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黒木のなんでも掲示板2 (0030)

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Id: #b20010509130503  (reply, thread)
Date: Wed May 09 13:05:03 2001
URL: http://www.cable-net.ne.jp/user/yurata/index2.html
Name: 浦田
Subject: 卵への細胞質移植
いつもROMさせて貰っています。初めての書き込みなので自己紹介します。
私は医学部で病理学の教鞭をとっております。現在の研究は病理学とは
離れますが染色体の構造と機能を生細胞の蛍光イメージングで調べています。上記URLは趣味の自転車・読書・音楽に関するもので、専門性は殆どありません。

生殖医療は専門外ではありますが、
最近話題になっている不妊治療としての細胞質移植の問題点に関してだらだらと私が思いつくままに羅列してみます。

1)細胞移植による遺伝学的な改変は少ないと言っているが、細胞質/ミトコンドリアが
遺伝子の発現に与える影響はそれほどわかっている訳ではない。(検証が不十分)

2)細胞質/ミトコンドリアの胚細胞への移植はミトコンドリアが自己複製し母系遺伝するから、
実際には遺伝子導入と選ぶところではない。

3)例えば、ミトコンドリア異常による遺伝的な疾患は一部の糖尿病をはじめとして多くのヒトが罹患している。
そうした疾患の家族的な背景がわかっていれば、胚細胞へのミトコンドリア移植による家族性疾患の治療が可能かもしれない。
2)と3)は不妊症と、例えば糖尿病という疾患の違いでしかない。

4)家族性疾患の治療をしたら、次はいわゆる遺伝子病の治療としての胚細胞への正常な遺伝子の導入である。
遺伝子を入れるか入れないかだけの違いで、2)から4)への道は2)を容認すればほんの一歩である。

胚細胞(卵)への治療が体細胞への遺伝子治療と大きく異なる点は、細胞質移植であろうと治療効果が遺伝しうる点であると思います。
「細胞質移植では遺伝的影響は最小だから」といった雑ぱくな論議で、基礎的な動物実験すら踏まえずに(?)
ヒトへの応用を行い、結果オーライでは倫理的にも生物学的にも非常に危険じゃあないかと思うわけです。
不妊治療だから良い、ちょっとだから良い、などと問題を矮小化せずに、やはりここは胚細胞工学として
ちゃんと論議すべき問題だと私は思います。

Id: #b20010509034717  (reply, thread)
Date: Wed May 09 03:47:17 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010508231521
Name: 江副

最初に話題をふっておきながらROMしていましたが、細胞質移植が「やばいこと」かどうかは私にはまだ分かりません。
私は優生学に与するような遺伝子操作には反対です。しかし不妊治療に限定して治療を認めるならば、優生学とはむしろ逆の方向のような気がするので良いことなのかも知れません。
ただ疑問に思うのは、その場合でも、治療される「本人」の意志はどうなるのかということです。
臓器移植の場合は、移植するほうもされるほうも、本人の意志に反して無理やり移植されたりはしません。
しかし今回の場合、治療の影響が直接及ぶ(というより、子々孫々つきまとう)のは、「不妊治療」といってはいても親ではなくて子供のほうです。

もちろん、そもそも有史以来、子供自身が産まれる産まれないの判断をしているわけではありません。
しかし、クローン等の技術も含めて、今までは曲がりなりにも「自然なんだから黙って受け入れるべき」であったものが、そうではなくなりつつあるという事態は、最終的に是とするにせよ非とするにせよ倫理的に難しい問題を生じていると思います。
そういう意味で、この始末をどうするんだ、ということです。

Id: #b20010509005544  (reply, thread)
Date: Wed May 09 00:55:44 2001
Name: EV / 細馬
Subject: ミトコン関連情報

ネット検索でとりあえず目についたもの:
ミトコンドリアDNAの一次構造および疾患に関する話
精子由来のミトコンドリアをはじく機構
Id: #b20010508234553  (reply, thread)
Date: Tue May 08 23:45:53 2001
Name: オードリー2
Subject: 「自然が誤って与え損なった遺伝子を、われわれが代わってブタに与えるのだ」

こんばんは。 a.htmlに何度か投稿したことのある、匿名の人物です。

遺伝子組み替え 等の話が出ているので、こちらに書き込ませて下さい。
(こちらで白熱している話題に比べたら、薄っぺらいかもしれませんが)

遺伝子組み換えブタは「環境にやさしい」か


カール・ジンマーの『水辺で起きた大進化』は、ある意味S・J・グールドの
『ワンダフル・ライフ』よりすごいとか思っていましたが、『パラサイト・レックス』が
出ていたのは気が付きませんでした。
Id: #b20010508231521  (reply, thread)
Date: Tue May 08 23:15:21 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010508163715
Name: くろき げん
Subject: 科学的な情報も求む

僕もガさんと同じように、今回の細胞質移植の件はそんなにやばいことではないんじゃないかと疑っているのですが、私はその方面に関してはほとんど無知だし、参考にできる情報も見付からない。

でも、細胞質移植の件の場合は導入されたミトコンドリアは子孫にもずっと伝わる続けるという点が、臓器移植などの場合とは事情が全く異なります。子孫にも影響を与えてしまうという理由でヒトの生殖に関わる細胞の遺伝子操作は危ないことだとみなされているわけです。 (もちろん、影響はあっても強調すべき危険性がない場合もあるかもしれない。)

今回の細胞質移植の件に関して科学的に何がわかっていたかに関する情報はどこにありますかね? 一番良いのは詳しい方が簡単に紹介して下さることなのですが。

あと、気になっているのは、他に選択肢がなかったかどうかです。「卵子の細胞質に問題があって受精、妊娠できないと判断された症例」への対策は他には無かったのですかね?

P.S. 七尾さんの話はちょっと具体性に欠けていてコメントし難いです。具体的にどういう事例があったかについて話をして、それに対する複数の対策の具体的提案について述べれば反応を得やすいと思う。具体的なことについて何も述べずに、「理系研究者」という言葉で色々な立場の人たちをひっくるめて、「理系研究者は2)のようなシステムを実際に導入しようという動きが出たら、やはり一斉に反対するでしょうか。しないでしょうか」という質問の仕方をするのは失礼でかつ頭の悪いやり方だと思う。 (実はこの掲示板ではそういう議論の仕方はいけないという話が何度も出ています (例えば、Aの第6段落、 Bの第2節)。「科学者の方々は」だとか「理系研究者は」だとかそういう言い方をしたい場合は慎重になるべきだと思う。少なくとも「別世界の住人扱い」を前提とした議論の仕方はまずい。)


Id: #b20010508223514  (reply, thread)
Date: Tue May 08 22:35:14 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010508152235
URL: http://ux01.so-net.ne.jp/~ev-net/
Name: EV / 細馬
Subject: 混ぜる/混ぜないでなく
 まず七尾さんの研究規制の話題。
 
 まず、生命科学が大学機関に限定されている段階では、(さまざ
まな政治的・システム的ハードルがクリアされたとして)研究助成
などの規制は有効だろうと思います。で、研究助成規制っていうの
は事前的な規制だと思うんですが(違ってたらご指摘を)、おそら
く事後的な規制、つまり違反した場合の技術者へのペナルティって
のを考えないと結局見切り発車してクローンでもなんでもバンバン
作った者勝ちになるんじゃないかという気がします。
 もっともゲノム解析のケースのように、民間でそれなりに収益を
あげる団体が出てきた場合どうするのかという問題もあるかも。
 
 ぼくは生命科学の研究者ではありませんので、こうした規制に対
して一斉反対が起こるかどうかっていう感覚的な問題はちょっとわ
からないです。
 で、
 
>> 異なる個体の「細胞質」と混ざったことが倫理的に問題になるの
>> は、それは「混ざった」と認めるからでしょう。けれどもクロー
>> ニングではそれが「混ざっていない」のが倫理的問題になる。こ
>> れでは論理の一貫性がない。錯綜している。

