From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Sun Apr 16 00:07 JST 2000 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id AAA25236 for ; Sun, 16 Apr 2000 00:07:47 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id WAA09418; Sat, 15 Apr 2000 22:37:25 +0900 (JST) Date: Sat, 15 Apr 2000 22:37:18 +0900 From: nobuhisa@io.sci.hokudai.ac.jp (Nobuhisa Watanabe) Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:02733] 学長権限強化より直接民主性がいいのでは To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Cc: watanabe@castor.sci.hokudai.ac.jp Message-Id: <20000415133719657.DDNA.6631.t-mta2.odn.ne.jp@mta2.odn.ne.jp> X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 02733 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Eudora-J(1.3.8.7r2-J14) X-Sender: watanabe@castor.sci.hokudai.ac.jp (Unverified) Mime-Version: 1.0 Precedence: bulk Lines: 46 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Length: 2546 こんにちは.最近の国旗・国歌の報告をみていて,こんな作文をしてみま した. ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自民党の教育改革実施本部高等教育研究グループの提言「これからの国立 大学の在り方について(3月30日)」を読んでみた.この提言では「2. 国立大学の運営の見直し」で,「責任ある運営体制の確立」,「学長選考 の見直し」,「教授会の運営の見直し」として,教授会権限の縮小と学長 がリーダーシップを発揮しうる権限と体制を確立することが必要と書かれ ている. このように,教授会が足枷となって大学が自己改革出来ないとか機敏な判 断が出来ないとかいう批判と,それに対して学長権限の強化や副学長制度 の強化が必要だとするのは良く聞く議論だ.しかし,はたして本当にそう いうことが必要なのだろうか.一度きちんと分析する必要があるのではな いかと思う.国旗・国歌法後に各地の大学で起こっていること一つをみて も,少人数のトップで何かを決めて行くやりかたは実は時代遅れなのでは なかろうか. 大学がダメなのは,学長に改革を断行する権限が無いからではなく,構成 員が議論し,それにもとづいてすばやく意志決定していくシステムが不備 だからではないか.教授会はおおむね「報告会」だし,評議会もどうも怪 しい.大学という組織は国や地方自治体ほど巨大でもない.インターネッ ト等の最新技術を駆使して議論や投票をするような新しい直接民主制(も ちろん学生も含む)のシステムの実験場となり得るのではないか.しかも 一般の自治体とは比べ物にならないほど十分に構成員のレベルは高いはず だ(ろう)と思う. 北大ネットワークの「独法問題アンケート」でも,多数の構成員(学生を 含む)が「北大」の意志決定には直接参加したいと回答していた.大学に は,政治や行政のシステムを専門として研究している人もいるし,インター ネットを専門にしている人もいるはずだ.そういう人を中心にして大学直 接民主制のようなシステムづくりをし,それによってダイナミックに問題 に対処していく方がいいのではないか.なんだか漠然としていて結局はお 題目に終わってしまいそうな「大学のありかた」や「将来計画」の検討文 章をひねくりまわすよりも. 渡邉信久 --- 北海道大学 大学院理学研究科 生物科学専攻 生体高分子解析学講座 * 大学は病んでいます。しかし政治はもっと病んでいます。 * * 私は大学の教育・研究目標の設定を行政に委ねたくはありません。 * * 私は大学の教育・研究の評価を行政に委ねたくはありません。 * * 私は国立大学の理念無き(独立行政)法人化に反対しています。 *