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理学部生「理系の授業は面白くない」 京大生アンケート | ||||||||||||||||||
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ノーベル賞受賞者3人をはじめ、数々の研究者を送り出している京都大学理学部で、理系の授業が面白くないと思っている学生が少なくないことが、京大大学院教育学研究科研究生で静岡県の高校教諭渡辺一利さん(39)のアンケートで明らかになった。入学までは理科好き、数学好き。しかし大学と高校のギャップに戸惑い、興味が持てなくなっているという。 渡辺さんは、理科教育をテーマにした1年間の研修の一環で、昨年11月から12月にかけ1回生を中心に理学部生139人に、受けている授業をどう思っているかなどについてアンケートした。理系の授業内容について、ほとんどすべてに興味があり面白いと答えたのは29%にとどまった。授業内容の半分以上を面白くないと感じている学生は35%、一部についてでも面白さを感じていないのは36%で、あわせて7割に達した。 面白くない授業としては数学系、次いで物理系の科目が目立ち、その理由には教え方が合わない▽内容が理解できない▽勉強不足・意欲の欠落、などが多く挙がった。 一方で、高校時代に物理が好きだった学生は74%にものぼる。理学部に進んだ理由も、学問を深く学びたかった▽新しい発見・発明をしたかった▽理科や数学が特に好きだったなどが多く、総合すると、高校までの意欲が大学に入ってから衰えている姿が浮かび上がった。 自分が受けてきた高校教育に要望したい点や、これから大学に入ろうという高校生に向けてのメッセージを尋ねると、「理科4科目全部を学ばなければだめ。今になって知識が狭いと大変とわかった」「高校から自発的に勉強する習慣をつけておくべきだ」など反省混じりの声が目立った。 大学の授業程度の低さに不満を持つ声はわずかで、渡辺さんは「高校までは理科が好きだったはずなのにこれだけ興味が薄れているのには驚いた。我々も大学に合格させるだけではなく、先を見た教え方をしないといけない。大学の先生ももっと教育に目を向けてほしい」と話す。 大学生の学力低下や理数離れの発言を続けている京大理学部の上野健爾教授(代数幾何学)は「実感と変わらない結果だ。大学側にも責任はあるが、大学の授業は高校までとは違う。昔の学生は内容の差にショックを受けても立ち直って追いつこうとしたが、今はそうではない。勉強の仕方から教えなければならない」と大学生の声にとまどいを見せている。(09:53) |
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