<概要>Lifespan for solutions of nonlinear wave equations in an exterior domain
  本講演では、まず、4次元時空における非線型波動方程式に関する研究を F. John, S. Klainerman の仕事を中心に紹介し、そこで導入されたベクトル場法や 非線型近似解について概説する。後半では、有界領域の外部における混合問題を 考察し、上記のアプローチと散乱理論を融合させることによって得られた解の最 大存在時刻に関する結果(片山聡一郎氏との共同研究)についてお話したい。