2001/06/20 *1『信濃毎日新聞』2001年6月19日付 母校慶大OBが首相に苦言 「トップ30大学」構想で 小泉純一郎首相は18日昼、首相官邸で安西祐一郎慶応大塾長ら首相の母校 である慶大関係者と会い、文部科学省の「大学の構造改革の方針」に盛り込ま れた、業績の優れた大学に重点的に予算配分するという「トップ30大学」構 想を見直すよう求められた。 安西塾長とともに訪れたのは、いずれも慶大名誉教授の加藤寛千葉商科大学 長、堀江湛尚美学園大学長ら。小泉首相の構造改革路線をバックアップする 「慶応の応援団」(関係者)のはずだったが、「トップ30大学」構想につい ては、加藤氏らが「ばかげている。日本の教育が悪くなる」と苦言を呈した。 首相が「代案はあるのか」と尋ねたため、加藤氏らが独自に大学教育の改革 案を検討することになった。会談は、昼食を取りながら行われ、地方への税源 移譲などについても意見交換した。 |