 というご意見が気になるんですが、それは核内容の「混ざる/混
ざらない」と、細胞質の「混ざる/混ざらない」をごっちゃにされ
てるんじゃないでしょうか。通常、受精とは卵子と精子の核内容が
「混ざる」現象ですが、いっぽう精子の細胞質はほとんど「混ざり
ません」。クローニングは核内容に混ざるべきものが混ざってない
という問題で、今回の場合は、細胞質に混じらないべきものが混
ざってるという問題です。
 
 むろん、倫理的問題には、その混ざった細胞や混ざらない細胞の
親権や養育権をめぐる問題や、混ざった細胞や混ざらない細胞が大
きくなって子供となったときに自分の遺伝子内容について知る権利
の問題や、受精卵に対して自然受精以外の遺伝子内容のコントロー
ルを許すかという問題も含まれるので、話は「混ざる/混ざらな
い」の一貫性よりもっとめんどうだと思います。

Id: #b20010508163715  (reply, thread)
Date: Tue May 08 16:37:15 2001
Name:
Subject: ミトコンドリア提供

ミトコンドリアと、骨髄や肝臓の提供は(安全性も含めて)同程度の事に思えるんだけど、僕だけですか?
Id: #b20010508152235  (reply, thread)
Date: Tue May 08 15:22:35 2001
Name: 七尾藍佳
Subject: 補足

>ええと、遺伝子をどう混ぜるかが問題になっているんじゃなくて、まだ安全性が
>十分確立されているとは言えない技術をいきなり人間に使ってしまうことが問題
>にされているのです。>七尾さん

まさにそのとおりです。ただどう混ぜるか、と簡単にいいきってしまうところにも、細胞質・ミトコンドリアレベルでクローンの場合融合があるとか、そういった基本事項事項の了解が存在しないことがわかりますよね、そういうことを指摘しようと思いました。私の立場は、本来的にはクローンは救済の手段だと思います。たとえば不妊治療にしても。しかし、現在の基礎医学研究・臨床医療・製薬会社・及び許認可権を有する官庁の関係などをみると、安全性を無視してひたすら先走る傾向があるので、現状ではひとまず禁止することは必要だと思います。
そういう意味から研究規制の話題を振ったのです。
何よりも足りないのは情報量でして、一般認識が非常に低いことは問題ですよね。今回の報道と、クローンとの関連で私が「どう混ざるか」を問題にしたのは、応用倫理学的にというか、論理的に突き詰めると、異なる個体の「細胞質」と混ざったことが倫理的に問題になるのは、それは「混ざった」と認めるからでしょう。けれどもクローニングではそれが「混ざっていない」のが倫理的問題になる。これでは論理の一貫性がない。錯綜している。でも結局論理的につきつめると、最終的には人を殺して悪い理由などないし、クローンが悪い理由もないことになる、完全自由主義の立場をとるなら。
では何が必要か。そう、まず問題になるのは「安全性」(技術的)です。たとえばヒツジのクローンは結構簡単にできて、なぜマウスだといくらやっても成功率が上がらないのか、そしてもしかしたら人間のクローンを作るのが一番簡単かもしれないとか、短命の問題とか、まだまだ解明されていないたくさんの問題がありますよね。一方で、経済的に、どうなのかと。「安全性」「経済的利益」などを考えたうえで、それらのコストを上回る社会的ベネフィットはあるのかと。
そういったことはどのようにしたらパブリックに明らかにしてゆけるのか。大事なのはそこですね。そこで私は「アセスメント・ボード」はどうかと、こう
お聞きしているわけです。
研究者、政府関係者、一般代表者、など、異なる立場の人々が意見を交換することによって、議論のプロセスでわかるのは、互いの立場の違いはもちろん、双方の不備も明らかになっていきます。と、なるはずですが。では日本ではどうでしょうか?倫理委員会?うーむ。

Id: #b20010508013753  (reply, thread)
Date: Tue May 08 01:37:53 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010508004257
URL: http://ux01.so-net.ne.jp/~ev-net/
Name: EV / 細馬
>>しかし、ドリーなどは異なる固体の除核卵子に核を注入するわけだ
>>から、他の固体の「ミトコンドリア」遺伝子とは混ざる訳です。と
>>いうことは本来の意味での「クローン」ではないですよね。「3遺
>>伝子(ミトコンドリアDNAで)」が混ざったことが問題になるな
>>ら、逆の意味でで現在のクローニングが問題になるのはおかしいと
>>いうことにならないのでしょうか?

なるほどドリーは細胞質も含めると正確な1細胞のコピーじゃないけど、
正確なコピーじゃないからといって、まったく論じるに足らないわけじゃないでしょう。
一部の形質がコピーであれば、その形質について論議したり利用したりできる。
逆もまたしかりで、核遺伝子に比べたら細胞質因子の貢献度は低いのだから論議するに
足らないって判断もヘン。そもそも何の貢献をするのかがまだちゃんとわかって
ないってとこが今回の問題じゃないでしょうか?

それにしても、今回の話で、どうも報道から伝わる話がスカスカしてると思うのは、
ドナーとして卵の細胞質を提供した人に、医師はどういう伝え方をしたんだろうかって
話がまるで抜けてる点。たとえば「あなたの卵の細胞質を使う可能性がありますが、その寄与度は
小さいので、実際に使われたかどうかはあなたにはお話しません。」てな話がなされたのか、
それとも「あなたはミトコンドリア・マザー、という人類初の新しい形の母親になります」てな
ユメを語っちゃったりしたのか。
仮にドナーに利用結果が説明されたとして、
ドナーは「ミトコンドリアを含む細胞質への寄与」という
きわめてミクロかつ専門的な貢献を、どう自分のできごととして受け止めることが
できるのか。あるいは受け止めなくて済むのか。
ドナーは望んだら生まれた子供に会うことができるのか。また、細胞質寄与者として
自分を子供に開示できるのか。はたまた、ドナーは生まれた子供に対して何らかの権限を
持つのか。などなど。
なんか、そういうことがごっそり抜けてて、遺伝子がまざったかどうかって話に終始
してる点で、今回の話の伝えられ方にはとっても違和感を覚えます。

Id: #b20010508013612  (reply, thread)
Date: Tue May 08 01:36:12 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010508004257
Name: くろき げん
Subject: 危ないから止めて欲しいってこと

ええと、遺伝子をどう混ぜるかが問題になっているんじゃなくて、まだ安全性が十分確立されているとは言えない技術をいきなり人間に使ってしまうことが問題にされているのです。>七尾さん

今回の細胞質移植の件は実際に人間でやってしまうまでにどれだけのことがわかっていたんでしょうか?

関連の基本文献、関連のウェブサイトはどこがおすすめでしょうか?

おまけ:加藤尚武のエッセイより

試験問題:加藤尚武は、「クローン人間禁止」について、どのような理由であれば正しくて、どのような理由であれば誤りだと言っているか?


Id: #b20010508004257  (reply, thread)
Date: Tue May 08 00:42:57 2001
Name: 七尾藍佳
Subject: 科学技術規制に関して

科研費調整による研究規制について
こちらに投稿し直します、初めまして
東大教養学部4年生の七尾藍佳と申します。
突然ですが、academic science とrestrictive scienceについて
お聞きしたいことがあります(この分け方が世間で通用するか知らないけど)。
生命倫理に関わる研究(クローン、生命操作技術)、社会にインパクトを与える
可能性のある研究を何らかの形で規制しようとする場合、
次のどちらの方法が有用でしょうか?
1)法律を作って「〜研究は禁止」として適宜規制して行く(EX、クローン法)
2)研究アセスメント・ボードを、科研費配分の上層部において、
細かく個別研究上・研究所のチェックをして、研究助成を減らしていく
2)は、イギリス・欧州式ですが、これを日本で実施する場合、
様々な制度的問題点があると思います。それはおいておいて、
理系研究者は2)のようなシステムを実際に導入しようという動きが出たら、
やはり一斉に反対するでしょうか。しないでしょうか。

ちなみに、3っつの異なる遺伝子が混ざってしまった、というニュースについて
ですが、これは「ミトコンドリア」ですよね。「クローン」産生で問題になるのは、本来二つの固体の遺伝子が混ざるべきなのに、単一固体の遺伝子のみで、
これは逆に混ざる遺伝子が少ないからいけないという。しかし、ドリーなどは
異なる固体の除核卵子に核を注入するわけだから、他の固体の「ミトコンドリア」遺伝子とは混ざる訳です。ということは本来の意味での「クローン」ではないですよね。「3遺伝子(ミトコンドリアDNAで)」が混ざったことが問題になるなら、逆の意味でで現在のクローニングが問題になるのはおかしいということにならないのでしょうか?
Id: #b20010508003005  (reply, thread)
Date: Tue May 08 00:30:05 2001
Name: くろき げん
Subject: 研究を規制する場合にはどのような方法でそうすべきか?

