山形県酒田市の酒田短期大学(稲本洋之助学長)の教職員約40人が25日、「給料の未払いが続けば職場を放棄する」との意向を経営陣に伝えた。
関係者によると、25日は給料日だったが支給されず、これで3カ月連続支給されていないという。教職員は生活が限界に達していることから、未払いが今後も続けば大学での職務遂行ができないとの意見で一致したという。27日の理事会で支払いが約束され、28日に給与が振り込まれない場合は、講義や事務などの職務を放棄する。
同短大は、中国人留学生約200人が就労目的で首都圏に移り住んで問題になり、文部科学省が立ち入り調査に乗り出した。留学生に渡すべき奨学金4610万円も未払いになっている。同短大の運営資金を扱う口座の残高は約6万円しかなく、公共料金の一部も未払いになっている。
[毎日新聞2月25日] ( 2002-02-25-23:02 )