「授業料値上げ反対!」意見広告にカンパを 予餞会出席者の皆様, 裏面の「意見広告」にもあるとおり, 国立大学の授業料(標準額)を 4 月から 新入生・在学生とも 1 万 5000 円値上げし年額 53 万 5800 円とすることを, 文部科学省が計画しています. 本日の予餞会は, 卒業する人・来年度もまだ在学する人・かつて学生だった先生方が 出席していますが, 学費の値上げについてどうお考えでしょうか. 日本の大学の学費は世界でも高く, 中でも高い方である私立大学に合 わせる形で国立大学の学費も値上されてきました. しかし学費の高さの主因は大学への国の投資額の低さにあり, それは実際 GDP 比で は先進諸国のおよそ半分です(裏面参照). 国立大学の予算のうち学費で賄える部分は 1 割にもならず, 値上げで「独立採算」を求めるとしたら全くバカげています. 裏面の「意見広告」は, そのような思いの各大学の先生(ほか)が協力し, 2 月 3 日 の毎日新聞および読売新聞の朝刊に掲載したものです. 全国で計 1400 万部に掲載さ れ,費用は約 1200 万円でした. このように新聞で反対意見を明かにすることで, (お 金はかかりますが)国会などでも注意を引くことができ, 呼掛け人のうち東京の先生 方が中心となって今後国会内での活動(集会や議員への働き掛け)が行われることになっ ています. とくに 3 月はじめに国会で予算が成立しなかった場合には, 新年度の学費値上げを 回避できる可能性があります. 掲載料の 1200 万円は主にカンパでまかなう予定ですが, 現在までに 1/2 ほどしか 集まっていません. このまま集まりが悪い場合, 最終的には私を含む「呼び掛け人」で残額を負担するこ とになると思います. しかし集まりが良ければ, 今後もあらためてこのような活動を 行うことができます. そこでお願いです. 趣旨に賛同してくれる方, 後輩達のためにも, ぜひカンパをお願 いできないでしょうか ? 一応一口 2000 円ですが, いくらでも結構です. (長谷川は現在 10 口を出資.) 集まった分は, 長谷川が責任をもって「意見広告の会」に送金します. (下記の郵便振替口座に直接送金していただくこともできます. 協力の意思を 個人名で「会」の事務局に伝えたい方は, そうしていただくのが一番です. ただし銀行口座経由では, 事務局に送金者の名は伝わりません.) 「意見広告の会」(「国立大学法人法・意見広告の会」)は 2003 年の法人化法審議当 時から活動をはじめました.当時の意見広告をはじめとする活動は, 法人化にあたっ て国が守るべきルールを「参議院付帯決議」として盛り込むことに結実しました. 今回の値上げ問題も国立大学の法人化と無関係でありません. 国の大学予算への責任 が薄まり, 「授業料を上げても下げても, 交付金は毎年数パーセントづつ削る」とい うのが国の方針となったからです. こうなる危険は法人化法案の議論の中ですでに指摘され, 仮にもツケが学費に回って はならないとする文部大臣の答弁もありましたが, これが嘘になりつつあります. 「会」では今後もこのような実情をホームページなどで随時紹介する予定です. (http://www.geocities.jp/houjinka) 2005 年 2 月 14 日 長谷川 浩司 ・自分で送金する場合の募金口座 (2003年「法人法案」反対時の意見広告口座をそのまま使用しています。) ◎郵便振替口座  口座名  「法人法案」事務局  口座番号:00190-9-702697 ◎銀行口座 東京三菱銀行 渋谷支店 口座番号:3348763 口座名 法人法案事務局 (ホウジンホウアンジムキョク) ・意見の窓口 qahoujin@magellan.c.u-tokyo.ac.jp