なんでも掲示板の 5/7 の記事の中で七尾藍佳さんが「研究を何らかの形で規制しようとする場合、どのように規制すべきか」という話題をふっています。その話はこちらでやることにしましょう。


Id: #b20010507203816  (reply, thread)
Date: Mon May 07 20:38:16 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010506195857
Name: EV / 細馬
Subject: 生まれることと作ることの間

 もし、今後おこりうるあらゆる遺伝子選別や組み替えにおいて、
子供がいったん生まれれば関与者は肯定されてしまうしそれはしかたがない
って話をこなみさんがしてるんだとしたら、それはちょっとヘンだと思う。
以前、クローン人間の話題でも似たような話になったと思うんですが
ぼくは、特定の遺伝子の導入を目的として受精卵の遺伝子内容を
操作することにはとりわけ議論を尽くす必要があるし、見切り発車すべきでない、
と考えています。(すでに特定の遺伝子内容を持つ/持たない卵選別などは行われていますが)
ケースによっては遺伝子提供者や技術者に対して
何らかの規制や法的処置、もしくはそうした技術の行使を抑止するシステムも
必要だと思います。

 
 今回のケースは、適用された技術は、特定の遺伝子情報を導入するためという
よりは、不妊治療という目的を果たすために、余計な(?)ミトコンドリアDNAや細胞質因子を
ぶちこんでしまったというもののようです。ですから、遺伝子選別という観点からという
よりは、どんな機能を持つ遺伝子を選別をしたか技術者当人にもわからないまま
結果的に複数の人間の遺伝子内容を混ぜてしまったという観点から、
技術者のやり方は問われるべきじゃないかと思います。

Id: #b20010507023605  (reply, thread)
Date: Mon May 07 02:36:05 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010506193654
Name: くろき げん
Subject: 不妊症の女性の卵子に健康な提供者から採取した卵子の細胞質を注入する治療

追加:http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/010505/dom/19300000_maidomm053.html


Id: #b20010506195857  (reply, thread)
Date: Sun May 06 19:58:57 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010506173446
Name: こなみ
Subject: 人はみな罪の子と言ってしまえばいいのかな

生まれた側と生むことに関与した側の問題は区別した方がいいと思う。
望まれない妊娠で生まれた子の人権といったケースではそういう議論がありますよね。 「親は罪を負わねばならないが,子どもに罪はない」という主張。それは正しい。 でも,産む技術の当否については,親や関与した側の行為を反倫理的であるとか,あるいは生命のあり方を否定しているなど とする議論もあって,そうなると子ども自身の存在も否定されかねないという難しさをもっているので, それぞれの立場を単純に区別しにくいのです。
 ところで,元気なミトコンドリアを「三人目の親」からもらって,受精卵の生命力を高めてやれば, 首尾よく生まれるだろうという目論見は,遺伝的形質とは無縁の操作なんでしょうか? ある個体の形質の中には,ミトコンドリアDNAの元気さからくるものだってあるかも 知れませんよね。染色体DNAに基本的な遺伝子のセットは入っているとはいえ, そいつらの働きを,細胞のエンジンともいうべきミトコンドリアが規定することは あるはずだから,「第三の親」の「元気さ」が子どもに反映するかもしれない。 うーむ。
そうそう,このさい「第三の親」を父親がやってしまうのはどうでしょうね? 精子だけではなくてミトコンドリアも父親から提供すれば, 子どもの親はあくまで母親と父親ってことで,余計な問題はおきない? ちょっと違うのは,「ボクのお父さんはミトコンドリアパパです」ということだけ。
Id: #b20010506193654  (reply, thread)
Date: Sun May 06 19:36:54 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010505033541
Name: くろき げん
Subject: 細胞質移植

http://www.asahi.com/international/update/0505/003.html
http://www.yomiuri.co.jp/00/20010505i212.htm


Id: #b20010506173446  (reply, thread)
Date: Sun May 06 17:34:46 2001
URL: http://ux01.so-net.ne.jp/~ev-net/
Name: EV / 細馬
Subject: 子供に罪はないけれど
 生まれた子供は祝福するとしても、オトナの方はどうなんだろう。
生まれた側と生むことに関与した側の問題は区別した方がいいと思う。

 で、今回の話でびっくりしたのは、ドナーのミトコンドリアを含む細胞質を卵子に混ぜた
って点。すげえドンブリ勘定。 もし不妊治療への道を開くんなら、卵子の細胞質内の
受精能力向上因子を特定して単離するのがまずスジなんじゃないでしょうか。
 この話、不妊治療という目的以外の不確定要素が多い点で、遺伝子組み込みや組み替えの
ようにかなり目的を明確化させた治療とは、別の問題を含んでいるように思います。

Id: #b20010505225536  (reply, thread)
Date: Sat May 05 22:55:36 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010505033541
Name: こなみ
Subject: 始末といったって

 生まれてしまったものには祝福をさずけて,シアワセな人生を送れるようにしなければなりませんね。
ある方法によって生み出されることが倫理に反するとか反社会的であるという批判は, それが実現する前にしか表明することができないという性質をもっていて,生まれてしまったあとでは, その人間の尊厳や権利を認めることを前提にした議論にシフトせざるをえない。人工授精とか 体外受精で生まれた子どもについては,そんな流れで「認知」されて来たわけです。
Id: #b20010505080738  (reply, thread)
Date: Sat May 05 08:07:38 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010505033541
Name: 八木
Subject: ためしに

Mozilla の Translate メニューを使ってみました。如何?


Id: #b20010505033541  (reply, thread)
Date: Sat May 05 03:35:41 2001
Name: 江副日出夫
Subject: とうとう、やっちゃったみたいですね・・・

いったいどうするんだこの始末
Id: #b20010501232941  (reply, thread)
Date: Tue May 01 23:29:41 2001
Name: くろき げん
Subject: Peter Gacs's "Reliable Cellular Automata with Self-Organization"

物理学関係者だけじゃなくて、数学者、計算機科学者、……とたくさんの人が興味を持つかもしれないのでここでも宣伝。

田崎さんの日記で知った J. Stat. Phys. に最近出た Peter Gacs の大論文の話:

論文は以下の場所で手に入ります:


Id: #b20010420124002  (reply, thread)
Date: Fri Apr 20 12:40:02 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010419021322
URL: http://member.nifty.ne.jp/unifedaut/
Name: ニキ リンコ
Subject: ほんとだ、
なんかすごく面白そう。買おっと(こうして積ん読が増えていくのか……)。

Id: #b20010419021322  (reply, thread)
Date: Thu Apr 19 02:13:22 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010418231328
Name: 森山和道

そうそう。宿主の行動を変える云々、という話も結構出てきます。
その研究の模様も。
一般向けに書かれているので、
やや物足りないところもあるんですが、
そこらへんが日本の寄生虫本より面白いです。

ところで、bk1の個人サイト提携が本格的に始まりました。
皆様の参加を、心より、お待ちしております。
よろしくどうぞお願い申し上げます。

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi?tpl=dir/00/00000000_0052_0000000002.tpl
Id: #b20010419020447  (reply, thread)
Date: Thu Apr 19 02:04:47 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010411105134
Name: 田口善弘
Subject: 郡司氏

