From reform-admin@ed.niigata-u.ac.jp Sat Dec 18 19:45 JST 1999 Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id TAA01360 for ; Sat, 18 Dec 1999 19:45:15 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id SAA00853; Sat, 18 Dec 1999 18:16:30 +0900 (JST) Date: Sat, 18 Dec 1999 16:25:51 +0900 From: Toru Tsujishita Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:02490] 複式簿記による国の徹底支配 To: reform@ed.niigata-u.ac.jp, he-forum@ml.asahi-net.or.jp Message-Id: X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 02490 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Macintosh Eudora Pro Version 4.0.1Jr1 X-Sender: tujisita@pop.math.sci.hokudai.ac.jp Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 201 Content-Type: text/plain; charset="ISO-2022-JP" Content-Length: 9964 辻下@北大です。 昨日の「北大を語る会」での宮脇教授の話の中で大学が上げる利益の説明で、 これまで漠然と考えていたことと違う指摘があり気になり複式簿記のことをし らべて愕然としました。既に指摘されていることだと思うのですが、もっと問 題にすべきであると思い, reform と he-forum に同時投稿させて頂きます。 独立行政法人化には複式簿記を通して大蔵省の強い干渉法が用意されています。 総務省の干渉とは違ますが、同じくらい危険で効力のある干渉です。表面的に は予想できないもので、ほとんど詐欺に近い感じがします。大学は一挙一投足 に至るまで(どの雑誌に投稿するか、どの国際会議に参加するか、何を講義す るか、どういうカリキュラムを組むかについて)国の強い支配下に置かれます。 独立行政法人制度に秘められた国の狡猾さに慄然としました。これは国民の誰 でもわかる詐欺なので、国立大学の独立行政法人化(だけでなく、既に国会を 通った国立研究所・試験所等の独立行政法人化の中止)は阻止できるかも知れ ません。 簡単に言いますと授業料以外の収益を得る手段は、運営交付金の債権を国が部 分的に放棄してもらう以外にはない、ということです。つまり、大学として評 価して欲しい活動の値段をつける権利を国が持っており、その値段の付け方は 何も規制するものがないので、国の思うがままに付けられます。それを通して、 今までの予算による大学支配をさらに徹底することができるようになります。 これほど徹底した大学の活動への完壁な干渉法はいまだかって誰も思いつかな かったことだと思います。独立行政法人化は文字通り大学の息の根を完全に止 めるものと言えます。また、不要と国が思う独立行政法人については、債権の 放棄の度合いを少なくすれば「純利益」はいくらでも下げることができますの で、思いのままに民営化できます。 以下もう少し詳しくご説明します。複式簿記のことを知らない方は末尾に簡単 な説明を加えてみましたのでごらんください 単純な例: (1)運営交付金100万. (2)旅費9万を支給. (3)職員の給与合計 50万支給. (4)27万の計算機を購入. (5)図書を15万購入. (6)授業料 40万. このとき複式簿記への記載は次のようになります。 金の動きが2箇所に記載されることが肝心です。 (収益だけ同額になっていますが、他は符号が逆です。) (**借方・貸方という2行形式はやめて正負で一行で表現しています) 表は等幅フォントでご覧下さい。 -------------------|--------|------||----------------|----------------- 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 -------------------|--------|------||----------------|----------------- 現金 |計算機|図書 | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | ??? -----|------|------|--------|------||-------|--------|-----------|----- (1) 100 | | | | 100 || | | | (2) -9 | | | | || | 9 | | (3) -50 | | | | || 50 | | | (4) -27 | 27 |   | | || | | | (5) -15 | | 15 | | || | | | (6) 40 | | | | || | | 40 | -----|------|------|--------|------||-------|--------|-----------|----- 39 | 27 | 15 | | 100 || 50 | 9 | 40 | これをもとに、決算時に次の2つを作ります。 【貸借対照表】 期首資本 0 (=期首資産 100 - 期首負債 100) 期末資本 -19 (=期末資産 39+27+15 - 期末負債 100) --------- 純利益 -19 【損益計算書】 収益 40 費用 59 ---------- 純利益 -19 以上からわかることは、たとえば、100 万円と自負する論文を誰かが書いたと します。これを複式簿記に記入するには2箇所に100万が現れなければなりま せん。可能なのは、次のxの2箇所しかありません。 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 ------------|--------|------||----------------|-----------------       | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | 論文掲載 -------------|--------|------||-------|--------|-----------|----- x  x 100 (1)資産 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 ------------|--------|------||----------------|-----------------   論文 | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | 論文掲載 -------------|--------|------||-------|--------|-----------|----- 100 100 資産としては「骨董品」と同じように「論文」という項目(「論文勘定」)を 作る。