んで来年その法律を出すというときに、小泉総理は、これ は民営化だと、こうおっしゃっているわけで、私は民営化の方向に持っていく んだ、公社化、その後は民営化だと、その議論を並行してやって何で悪いと、 こうおっしゃっているんですよ。  この大学の民営化だって同じことですよ。総理が、民営化は結構だと、こう おっしゃった。民営化、地方化を検討しようと、こうおっしゃれば、独立行政 法人の問題は、それはもう今、あすの問題と言っているけれども、その問題を 議論しなければ、小泉総理のおっしゃっていることと文部科学省がやろうとし ていることが一致しない、内閣の不一致とかいうふうな範疇に、遠山大臣、入 ることになりますよ。いかがですか。私はこれを追及していきますがね。今言っ たように、民営化というのは文部科学省としてはとらないというふうにしか今 の話では受け取れませんからね。どうなんです、そこをはっきりさせてくださ い、一言で。 ○国務大臣(遠山敦子君) 総理は、先日の質疑におきまして、国立大学の有 している機能のうち、民間や地方にゆだねられるべきものは可能な限りこれを ゆだねるという視点が大事だ、この点ではほかの分野と同じように考えていく べきだというお考えを示されたものだと思っております。私どもはその意味で 総理の答弁を受け取っているところでございます。 ○本岡昭次君 私も国立大学の民営化問題をこの委員会で今までも論議してき ましたが、そのときは、もう旧文部省は取り合わず、勝手に本岡が言っておる だけじゃないかというふうなことであったが、もう今度はそうはいかぬという ことでありますから、そのつもりでこの議論はかみ合わせていただきたいと思 います。よろしいですね、そのことは。 ○国務大臣(遠山敦子君) 私どもは、今、独立行政法人化の問題について検 討しているところでございまして、その検討の結果を待って、きちっとした形 でまた御議論をいただくことになろうかと思います。 ○本岡昭次君 またこれは小泉総理と議論する場があればやりたいし、また民 主党として小泉総理といろいろこれから議論するときに、文部科学省の立場と いうもの、今の答弁では全然これはかみ合っていませんから、明らかにしてい きたいというふうに思います。今の答弁では私は納得できません。また改めて 議論をさらにさせていただきます。 ・・・・ --------以上----------