私の評価は公言したことないですが、何をやっているのかよく 理解できない、ということだけです。哲学だということなら仕方ないのでは ないでしょうか。私には理解できない哲学の本はたくさんありますから。 ただ、ここをみる限りでは、 郡司さんは多くの修士、博士の学生を指導し、その一部は研究者として 雇用されているようです。私の評価と世の中の評価は違うのだな、とは 思います。辻下先生の様な地位の人が評価するのであればまあ、それも 当然なのかも知れません。
Id: #b20010418231328  (reply, thread)
Date: Wed Apr 18 23:13:28 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010418170256
Name: 江副日出夫
Subject: エイリアンより物体X

パラサイトといえば、サナダムシより寄生蜂より、私はなんといってもフクロムシだと思います。

カニに寄生するフクロムシは、腹部に取りついたあと体中に自分の組織を張りめぐらし、宿主の形態も行動も変えてしまいます。
寄生されて不妊になってしまったカニは、ただ寄生者の子孫を残すために生きている(いや、生かされている)。
こうなるともう「寄生」という感じじゃなくて「乗っ取り」です。
こんなのに取り憑かれなくてよかった(生きながら体内を食われる寄生蜂も充分イヤだけど)。
ありがとう私の免疫系。

「なんでも3」でちょっと出てきた小林博士のモクズガニ生態図鑑にもフクロムシのページがあります。

Id: #b20010418170256  (reply, thread)
Date: Wed Apr 18 17:02:56 2001
Name: くろき げん
Subject: カール・ジンマー著『パラサイト・レックス』 (光文社)

なるほど、カール・ジンマー著『パラサイト・レックス』 (光文社) は僕の好きそうな本だな。寄生生物の存在は様々な生き物の生態の話を確実に面白くしてますよね。


Id: #b20010413123529  (reply, thread)
Date: Fri Apr 13 12:35:29 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010413003709
Name: ときた
Subject: 経済学 教育 アジア

経済学者が教育について語った例として、西村からは切り捨てられているマル経の馬場宏二の『教育危機の経済学』 ('88 御茶の水書房 初出'83 経済評論) が。世代間労働力再生産の危機が経済危機の本質とした馬場の仮説は18年かけて実証されたのでは。
メルロー ポンティの訳者の竹内良知は日本の学校は学校でなく、知育抑圧装置だといっている。 ひのきみ校長のロボット教師が1対40で抑圧しようと、1対20で抑圧を高めようと、ブリクモンのように自分でものを考える人間は育たず、教育学部に巣食うrelativisteのように学芸から疎外された姑息な連中の再生産かも知れない。
それでも、シンガポールの高卒で楽しく英語でコミュニケーションできて、ITから落ちこぼれてないほうが、日本の分数のできない大学生よりましでは。

マスコミの例では、自民党の総裁戦を例にとると、朝日にかろうじて佐和隆光が今日コメントを書いたが、ルモンドなら、数倍の字数で深く論じられる。
また、各候補にどこも教科書問題を問わないが、これが経済問題の核心であることは、森嶋の『日本はなぜ滅ぶか』にもある通り。


Id: #b20010413003709  (reply, thread)
Date: Fri Apr 13 00:37:09 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010412191914
Name: 江副日出夫
Subject: イケイケ経済学者

ときたさんの紹介した西村和雄氏による解説は、ほとんど同じ内容が「複雑系を超えて」(筑摩書房)の西村氏の執筆部分で読めます。
ちなみに2600円しました、この本。

第2章後半、長引く不況の原因であるという 「流動性のわな」(参考:山形さん訳のKrugmanの論文)への対策を述べるくだりで、「小中学校の、1クラスの定員を欧米の先進国並の水準である20人にするというのは現在の初等教育の抱えるほとんどの問題(いじめ、犯罪の低年齢化、学力低下等)を解決する切り札」とか「小中学校の1クラス40人学級を問題とせず、教育の荒廃を語ることがおかしい」なんて言い切っちゃってますけど、経済学者がそこまで自信持って語れるものなんですかね?

あと、その下の「何故規制緩和が必要か」の節で、「規制」の例として学校教育での話を持ちだしてきて、さらに「日本の常識が世界の非常識」とかいう殺し文句をくっつけているが、学校教育での規制と経済の規制では話が違いすぎて、例え話になってないと思う。
「日本の大新聞がすべて同じ報道をし、TV もおなじような番組を流すのも、日本の物価が高いのも、やはり過度の規制が原因です」というのも同様。
物価はともかくここでマスコミの話をするのは乱暴というものでしょう。

私は経済学にはシロウトだから西村氏の専門については何も言いますまいが、こういう箇所で研究者としての誠実さを疑われてしまうのはいかがなものか。



Id: #b20010412214007  (reply, thread)
Date: Thu Apr 12 21:40:07 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010412134420
Name: くろき げん
Subject: アンドレ・ヴェイユ自伝

ときたさんが Weil の話を出しているので関連の本の紹介。

「ヴェイユ (Weil)」と聞いたとき、「シモーヌ・ヴェイユ」と「アンドレ・ヴェイユ」のどちらを思い浮かべる人が多いでしょうかね? この二人の天才は兄妹です。妹のシモーヌ・ヴェイユは若くして亡くなった伝説的な思想家で、兄のアンドレ・ヴェイユは20世紀を代表する大数学者です。この二人の天才は兄妹なので当然のことながら一緒に育ち、兄は妹を愛し、妹は兄を大変尊敬していたようです。兄のアンドレ・ヴェイユによる子ども時代からアメリカに渡るまでの自伝が出版されています。『アンドレ・ヴェイユ自伝――ある数学者の修業時代』。訳がかたくて読み難いと言う人が私の周囲には多かったのですが、内容が非常に面白いので私はあまり気になりませんでした。おすすめ。戦争に翻弄された天才兄妹の顛末がどうなったのかに関する兄の側からの記録。


Id: #b20010412191914  (reply, thread)
Date: Thu Apr 12 19:19:14 2001
Name: ときた
Subject: カタストロフィーやカオスと経済学の西村和雄による解説

ここ 目次に戻れば、『 複雑系経済学とは何か』全部がpdfで1991k。22ぺーじ。その短さの中に 不況の長びくことや、学力低下問題などまでコメントされてる。
Id: #b20010412134420  (reply, thread)
Date: Thu Apr 12 13:44:20 2001
Name: ときた
Subject: ブリクモンの続き(質問について僕のフト連想したこと)

あと、あまり覚えてないから他の人が細くupしてくれるといいけど、フランス圏にはウィーン学派の論理実証主義はなく、それがアメリカに行き、その振り子の揺り戻しとして、クーン以降があるが、それに対応するものもフランスにはないことなど、思想史というか科学論史の整理みたいなことが。
聴衆からの質問では、三浦さん(以前『世界』にルモンドディプロを訳してた、放送大などで活躍してる)から、アメリカにおけるポストモダンの起源と、今ポストコロニアルを担っている人に重なりがあることについて質問があったが、あまり深まらなかった?
どなたか、何か書いてくれません?
Gayatri Spivakなんかグラマトロジーのちゃんとした訳(日本語訳はtacheの^のあるなしを間違える程度)から仕事を始めて、サバルタンに至っているけど。
ポストコロニアルの論客にとんでも科学の人がいるの?
まあ、僕のあさはかで常識的な発想では、あまり難しい議論より水牛の糞で発電し、夜でも本の読める村を増やす方がenlightenmentだと思うが。
西の方から出張できたとかいってた人が、Levi-StraussのLes structures elementaires de la parenteにAndre Weil の数学が?という質問。これもそんなに直接な答えはなかった。
構造主義が大流行のころ、クセジェ文庫のピアジェの本なんかで、群のような簡単な代数構造と、文法と、心理や神話などを並べてたころは、欺瞞に出てく例ほど罪深くはないし、面白かったような。(江田三郎の構造改革論が構造ブームに乗ったことなど今は昔だが。)
ただ、なんでもWeil の名が出るのはね? Simoneの兄妹ってことでオーラがかかるのかしら、簡単な代数系なら高校数学なのに。