しかし、算出法次第でその額はどうにでもなるので資産と認められるとは 思えない。 (2)負債 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 ------------|--------|------||----------------|-----------------       | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | 論文掲載 -------------|--------|------||-------|--------|-----------|-----   -100 100 資本の部分には書けないことは明らかなので、結局負債の部分になる。そうす ると、論文を書いたり講義をしたとき、何らかの方法でその値段を決めてその 分国が債権を抛棄する、という形式しかないことになる。これは、どういうこ とを意味するかを考えるとき衝撃を受けました。つまり、ここで大学の活動の 核心である無形の活動のすべてにおいて国は明示的に干渉できる、ということ です。これは、5年ごとの改廃審査による干渉どころの話ではない。毎日干渉 できる、という構造になっています。 この秘められた支配の方法には、どこかで「まだ気付かないようだ」とせせら 笑っている人達がいるとしか思えないような邪悪さを感じました。独立行政法 人化は一体とこまで毒が隠されているのでしょうか。 いくら腹が減って判断力が鈍っても、魂を殺す何種類もの毒が盛られた栄養剤 を飲むのは止めましょう。餓死したほうがましではないでしょうか。 【複式簿記の超簡単説明】 小学館の百科辞典の例を参考に、基本的構造をご説明します。 (会計学のご専門の方で誤りを気付かれましたらご指摘下さい)。 〈** の部分は複式簿記の用語との関係を説明したもので、省いて読んでも 結構です。単位は万円 〉 (1)手持ちの現金300と借金200を元手に運送業を始める。 (**これは本当は2行に書くべき) (2)トラックを購入し、代金300は現金払い。 (トラックという形の資産300が生じ、代金という形で300の資産がなくなる、  と考える) (3)ガソリン代50を現金払い。 (4)物品の運送を行い、代金150を現金で受け取る。 (5)トラックの修繕を行い、代金100を現金払い。 (**「資産の中の現金という項目(現金勘定という)の借方に200を記入し  収益の中の運送料勘定の貸方に200を記入。」という言い方をする。) (6)物品の運送を行い、代金200を現金で受け取る。 このとき複式簿記では次のような記録をとります。 これはふつう次ぎのような形式で記載します(借:借方、貸:貸方の略。) 500の現金が入ったことを「借方」欄に記入するのは、たとえると、 現金担当者が 500 を預かるというように解釈するそうです) ------------------------------------------------------------ 資産 |資本金|負債 | 費用 | 収益 ---------------|------|------|---------------------|-------- 現金 | 車両 | | | 燃料費 | 修繕 | 運送料 --------|------|------|------|----------|----------|-------- 借 貸 |借 貸|借 貸|借 貸|借方 貸方|借方 貸方|借方 貸 --------|------|------|------|----------|----------|-------- 300 | | 300| | | | 200 | | | 200| | | 300 |300 | | | | | 50 | | | | 50 | | 100 | | | | |100 | 150 | | | | | |150 200 | | | | | |200 --------|------|------|------|----------|----------|-------- 400 |300 | 300| 200| 50 |100 |350 のように記載するそうですが、借方・貸方という表現はやめて正負 で表現します。収益の所は貸方の方です。 -----------|--------|------||----------------|--------- 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 -----------|--------|------||----------------|--------- 現金 |車両 | | || 燃料費| 修繕 | 運送料 | -----|-----|--------|------||-------|--------|--------| 1a) 300 | | 300 | || | | | 1b) 200 | | | 200 || | | | 2)-300 | 300 | | || | | | 3) -50 | | | || 50 | | | 4)-100 | | | || | 100 | | 5) 150 | | | || | | 150 | 6) 200 | | | || | | 200 | -----|-----|--------|------||-------|--------|--------| 400 | 300 | 300 | 200 || 50 | 100 | 350 | これを下に期末に次の2の計算書を作ります: 【貸借対照表】 期首資本 300 (=期首資産 500 - 期首負債 200) 期末資本 500 (=期末資産 700 - 期末負債 200) --------- 純利益 200 【損益計算書】 収益 350 費用 150 ---------- 純利益 200 表の作り方から同じ額が出ます。 北海道大学大学院理学研究科数学専攻 〒060-0810 札幌市北区北10条西8丁目 011-706-3823(office) tujisita@math.sci.hokudi.ac.jp http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/dgh From kojihas Sat Dec 18 22:58 JST 1999 Received: by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) id WAA03618; Sat, 18 Dec 1999 22:58:18 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (cosmos.ed.niigata-u.ac.jp [133.35.176.6]) by sakaki.math.tohoku.