高3生が出身小学校で先生の手伝い 秋田
秋田県教委は、大学進学や就職先が内定した高校3年生を対象に、母校の小学校で教育活動を体験する「高校生助手派遣プログラム」を実施する。約200人の高校生が参加を予定し、17日から1―2週間程度、順次行われる。全国的にも珍しい試みで、県教委高校教育課は「新しい一歩を踏み出す前に、自分をあらためて振り返る機会になれば」と話している。 派遣プログラムは、出身小学校でボランティア活動をすることで勤労観や社会性などを育てるのが狙い。各小学校の勤務時間に合わせ「出勤」し、各科目で教師の手伝いをするほか、スキー教室など課外活動での指導にも携わる。 生徒の活動期間は、単位を取得できる「学校外活動」の時間や、学年末試験後の自宅学習時間を充てる。旅費や食事代は自己負担。終了後に活動日誌を高校に提出する。 お兄さん、お姉さんの立場で積極的に授業にかかわる場面も予想されることから、「生徒、児童双方に刺激になるはず」と高校教育課。「この機会を通じ、言葉遣いなど社会人としてのマナーも身に付けてもらえれば」と期待を寄せている。県教委は来年度以降も続ける方針。
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