慶応でメルローポンティをやって東大のシステム工学にいった女性から、カタストロフィーの社会科学への応用について、これはいいだしっぺのトムが数学者だからな〜。これもそんなに直接な答えはなかった。
ジャックアタリの80年くらいの本に、冗談ぽくカタストロフィーを使ったのがあるが、彼も数学を十分分かって冗談をやっている悪い人で、イリガラガラみたいなかわゆいバカじゃなくってヤナおじさんだし。 彼女は、よく思いだせないけどVicで始まるまじめな数学者で特異点とかパーティーでは質問してたけど、Victor Guillmannのことかな?
日仏会館がお茶の水にあった、煉瓦に蔦の建物だったころ、トムが公演した。25年くらい昔。そのころ社会主義がカタストロフィーのように潰れてくなんて全然予想できなかった。トムはカタストロフィーは火山学にお勧めといい、聴衆はゲラゲラ笑っていた。三宅島の中が内科的にわかってくると、トムの冗談も少しあたっているかも。
Id: #b20010412130530  (reply, thread)
Date: Thu Apr 12 13:05:30 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010409024245
Name: もりざき
Subject: bit4月号は書泉グランデ5Fにまだありました。

平日の昼休みにほぼ必ず神保町古書店店先を巡回している会社員です。(50代・男)。 いつも書泉グランデの脇の路地を通過しているのですが本日5Fを見てきました。 レジからエレベータを見て左前方の置台に20冊近く平積みされていました。 (直販で購入済かもしれませんが情報ご提供まで) #情報提供は”匿名”で良いのですよね。
Id: #b20010411221231  (reply, thread)
Date: Wed Apr 11 22:12:31 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010410214850
Name: こなみ
Subject: 拍手!

いやぁ,天羽さんやりますねえ。やんややんや。このネタをそっくり本にできそうだ。
Id: #b20010411105134  (reply, thread)
Date: Wed Apr 11 10:51:34 2001
In-Reply-To: a0071.html#a20010411005403
Name: くろき げん
Subject: 私を含む数学者=不定性を含む数学者

なんでも1における田口さんの質問への回答です。 (Subject はジョーク)

私個人の意見は、 1年ほど前に「なんでも3」ではっきり述べています。 カメe0000.htmle0001.htmle0002.htmle0003.htmle0004.html を見て下さい。私の結論は「2000.4.9 のまとめ」に書いてあります。

私以外の数学者の意見については、直接郡司ペギオ幸夫氏には触れてませんが、うちの数学教室の教授の砂田利一さんによる辻下さんの本に対する批判的な書評が『数学セミナー1999年4月号に掲載されてます。その抜粋が「なんでも3」にあるので見て下さい。 (このどさくさに宣伝してしまいますが、砂田さんが一般向けに書いた数学の本はおすすめです:『分割の幾何学デーンによる2つの定理』、『バナッハ・タルスキーのパラドックス』)

砂田さん (や私) の意見に賛成な数学者は多いと思うし、肯定的に評価してしまっている方がいる現状を心配している人もかなりいると思います。少なくとも肯定的に評価してしまっているうかつな数学者が多数派であるということはないと思う。実際にはかなり希少でしょう。肯定的に評価していたとしても「生命の本質」とやらと「不定性」の関係をまともに説明できる人はいないと思います。 (もしも多数の人を納得させるような説明をする努力が見られたなら、砂田さんの批判的書評は出なかったし、私もボロクソに言ったりはしません。)

「とうとう……になったのでしょうか?」という言い方から田口さん自身がどのように感じているかはなんとなくわかるのですが、田口さんはどのようにお考えでしょうか?


Id: #b20010410214850  (reply, thread)
Date: Tue Apr 10 21:48:50 2001
Name: くろき げん
Subject: 水商売でみるみる儲かる!!

水商売でみるみる儲かる!!

関連サイト:1, 2


Id: #b20010409024245  (reply, thread)
Date: Mon Apr 09 02:42:45 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010409004212
Name: 崎山伸夫
Subject: 共立出版は直販してるみたいです

bitはオンラインで購入できるようです。 bitのページ の表紙画像の下に「注文する」と書いてあるのでそこをクリックするとフォームに行きます。 あと、神保町だと書泉グランデの5階でバックナンバーを今まで扱ってきたはずなので、 行けばあるような気がします(最終号をこの目で確認したわけじゃないです)。


Id: #b20010409004212  (reply, thread)
Date: Mon Apr 09 00:42:12 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010328172304
Name: 山形
Subject: bit終刊号
bit終刊号がほしいんですけど、近くの本屋になーい! 雑誌はオンライン書店じゃ注文できないし。
どこか書店(東京23区内)で見かけた人がいたら教えてください。

あと3/26に GON! 総集編が出ているはずなんだけれど、これも見かけません。どこかで見た方は
いませんか?

Id: #b20010408193132  (reply, thread)
Date: Sun Apr 08 19:31:32 2001
Name: くろき げん
Subject: 精神分析とは何か?

風野春樹読冊日記2001年3月29日以降がおすすめ。

cf. e0005.html#e20000613150342 以降


Id: #b20010330125209  (reply, thread)
Date: Fri Mar 30 12:52:09 2001
Name: ときた
Subject: 連続群論

『数学のたのしみ』の24号に小林昭七氏が連続群論を英訳した女性のことを書いている。
94で存命とか、ハルピンから横浜経由で渡米し、ウェイトレスをしながら勉強したとか。
いまでは梁成吉の『行列と変換群』みたいなしきいを下げてくれた本もあるが。
梁さんといえば、メインの岩波本は読んでないけど、遊星社の江沢さんの数理物理への誘い3の共形場とか、96年ころの物理学会誌のサイバーク ウィッテンとか、短い解説の名手だ。
Id: #b20010328172304  (reply, thread)
Date: Wed Mar 28 17:23:04 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010321193547
Name: 鴨 浩靖
Subject: bitの衰退

過去十年、さまざまな変化があったので、そのどれとどれがどう関係しているかは、よくわかりません。

1990年を境に、コンピュータに偏見を持たない数学者が珍しくなくなりましたが、私の狭い経験では、それを推進したのは主にTeXと電子メールとFTPです。コンピュータに偏見を持たない数学者が珍しくなくなったことが、コンピュータサイエンスを二流の分野と蔑む風潮に対抗する力となったのも確かです。こうしてみると、bitの衰退とネットワークの普及に多少の関連はありますね。


Id: #b20010328124617  (reply, thread)
Date: Wed Mar 28 12:46:17 2001
Name: ほつま
Subject: Scholars Urge a Boycott of Journals That Won't Release Articles to Free Archives

Several prominent scholars, including Harold E. Varmus, the former director of the National Institutes of Health, are urging a boycott of scientific and scholarly journals that refuse to make articles accessible online -- free -- soon after their publication.
http://chronicle.com/free/2001/03/2001032601t.htm

どこに書いたらいいか良くわからないので、ここに。
やっぱ、無料がいいよね。


Id: #b20010321193547  (reply, thread)
Date: Wed Mar 21 19:35:47 2001
Name: aito
Subject: Re: bit

bitの凋落とネットワークの普及って妙に重なる気がするんだけど,偶然かな.
Id: #b20010321171426  (reply, thread)
Date: Wed Mar 21 17:14:26 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010320234136
Name: 鴨 浩靖
Subject: bitの文化