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id TAA01360 for ; Sat, 18 Dec 1999 19:45:15 +0900 (JST) Received: from cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (localhost [127.0.0.1]) by cosmos.ed.niigata-u.ac.jp (8.9.3/3.7W) with ESMTP id SAA00853; Sat, 18 Dec 1999 18:16:30 +0900 (JST) Resent-Date: Sat, 18 Dec 1999 22:58:18 +0900 (JST) Resent-From: Koji HASEGAWA Resent-Message-Id: <199912181358.WAA03618@sakaki.math.tohoku.ac.jp> Resent-To: mi-staff@math.tohoku.ac.jp Date: Sat, 18 Dec 1999 16:25:51 +0900 From: Toru Tsujishita Reply-To: reform@ed.niigata-u.ac.jp Subject: [reform:02490] 複式簿記による国の徹底支配 To: reform@ed.niigata-u.ac.jp, he-forum@ml.asahi-net.or.jp Message-Id: X-ML-Name: reform X-Mail-Count: 02490 X-MLServer: fml [fml 2.2.1]; post only (only members can post) X-ML-Info: If you have a question, send e-mail with the body "# help" (without quotes) to the address reform-ctl@ed.niigata-u.ac.jp; help= X-Mailer: Macintosh Eudora Pro Version 4.0.1Jr1 X-Sender: tujisita@pop.math.sci.hokudai.ac.jp Mime-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Precedence: bulk Lines: 201 Content-Type: text/plain; charset="ISO-2022-JP" Content-Length: 9965 辻下@北大です。 昨日の「北大を語る会」での宮脇教授の話の中で大学が上げる利益の説明で、 これまで漠然と考えていたことと違う指摘があり気になり複式簿記のことをし らべて愕然としました。既に指摘されていることだと思うのですが、もっと問 題にすべきであると思い, reform と he-forum に同時投稿させて頂きます。 独立行政法人化には複式簿記を通して大蔵省の強い干渉法が用意されています。 総務省の干渉とは違ますが、同じくらい危険で効力のある干渉です。表面的に は予想できないもので、ほとんど詐欺に近い感じがします。大学は一挙一投足 に至るまで(どの雑誌に投稿するか、どの国際会議に参加するか、何を講義す るか、どういうカリキュラムを組むかについて)国の強い支配下に置かれます。 独立行政法人制度に秘められた国の狡猾さに慄然としました。これは国民の誰 でもわかる詐欺なので、国立大学の独立行政法人化(だけでなく、既に国会を 通った国立研究所・試験所等の独立行政法人化の中止)は阻止できるかも知れ ません。 簡単に言いますと授業料以外の収益を得る手段は、運営交付金の債権を国が部 分的に放棄してもらう以外にはない、ということです。つまり、大学として評 価して欲しい活動の値段をつける権利を国が持っており、その値段の付け方は 何も規制するものがないので、国の思うがままに付けられます。それを通して、 今までの予算による大学支配をさらに徹底することができるようになります。 これほど徹底した大学の活動への完壁な干渉法はいまだかって誰も思いつかな かったことだと思います。独立行政法人化は文字通り大学の息の根を完全に止 めるものと言えます。また、不要と国が思う独立行政法人については、債権の 放棄の度合いを少なくすれば「純利益」はいくらでも下げることができますの で、思いのままに民営化できます。 以下もう少し詳しくご説明します。複式簿記のことを知らない方は末尾に簡単 な説明を加えてみましたのでごらんください 単純な例: (1)運営交付金100万. (2)旅費9万を支給. (3)職員の給与合計 50万支給. (4)27万の計算機を購入. (5)図書を15万購入. (6)授業料 40万. このとき複式簿記への記載は次のようになります。 金の動きが2箇所に記載されることが肝心です。 (収益だけ同額になっていますが、他は符号が逆です。) (**借方・貸方という2行形式はやめて正負で一行で表現しています) 表は等幅フォントでご覧下さい。 -------------------|--------|------||----------------|----------------- 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 -------------------|--------|------||----------------|----------------- 現金 |計算機|図書 | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | ??? -----|------|------|--------|------||-------|--------|-----------|----- (1) 100 | | | | 100 || | | | (2) -9 | | | | || | 9 | | (3) -50 | | | | || 50 | | | (4) -27 | 27 |   | | || | | | (5) -15 | | 15 | | || | | | (6) 40 | | | | || | | 40 | -----|------|------|--------|------||-------|--------|-----------|----- 39 | 27 | 15 | | 100 || 50 | 9 | 40 | これをもとに、決算時に次の2つを作ります。 【貸借対照表】 期首資本 0 (=期首資産 100 - 期首負債 100) 期末資本 -19 (=期末資産 39+27+15 - 期末負債 100) --------- 純利益 -19 【損益計算書】 収益 40 費用 59 ---------- 純利益 -19 以上からわかることは、たとえば、100 万円と自負する論文を誰かが書いたと します。これを複式簿記に記入するには2箇所に100万が現れなければなりま せん。可能なのは、次のxの2箇所しかありません。 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 ------------|--------|------||----------------|-----------------       | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | 論文掲載 -------------|--------|------||-------|--------|-----------|----- x  x 100 (1)資産 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 ------------|--------|------||----------------|-----------------   論文 | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | 論文掲載 -------------|--------|------||-------|--------|-----------|----- 100 100 資産としては「骨董品」と同じように「論文」という項目(「論文勘定」)を 作る。しかし、算出法次第でその額はどうにでもなるので資産と認められるとは 思えない。 (2)負債 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 ------------|--------|------||----------------|-----------------       | | || 人件費| 旅費 | 授業料 | 論文掲載 -------------|--------|------||-------|--------|-----------|-----   -100 100 資本の部分には書けないことは明らかなので、結局負債の部分になる。そうす ると、論文を書いたり講義をしたとき、何らかの方法でその値段を決めてその 分国が債権を抛棄する、という形式しかないことになる。これは、どういうこ とを意味するかを考えるとき衝撃を受けました。つまり、ここで大学の活動の 核心である無形の活動のすべてにおいて国は明示的に干渉できる、ということ です。これは、5年ごとの改廃審査による干渉どころの話ではない。毎日干渉 できる、という構造になっています。 この秘められた支配の方法には、どこかで「まだ気付かないようだ」とせせら 笑っている人達がいるとしか思えないような邪悪さを感じました。独立行政法 人化は一体とこまで毒が隠されているのでしょうか。 いくら腹が減って判断力が鈍っても、魂を殺す何種類もの毒が盛られた栄養剤 を飲むのは止めましょう。餓死したほうがましではないでしょうか。 【複式簿記の超簡単説明】 小学館の百科辞典の例を参考に、基本的構造をご説明します。 (会計学のご専門の方で誤りを気付かれましたらご指摘下さい)。 〈** の部分は複式簿記の用語との関係を説明したもので、省いて読んでも 結構です。単位は万円 〉 (1)手持ちの現金300と借金200を元手に運送業を始める。 (**これは本当は2行に書くべき) (2)トラックを購入し、代金300は現金払い。 (トラックという形の資産300が生じ、代金という形で300の資産がなくなる、  と考える) (3)ガソリン代50を現金払い。 (4)物品の運送を行い、代金150を現金で受け取る。 (5)トラックの修繕を行い、代金100を現金払い。 (**「資産の中の現金という項目(現金勘定という)の借方に200を記入し  収益の中の運送料勘定の貸方に200を記入。」という言い方をする。) (6)物品の運送を行い、代金200を現金で受け取る。 このとき複式簿記では次のような記録をとります。 これはふつう次ぎのような形式で記載します(借:借方、貸:貸方の略。) 500の現金が入ったことを「借方」欄に記入するのは、たとえると、 現金担当者が 500 を預かるというように解釈するそうです) ------------------------------------------------------------ 資産 |資本金|負債 | 費用 | 収益 ---------------|------|------|---------------------|-------- 現金 | 車両 | | | 燃料費 | 修繕 | 運送料 --------|------|------|------|----------|----------|-------- 借 貸 |借 貸|借 貸|借 貸|借方 貸方|借方 貸方|借方 貸 --------|------|------|------|----------|----------|-------- 300 | | 300| | | | 200 | | | 200| | | 300 |300 | | | | | 50 | | | | 50 | | 100 | | | | |100 | 150 | | | | | |150 200 | | | | | |200 --------|------|------|------|----------|----------|-------- 400 |300 | 300| 200| 50 |100 |350 のように記載するそうですが、借方・貸方という表現はやめて正負 で表現します。収益の所は貸方の方です。 -----------|--------|------||----------------|--------- 資産 | 資本 | 負債 || 費用 | 収益 -----------|--------|------||----------------|--------- 現金 |車両 | | || 燃料費| 修繕 | 運送料 | -----|-----|--------|------||-------|--------|--------| 1a) 300 | | 300 | || | | | 1b) 200 | | | 200 || | | | 2)-300 | 300 | | || | | | 3) -50 | | | || 50 | | | 4)-100 | | | || | 100 | | 5) 150 | | | || | | 150 | 6) 200 | | | || | | 200 | -----|-----|--------|------||-------|--------|--------| 400 | 300 | 300 | 200 || 50 | 100 | 350 | これを下に期末に次の2の計算書を作ります: 【貸借対照表】 期首資本 300 (=期首資産 500 - 期首負債 200) 期末資本 500 (=期末資産 700 - 期末負債 200) --------- 純利益 200 【損益計算書】 収益 350 費用 150 ---------- 純利益 200 表の作り方から同じ額が出ます。 北海道大学大学院理学研究科数学専攻 〒060-0810 札幌市北区北10条西8丁目 011-706-3823(office) tujisita@math.sci.hokudi.ac.jp http://fcs.math.sci.hokudai.ac.jp/dgh