最近のbitがかつての「テイスト」を失なってきたというのは同感です。だから、つらいんですよ。私たちは、bitを衰退させた消極的な共犯なのですから。

bit創刊当時は、コンピュータサイエンスを二流の分野とみなす偏見がはびこっていた時代でした。コンピュータサイエンスは電子工学や数学の自明な応用にすぎず、もとの分野で独創的な仕事ができなくなった人が流れている分野だと思い込んでいる人が、コンピュータサイエンスの内外にいました。それに対して、「違う。コンピュータサイエンスは豊かなサイエンスだ!」と実例によって反証していたのが、bitだったのです。(そんな背景を無視して、現在のコンピュータ情報誌のノリを過去に外挿している山形さんのこれは、すべっています。)

2001年現在、コンピュータサイエンスを二流の分野とみなす偏見はほとんど消えています。そのかわり、表面的で短期的な実利ばかりが注目されるようになってしまいました。コンピュータサイエンスの豊かさ、サイエンスとしての奥深さを伝える努力は、まだ実を結んでいるとはいえません。その努力が足りなかったことを、bit休刊にかこつけて反省しているのです。


Id: #b20010321115136  (reply, thread)
Date: Wed Mar 21 11:51:36 2001
Name:
Subject: 1970年

からの記憶しかないけど、会社の計算センターの大型計算機(FACOM 230-60)のメモリは 750 kB だったなー。
Id: #b20010321105411  (reply, thread)
Date: Wed Mar 21 10:54:11 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010320234136
Name: 新井 俊一
Subject: 最近のbit

私も最近のbitはいまひとつ面白くないと思っていました。もっと年若いころは、ちょっと憧れの大人の雑誌という印象だったのですが。

昨年くらい編集部に励ましのメールを送ったら"色々あって大変なのですが、がんばります"といった複雑なお返事を頂きました。それで、うーん、政治的なしがらみなのだろうか? などと思っていたのですけど、こういうことになってしまって残念です。

ところでbit別冊のこの本は本当にお勧めできる本です。これに影響を受けて音関係のソフト作りしている人間が(私を含めて)2名ほどいます。こういう本も出なくなってしまうとしたら本当に残念なことですね。

どうにかならないのだろうか。

Id: #b20010320234136  (reply, thread)
Date: Tue Mar 20 23:41:36 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010316102845
Name: 崎山伸夫
Subject: あえて感慨や衝撃の合唱に背を向ける

はまださんとこの掲示板で書いた話と重なりますが。

私がbitを読み始めたのは1984,5年あたりで、 90年代途中から自前で毎号買うのをやめてます。 80年代のbitで私が一番感銘したのは、 やっぱり、Stallmanのインタビューだとか、ハッカー座談会とか、そういうやつですね (少年時代だから高度な技術ネタはついていけないものもあったけど)。 日本人でそういうテイストを一番醸し出していたのは、 竹内郁雄さんのTAO/ELIS連載だったかも。

ただ、そういうテイストって90年代途中からどんどん失われていった感じで。 ACCS専務理事の久保田裕氏の連載が象徴的ですね。 私のなかでは、ああいう連載を8年も続けてきた90年代のbitというのは、 もはや80年代のbitとは別物で、感傷の対象にはならない、というところです。


Id: #b20010320160900  (reply, thread)
Date: Tue Mar 20 16:09:00 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010320003555
Name: 新山

ぼくがはじめてさわった計算機は、親父が買ってきたインテルの 8085が載ってるワンボードマイコンでした。いつ頃だったかよく覚えてないんですが、 たぶん1979年あたりだったと思う。当時ぼくはまだ4,5歳のガキで、 インテルのマニュアル(英語)に載ってたサンプルプログラムの16進を意味もわからず 打ちこんで実行していただけでした。マシン語をまともにやりだしたのは小学校高学年 からで、Z80機だったんですがどこにも資料がなかったため(田舎だったし、英語なんか当然読めないし、そういう専門書があるということすら知らなかった)、むかしのI/O別冊をひっぱりだしてきて8080のニモニックで 覚えました。でもパソコンのハードウエアをいじる方法がまったくわからず、 画面に文字も出せなくて途方に暮れていました。最近のガキはつくづく環境に恵まれてるなあ、と思うのですが、計算機の中身を理解したい子供にとっては逆にシステムが複雑すぎて大変な時代になったと思います。
Id: #b20010320003555  (reply, thread)
Date: Tue Mar 20 00:35:55 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010319192328
Name: やまがた
Subject: 懐古趣味
ぼくが初めて買ったI/Oが確か1978年の10月号かなんかだったです。Z80は出たばっかだったかな。
インテルは8085なんか出してて、Z80に比べて圧倒的に見劣りしたので、もうインテルはおしまいだと
思ったのですが。ザイログはもうちょっとがんばるかと思ったのに、16ビットで気張りすぎたのがあだに
なったようで。
 でもマイナー趣味だったぼくは、SC/MP-IIとかCosmacとかに萌えていたのでした。Cosmacは、
3バイトで自己増殖プログラムが書けてしまう、いまにして思えばとんでもない危険なチップでした。

Id: #b20010319192328  (reply, thread)
Date: Mon Mar 19 19:23:28 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010319124831
Name: こなみ
Subject: 60年代後半というと

入出力もCRTじゃなくてテレタイプ式で 300bps くらいで,プログラムはカードか 紙テープ。あの頃の連中は,紙テープをびろびろと手で引っ張り出しながら ソースを読んで,糊と紙と千枚通しでデバッグしたりして。 当時のメインフレームはどれくらいのスペックなのかってのは, 東北大の計算機センターに出入りしてた頃はいくらでも資料が転がってたけど, 今はちょっと分らないなあ。どんなだったんでしょうね?(想像するに, メインメモリ 32 MB, ユーザーに割り当てられるディスク領域 1 MB, CPU 100 kFLOPS というところか?)
マイコンチップはもう出ていたのかな? 8080 とか Z80 というのは 80年のちょっと 前頃からでしょうか?ううむ。
そうそう,シャープの電卓は 今のパソコンよりも大きくて,ニキシー管がオレンジ色に光って,かっこよかった。 四則演算とメモリへの加算ができて,桁数は豪華で16桁あったような記憶があります。
Id: #b20010319124831  (reply, thread)
Date: Mon Mar 19 12:48:31 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010317143606
Name: 山形
Subject: びっと
(月極ねたがもうちょっと引っ張れると思ったのだが……)

で、ビットは当時からそう名乗っていたんじゃないですか?

やるとおもしろいかもしれない企画:現代から想像するビット創刊号目次


特集:500バイト大容量コアメモリ時代の衝撃
1. 大容量メモリを前提とした高速ソーティングアルゴリズム
2. コアメモリ自作のすすめ

新連載:21世紀は集積回路の時代


うーむ。いまいち想像力が追いつかない。

Id: #b20010318160308  (reply, thread)
Date: Sun Mar 18 16:03:08 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010318145536
Name: 新山

あと、布地メーカーの「カシミ屋」も有名ですよね。
Id: #b20010318145536  (reply, thread)
Date: Sun Mar 18 14:55:36 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010316183318
Name: やまがた
Subject: 月極駐車場
ええ、駐車場の月極社は、甘栗の天津社とならんで、全国津々浦々に浸透した一大ブランドですものねえ。
それなのに東証一部上場はおろか、二部も店頭公開もされていないとゆー。

Id: #b20010317143606  (reply, thread)
Date: Sat Mar 17 14:36:06 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010316102845
Name: 新山 祐介
Subject: bit

bit のこれまでの系譜が載ってて、その年の主要な出来事が 書いてあるのが面白かった。卒業アルバムみたいで。この雑誌ってアポロ月着陸の年から あるんですね (UNIX が開発されたのも同じ年だと書いてある)。そんな時代から 「コンピュータサイエンス誌(あるいは計算機科学誌か)」を名のっていたんでしょうか?
Id: #b20010316183318  (reply, thread)
Date: Fri Mar 16 18:33:18 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010316102845
Name: みほ
Subject: 月例/例月

月例号なんて言い方あったっけ、と思いながらリンク先をたどったら 例月号ですね。とはいっても例月号って言い方もあんまり聞いた記憶がない。 検索してもわずかばかり。理工系の出版物によく使われる言葉なんですか? (関係ないけど、「月極駐車場」の意味と読み方を知らなかった過去を思い出してしまった)


Id: #b20010316102845  (reply, thread)
Date: Fri Mar 16 10:28:45 2001
Name: 鴨 浩靖
Subject: 最後の月例号

bitの最後の月例号を買ってきました。休刊することは公式発表の半年も前にあるルートで聞いていたのですが、実際に最後の月例号を手にすると衝撃が大きいです。
Id: #b20010228211431  (reply, thread)
Date: Wed Feb 28 21:14:31 2001
Name: 長岡浩司
Subject: シャノンの訃報に接して

電通大の長岡です。 半年ぶり の書き込みです。

情報理論の創始者シャノンが亡くなりました。 朝日新聞にも記事が載りましたが、 ナンと!1948 年の大論文について一言も触れられていないではないですか。 読売新聞の記事はもう少しましですが、まあ似たりよったりです。 情報理論抜きでシャノンを語るのは、相対性理論抜きでアインシュタインを語るようなもの。おそらくアメリカでの報道のされ方に倣ったものなのでしょうが、残念なことです。

1年半ほど前に、 調布市民向け(80代のおばあさんも来ていた!) の公開講座で「情報理論の起源と未来」という大それたタイトルで2時間ほどの講演をしました。 以下に載せるのは、そのときに配ったテキストからの抜粋(に 多少手を加えたもの)です。掲示板に載せるには 長すぎるとは思いつつ、この機会に一人でも多くの人に シャノンという稀有の 天才について知ってもらいたいので、あえて投稿しました。 (「なんでも」で進行中の新学習指導要領の話題はとても重要だと思うので、 議論のじゃまにならないように「なんでも2」にしました。) シャノンが死ぬのは一度だけであることに免じて、大目に見ていただけると大変嬉しいです。

Claude Elwood Shannon は1916 年米国ミシガン州に生まれた。 幼少時のアイドルは発明王エジソンだったそうだが、後に二人は 遠い親戚関係にあることが判明する。 ミシガン大学と マサチューセッツ工科大学(MIT) で数学および 電気工学を専攻した。MIT の電気工学科では、 電子式のコンピュータが出現する以前に機械式の大規模な 計算機を作成していたことで有名な ブッシュという人のもとで研究。膨大な数のシャフトと歯車 を相手に悪戦苦闘の日々が続いたらしい。また、当時の MIT の数学科には ウィーナーという優れた数学者がおり、時間的に変動 する確率現象の数学を発展させるとともに、 制御と通信に関する新しい学問「サイバネティックス」 を模索していた。 シャノンはウィーナーからも多大な影響を受けた。

MIT 在学中に完成させたブール代数によるスイッチング回路設計 理論は、今日の論理回路設計の 基礎理論となる。第2次大戦中は、 対空砲の発火装置の制御や暗号の研究に従事していた らしい。そして ベル研究所に勤めていた1948 年、大論文 ``A Mathematical Theory of Communication" を発表。 (研究所の上司にせっつかれて仕方なく発表したとも言われる。) 情報理論というきわめてユニークな学問体系が、突如として、 ほぼ完成された形で姿を表わした。 これ以降も情報理論に関する重要な論文をいくつか書いているが、 1950 年にはコンピュータ・チェスに関する有名な論文を発表し、 人工知能研究の草分けの一人ともなった。 現在は静かに隠居生活を送っている模様。

シャノンは疑いもなく20世紀を代表する偉大な科学者の一人であるが、そのわりには、専門分野が近い研究者や技術者以外の一般の人達にとって、 あまり有名な存在とは言えない。その理由の一つとしては、 彼が創始した情報理論が物理学や数学などの既存の 研究分野の分類になじまず、ノーベル賞やフィールズ賞の 対象とならなかったことが挙げられる。 (賞自体はいろいろと受賞している。) もちろん賞の問題だけでなく、情報理論の持つ拡がりや多面性 そのものに、あるいはその工学的有用性の故に、 誰にでもわかりやすい「偉人」のイメージを投影しにくい 側面があったのかもしれない。

シャノンの知名度の低さには、自己宣伝を極度に嫌うその 人柄も関係していると思われる。本当のところはわからないが、 その仕事から受ける印象や伝え聞く人となりから判断する限り、 「努力」「エネルギッシュ」「ハングリー精神」 という言葉がこれほど似合わない人も珍しい。 他人の評価にはほとんど関心がない、いわゆる浮き世離れした人の ようである。その超俗性は、 反骨とか隠遁とか憂鬱とかではなく、 純粋、遊び、透明、繊細、シャイなどの キーワードによって特徴づけられる。 子供が遊びに熱中するように自分の問題に没頭し、 それは独創的で美しい大理論に結実するが、 成果自体にはほとんど執着しない。おそらくシャノンにとっては、 研究をしているときの熱中だけが重要なの だろう。人前に出ることが好きではないらしく、 情報理論の国際学会などにも全く顔を出さない。 そして、偉大な科学者につきものの伝記の類も 存在しない。筆者などは、シャノンの生い立ち や情報理論を作り上げていったプロセスに大い に興味があるのだが、エピソードめいたものもほとんど 伝えられていないのはとても残念である。

ここ にシャノンの紹介文があるが、その最後は次のように結ばれている。

Shannon retired at the age of 50, although he published papers sporadically over the next ten years. These days, apparently, his formidable intellect is bent upon more important things - inventing motorised pogo-sticks and generally enjoying life.

Id: #b20010221130339  (reply, thread)
Date: Wed Feb 21 13:03:39 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010221105445
Name: ときた
Subject: 渋川春海

まきのさんのを押すと、渋川春海作紙張子製天球儀なるものがありました。
http://nagano.cool.ne.jp/olee3/meikan_shunkai.html
にあるように春海は碁打ちとしても有名。
天体との関係は初手天元打ちか???
Id: #b20010221105445  (reply, thread)
Date: Wed Feb 21 10:54:45 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010220080407
Name: まきの
Subject: 「某Sさん」

つったら、西城さんですね。こんな人。噂はいろいろ聞くけど本人を直接知ってるわけではないので、ちょっとこれ以上は書かないことにします。
Id: #b20010220181743  (reply, thread)
Date: Tue Feb 20 18:17:43 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010220080407
Name: こなみ
Subject: わくわく

 ううむ,掲示板をざっと眺めてみた限りでは,なかなかの猛者が一般人向けの天文レクチャーをやっている ようですねえ。ポストが得られないんでリベンジかな?松永さんのレポートに期待。
Id: #b20010220080407  (reply, thread)
Date: Tue Feb 20 08:04:07 2001
Name: 松永洋介
Subject: 国立科学博物館の「天文学普及講演会」で

上野の科博で毎月2回「天文学普及講演会」という企画が、もう650回も続いているのですが、行ったことあるかたはいらっしゃいますか?

こないだ17日の土曜日に、作家の寮美千子さんの掲示板「カフェ・ルナティーク」のオフ会で、その講演会に行ってきました。
兵庫県立西はりま天文台公園の黒田武彦台長の講演がある、というのを聞きつけてのことだったのですが、なんというか、あまりといえばあまりの事態にびっくりしてしまいました。

黒田さんの講演(なぜわざわざ「2m望遠鏡」を新たにつくって宇宙を見ようとしているのか?)と、科博の講演会の運営方法なんかについて、ぼくの見たことや思ったことを、いま簡単な文書にまとめているところです。数日中に自分のサイトに載せます。掲載まで、もしよかったら当該掲示板のようすを見ておいてください。
思わせぶりですみません。
Id: #b20010209200959  (reply, thread)
Date: Fri Feb 09 20:09:59 2001
Name: 時田 節
Subject: 竹内啓

ソテールの式に続く書き込みは、竹内啓『社会科学における数理的方法』(岩波講座応用数学)のpp.30~35と関係するのかな??
「T期間にわたる最適化」という節で、量 xの値xt(t=1,2,...T)と階差
Δxt=xt-xt-1 で、
t期における利益」ytが
yt=f(xt,Δxt)のとき、Σyt を最大にしようとする。
このページが面白いのは、ラグランジェの乗数法と変分のオイラー方程式の関係が説明されている。
Id: #b20010206190813  (reply, thread)
Date: Tue Feb 06 19:08:13 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010206185954
Name: 志村立矢
Subject: 訂正

> クリスチャン・ソテールの式と
> 同じものを提案しているのだろうと思います。


ごめんなさい。この部分はまったくの勘違いでした。

Id: #b20010206185954  (reply, thread)
Date: Tue Feb 06 18:59:54 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010206170030
Name: 志村立矢
Subject: 経済活力は「新しい」尺度か

> 38.375億だけの経済活力が稼げてしまいます。

「経済活力の差」を持ち出して批判すると逆につっこまれそうな気がします。
作った本人も差に意味があるとは思っていないのではないのでしょうか。


経済活力の運動エネルギーとのアナロジーによる理論付けは、かなりどころ
ではない無茶苦茶なのですが、個々の数値が全体におよぼす影響という面だ
けを考えると意図していたものとぴったりなのではないでしょうか。


自分で新しい経済指標を作れと言われたら以下のように考えると思います。


1)	経済の指標として GDP や成長率が用いられている。

2)	GDP が大きくても成長率がほとんど 0 ならば、経済がうまくいっ
	ているとはいえない。(今の日本の状況ですね)
	経済の規模が小さいならば、成長率はちょっとした要因で大きくなっ
	てしまう。(by 山形さん) 

3)	これらの積を取ると適当な指標が得られるのではないだろうか。
	待てよ。これでは、GDP の増分を計算しているだけだ。(by 高田さん)

5)	では、成長率の 2 乗を取ることにしよう。そうすれば、今までの
	指標によるものとは大部異なった順位になるであろう。(by 狩野さん)

	(「数字を派手に粉飾する指標が欲しくて」とはこういう意味ですよね)


「派手な粉飾」という面から考えると、成長率 (= GDP の比 -1) を選んだ
効果は忘れてはなりません。5% の急成長をしても GDP × 1.05^2 としかな
らないのでは、「新しい」指標を作ったとは言われないでしょうから。

それから、規模×変化速度 はどうか (by こなみさん)という意見がありま
したが、変化速度 = GDP の増分 なので、クリスチャン・ソテールの式と
同じものを提案しているのだろうと思います。


本当に意味がある批判は、「経済活力」という指標は役に立つのかという
ことなのですが、たとえば GDP と成長率の組をプロットした表では見えな
いことが「経済活力」という指標の下では見えるようになるのでしょうか。
これは、はなはだ疑問に思えます。

Id: #b20010206170030  (reply, thread)
Date: Tue Feb 06 17:00:30 2001
Name: 狩野宏樹
Subject: マイナス成長のことをつっこむと、

「じゃあ3乗ならいいのか」って返事が返ってきそうですが、 そうではないですね。

某国のGDPが300億ドルだったとします。 国の1/3が10%成長していて、1/3が停滞していて、1/3 が10%の マイナス成長だったら、経済活力(今度は3乗バージョン)は当然0。 ここで連邦制を布いて、赤字地域を分離独立させてしまえば、

赤字国:(-1.1)3*100億 = -133.1億
黒字国:((1.1+1.0)/2)3*200億 = 171.475億

合計するとあら不思議、38.375億 だけの経済活力が稼げてしまいます。 2乗バージョン(絶対値付きにしても)だとこんなに派手には稼げませんが、 この手口は通用します。

思うに、実際より数字を派手に粉飾する指標が欲しくて「2乗」という方法を 考えたのでしょう。

「統計でウソをつく法」だかなんだかに、「人形でグラフを作る」ってのがあったのを思い出しました (肩幅も太るから面積グラフかと思いきや、横に目盛りがついてて棒グラフだったというやつ。厚みも写すとより凶悪)


Id: #b20010205113718  (reply, thread)
Date: Mon Feb 05 11:37:18 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010205020307
Name: 高田
Subject: ツッコミではなくて質問だな

ええと、よく分からんのですけど、こなみさんの運動量ってのは、
その地域のGDPの増分ってのと同じでは?
成長率×GDPなんですよね?

あと山形さんに質問なんですが、その、椎名林檎の新曲は
二酸化炭素排出権取り引きみたいな物と同じなんでしょうか?
違うんでしょうか?
Id: #b20010205104320  (reply, thread)
Date: Mon Feb 05 10:43:20 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010205001952
Name: たざき
Subject: ただ今、山形様からのご指名にあずかりました田崎と申します

「リンゴワールド」?なんじゃそりゃ?椎名林檎姫の新曲かの?ずいぶんネーミングのセンスが変わったもんじゃて。
Id: #b20010205020307  (reply, thread)
Date: Mon Feb 05 02:03:07 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010205012309
Name: こなみ
Subject: むしろ慣性の法則なんかを考えると

運動量みたいに 規模×変化速度 というふうに定義したほうがよさそうだな。 ベクトルとしての加算もできるしね。
Id: #b20010205012309  (reply, thread)
Date: Mon Feb 05 01:23:09 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010205003212
Name: 山形
Subject: あ、そうか。
「マイナス成長」っていう題名はそういうことか。2乗するから。なるほど見落としてました。失礼。

Id: #b20010205003212  (reply, thread)
Date: Mon Feb 05 00:32:12 2001
In-Reply-To: b0030.html#b20010205001952
Name: くろき げん
Subject: 志村さんはきっちりつっこんでいるのだ

「経済活力」の順位を付けるときに困ったりしなかったんですかね?


Id: #b20010205001952  (reply, thread)
Date: Mon Feb 05 00:19:52 2001
In-Reply-To: b0029.html#b20010131215308
Name: 山形浩生
Subject: Sustainable Development

えー、じゃあ重要でないところへのつっこみは無視して、重要なところを志村さんがつっこめばよろしいじゃございませんの。

……という重要でない話はさておき、このソテールの式はなかなかおもしろい。小さな経済が10%成長するのと、日本やアメリカくらいの 大経済が10%成長するのとではまったく重みがちがうはずだから、それを単純に比較し「あっちの経済成長 は10%で日本の成長は1%で、だからあっちのほうが調子いいという議論にときどき違和感を覚えることが あったんだけれど、これはそれをうまく突いていてなかなか。

あとは「経済エネルギー保存則」とかに相当するものが発見されると、すっげぇおもしろいのに。 で、おそらく経済における分子に相当するのが人間として、すると統計力学的な処理をしていただいて、 経済エントロピーとか定義して、それが閉鎖経済では増大する一方だというのを証明してもらうと、 いま経済援助とかで言われている「サステイナブルな発展」(維持可能な発展)というのが不可能で あることが証明されることになって、すると人類の未来が暗黒であることが理論的に実証されること がわかり、いずれ地球文明は経済の熱死を迎えて滅びるのじゃ! となると最高ですじゃ。

そういえばニーブンの『リングワールド』のパペッティア人(だっけな)の星は、エネルギー消費量が 大きくなりすぎて、惑星からの排熱ができなくなって困っていたんだけれど、貨幣価値のかわりに エネルギー消費量を使って、熱死とは逆のシナリオを考える、ことも可能かもしれない。

`というわけであとはたざきサマ、お任せしました。


Id: #b20010201004608  (reply, thread)
Date: Thu Feb 01 00:46:08 2001
In-Reply-To: b0029.html#b20010131215308
Name: くろき げん
Subject: やっぱ動きがあれば活力があるってことなんですかね

にゃはは! 志村さん、やりますね。

でも、「半分は皮肉」ってのは違うと思ふ。いや、ルモンドがそなのかというのと、朝日もそうだと認識して引用したのかではちょっと答が違って来る可能性があるかな? ルモンド紙の原文はどっかで読めないかな?


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管理者: 黒木 玄  <kuroki@math.tohoku.ac.jp>  (Web Site)
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